二次創作小説(紙ほか)

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新サバイバー「薬剤師」追加
日時: 2022/06/16 19:28
名前: 本月 (ID: HQL6T6.Y)



新サバイバー「薬剤師」追加



彼女は自分の居場所が欲しかった。



それだけなのだ。











こんにちは、本月と申します。
「読書家の少女」を改変し、1から書き直したいと思います。


設定
メディズン・ツバキ
職業 薬剤師
年齢 20
身長 165
体重 55
性別 女
説明
 彼女の望む結末はきっといつまでも変わらないだろう。
そう、いつまでも。
――――
暗い森の中を数時間ほど走っている。


永遠にあの荘園は見つからないのかと思ってしまうほどに。


さらに数時間走ると、ようやくあの荘園が見えた。


息ができなくなるほどの距離を走り続けてきた。

扉をノックすると、数十秒後に麦わら帽子をかぶっている女性が私を見て笑顔になる。

「いらっしゃいなの!」

私が来ることを知っていたようだ。さらにはここの荘園の住人全員が知っているらしい。

私の手を引いて食堂に案内してくれた。

「荘園へようこそ!」

みんなが私を歓迎してくれた。とても嬉しかった。

今日はもう遅いからと歓迎会が終わったらすぐに寝るようにと医師の女性に言われた。


「そうだ。」

私は思い出しながら部屋に置いてあった1冊の本を手に取る。

それには私の個人情報や私と一緒に追加されたらしいマップ「悲しみの図書館」が追加されたことが書いあった。

私の外在特質というのも書いてあった。

読書の才能
 彼女には生まれながらの才能があった。
解読速度が30%上昇する。

薬の扱い
 彼女の薬の扱いはとても天才的なものだった。
試合開始時点から「永遠の薬」を携帯しており、「永遠の薬」を相手に渡すことができ、渡されたサバイバーは使用すると自分の治療速度と板・窓操作が20%上昇する。だが、使用したあとの3秒後は解読ができなくなってしまう。自分には使用ができない。他のサバイバーのみ使用可能。(一つにつき一度のみ。)CTは30秒。

気遣い
 彼女はとても気遣いができる女性だ。
他のサバイバーと解読をすると、解読速度が5%上昇する。2度のみ重ね掛け可能。さらに、薬剤師と解読をしているサバイバーの調整が少なくなる。

罪悪感
 彼女の作った薬の実験相手を自身以外を対象にすることは彼女には耐えきれない行為だった。
サバイバーの1人が負傷・拘束状態になった場合、板・窓操作速度が10%低下する。最高30%まで重ね掛けが可能。だが、全サバイバーが負傷・拘束状態でなくなった場合、板・窓操作速度の低下がなくなる。

この4つの外在特質というものが書いてある本と1つの箱がおいてあった。

その箱を開けてみると説明書のようなものと、綺麗な衣装のようなものが入っていた。

衣装「代償の幸福」
説明
 家族や友人の幸福が続いているのは、彼女が幸福を代償としているからだ。
たとえ、彼女に幸福が舞い降りても、その幸福はほかの誰かに渡される。

説明文がよくわからないが、衣装がとてもきれいだった。


その衣装を試着しようと思ったが、眠気に耐え切れなかったのでもう寝ることにした。
――――


「…ん。」
眩しい朝の光にあてられ目が覚める。

昨日試着しようと思っていた衣装を着て、食堂に足を進めた。

「あ、メディズンじゃん。おはよう。」

あくびをしながら傭兵のナワーブさんが挨拶をしてくださった。

「サベダーさん、おはようございます。」
「あぁ、おはよ。」
「そういえば、この荘園にゲーム?というものがあるんですよね?」
「あるぞ。命がけだけどな。ていうか、それ…」
「あ、これですか?部屋に会ったので試しに着てみたんですよね。」
「一緒に説明も入っていたんですが…」
「それ貸せ」
「え?あ、ちょっと…」
「…」

サベダーさんは驚いたのか、目を見開いている。
――――
はじめ、薬剤師という職業の女が来た時はどんな奴なのか気になった。
歓迎会をしたらすごくうれしそうにいていた。

