二次創作小説(紙ほか)
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- ポケモン 特別編「2体の挑戦者VSメガシンカ」
- 日時: 2021/01/11 01:03
- 名前: 炎のストライカー (ID: mahJIOAd)
こんばんわ、炎のストライカーです。
久々になりますと同時に今年に入ってから最初の投稿になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。さて、以前にもお話した通りに何作品かを書いて投稿するということをお伝えしましたが、一応、本日から一つの作品を投稿させていただきます。タイトルは「2体の挑戦者VSメガシンカ」ということで現在でも人気があり、猛威を振るっているエースバーンと同様に人気の高いルカリオの2体がメインになっています。内容はエースバーンとルカリオが突如、謎の組織に襲われ、連れ去られるところから始まります。連れ去られた2体は組織を率いるとある人物から解放を条件にある提案を出されました。それは、「用意した全てのメガシンカポケモンを倒すこと」。それがとある人物から出された条件でした。とある人物からの提案に最初は戸惑う2体でしたが、脱出するためにその提案を受けることにしました。2体は生き残るために最強と言われるメガシンカポケモンに戦いを挑む―。というの本作の流れになっています。ただ、全てのメガシンカポケモンということになっていますが、伝説と幻のポケモンの方に関しては無しにさせていただきます。準伝説であるラティオスとラティアスに関しては書きながら決めさせていただきたいと思います。
さて、また前置きが長くなりましたが本作品の方の執筆を始めさせていただきたいと思いますので何卒ご愛読をよろしくお願いいたします。
―ガラル地方 シュートシティ―
ここはガラルの最北端に位置している大都会であるシュートシティ。毎年ここではガラルリーグが行われ、各地のジムリーダーや挑戦者たちが集まり、最強の存在であるチャンピオンとの挑戦権を賭けて熱い戦いを繰り広げていた。そして、現在はかつての最強のチャンピオンであるリザードンに代わり、新たなチャンピオンとなったエースバーンがその座に就いていた。
第1話「連れ去られたチャンピオン!?」
エースバーン「スー・・・・スー・・・・」
エースバーン「スー・・・・スー・・・・」
エースバーン「ん・・・・・?」
エースバーン「・・・・・・・」ムク
エースバーン「ふわぁ―・・・・・・」
エースバーン「もう、朝か・・・・・・」ゴシゴシ
エースバーン「・・・・・・・」
エースバーン「仕方がない・・・・起きるか」
スト
スタ スタ
エースバーン「ふわぁ―・・・・・・」
エースバーン「さて、ご飯でも食べるか・・・・・」
トントン
エースバーン「!」
スタ スタ
エースバーン「誰だ? こんな朝早くから・・・・・」
エースバーン「は―い・・・・・」
ガチャ
ルカリオ「・・・・・・・」
エースバーン「!」
ルカリオ「やあ、エースバーン!」
エースバーン「何だ・・・・・ルカリオか・・・・」
ルカリオ「何だってことはないだろう?」
エースバーン「どうしたんだ、こんな朝早くに?」
ルカリオ「ああ、そうだった」
ルカリオ「これを買って来たんだが、お前食べるか?」スッ
エースバーン「? 何だ、これ?」
ルカリオ「ガラル地方名物のスコーンだよ!」
ルカリオ「特訓の帰りに買って来たんだ」
エースバーン「これを俺にくれるのか?」
ルカリオ「ああ! その様子だと、まだ朝ご飯を食べていないだろ?」
エースバーン「う、うん・・・・・・・」
ルカリオ「ははは、やっぱりな!」
エースバーン「あ、色々とありがとな」
ルカリオ「お礼ならいいよ。それじゃあ・・・・・・」
エースバーン「あっ!」
ルカリオ「?」
エースバーン「ルカリオは朝ご飯は食べたのか?」
ルカリオ「いや、俺はまだだけど・・・・・」
エースバーン「よかったら、俺の家で食べていかないか?」
ルカリオ「え、良いのか?」
エースバーン「もちろん!」
ルカリオ「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ!」
スタ スタ
ガチャ
エースバーン「今、飲み物を用意するな」
ルカリオ「ああ、ありがとう」
ルカリオ「久々にお前の家に入ったな」
エースバーン「ああ、そういえばそうだったな」
エースバーン「ルカリオ、ずっと忙しかったもんな!」
ルカリオ「それはお前も同じだろ?」
エースバーン「あ、そういえばそうだったな・・・・・」
ルカリオ「ははは」
ルカリオ「でも、今思い返せば・・・・・まさかお前がチャンピオンになるとはな」
エースバーン「ああ・・・・・俺も最初は信じられないと思ったよ」
エースバーン「あのリザードンさんに勝てるなんてな・・・・」
ルカリオ「確かに、あの無敗記録を更新し続けてきたリザードンさんが負けるなんて・・・・・誰も思わなかっただろうな」
ルカリオ「しかし、リザードンさんをお前が倒したのは紛れもなく事実だ」
ルカリオ「そして、お前が新しいチャンピオンになった」
エースバーン「・・・・・・」
エースバーン「正直、チャンピオンになれた時は嬉しかった・・・・・・けど、同時に不安も感じたよ」
ルカリオ「・・・・・」
エースバーン「俺がチャンピオンになっても・・・・リザードンさんみたいに良いチャンピオンになれるかなって・・・・」
エースバーン「俺がチャンピオンになっても良かったのかなって?」
エースバーン「・・・・・・・・」
ルカリオ「良いも悪いもないんじゃないか?」
エースバーン「!」
ルカリオ「確かに、チャンピオンになった時はこの地方にいる皆を引っ張っていかなければいけなくなっていく」
ルカリオ「リザードンさんも長年その責務をこなしてきたからね」
ルカリオ「でも、今はリザードンさんじゃなくて・・・・・お前がチャンピオンだよ、エースバーン」
エースバーン「・・・・・・・」
ルカリオ「チャンピオンになった時の荷は確かに重い。一歩間違えれば、その荷は押しかかってくると同時に強い不安も感じるようになる」
ルカリオ「でも、それがチャンピオンというものだよ」
ルカリオ「エースバーン、お前はどういうチャンピオンになりたい?」
エースバーン「!」
エースバーン「え、どういうチャンピオンに?」
ルカリオ「・・・・・・」
エースバーン「俺は・・・・・・リザードンさんみたいに強いチャンピオンになりたい!そして・・・・」
エースバーン「ガラルの皆を引っ張っていきながら、一緒に強くなりたい!!」
ルカリオ「・・・・・・」
ルカリオ「ふ、はははは!!」
エースバーン「!」
ルカリオ「悪い悪い!」
ルカリオ「やっぱり、お前もリザードンさんと同じことを言うな」
ルカリオ「俺たちがリザードンさんに初めて会ったときにもその言葉を言っていた」
エースバーン「!」
ルカリオ「そうか、それがお前の答えなんだな・・・・エースバーン!」
エースバーン「・・・・・・」
エースバーン「も、もちろんだ!!」グッ!
