二次創作小説(紙ほか)

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トリコ“オリジナル”
日時: 2020/06/14 11:31
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

人間国宝に最も近いグルメ文豪になるであろうと考えられている作家、ノアは

長編小説を製作することを試みていた。その時、友人の一人である小松が美食四天王トリコを

連れてやってきた。


小松とトリコに誘われ彼らと共に旅をする。その旅路は小説として世に知れ渡っていく。


ノア
年齢「20歳」
誕生日「1月19日」
星座「山羊座」
身長「172㎝」
体重「???」

第一節「フグ鯨捕獲!」>>01-05

第二節「宝石の肉、捕獲!」>>06-12

閑話「女傑、再生屋レン」>>13

第三節「極寒に眠るセンチュリースープ」>>14-20

第四節「バイパーのフルコース夜金平糖」>>21-24

第五節「」

Re: トリコ“オリジナル” ( No.21 )
日時: 2020/06/13 13:25
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


更に月日が流れた。ノアの家に珍しい客がやってきた。それはココだ。現在、トリコたち四天王は

IGO会長の一龍からグルメ界に適応するために様々な依頼を言い渡されている。

「あのどうして私の家に?」

「僕の依頼された食材の中でノアちゃんの父親バイパーさんのフルコースがあるから

何かヒントが見つかればと思って」

とりあえず彼を中に入れてノアは家の中を動き回る。古い机の中でまるでこうなることが分かって

いたかのように保存された紙があった。それには食材の名前と地図が載っている。

バイパーの前菜、夜金平糖。暗闇を照らす光を放つ。星形をしており夜にだけ見つけることが

出来る。しかしそれがある場所には危険地帯も多いようだ。

「君も来てくれるかい?ノアちゃん」

「え?私もですか?」


ノアとココは夜金平糖がある場所の近くにやってきた。そこは有名な職人たちの街

クリティア。何故?

「梔子さんに助言を貰ってね」

ある建物の中に入るとそこで働く職人たちが全員二人のほうを見た。数人若い職人がいるが

中年の男が多い。

「珍しい客人だな。何を探してるんだい?」

声を掛けて来たのは若い男だった。頭にバンダナを巻いている。

「梔子からいろいろ聞いてるよ。俺はネモフィラ、ここで働く職人の一人で梔子とは友人関係だ。

まぁ、よろしく頼むぜ」

その手は職人の手だ。ノアの眼にもココの眼にもそう見えた。生傷が多く骨の張った力強い手。

ネモフィラに案内されて奥の部屋にやってきた。

Re: トリコ“オリジナル” ( No.22 )
日時: 2020/06/13 21:48
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「俺は髪飾りやらネックレスやらアクセサリーを専門とする職人さ。で、もう一人、研ぎ師

メルクと対を成して存在する研ぎ師がいるんだが…お、いたいた。オイ、サルビア!」

ネモフィラはその男の名を呼んだ。大柄だが細く灰色の瞳をした青年。彼が研ぎ師サルビア。

「コイツの一族は代々研ぎ師をしている。こいつらの作った包丁は研ぎ師メルクと同等の

切れ味を持ち、高級品として扱われるんだ」

ネモフィラはサルビアの代わりに色々語る。盲目だが視覚以外の感覚が異常なほど発達している

という。足音や呼吸、それらでサルビアは誰が何処にいるのか何となく分かるという。

「お?アンタも行くのかい?嬢ちゃん」

ネモフィラとサルビアは驚いていた。

「あまりお勧めはしない。並の美食屋でも行って戻ってをするのは困難」

進むごとにその危険はコロコロ変わるようだ。

「…絶対に行きますって顔してるな。分かった、行って来い。あ、そうだ。途中で綺麗な

鉱石を見つけたら拾って来ると良い」

「分かりました。じゃあ行ってきます!」

外に出ていく二人をネモフィラたちは見送った。


「大丈夫かい?ノアちゃん」

「すみません、足を引っ張って」

ノアは大きく深呼吸して再び歩きだす。数時間歩き体が重くなってきていた。ノアは視界の端に

映る湖に目を向けて屈み込んだ。そこに何かがありそうな…。手を伸ばした瞬間、ココの声が

聴こえると同時にノアの体は湖に引きずり込まれた。出発直前、言われたことがあった。

行く途中の湖には気を付けろ、と…。

Re: トリコ“オリジナル” ( No.23 )
日時: 2020/06/13 22:05
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