それで――――
悲しそうだった。
よくわからないが、なんとなくさっせた。
メディズンは多分罪のない優しい女性だ。

俺はそう信じている。

だって—―—

説明書きには、とてもと思えないほどの彼女の自己犠牲心が感じられたから。


メディズンと呼ぶのが言いにくいと思った為、ツバキと呼ばせてもらうことにした。

ツバキも俺をナワーブと、さんづけで呼ぶそうだ。

食堂に行き、朝食をツバキととる。

そのまま朝からゲームだったから、一緒にゲームをする部屋に行くことにした。

「そういや、ツバキの外在特質しらなぇな。」

「ぁあ、そうですね。今持ってるので読みますか?」

「ああ、読む。」


「ツバキは解読・援助型だな」

「あの、解読・援助型ってなんですか?」

「あぁ、主に解読型は暗号機っていうのを解読するんだ。解読する速度ははぇえが、板とか窓とか操作すんのはおせぇからな。」

「で、援助型は主にサポートだな。牽制も解読もおんなじくらいできるから万能といっても過言ではねぇな。だけど、基本的には、そうだなイライみたいに味方にハンターが誰かとか教えてくれる奴もいるぜ。イライのほかはヘレナとかだな。ツバキと同じ解読型だ。イライは援助な。」

「なるほど。よくわかりました。ありがとうございます。」

「あの、もう1つ質問なんですが」

Re: 新サバイバー「薬剤師」追加 ( No.1 )
日時: 2022/06/21 21:15
名前: 本月 (ID: HQL6T6.Y)

「ん。なんだ?」

「ここに…やっぱりなんでもないです。すみません。」


ほらな___

「そうか。」


ずっと悲しそうな顔してんじゃねえか



クソ_____


「?ナワーブさん、どうされました?」

「いや、何でもない。」

「とりあえず、朝飯食いに行こうぜ」

「あ、はい。」



急に元気になった…大丈夫ですかね


朝食後


「ツバキ。行くぞ。」

「あ、はい。えと、ゲームをする部屋にですか?」

「ああ。」

「お2人さん!行くなら私も一緒に行っていいなの?」

「あ、ウッズさん。いいですよ。…ナワーブさんは大丈夫ですか?」

「おう。一緒に行くか。」

「やったなの!あと、ツバキはエマの事名前で呼んで欲しいなの!」

「あ、名前ですか?」

「そうなの!ナワーブさんだけずるいなの!」

「じゃあ、エマちゃんと呼ばせていただきます。」

「わかったなの!」

「もうそろそろ行かねぇと遅れるぞ?」

「そうだったなの!ツバキ、急ぐなの!」

「は、はい。」

部屋
「ごめん!遅くなっちった!」

「ああ、大丈夫だよ。」

「すみません。」

「あ、ナレッジさん今日はよろしくね。」

「は、はい。お願いします。」

「お見合い?みたいなの!」

「お、お見合い!?」

「ふふ。ナレッジさんには僕よりいい人がいるよ。」

「いえいえ、クラークさんこそ、私なんかよりもっといい人がいるはずです。」

「お前ら大丈夫か?」

「あ、はい、お見合いはしたことがなくて…。」

「あ、そうなの?ツバキは偉い家の人だからお見合いとかしてそうなのに!」

「そうだよね。ナレッジさんは美人だから、きっといい旦那さんが見つかるよ。」

「そ、そうですかね…?」

「絶対見つかるなの!」

「そうですか…!」

放送「開始まで後1分です。」

「あと1分だ。」

「がんばろうか。」

「はい…!」



パリンッ

何処かで何かが壊れる音がした…。

初戦の期待 ( No.2 )
日時: 2022/06/30 16:19
名前: 本月 (ID: HQL6T6.Y)

アンタが嫌いなのよ!


パリンという音の後にそう…の声が聞こえた。


放送「サバイバーは傭兵・占い師・庭師・そして新サバイバーの「薬剤師」、ハンターはリッパーです。マップは新マップの「悲しみの図書館」です。」


試合の始まりには放送が入るそうだ。


 先程聞こえた…の声に一瞬顔をしかめてしまったが、心の中の違和感を無視して、暗号機のもとへ走った。




カタカタ…


私がキーボードをたたく音と風の音だけがあたりに響く。





たしか、解読型は解読する速度が速くなると言っていたような。



そう思い出しながら、キーボードを打つ指はとめない。



暗号機が光る。ナワーブさんが言うには、これが暗号機の解読が終了したという知らせらしい。




次の暗号機に足を進める。



ドクン ドクン


…?