ルカリオ「・・・・・」
グ――――!
エースバーン「!」
ルカリオ「!」
エースバーン「あっ・・・・・」
ルカリオ「ふ、はははは!」
エースバーン「な、何だよ!」
ルカリオ「悪い悪い!」
ルカリオ「さぁ、食事にしよう!」
エースバーン「あ、そうだ!」
エースバーン「ほい!」スッ
ルカリオ「おっ!」
エースバーン「甘いミルクティーだけど・・・・・」
ルカリオ「ありがとう、いただくよ!」
エースバーン「お、おう!」
ルカリオ「それじゃあ・・・・・」
エースバーン、ルカリオ「いただきます!!」
ジ――――!
???「・・・・・・・」
???「ターゲット2名を確認」
???「応答を頼む」
続く
- Re: ポケモン 特別編「2体の挑戦者VSメガシンカ」 ( No.6 )
- 日時: 2021/03/08 20:17
- 名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)
こんばんわ、炎のストライカーです。
1週間ぶりになりますが、今回から第3話に入りますのでよろしくお願いします。
そして、突然ですが第3話のタイトルを変更しますのですみませんが、ご理解をお願いします。
―前回までのあらすじ―
シュートシティで暮らしているガラル地方のチャンピオン エースバーンと格闘マスター ルカリオの2体は突然、謎の組織「フレア団」の大幹部であるカラマネロが率いる集団に襲われてしまい、エースバーンとルカリオはカラマネロを除く他の集団たちを圧倒的な力で倒すがカラマネロの強力なエスパー技に成す術もなく敗れてしまい、そのまま2体は連れ去られてしまう。エースバーンとルカリオはカロス地方にあるフレア団の本拠地に連れて行かれ、フレア団のボスであるギャラドスと対面する。ギャラドスから連れ去った理由とその目的を聞かされた2体は彼から勧誘されるが、それを拒否し、対峙することを決意する。しかし、ギャラドスから解放を条件に全てのメガシンカポケモンを倒してもらうという挑戦状を出されてしまい、2体は脱出をするためにその挑戦状を受けることになった。
第3話「衝撃!? メガシンカの真実!!」
―カロス地方 フレア団の本拠地―
エースバーン「すっかり、日が暮れちまったな」
ルカリオ「そうだな」
エースバーン「結局、俺たちが出来たのは瞑想やストレッチくらいだもんな」
ルカリオ「だが、無駄ではなかっただろう?」
エースバーン「ま、まぁ・・・・そうなんだけどな」
ウィ――――ン
エースバーン、ルカリオ「!!」
ス―――
カラマネロ「・・・・・・」
カラマネロ「ほぉ・・・・・逃げ出さなかったとは関心だな」
エースバーン「技を使えなくされるのにどうやって逃げ出すんだよ!」
カラマネロ「ふっ・・・・そうだな」
ルカリオ「それより、お前が来たということはもしや・・・・・」
カラマネロ「その通り、ボスがお呼びだ」
カラマネロ「お前たちに渡したい物があるそうだ」
エースバーン「俺たちに?」
ルカリオ「渡したい物だと?」
カラマネロ「まぁ、詳しくは知らないが・・・・お前たちを連れて来るように言われた」
カラマネロ「ついて来い」
ス――――
エースバーン「・・・・・・・」
エースバーン「なんだろうな?」
ルカリオ「わからない・・・・・とにかく、行ってみよう」
スタ スタ
スタ スタ
ス―――
カラマネロ「ここだ」
エースバーン、ルカリオ「・・・・・・・」
カラマネロ「ボス、連れてまいりました!」
ギャラドス「うむ、入りたいまえ」
ウィ――――ン
カラマネロ「失礼します!」
エースバーン、ルカリオ「・・・・・・・」
ギャラドス「・・・・・・」
ギャラドス「どうだね、用意した部屋の居心地は?」
エースバーン「ずっと、閉じ込められていて最悪だったぜ!」
エースバーン「おまけにこんなもんを付けられるしな!」ジャラ
ルカリオ「・・・・・・」
ギャラドス「お気に召さなかったか・・・・・それは残念だ」
ギャラドス「だがしかし、万が一君たちに逃げられるようなことがあっては困るからね」
ギャラドス「だから、技を封じるために君たちにそれを付けさせてもらった」
ルカリオ「・・・・・・」
ルカリオ「ところで、私たちに渡したい物があるそうだな?」
ギャラドス「うむ」
ギャラドス「君たちに渡したい物はそこのテーブルに置いてある」
エースバーン、ルカリオ「!!」
スタ スタ
エースバーン「・・・・・・」スッ
エースバーン「何だ、これ?」
ルカリオ「・・・・・・」スッ
ギャラドス「中を開けてみるといい」
エースバーン「・・・・・・・」パカ
ルカリオ「・・・・・・」パカ
エースバーン「!」
ルカリオ「これは!?」
ギャラドス「それが君たちに渡したい物だ」
エースバーン「何だルカリオ、それ?」
ルカリオ「これは・・・・メガストーン!」
エースバーン「メガストーン?」
ギャラドス「そう、それはメガシンカするために必要であるメガストーン・・・・・ルカリオナイトだ!」
ルカリオ「!」
エースバーン「ルカリオナイト!?」
エースバーン「てことは・・・・ルカリオはメガシンカできるのか!?」
ギャラドス「その通り、ルカリオ・・・・君はこれを使えばメガシンカすることができる!」