暗くなり始め寒くなり始める。ココは湖の水を手で掬った。

「これは…毒水!?」

抗体は作れた。だがノアの身に危険が迫っている。思いのほか、湖は深そうだ。

だが彼女を見捨てることは出来ない。

湖に吸い込まれたノアはほとんど意識が残っていない。しかしそんな彼女に語り掛けてくる

存在がいた。節乃が話していたノアの母親ルーチェだ。姿はほとんど見えていないが声だけは

ハッキリ聞こえていた。そしてノアの手を彼女の手が包み下へと引っ張っていた。

—こっちよ。大丈夫。

水から抜けノアの体は重力で真下へ落ちていく。

「イタタ…!」

柔らかい地面のおかげで痛みは最小限に抑えられていた。ノアの後ろには大きな木があった。

それはグリッターツリーと呼ばれ、またの名を永遠の木。その周りにはキラキラと光る

星型の実がなった草が生えている。

「ノアちゃん!」

「ココさん!!」

彼はノアに何も無さそうだということを知り安堵の表情を浮かべる。

「よく無事だったね。あの水は毒だったのに」

「私の、お母さんです。助けてくれたんですよ!」

ココはハッとして顔を上げる。ノアの後ろで夜金平糖を手でつまむ銀髪の女性が見えた。すぐに

消えてしまったが確かにその女性はノアに似た女性だった。

「これが夜金平糖…!」

木の根元に光る何かを見つけてノアはそれを手に取る。星石と呼ばれる宝石だ。直感や幸運の

恩恵を与える石。それも含めて幾つかの珍しい石を採り二人は樹木の近くにあった階段を

登っていく。その先は地上だ。

Re: トリコ“オリジナル” ( No.24 )
日時: 2020/06/14 11:29
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「帰って来たか。顔を見るに色々あったようだが怪我が無いなら良かった」

ノアが持ってきた鉱石を見てネモフィラは驚いた。その中の一つの石は青い空と虹がある。

「帰り道に虹を見たんです。その時にその石を拾ったんです」

空石、名前の通り空が映った石。ノアが拾って来た石には青空に虹が映っている。

扉が開きサルビアが何かを持ってきた。サルビアの額には汗が滲み出ていた。

「汗だくじゃないですか!」

「この包丁を受け取って欲しい」

サルビアはノアに包丁を握らせる。刃は透けた白色でオーロラのような淡い光を放っている。

そしてサルビアの名前とノアの名前が彫られていた。

「良いんですか?こんな凄い包丁を私が…」

「夜金平糖はお菓子とかでも使われる。厨房は貸してやるよ、そこにあるものは自由に

使ってくれて構わねえ。どうだい?その包丁に慣れる良い機会だろう?」

ノアは大きく頷いた。まな板の上に果物を乗せサルビアが手掛けた包丁、サルビア包丁を当てる。

切れ味が良く、とても軽い。


「出来ました。夜金平糖を使ったフルーツタルトです」

一口齧る。夜金平糖が甘い風味をより引き出させている。その甘さは今まで食べて来た物の中でも

上位に入るだろう。

「腕は悪くねえ。嬢ちゃん、アンタのその腕そのまま眠らせちまうのは勿体ねえよ」

ネモフィラの言葉に全員が頷いた。刃を布でそっと包み包丁をノアは鞄にしまう。ネモフィラは

ノアに出来上がったアクセサリーを渡した。星石と空石を使った装飾がなされたヘアゴムだ。

Re: トリコ“オリジナル” ( No.25 )
日時: 2020/06/20 02:21
名前: 綾音ニコラ@MRK (ID: WpxyeKoh)

あげます!


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