鼓動が激しくなってた。




あ、そういえば____



ナワーブさんが、



「心臓の鼓動が激しくなったらすぐに逃げろ。」


と言っていたような。




その言葉を思い出した瞬間、霧が私の顔の横を通り過ぎた。



「おや、外してしまいましたか。」



その低めな声に後ろを向く。




「どうも。私、ジャック・ザ・リッパーと申します。」



「ツバキさん。初めてで申し訳ないのですが、私、手加減は苦手なんですよ。」


私は目を見開いた。



「そこだけは、注意してくださいね。」





逃げなきゃ。



本能がそういった気がした。




痛くなってきた足を憎みながらも走り続ける。



「なかなかしぶといですね。」


幸運なことにまだダメージは一度も受けていない。


「だって、皆さんが見ているんでしょう?よけい頑張りますよ。」


「そうですか。」



穏やかにも聞こえてしまう私はついに頭がおかしくなったのだろうか。




「あっ…」



足がもつれてしまい転びかける。


その隙に殴られてしまった。

「まずは一撃…」


だが、痛みは来ない。


「なんで…?」


梟の鳴き声。


あぁ。なるほど。



よかった。言っておいて。



「手を貸して!早く!」



これが梟が欲しいという合図だという。



放送「暗号機は残り2台。新サバイバー「薬剤師」120秒牽制」


っ!そうなんだ…。


走る。走る。皆に教えてもらったチェイス場所に行った。


「ちょこまかとちょこまかと…。」


ジャックさんが怒っている間も走り続けた。

「暗号解読60%」

「暗号解読78%」

ナワーブさんとエマさんが暗号解読をしているらしい。

「暗号解読85%」


「暗号解読70%」

クラークさんも解読しているのか。多分だがエマちゃんと同じ暗号機だろう。


どうやらナワーブさんは解読にデバフというものがあるらしい。


そうのんきに考えていると、後ろから殴られてしまった。

これはさすがにクラークさんも梟さんも庇えなかったのか。


「ふふ。調子が良くなってきました。」

「…っ。」

もともと医療の仕事はあまり動かない為、体力はもうなくなりそうだ。

というか、もうすでになくなっている。

この状態で走っている。たとえるなら、ゾンビだな。

そう考えていたら、足元に石があったのか、つまづいてしまった。


ゴーン!

大きな鐘の音と同時に私の体は殴られていた。

「…ぅ。ぃたぃ。」


「すごい時間を稼がれてしまいましたねぇ。」

暗号機は残り一台。

「解読に集中して!」

そうメッセージを送り、初めて椅子に座らされる。

「暗号解読80%」

クラークさんやエマちゃんは大丈夫なのかな。

…不安。

「もうすぐ飛びそうですねぇ。」

「ええ、そうですね。」

椅子のゲージが9割に満たされた時。

もうだめだ。

私は目をつぶった。

そうすると、風の音が一瞬びゅんっという音を立てた。

目の前にナワーブさんがいた。

「またせたな!」

ナワーブさんの衣装「明瞭」の青い服がふわっと音を立てた。

ナワーブさんはジャックさんの攻撃をかわした後に私を助けてくれた。

「あ、ありがとうございますっ。」

「気にすんな!俺ら仲間だろ?」

「!そうですね…!」

「お二人ともそんな話をしている暇なんてあるんですか?」

「いいえ!あるとは思いません。」

「ですが、1人だけ負傷状態、他3人は負傷・拘束状態にはなっていない。」

ゴーンゴーン!

霧で私はダウンし、ナワ―ブさんも一撃貰った。

「ですが、ジャックさん。」




「解読に集中して!」


「俺達には、」


ウーー!


「仲治りがあるんだよ!」

私は負傷状態に、ナワーブさんは健康状態に回復した。

「…っ。せめて、ツバキさんだけでも…!」

「初試合なので完全勝利したいんですよ…!」

「ツバキは俺が守る!」

「あ、ありがとうございます…!」

「その余裕…むかつきますね!」

「ツバキ!俺が壁になる!」

「いえ!大丈夫です!」

「っ…!」

ゴーン

ナワーブさんが殴られた。

「ナワーブさん!大丈夫ですか?!」

「大丈夫だ!それより、急ぐぞ!」

「はい!」

「!ハッチがあります!」

「ツバキ!ゲートに行け!俺はここでリッパーをひきつける!」

「わかりました!どうかご無事で!」

「ああ!」



もうすぐ、もうすぐ。


開いているゲートに向かって足を進める。


いつもより足が速く感じたのは気のせいなのだろうか?