ギャラドス「このカロス地方でも君と同じルカリオがメガシンカすることができるんだ!」
エースバーン「! この地方にいるルカリオ!?」
ルカリオ「・・・・・・・聞いたことがある」
ルカリオ「この地方で最初にメガシンカしたと言われている元シャラジムリーダーであり、マスタータワーの主 ルカリオ様とその孫である現シャラジムリーダーであるルカリオさん!」
ギャラドス「そう、あの方々もこの地方にあるキーストーンとルカリオナイトを持っており、メガシンカできる程の素質も持っている」
ギャラドス「そして、ルカリオ・・・・・君にもその素質を持っている」
ギャラドス「したいと思わないかね、メガシンカを?」
ルカリオ「・・・・・・・」
ギャラドス「まぁ、無理にとは言わない」
ギャラドス「それを使うか、使わないかは君が決めればいい」
エースバーン「・・・・・・それより」
エースバーン「俺のこれは何だ?」
エースバーン「瓶の中に変な液体が入っているんだけど・・・・・」
ルカリオ「!」
ギャラドス「ああ、それは・・・・・以前私の部下がガラル地方に行っていたことがあってね」
ギャラドス「その時にある人物からそれを貰って来たんだ」
ギャラドス「念のため、調べてみたところ・・・・・・」
エースバーン「! まさか、毒じゃねぇだろうな!?」
ルカリオ「! 何だと!?」
ギャラドス「いや、それは毒ではない」
ギャラドス「しかし、その液体にはある特殊なエネルギーが含まれている」
ギャラドス「我々も今だ知らない・・・・・未知なるものだ!」
エースバーン「でも、これは飲んでも大丈夫なのか?」
ギャラドス「危険な成分が入っているわけではないから大丈夫だ」
ギャラドス「まぁ、無理にとは言わない」
ギャラドス「それをどうするかは君の自由だ」
エースバーン「・・・・・・・」
ルカリオ「それで、何故これを私たちに?」
ギャラドス「君たちにそれを渡したのは・・・・・明日のためでもある!」
エースバーン、ルカリオ「!?」
ギャラドス「君たちは明日に私が用意したメガシンカポケモンたちと戦うことになる!」
ギャラドス「私の用意したメガシンカポケモンは全て強力なのばかりだ」
ギャラドス「いくらガラル地方のチャンピオンや格闘マスターでも勝てるかはわからない」
ギャラドス「そこで、君たちがどこまでやれるのかを確認するためにそれを渡した!」
エースバーン「! 何だって!?」
ルカリオ「・・・・・・」
ギャラドス「今でも君たちに期待している」
ギャラドス「君たちの力さえあれば・・・・・この世界をより豊かにして行ける!」
ギャラドス「だが、メガシンカポケモンと戦う君たちにその力と可能性があるのか・・・・・」
ギャラドス「この私が試させてもらうよ!」
エースバーン「どんな相手でも俺たちは負けない!!」
ルカリオ「私たちがそれを証明して見せる!!」
ギャラドス「・・・・・・・ふっ」
ギャラドス「来たまえ、君たちに見せたい物がある!」
続く
- Re: ポケモン 特別編「2体の挑戦者VSメガシンカ」 ( No.7 )
- 日時: 2021/02/28 18:39
- 名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)
こんばんわ、炎のストライカーです。
1週間ぶりになり、更新が遅くなってしまいましたが、よろしくお願いします。
―フレア団 本拠地―
スー
ギャラドス「・・・・・・」
スタ スタ
スタ スタ
エースバーン「・・・・・・・」
ルカリオ「・・・・・・・」
スー
ギャラドス「ここだ」
ウィ――――ン
エースバーン、ルカリオ「!!」
エースバーン「なっ・・・・・!」
ルカリオ「何だ・・・・・これは!?」
ギャラドス「驚いたかね?」
ギャラドス「君たちに見せたい物とはこれだ!」
ギャラドス「これは、とある地方から手に入れてきたメガシンカに大きく関わりがある巨石だ!」
エースバーン「メガシンカに関わりがある!?」
ルカリオ「巨石だと!?」
ギャラドス「そう、この巨石には膨大な量のメガシンカエネルギーが含まれている!」
ギャラドス「この巨石から発せられるメガシンカエネルギーとそれぞれに対応したメガストーンを持ったポケモンが共鳴することでメガシンカができるようになる」
エースバーン「こんなでけぇ岩から!?」
ギャラドス「まあ・・・・・一応、このカロス地方にもこの巨石と同じものが存在している」
ルカリオ「つまり、その巨石から発せられるメガシンカのエネルギーによって、この地方にいるポケモンもメガシンカをすることができると?」
ギャラドス「その通り」
ギャラドス「カロス地方にある巨石から発せられるメガシンカエネルギーとそれぞれに対応したメガストーンを持っているポケモンだけがメガシンカの現象を引き起こすことができる!」
エースバーン「でもよ、この地方にも巨石はあるんだろ?」
エースバーン「何でわざわざ他の地方の巨石も手に入れる必要があったんだ?」
エースバーン「しかも、こんなでっけぇ物をどうやって運んだんだ?」
ルカリオ「! 確かに、何も他の地方の巨石が無くてもここの地方の巨石があれば十分なはず!?」
ギャラドス「・・・・・・良い質問だ」
