二次創作小説(紙ほか)
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- 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム
- 日時: 2022/12/07 20:37
- 名前: 海 (ID: oyEpE/ZS)
黄金郷の領主、無限の魔術師である右代宮戦人は、六軒島を舞台としたゲーム盤を構築した。
再び、魔女のゲームが開催される。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.7 )
- 日時: 2022/12/10 09:58
- 名前: 海 (ID: DXOeJDi3)
1984年8月21日14時50分
戦人は源次を呼び出して、話を聞き出す。
源次「______それが、朱志香様が結婚を強制されている理由です。」
戦人「ふざけやがって!もう、手段は選ばない。源次さんには、協力してほしい。頼めるか?」
源次「わかりました。後、これをお館様より、預かっております。本来なら、旦那様に渡すものですが…」
封筒を受け取った戦人は、中身を確認する。
戦人「…………これを祖父様が?」
源次「はい。」
戦人「これは…2年後の親族会議で渡してくれ。今は、まだ…」
源次「畏まりました。」
魔女の対決席
ベアト「この会話だと、戦人が犯人になるぞ!」
ヱリカ「伏線出すの…下手なんですか!?」
戦人「どうだろうな?もし、犯人がわかったとして、トリックを見破れるのか?魔女側は謎を1つでも守りきれば勝利できる。まだ…問題にはならないぜ。さて、ゲームを進めようか。」
戦人は駒を進める。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.8 )
- 日時: 2022/12/10 19:45
- 名前: 海 (ID: UMqw536o)
1984年8月21日15時
戦人は誰もいない薔薇庭園に来て、薔薇を眺めていた。
戦人「今は誰もいないぜ…ロノウェ…」
空間が歪んで、その先からロノウェが現れた。
ロノウェ「お久し振りで…お元気でしたか?戦人様?」
戦人「ああ。さて、ロノウェ…命令する。2年後の親族会議に、復活の儀式を行う。」
ロノウェ「復活の儀式…呼び出すのですね。戦人様…」
戦人「生け贄を捧げなければ…助けられないからな。頼むぜ。」
ロノウェ「それでは…」
姿を消した。戦人はゲストハウスに戻ると、明日の準備のため、帰る用意をする。
魔女の対戦席
戦人「さて、始まりは、このくらいでいいだろう。」
ベアト「長かったぞ。」
戦人「悪いが、殺人事件はまだ先だ。ゲーム盤の時間を1968年10月1日まで進める。」
ヱリカ「一気に跳びましたね。」
戦人「これに関しての復唱要求は受け付けない。さあ、ゲームを進めようか。」
ゲーム盤上の時間を進める。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.9 )
- 日時: 2022/12/11 19:09
- 名前: 海 (ID: 5r6pEwjY)
1986年10月1日12時
戦人はとある喫茶店で、誰かと待ち合わせしていた。
戦人「遅いな。」
秀吉「久し振りやな!戦人君。わしに話したいことはなんや?」
喫茶店に秀吉がやって来ると、戦人を見つけて笑みを浮かべる。
戦人「内密のお話なんすけど…」
秀吉「内密?」
戦人は秀吉に話すと、秀吉の表情が困惑していた。
秀吉「ホンマのなんか!?」
戦人「源次さんから聞いたんです。源次さんも、我慢ならないらしく。話すのを許されました。」
秀吉「……ありがとな。絵羽と相談してみるわ。」
1986年10月1日12時
戦人は図書館にて読書をしていたが、譲治に呼ばれて近くにある公園に来ていた。
戦人「譲治の兄貴。久し振りだぜ。」
譲治「久し振りだね。今回は六軒島には?」
戦人「行くぜ。やることがあるしな。」
戦人は缶コーヒーを譲治に渡す。
譲治「やること?」
戦人「詳しい内容は、六軒島で。」
缶コーヒーを飲み干すと、公園を出ていった。
魔女の対戦席
戦人「さて、長かった前章が終わったぜ。」
ベアト「長かったぞ。今の場合だと、戦人犯人説で説明出来てしまうが…」
ヱリカ「戦人さんは犯人が暴かれても、問題ない感じがしますね。」
戦人「別の推理小説だと、犯人が最初に登場して、読者が殺人トリックを暴く物語もあるからな。ブレイクタイムに入るぜ。流石に、何か食わないと、ヤバイわ。」
ベアト「……そうであるな。」
ヱリカ「そうしますか。」
ロノウェとワルギリアが料理を運んできた。
ロノウェ「軽いもので、スープとパンを持ってきました。」
ワルギリア「私は鯖料理を準備しましたよ。」
昼食を食べるのだった。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.10 )
- 日時: 2022/12/12 15:54
- 名前: 海 (ID: 0LPJk3K6)
1986年10月3日10時52分
とある喫茶店の店内に、楼座、留弗夫、霧江、秀吉、絵羽の5人が集合した。
楼座「姉さん。どうしたの?」
秀吉「悪いな。楼座はん、わしが集まるように、絵羽に頼んだんや。」
秀吉の発言に、4人は耳を傾ける。秀吉は戦人に聞いた情報を話した。
留弗夫「何!?親父は既に亡くなってるのか!?」