先に行くよ!

そうメッセージを送り、ゲートの扉を超えると


黒と赤が混ざった煙のようなものがでた。


「せめて、あなただけでも!」

「はあっはあっ!」



「ックソが…」






完全勝利



逃走人数 4人

残り暗号機数 0台

板破壊数 3

サバイバー牽制合計時間 300秒


ベスト演劇者 新サバイバー「薬剤師」・傭兵

絶望と確信 ( No.3 )
日時: 2022/06/30 17:58
名前: 本月 (ID: HQL6T6.Y)



私を優しく呼びかける声で目が覚めた



「…ここ、は…?」


「ここは医務室よ。それより…ツバキ、体調は大丈夫かしら?」


「あ、はい…」
「そう、よかったわ。」

「起きたばかりで申し訳ないんだけど、新しくサバイバーとハンターが来るのよ。」

「え、そうなんですか?」

「ええ。あ、これがサバイバーとハンターの説明書ね。」


新サバイバー 悪女

職業「貴族」

外在特質

猫かぶり
 男好きの彼女は猫をかぶりつづける。男性サバイバーと解読をすると解読速度が15%上昇する。また、悪女と解読をしている男性サバイバーも解読速度が5%上昇する。

女の武器
 女には涙という武器がある。ハンターの半径3m以内で涙を流すとハンターは動揺し、15秒の間、攻撃をすることができない。しかし、女性ハンターの場合は5秒間のみ。

羨望
 男性サバイバーが負傷、もしくは拘束状態になると、移動速度・治療速度が15%上昇する。

歪んだ性格
 彼女は女性を好まない。女性サバイバーと解読をすると解読速度が20%低下する。

説明
 彼女が欲しいものはなんだろうか?すべてを欲しがる彼女は荘園に来て自身にとって大切なものが安全だと、初めて知ることになるだろう。


「私が欲しいのはあいつの持っているものだけよ。それ以外は欲しがらないわ。」



新ハンター「読書家」

職業 ??

外在特質

本の虫
 マップ内にある全ての暗号機に本が立てかけてある。その本を獲得し、読むと(使用する)1人のサバイバーの解読、もしくは移動を2~5秒間停止させることができる。読書をしながらの移動をすると、移動速度が15%低下される。サバイバーは暗号機に立てかけてある本を獲得することが可能だが、獲得すると移動速度が5%、解読速度が8%低下する。本を獲得済みの暗号機から一定の
距離をとると、本が再び立てかけてある。

虚しさ
 開始10秒間の間、サバイバーに近い暗号機が3つ表示される。だが、サバイバー自体は表示されない。
その暗号機の半径2mにいると、移動速度が5%上昇する。さらに、半径5m以内に暗号機が2つあると、移動速度が7%重ね掛けされる(合計12%)。12%以上は重ね掛け不可能。

代償の連鎖
 開始から60秒以内にサバイバーに攻撃をしていない場合、もしくは、開始30秒以内にサバイバーに気絶させれられた場合3秒間移動を停止する。移動再会後、サバイバー全員の解読速度、移動速度を10%3秒間のみ低下させる。

独りぼっち
 「読書家」は補助特質を使用ができない。そのかわり、ランダムにサバイバー2名を自身の半径2mに3回まで引き寄せることができる。引き寄せられている3秒の間、サバイバーは行動ができない。だが、引き寄せられる前にサバイバーが2名以上、半径2m以内にいれば、サバイバーは全員引き寄せられない。引き寄せ時に壁がある場合、強制的に引き寄せを終了する。その時にサバイバーはダメージを受けない。CT(クールタイム)は65秒使用ができなかった場合、CTはない。

説明
 彼女は自身の居場所が少しづつ失われていっているのに気が付いてしまった。
そこには、もう幸福など、あるわけがないとわかっていたのに。


「私には、知識が必要不可欠なんです。」


新ハンターはアイデンティティシステムです。サバイバーの皆様、もちろんハンターの皆様も考察してください。新ハンターのみが、誰のアイデンティティかが、わかります。
                                     荘園の主