ギャラドス「確かに、君たちの言う通り・・・・・この地方にある巨石に含まれている膨大な量のメガシンカエネルギーを使うだけでも十分に事は足りている!」
ギャラドス「しかし、この世界は広い・・・・・・・」
ギャラドス「我々が目指しているより豊かで争いも一つもない平和な世界を実現するためには・・・・この地方にある巨石に含まれているエネルギーだけではとても足りない!」
ギャラドス「そこで、我々はある地方に赴き、そこのチャンピオンである人物と共にこの巨石があった場所へと向かった」
ギャラドス「そして、我々はこの巨石を調べようとした・・・・・」
ギャラドス「しかし、突然、とあるポケモンが巨石を守ろうと我々を襲ってきた!」
ルカリオ「あるポケモン?」
ギャラドス「そのポケモンの名は・・・・・・レックウザ!!」
ギャラドス「かつて、ホウエン地方で起きた災厄を鎮めたと言われている伝説のポケモンだ!」
ルカリオ「! レックウザだと!?」
エースバーン「ルカリオ、知っているのか?」
ルカリオ「・・・・・ああ」
ルカリオ「レックウザは本来、遥か上空よりも上である宇宙に存在するポケモンで地上には滅多に姿を見せないと言われている」
ルカリオ「ホウエン地方ではかつて、2体の伝説のポケモンが激しい戦いを繰り広げたことによって何度か滅びかけたことがあった」
ルカリオ「2体の伝説のポケモンの名は・・・・・グラードンとカイオーガ!!」
エースバーン「グラードンとカイオーガ?」
ルカリオ「マグマの力を司り、陸の覇者と呼ばれているグラードンと海の力を司り、海の覇者と呼ばれているカイオーガは度々衝突を繰り返し、それによってホウエン地方全土または世界にも大きく影響を与えたとして知られている」
エースバーン「!」
ギャラドス「そう・・・・・しかし、グラードンとカイオーガにはまだ先の姿があった」
エースバーン「先の!?」
ルカリオ「姿だと!?」
ギャラドス「少し、昔話をしよう」
ギャラドス「・・・・・昔ある時、ホウエン地方にある火山が大きく噴火をした」
ギャラドス「火山が大きく噴火したことにより、溢れ出した大量のマグマが森の方へと流れていった」
ギャラドス「溢れ出した大量のマグマは森を溶かし、ポケモンたちが住んでいた村さえも跡形もなく溶かし去って行った」
ギャラドス「凄まじいマグマの勢いにポケモンたちは成す術もなく、ただ逃げるしかできなかった」
ギャラドス「恐怖と絶望に飲まれそうになったポケモンたちだが、突然、上空に雨雲が出現した」
ギャラドス「出現した雨雲から大量の雨が降り注ぎ、流れていたマグマを一気に鎮火し、止めて見せた」
ギャラドス「その様子を見ていたポケモンたちは大いに喜び、安堵していた」
ギャラドス「しかし、喜びも束の間、マグマを止めた雨の勢いは治まるどころか徐々に勢いが増していき、気がついた時には地上が川のように大きく流れていた」
ギャラドス「ポケモンたちは驚き、急いで高台まで避難するも水の勢いは凄まじく、あっという間に地上は海のような姿に変わり果ててしまっていた!」
ギャラドス「だが・・・・・・それで終わりではなかった」
ギャラドス「絶望し、恐怖をするポケモンたちに追い打ちをかける事態が起きた!」
ギャラドス「伝説のポケモン 陸の覇者グラードンと海の覇者カイオーガが長い眠りから目覚め、復活した!!」
ギャラドス「復活したグラードンは水を蒸発させながら移動をし、そのまま海のある方へと向かっていき、復活したカイオーガも凄まじい勢いで移動し、そのまま沖の方へと向かった」
ギャラドス「・・・・そして、ついに2体は相まみえてしまい、そのまま激突した!」
ギャラドス「激戦を繰り広げる2体の影響を受け、地面は割れてしまい、そこから膨大な量の自然エネルギーが溢れ出してしまった」
ギャラドス「溢れ出した自然エネルギーに近づいた2体はそのまま溢れ出した自然エネルギーを浴びてしまう・・・・・」
ギャラドス「すると、突然、2体の姿は見る見ると変わり果てていき、その姿は誰も知らないものだった!」
ギャラドス「のちにその現象はゲンシカイキと呼ばれ、ゲンシカイキした2体はそれぞれゲンシグラードンとゲンシカイオーガと呼ばれた!」
ギャラドス「姿が変わった2体は同時に咆哮を上げると、上空は強い日照りが射しかかり、また雨雲によって凄まじい豪雨が降り注いだ!」
ギャラドス「2つの天候が同時に発生したことを受けたことで自然のバランスは崩れ、大地は割れ、海は干からび、世界は混沌の渦に飲まれた」
ギャラドス「そして、2体の激闘は続き、気が付けば何十日も時が経っていた」
ギャラドス「終わりの見えない戦いに不安と恐怖に駆られていたポケモンたちは最後の望みとして上空に向けて祈りを捧げた」
ギャラドス「すると、上空から1体のポケモンが舞い降りてきた!」
ギャラドス「それが伝説のポケモン レックウザだ!」
ギャラドス「レックウザはポケモンたちの祈りに呼応するように突然姿を変えた!」
ギャラドス「それはまるでメガシンカするように・・・・・」
ギャラドス「のちにその姿はメガレックウザと呼ばれた!」
ギャラドス「姿を変えたレックウザはそのままゲンシグラードンとゲンシカイオーガの元へ行き、圧倒的な力を持つ2体さえも圧倒し、そのまま鎮めた」
ギャラドス「倒された2体は元の姿に戻り、再び眠りについた」