霧江「それが…本当なら大問題ね。」
秀吉「ホンマの話やで。戦人君が教えてくれたんや。」
留弗夫「戦人だと!?」
息子…戦人からの情報に困惑する留弗夫に対し、霧江は冷静さを保っている。
霧江「理由はなんであれ、その情報を秀吉兄さんに流したと言うことは、戦人君には何か、目的があるみたいね。」
絵羽「目的?」
霧江「例えばだけど…朱志香ちゃんに関係があるとか?」
霧江の仮説に、楼座は何かを思い付く。
楼座「蔵臼兄さんが、朱志香ちゃんに…何かを強要したとか?」
秀吉「何か?」
絵羽「婚約者とかね?無理矢理、結婚をするよう言われてるんじゃ、ないかしら?」
絵羽の発言に、霧江は小さく頷く。
霧江「朱志香ちゃんは反発したはずよ。それを聞いた戦人君は、朱志香ちゃんを助けたいと思い、私達に情報を流した。源次さんが戦人君に教えた可能性もあるわね。」
絵羽「戦人君が教えてくれたんだもの。理由はどうあれ、私は戦人君に協力するわよ。」
留弗夫「戦人は朱志香ちゃんが、好きなのかもしれないな。戦人が決めたんなら、俺は協力するぜ。」
秀吉「戦人君とわいらは、利害が一致するかもしれんな。」
楼座「私も協力するわ。」
霧江「私も協力するわよ。蔵臼兄さんは、犯罪を犯している。私は親として、戦人君のやりたいようにさせる。」
秀吉「決まったみたいやな。」
5人は計画を進める。
魔女の対戦席
ベアト「戦人!何だこれは!?妾達に、流したらいけない情報だよな。」
戦人「何か問題あるのか?」
ヱリカ「この話を聞いたら、戦人さん犯人説しかありませんよ!?ゲームになるんですか?」
戦人「文句があるなら、ゲームをやらなければいい。どんな物語を紡ぐかは、ゲームマスターの自由だ。さて、ゲーム盤を進める。」
駒を動かした。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.11 )
- 日時: 2022/12/14 16:28
- 名前: 海 (ID: UMqw536o)
1986年10月4日9時
真里亞、楼座、留弗夫、霧江、戦人、秀吉、絵羽、譲治の8人は、六軒島の本館屋敷で出迎えられて、寛いでいた。
秀吉「戦人君。久し振りや。」
戦人「秀吉伯父さんも、久し振りです。」
絵羽「戦人君はイケメンになったわね。彼女とか、出来たんじゃないの?」
絵羽と戦人の会話が聞こえたのか、朱志香は戦人の様子を伺う。
戦人「いやー…残念ながらいませんよ。」
絵羽「戦人君なら、すぐにできると思うわよ。」
朱志香「戦人!薔薇庭園に行こうぜ。」
朱志香が戦人の手を繋いで、外に連れ出した。絵羽は戦人に見えないように、朱志香を応援する。
1986年10月4日9時45分
朱志香、戦人は薔薇庭園で薔薇を眺めながら、散歩していた。
戦人「すげ薔薇の数だよな!」
朱志香「郷田さんが端正込めて、育ててるんだよ。」
戦人「へえ…」
薔薇の香りを嗅いでいると、譲治が紗音と一緒に歩いていた。
譲治「戦人君。」
戦人「譲治の兄貴は、紗音ちゃんとデートか?」
紗音「戦人様!?そ、それは…」
紗音は戦人の発言に、顔を赤くする。
譲治「戦人君!?僕よりも、戦人君はどうなんだい?」
戦人「俺か?俺は……まだ、いいや。朱志香…悪いけど、1人にさせてくれ。譲治の兄貴…朱志香を頼んだぜ。」
戦人は歩いていった。譲治は行ってしまった戦人を見て、呟いた。
譲治「戦人君は…まだ、六軒島に来るの抵抗があったのかな?留弗夫叔父さんと仲直り、出来てるのかな?」
朱志香「え!?戦人…来たくなったのか…でも…」
譲治「朱志香ちゃん!?」
紗音「お嬢様!?戦人様はそんなこと、思っていないはずです!」
朱志香「だよな…吃驚したぜ。屋敷に戻るぜ。」
元気を取り戻した朱志香を見て、譲治、紗音は安心して屋敷に戻った。
1986年10月4日10時15分
戦人は薔薇庭園を出ると、海に来ていた。潮風を受けながら。近くに誰もいないのを確認すると、ロノウェが隣に出現した。
ロノウェ「お帰りなさいませ、戦人様。」
戦人「ああ、ロノウェ。いつまでも、“俺”なのは…窮屈だな。」
戦人から黒い蝶が飛び回り、一ヶ所に集まると、戦人の雰囲気が変わった。燃えるような赤い瞳と紫の服装の戦人になった…いや、確かに、右代宮戦人だが…殺意に満ちていた。
すると、同時に戦人とロノウェは黄金郷にワープした。
戦人?「やっぱり、ゲームが始まっていたか。」
ロノウェ「その通りでございます。」
この戦人は、無限の偽書にある、六軒島殺人事件の犯人…右代宮戦人説から生まれた。黒き解釈の戦人の存在である。
黒戦人「面白い状況だな。下層にいる俺…面倒だから、駒戦人は何かを企んでいるのか?」
ロノウェ「そのようです。ゲームマスターの策略でしょうか?」
黒戦人「ゲームマスターは…バトラ卿かよ。面白いゲーム盤を構築したな。」
黒戦人はゲームマスターの存在であるバトラ卿に、笑みを浮かべるかのように上を見上げる。
黒戦人「さあ、楽しいゲームの始まりだぜ!」
魔女の対戦席
ゲーム盤上の駒を停止させ、紅茶を飲んでいる戦人に、ベアトは怒鳴ってくる。
ベアト「戦人!?何なのだ!あの駒は!?」
戦人「ん?駒の俺だよ。見たらわかるだろ?」
ベアト「わかるか!黒すぎるぞ!」
ヱリカ「あの戦人はなんですか!?」
戦人「無限の偽書の一部にあった、六軒島殺人事件の偽書…戦人犯人説だよ。」
ヱリカ「戦人…犯人説。」
ベアト「妾以外にも、偽書を書いた者が…」
戦人「ゲームを続ける。」
盤上の駒を動かした。