一枚の紙を手に取り、まるで小説を読むかのようにすらすらと頭の中に入っていく。


新サバイバーの悪女…まさか…

少し悪寒が背中を通ったが、気にしないことにした。


「ありがとうございました。お返ししますね。」

「読むのが速いのね。小説家のオルフェウスさんでももう少しゆっくりだったわよ。」

「え、小説家の方がおらっしゃるんですか?」

「ええ。いるわよ?今は新しくできた図書館にいるんじゃないかしら。」

「そうなんですね。…あの。」

「?なにかしら?」

「その方とお話をしたいのですが、その…」

「…!ふふ。いいわよ。いってらっしゃい。」

「はい…!それでは、失礼します…!」



悲しみの図書館にて

カチャ

「…!どなたでしょうか?」

「あ、えと、新しく荘園にきました。薬剤師のメディズン・ツバキと申します。よ、よろしくお願いします。」

「よろしくお願いしますね。メディズンさん。」

「あ、はい。よろしくお願いします。」

「ああ。まだ、名乗っていませんでしたね。私はオルフェウスと言います。」

「あ、オルフェウスさんですね。わかりました。」

「はい。…ところで、メディズンさんは何の御用でこちらに?」

「え、えっと、その…」

「?」

「オルフェウスさんの小説についてのお話を聞かせて欲しくて…。」

「そうですね…まずは」




「長い間、時間を取らせてしまい、申し訳ございません。」

「いえいえ。気になさらないでください」

「で、ですが…」

「それなら、ツバキさん、とお呼びしてもよろしいでしょうか。」

「…!それならいくらでもお呼びください。」

「そうですか。ありがとうございます。…そうだ、私におすすめの本を教えてくださりませんか?」

「わ、わかりました。ですが、小説家のオルフェウスさんがおすすめする本に勝るでしょうか…。」

「勝るか勝らないかは気にしないで、ツバキさんのおすすめしたい本を私にすすめてくださりませんか?」

「そ、そうですよね!わかりました。すぐに探します。」


「この小説だと、特にここが…」

「ここのラストシーンはとても感動しました。」

「少し怖い感じの小説ですが、結構読みやすくて、お勧めです。」



「こんなにおすすめの本が…」

「すみません。多すぎましたよね。」

「…ああ。いえいえ。こんなに本が女性はあまり見たことがなくて。」

「そうなんですね。」

「あ、ですが、」

「?」


「偶然見た新聞に5歳の少女が難しそうな本を抱えている写真を見つけましたね。あの子は本が好きなんでしょうね。」

「…っ!」

パシッ

思わず動揺し、オルフェウスさんの腕をつかんでしまった。

嗚呼。違うの。驚かないで。


「あ、す、すみません。」

「気になさらないでください。」

「それと、どうかされましたか?」

「あの、そのオルフェウスさんが見た新聞、もしかしたら」



「私の幼少期かもしれません。」

「そ、そうなんですか!?」

バタッ

オルフェウスさんが驚き、椅子を倒して立ち上がる。

それと同時に大きな音をたてて積み上げられた本が机から落ちていく。

「でも、本当とはかぎらないので…。」

「そうですか…。もし、」

「?はい」

「もし、ツバキさんがあの新聞に載っていた天才少女であった場合、相談したいことがあります。」

「そうですか。わかりました。」

「それと、1つ質問があるのですが、」

「はい。なんでしょうか?」

「貴方にとって生きるとはなんですか?」

「…随分と哲学的なことを問いただしますね。」

「最近、哲学に興味がありまして。」

「そうですね…私にとって生きるとは、誰かに認識されていることですかね。」

「というと?」

「例えばですが、誰かが私のことを覚えているなら生きているとほかの人も、自身もわかりますよね?」

「はい。そうですね。」

「ですが、逆に言うと、誰かが私を覚えていない限り、私は“生きていない”と言えるのではないでしょうか。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「どういたしまして。それでは、夕食の準備があるので、失礼します。」

「はい。」




小説家は深く息を吐く。

「まさかな…。」

彼は哲学に別に興味があるわけではなかった。

興味半分だったんだ。

天才少女もインタビューで受けていたのだ。生きるとはなにかを。


「わ、私にとっての生きる…そうですね、誰かに認識されていること、ですかね。」



「そうですね…私にとって生きるとは、誰かに認識されていることですかね。」


まさか。

同じ返答が来るとは思ってもみなかった。


「ふは。おかしい。」



悲しみの図書館で1人の小説家が膝から崩れ落ちた。


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