ギャラドス「2体を倒したレックウザもそのまま上空へと戻って行った」
ギャラドス「ポケモンたちはこの出来事を生涯忘れないようにと後世へと伝え続けた」
続く
- Re: ポケモン 特別編「2体の挑戦者VSメガシンカ」 ( No.8 )
- 日時: 2021/03/07 22:29
- 名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)
こんばんわ、炎のストライカーです。
1週間ぶりになりますが、よろしくお願いします。
―フレア団 本拠地―
ギャラドス「これが・・・・・メガシンカに纏わる真実だ!」
エースバーン「なっ・・・・・・」
ルカリオ「まさか、レックウザが関わっていたとは・・・・・・!」
ギャラドス「言い忘れていたが・・・・・ポケモンたちがいた場所にはかつて落下した大きな隕石があった」
ギャラドス「その隕石はポケモンたちの祈りに合わせて眩く光り出したという」
ギャラドス「おそらく、ポケモンたちの祈りとこの巨石がレックウザをメガシンカさせるきっかけになったのではないかと思われる」
ギャラドス「だが、メガシンカの根源となるものは場所によっては異なっている」
ギャラドス「だからこそ、まだまだ研究をする必要がある」
エースバーン「・・・・・・・」
エースバーン「そういえば、ルカリオ?」
エースバーン「ガラル地方にメガシンカってあったっけか?」
ルカリオ「いや、ガラル地方でメガシンカしたポケモンがいたという話は聞いていない」
ルカリオ「私たちのところではダイマックスしたポケモンがほとんどだ」
エースバーン「・・・・・・・そうだよな」
ルカリオ「・・・・・・・・」
ギャラドス「この巨石を手に入れるために私はホウエン地方のチャンピオンであるメタグロスさんと手を組み、ある遺跡のところで共に突然襲い掛かってきたレックウザと戦った」
ギャラドス「その時、巨石が光り出したことでレックウザがメガシンカし、圧倒的な力で我々を追い込んだ!」
ギャラドス「そして、巨石と共に姿を消した・・・・・」
ギャラドス「我々は巨石の行方を突き止めるためにチャンピオンであるメタグロスさんと別行動を取っていたがそこで信じられない情報が入ってきた!」
ルカリオ「信じられない情報?」
ギャラドス「伝説のポケモン グラードンとカイオーガが復活した!!」
エースバーン「えっ!?」
ルカリオ「グラードンとカイオーガが復活した!?」
ギャラドス「復活したグラードンとカイオーガは互いにゲンシカイキを解放し、そのまま沖の方へと移動し始めた」
ギャラドス「その時にちょうど沖の方から小さい生体反応が確認された」
ギャラドス「レックウザと共に姿を消した巨石で間違いない!」
ギャラドス「2体の狙いはその巨石を手に入れ、更なるエネルギーを得ようとしていることを知った我々は急いでメタグロスさんに現場に向かってもらうように要請した」
ギャラドス「現場に向かったメタグロスさんは2体と遭遇し、そのまま戦闘に突入した」
ギャラドス「メガシンカしたメタグロスさんは最初は奮戦するものの、2体の圧倒的な力を前に徐々に押され始めて行った!」
ギャラドス「メタグロスさんが倒されてしまったら、2体に巨石が奪われてしまう!」
ギャラドス「だが、その時に上空から1体のポケモンが姿を現した!」
ギャラドス「伝説のポケモン レックウザ!」
ギャラドス「レックウザは巨石を守ろうと乱入し、2体と戦闘を始めた」
ギャラドス「ゲンシカイキした2体の猛攻を受けたレックウザだったが、途中でメガシンカしたことで圧倒的な力をもって2体を倒した!」
ギャラドス「そして、その隙に我々は巨石を回収し、カロス地方に持ち帰った」
ルカリオ「そういうことだったのか・・・・・・」
エースバーン「でも、こんなでけぇものをよく運べたな?」
ギャラドス「まあ、我々の技術力をもってすれば不可能ではない」
ギャラドス「・・・・・・・・さて」
ギャラドス「話はここまでにしよう」
ギャラドス「ちょうど、食事の準備が整っているところだ」
エースバーン「あ、そういえば・・・・・・・」
ルカリオ「もう、そんな時間か・・・・・」
ギャラドス「明日のためにも今のうちにエネルギーを補給しておいてくれたまえ」
ギャラドス「カラマネロ、彼らを案内するように」
カラマネロ「はっ、かしこまりました!」
カラマネロ「行くぞ、お前たち」
エースバーン、ルカリオ「・・・・・・・・」
ギャラドス「・・・・・・・・」
ウィ――――ン
スタ スタ
スタ スタ
―食堂―
エースバーン、ルカリオ「!!」
エースバーン「うお―――!!」
ルカリオ「これは凄い・・・・!」
スタ スタ
プクリン「ようこそ、いらっしゃいました!」
プクリン「エースバーン様とルカリオ様ですね?」
エースバーン「あ、ああ」
ルカリオ「そうだが・・・・・」
プクリン「お二方様のことはギャラドス様から聞いておられます」
プクリン「どうぞ、こちらへ」
エースバーン「・・・・・・」
ルカリオ「・・・・・・」
スタ スタ
プクリン「本日はお二方様のためにバイキング形式となっていますのでご自由に好きなだけ食べてくださいね!」
プクリン「何かありましたら、私にお声を掛けてください!」
