二次創作小説(紙ほか)
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- 東方銃機黄金録 [ガンフロンティア]
- 日時: 2023/02/21 20:04
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
今回は、名作シューティングゲームのガンフロンティアに登場する敵勢力。-宇宙賊ワイルドリザード-が幻想郷を攻める話です。
プロローグ
幻想郷では最近、妖怪の山でゴールドラッシュが起こった。妖怪の山に埋まっていた大量の金塊が、幻想郷に住む人間達に大きな影響を与えたのだ。守矢神社は金塊を使って信仰を高めていった。やがて、人々は里以外の場所にも村を作っていき、妖怪と人間の共存関係が高まっていった。しかし…何もかもが順調だったその時、かつて惑星グロリアを襲った-宇宙賊ワイルドリザード-がモンスタータンクで攻めて来た。異変も無く、平穏が続いたせいか…強力な妖怪達は、ワイルドリザードの物量攻撃に敗北。里以外の村に住む人間が攫われて、殺された。事態を重く見た何人かの者達は、自らの力を使って幻想郷を救おうと、ワイルドリザードに立ち向かった…
- Re: 東方銃戦記 5話 アイアンホエールを止めろ! ( No.5 )
- 日時: 2023/02/13 18:08
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
-人間の里-
レミリア達がアイアンホエールと遭遇している一方、里に魔理沙とアリスが到着した。
魔理沙「里はまだ無事みたいだな。」
アリス「あ、慧音!」
遠くから慧音が走って来た。
慧音「二人共無事だったか!」
魔理沙「あぁ!途中で戦艦を一つ破壊してきたぜ!」
慧音「そうか…霊夢は今、妖怪の山に向かっているぞ。山に奴らの本拠地があるかもしれないんだ。」
魔理沙「サンキュー!よし、アリス!今から妖怪の山に…」
慧音「待ってくれ!」
アリス「まだ何かあるの?」
慧音「こっちに来てくれ。」
三人は里を出て、すぐ近くの野原に連れて行く。そこには、ワイルドリザードが造った巨大な運河が流れていた。
魔理沙「なんだこれ!?」
慧音「運河の先を見て来たんだが…今、巨大な戦艦がこの運河を使ってこっちに向かっているんだ!」
アリス「なんですって!?」
慧音「私は里の警備がある…すまないが、二人にその戦艦を止めてほしいんだ!」
魔理沙「分かったぜ!」
魔理沙とアリスは運河を伝って飛んで行った。
-運河・中間-
ちょうど、巨大戦艦・アイアンホエールは運河の中間を通っていた。
レミリア「チッ!いくら当てても壊れないなんて…」
レミリアと咲夜がアイアンホエールの後ろから弾幕をぶつけていたが、目立ったダメージは受けていない。
レミリア「多少のリスクはあるけど、正面を攻撃した方が良いかもね。」
咲夜「でも、正面は無数の砲台がありますよ?」
アイアンホエールを倒すには、真正面の装甲が弱い場所に攻撃して破壊する必要があった。しかし、正面に出るのは戦艦の射程に入る事であり、二人共動けないでいた。
その時、魔理沙とアリスがアイアンホエールの正面まで飛んで来た。
咲夜「あれは…魔理沙とアリス!?」
咲夜とレミリアは戦艦の真上に上昇し、魔理沙達の存在に気づく。
魔理沙「お、咲夜とレミリアじゃん!」
咲夜「危ない!」
呑気に話す魔理沙に、アイアンホエールの正面にあるニ門の巨大な砲台が狙いを定めていたからだ。
その直後、アイアンホエールが砲撃した。
魔理沙「おっと、危ねぇ!」
間一髪で避け、八卦路を構えた。
魔理沙「そんな簡単にやられるわけないだろ?《魔砲・ファイナルスパーク》!」
八卦路から強力なビームが放たれる。ビームは正面の巨大砲をニ門とも破壊した。
しかし、攻撃は止まらない。甲板に乗っていた数台の戦車が前に出て来て一斉に砲撃をした。さらに、戦艦の両端に設置された複数の砲台も砲撃を開始する。
アリス「図体でかいけど、大して強く無いわね。《戦操・ドールズウォー》!」
アリスの後ろから武装した人形が次々と出て来る。体が小さい事を活かして、砲撃を掻い潜り、戦車に攻撃する。
一見、ただの人形が叶うはずも無い戦車に攻撃しているだけだが、魔力の込められた武器は戦車の装甲を難なく引き裂いて行く。たちまち、戦車は全て破壊され、残ったのは砲台だけだ。
レミリア「一気に蹴りをつけるわよ!《神槍 スピア・ザ・グングニル》!」
巨大な槍型の弾幕を戦艦の中央に投げつける。着弾した瞬間、弾幕は爆発し、全ての砲台を吹き飛ばした。
咲夜「やりましたね!お嬢様!」
レミリア「手加減はしたんだけどね。ま、当然よ。」
戦艦はもう攻撃手段を失っている。しかし、意地でも負けたく無いのか、頂上に取り付けてあるアンカーを陸地に繋げて引っ張り、正面にいる魔理沙達に急接近する。体当たりをするつもりだ。
魔理沙「これで終わりだぜ!《恋心・ダブルスパーク》!」
八卦路から2本のビームが放たれた。ビームはアンカーを貫通し、アイアンホエールの艦橋に命中した。
チュドオオオオオオォォォン!