エースバーン「ああ」
ルカリオ「わかった、ありがとう」
プクリン「では、ごゆっくり!」
スタ スタ
エースバーン「・・・・・・」
エースバーン「よし、それじゃあ・・・・」
エースバーン「食べるぞ―――!!」
ルカリオ「・・・・・・」
エースバーン「あれ、ルカリオ食べないのか?」
ルカリオ「いや、もちろん私も食べるよ」
エースバーン「よし、それじゃあ行こうぜ!」
ルカリオ「・・・・・・」
ルカリオ「はぁ・・・・・やれやれ・・・・・・」
スタ スタ
続く
- Re: ポケモン 特別編「2体の挑戦者VSメガシンカ」 ( No.9 )
- 日時: 2021/03/09 00:20
- 名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)
こんばんわ、炎のストライカーです。
今回で第3話が終わり、いよいよ次回からは第4話に入りますのでよろしくお願いします。
―食堂―
スタ スタ
エースバーン「わぁ―! どれも美味しそうだな!!」
エースバーン「どれから食べようか、迷うな―!」
ルカリオ「あんまり、食べ過ぎるなよ」
ルカリオ「エースバーンはヒバニーの時もそうだが、それ以上によく食べるからな」
エースバーン「ははは、わかっているよ!」
エースバーン「でも、明日のためにもちゃんと食べないとダメだぜ!」
エースバーン「必ず、ギャラドスが用意したメガシンカポケモンを全員倒して・・・・・二人でここを出よう!」
ルカリオ「・・・・・・・」
ルカリオ「当たり前だ、勝って絶対に2人でここを出る!」
ルカリオ「そして、必ず・・・・2人でガラル地方に戻るぞ!!」
エースバーン「・・・・・・」
エースバーン「ああ、もちろんだ!」
エースバーン「約束だぜ、ルカリオ!!」
ルカリオ「ああ」
ルカリオ「約束だ、エースバーン!!」
エースバーン「・・・・・」
エースバーン「えへへへ!」
ルカリオ「ふっ」
エースバーン「さーて、早くご飯食べようぜ!」
ルカリオ「ああ!」
エースバーン「あ、ルカリオこれ好きだったよな?」
エースバーン「ほらよっ!」スッ
ルカリオ「ありがとう」
ルカリオ「! 確か、エースバーンこれが好きだったな?」
ルカリオ「ほら!」スッ
エースバーン「おっ!」
エースバーン「ありがとな、ルカリオ!」
エースバーン「よーし、どんどん取って行くぞ―!!」
ルカリオ「だから、あんまり取り過ぎるなよ!」
―フレア団 研究室―
ギャラドス「・・・・・・・」
スー
カラマネロ「ボス!」
ギャラドス「カラマネロか」
ギャラドス「案内、ご苦労だった」
カラマネロ「はっ!」
ギャラドス「明日の準備はどうだ?」
カラマネロ「はっ、いつでも始められます」
ギャラドス「・・・・・・そうか」
カラマネロ「ボス、本当にあの者たちとあんな約束をしてよろしかったのですか?」
カラマネロ「いくら奴らでもあの者たち全員に勝てるとは思えませんが・・・・・」
ギャラドス「・・・・・・・」
ギャラドス「本当にそう思えるかね?」
カラマネロ「え?」
ギャラドス「確かに、いくらチャンピオンと格闘マスターである彼らでも・・・・・私が用意したメガシンカポケモンたち全員に勝つのは至難の業だ」
ギャラドス「だが、彼らにはそれを成し遂げられる可能性を持っている!」
ギャラドス「私はそんな彼らに賭けてみたいのさ・・・・・・」
ギャラドス「私の・・・・・目的のために!」
カラマネロ「・・・・・・・・」
―食堂―
エースバーン「あーん」
エースバーン「もぐもぐ」
エースバーン「・・・・・・・」ゴクン
エースバーン「ふぅ・・・・・・食った食った!」
ルカリオ「もぐもぐ」
ルカリオ「・・・・・・・」ゴクン
ルカリオ「相変わらず、凄い食べっぷりだな」
エースバーン「いやー、あんまり美味しくて・・・・・・つい、何回もおかわりしちゃったよ!」
ルカリオ「ヒバニーの時も凄かったが・・・・・・今の方が十分凄いな」
エースバーン「でも、ルカリオも美味しかっただろ?」
ルカリオ「まあ・・・・・・そうだな」
エースバーン「カロス地方のカレーも美味しかったが、やっぱり本場であるガラル地方のカレーが俺は好きだな!」
ルカリオ「ああ、そうだな!」
ルカリオ「なら、ガラル地方に戻ったら一緒にカレーでも作らないか?」
エースバーン「お、いいなそれ!」
エースバーン「懐かしいな・・・・・」
ルカリオ「・・・・・・・」
ルカリオ「よし、そろそろ部屋に戻ろうか!」
エースバーン「ああ、明日は早いからな!」
ルカリオ「あ、そうだ!」
スタ スタ
ルカリオ「すいませーん!」
プクリン「! はーい!!」
タタタタ
プクリン「はい、何でしょうか?」
ルカリオ「食事が終わったので私たちは部屋に戻ります」
ルカリオ「食器も持ってきたので後はよろしくお願いします」
プクリン「はい、ありがとうございました!」
プクリン「ごゆっくり、お休みになってくださいね!」
エースバーン、ルカリオ「ありがとうございます!!」
スタ スタ
スタ スタ
プクリン「・・・・・・・」
プクリン「あの人たちがガラル地方のチャンピオンと格闘マスターか―・・・・・・」
プクリン「どっちもカッコイイわ!!」
―フレア団 客室―
ボン!
エースバーン「ふわぁー・・・・・・眠くなってきたぜ」
エースバーン「今日は一日が長く感じたな」
ルカリオ「そうだな」
ルカリオ「まさか、こうなるとは思わなかったな」
エースバーン「全く、あいつらの勝手のせいでいい迷惑だけどな!」
ルカリオ「同感だ」
ルカリオ「だが、奴らから色々と情報を得ることが出来た」
ルカリオ「これだけでも十分な収穫だ!」
エースバーン「真面目だな、ルカリオ」
エースバーン「それにしてもさっき行った温泉も広かったな!」
ルカリオ「ああ、私の道場にある温泉の何倍も広かったことには驚いた!」
ルカリオ「奴ら組織の財政力も凄いことがわかった!」
エースバーン「ガラル地方でも大きな温泉はあるけど、あれほどの広さのものは見たことがないな!」
ルカリオ「ははは、それは言えているな!」
エースバーン「ふわぁー・・・・・・・」
エースバーン「そろそろ、寝ようかな?」
ルカリオ「ああ、そろそろ休もう」
カチン
ルカリオ「お休み、エースバーン」
エースバーン「ああ」
エースバーン「お休み、ルカリオ」
ルカリオ「Zzzzz」
エースバーン「Zzzzz」
第4話「開戦! エースバーンVSメガフシギバナ、ルカリオVSメガリザードンY!!」に続く
- Re: ポケモン 特別編「2体の挑戦者VSメガシンカ」 ( No.10 )
- 日時: 2021/03/14 10:20
- 名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)
おはようございます、炎のストライカーです。
1週間ぶりになりますが、今回から第4話に入りますのでよろしくお願いします。
―前回までのあらすじ―
ガラル地方のシュートシティで暮らしているチャンピオンのエースバーンと格闘マスターのルカリオは突然襲い掛かってきたカラマネロが率いるフレア団によってカロス地方へと連れ去られてしまう。フレア団の本拠地に連れてこられた2人はボスであるギャラドスと対面し、彼からメガシンカの研究の協力とその目的を聞かされる。しかし、ギャラドスの並みならぬ危険思想を危惧した2人は協力を拒み、解放を要求するが、彼から用意したメガシンカポケモンを全て倒すことを条件に出されたことで2人は仕方がなくそれを飲むことになった。ギャラドスから贈り物を渡されると同時にメガシンカの真実を聞かされた2人はこれから戦う相手が今までにない強敵であることを改めて実感する。そして、夜が明けて―。
第4話「開戦! エースバーンVSメガフシギバナ、ルカリオVSメガリザードンY!!」
―フレア団 本拠地―
エースバーン「Zzzzz」
エースバーン「・・・・・・・ん?」
エースバーン「・・・・・・・」ムク
エースバーン「ふわぁー・・・・・・」
ルカリオ「起きたか?」
エースバーン「あれ・・・・・・ルカリオ?」
エースバーン「もう、起きてたのか?」
ルカリオ「いや、私もさっき起きたばかりだよ」
ルカリオ「よく眠れたかい?」
エースバーン「ああ、ぐっすりと眠れたぜ!」
エースバーン「ルカリオの方は?」
ルカリオ「ああ、私の方もよく眠れたよ!」
エースバーン「そっか・・・・・・」
エースバーン「いよいよだな!」
ルカリオ「ああ!」
ウィ――――ン
エースバーン、ルカリオ「!!」
カラマネロ「起きたようだな」
カラマネロ「食事が済み次第、大広間に来るようにとボスからのご命令だ」
エースバーン「・・・・・・・」
エースバーン「行くか!」
ルカリオ「ああ!」
―フレア団 大広間―
スタ スタ
スタ スタ
エースバーン、ルカリオ「!!」
エースバーン「ひ、広れぇ・・・・・!!」
ルカリオ「こんな場所があったとは・・・・・!!」
カラマネロ「ボス、連れ参りました」
ギャラドス「うむ、来たか」
ギャラドス「おはよう、2人とも!」
ギャラドス「昨夜はよく眠れたかね?」
エースバーン「ああ、この通り・・・・・バッチリだ!!」
ギャラドス「ふっ・・・・・それは良かった!」
ルカリオ「ところで、ここは一体・・・・・」
ギャラドス「ああ・・・・・」
ギャラドス「ここが君たちに使ってもらうバトルフィールドだ!」
エースバーン、ルカリオ「バトルフィールド!?」
ギャラドス「君たちにはここで私が用意した全てのメガシンカポケモンと戦ってもらう!!」
ギャラドス「・・・・・・・と、その前にルールを説明する」
エースバーン「!」
ルカリオ「ルール?」
ギャラドス「このバトルフィールドの他にもう一つバトルフィールドを用意してある」
ギャラドス「2人の内どちらかにはもう一つのバトルフィールドを使ってもらう!」
エースバーン「俺たちの内のどっちかが!?」
ルカリオ「もう一つのバトルフィールドを!?」
ギャラドス「これから行うメガシンカ20番勝負は1対1の勝負!!」
ギャラドス「君たちにはそれぞれメガシンカ20番勝負を行ってもらう!!」
エースバーン「メガシンカ1対1の!?」
ルカリオ「20番勝負だと!?」
ギャラドス「そうだ」
ギャラドス「君たちは私が用意した40体のメガシンカポケモンをそれぞれ20体ずつと戦ってもらう!!」
エースバーン「4、40体の内20体ずつ・・・・・・俺たちが倒すと言うのか?」
ギャラドス「? どうしたのかね?」
ギャラドス「君たちを解放する条件として出したまでだが・・・・」
ルカリオ「た、確かに私たちはその条件を飲んだが・・・・・しかし」
エースバーン「1人で20体のメガシンカポケモンと戦うというのは・・・・いくら何でも無茶苦茶だ!!」
ギャラドス「ならば、どうする?」
ギャラドス「諦めて私の研究に協力するか、それとも・・・・無理でも20体のメガシンカポケモンと戦うか?」
ギャラドス「君たちにはこの2つしか選択肢はない!」
エースバーン「ぐっ・・・・・・・」
ルカリオ「・・・・・・・」
ルカリオ「わかった」
ルカリオ「20番勝負・・・・その挑戦を受けよう!」
ギャラドス「!」
エースバーン「! ルカリオ!?」
エースバーン「20体も居るんだぞ! 2人ならともかく・・・・・1人だけで戦うことになるんだぞ!!」
ルカリオ「ああ、分かっている」
ルカリオ「正直、1人で20体を相手にするのは無謀だ」
ルカリオ「1体のメガシンカポケモンだけでも・・・・その強力さに太刀打ちできる者の数は限られている」
ルカリオ「何体か倒すことが出来れば、それだけでも十分奇跡だ」
ルカリオ「しかし、その先に残っている奴らを倒せるという保証はない!」
ルカリオ「負ければ、奴の手先になったと同時に私たちはガラルには2度と戻れなくなる!」
ルカリオ「そうなるなら、私は戦う!!」
ルカリオ「20体を全て倒し、ここから脱出する!!」
エースバーン「ルカリオ・・・・・」
ルカリオ「お前はどうする、エースバーン?」
ルカリオ「このまま奴の手先に成り下がるか、20体と戦ってここを脱出するか!?」
エースバーン「・・・・・・・」
ギャラドス「彼の言う通り、君が挑戦を受けなければ・・・・このまま君は私の部下になることになる」
ギャラドス「そうなれば、君の分も彼が全て引き受けなければならなくなる」
エースバーン「!」
ギャラドス「言い忘れていたが、どちらかが負ければその時点で負けた方は人質になり、残っている方は負けた者の分とも戦ってもらうことになる」
エースバーン「えっ!?」
ルカリオ「何だと!?」
ギャラドス「それぐらいの覚悟がなければ、この役目は務まらない!」
ギャラドス「当然であろう!」
エースバーン、ルカリオ「・・・・・・・」
ギャラドス「さぁ、選びたまえ!」
ギャラドス「2人で20番勝負を受け、メガシンカポケモンたちと戦うか!?」
ギャラドス「それとも、このまま諦めて私の軍門に降るか!?」
ギャラドス「好きな方を選ぶがよい!!」
ルカリオ「・・・・・・・」
エースバーン「・・・・・・・ルカリオ」
ルカリオ「!」
エースバーン「ルカリオ、俺・・・・・やるよ」
エースバーン「20番勝負・・・・・・受けてやるよ!」
ルカリオ「エースバーン!?」
ギャラドス「・・・・・・・」
エースバーン「ごめんな、ルカリオ」
エースバーン「昨日、決めたことなのに・・・・」
エースバーン「俺・・・・・弱気になってた・・・・・」
エースバーン「2人で一緒に勝って、ここを脱出して・・・・・」
エースバーン「一緒にガラル地方に戻ろうって・・・・・約束したのにな」
エースバーン「このまま俺が挑戦を受けなければ、ルカリオだけで40体と戦うことになっていた」
エースバーン「いくらルカリオでも・・・・・・40体を全員相手にするのは無理だ!」
エースバーン「そんな重荷を・・・・・ルカリオだけに背負わせるわけにはいかない!!」
ルカリオ「エースバーン・・・・・」
エースバーン「正直、20体全員を倒せるかは・・・・俺にもわからない」
エースバーン「だけど、勝たなければ・・・・・俺が人質になったら・・・・!」
エースバーン「ルカリオは俺を助けるために1人だけで戦うことになっちまう!!」
エースバーン「そんなの俺は嫌だ!!」
ルカリオ「・・・・・・・」
ギャラドス「・・・・・・・」
エースバーン「だから、俺は戦う!」
エースバーン「俺はガラル地方のチャンピオンだ!!」
エースバーン「そんな簡単には負けない!」
エースバーン「そして、ルカリオは格闘マスターだ!」
エースバーン「ルカリオだって、そんな簡単にやられたりはしねえ!!」
エースバーン「簡単にやられたりする程、俺たちは甘くねえぞ!!」
ルカリオ「・・・・・・・」
ルカリオ「ふっ・・・・・そうだな」
ルカリオ「ガラル地方のチャンピオンであるお前と格闘マスターである私が居れば、できないことなど一つもない!」
ルカリオ「どれだけメガシンカポケモンが強かろうが私たちは負けない!」
ルカリオ「決して、負けたりはしない!!」
ギャラドス「・・・・・・・」
ギャラドス「ふっ、意見は決まったようだな」
ギャラドス「だが、もう1度聞く」
ギャラドス「お前たちは・・・・・私の挑戦を受ける覚悟があるか!?」
エースバーン、ルカリオ「・・・・・・・」コクン
エースバーン、ルカリオ「もちろんだ!!」
ルカリオ「改めて、お前の挑戦を・・・・・!!」
エースバーン「受けて立つ!!」
ギャラドス「お前たちの覚悟・・・・・・確かに、このギャラドスがしかと受け取った!!」
ギャラドス「これより、20番勝負を始める!!」
続く