しばらくして、煙を上げたアイアンホエールは、沈没しながら大爆発を起こした。周りの水は消し飛び、重油まみれになったアイアンホエールの残骸が散らばっていた。
魔理沙「よっしゃぁ!」
アリス「凄いわ魔理沙!あの戦艦を破壊するなんて!」
魔理沙「魔法の研究してたあって言ったろ?今の八卦路はどんな敵でも焼き払えるぜ!」
咲夜「…お嬢様も活躍しましたよ?」
レミリア「そ…そうよ!まぁ、私が砲台を破壊したのもあって…」
アリス「あの船を破壊できたのも、やっぱり魔理沙のおかげね!」
レミリア「聞けぇ〜!!」
四人はアイアンホエールを破壊した事を喜びあった。
レミリア「そうだ…私はもう帰るわね。」
魔理沙「一緒に来ないのか?」
レミリア「運河の後始末をするのよ。パチュリーとか呼んで、魔法でどうにかしてもらうわ。」
魔理沙「そっか!じゃあな!」
魔理沙とアリスは里に戻った。
-人間の里-
慧音「おーい、こっちだ!」
里に帰って来た魔理沙を見つけ、慧音が駆け寄った。
魔理沙「慧音!戦艦を破壊したぜ!運河はレミリア達がどうにかするってさ。」
慧音「ありがとう!」
アリス「それで…霊夢は山に向かったのよね。」
慧音「あぁ、そうだ。まだ追いつけるはずさ。」
魔理沙「よし、行くか!じゃあまた後で!」
慧音「気を付けろよ!」
魔理沙とアリスは再び飛んで、妖怪の山に向かった。
-妖怪の山-
魔理沙達は妖怪の山の前に着いた。空中から山を見る。
魔理沙「特に変わってなさそうだけどな…あ、霊夢!」
魔理沙の前に、霊夢が浮いていた。
霊夢「魔理沙にアリス、どうしたの?」
アリス「私達も今回の事件の首謀者を倒しに来たのよ。」
霊夢「そうなのね………あれは!?」
その時だった。山の中腹で突如、巨大な竜巻が起こったのだ。
魔理沙「なんだありゃ!?」
霊夢「奴らかも知れないわね…行くわよ!」
三人は竜巻に接近して行く。
竜巻の中には、ワイルドリザードの巨大戦艦が待ち構えていた…
続く…
- Re: 東方銃戦記 6話 竜巻の中にいたのは… ( No.6 )
- 日時: 2023/02/16 21:42
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
-妖怪の山-
アリス、魔理沙、霊夢は妖怪の山に行ったものの、そこには、ワイルドリザードの親玉はいなかったのだ。三人は、山の周りにいる戦車や戦闘機を片っ端から破壊したが、数も慧音に言われた程、大量にいるわけでも無く、親玉らしき物は出てこなかった。そして、一つの答えに辿り着く。
アリス「もしかして、罠だったのかもしれないね…」
魔理沙「罠?」
アリス「あの竜巻も、奴らの親玉が身を隠すために使った陽動かもしれないわ。」
霊夢「何を話しているの?」
霊夢が後ろから飛んで来た。
魔理沙「何してたんだぜ?」
霊夢「守矢神社に行って来たのよ。あっちは戦闘機も戦車も軽々と撃退してたし、奴らの本拠地じゃ無いらしいわ。」
魔理沙「じゃあ…あの竜巻はなんだ?」
山の中腹にで轟音を立てている巨大な竜巻。その中に何かいるはずだ。
霊夢「二人は待ってて…私が行ってくる。」
アリス「ちょっと霊夢!」
二人の静止を無視して一人竜巻の中に飛び込んだ。竜巻の中にしてはやけに砂埃も飛んでいない。
霊夢「…あれが原因ね。でも、天狗があんなのに負けるのかしら?」
その時、ちょうど竜巻の中央に位置する地面から何かが霊夢の前に急上昇して来た。
他の戦艦には見られない頑丈な装甲を纏った巨大戦艦-フライングバイソン-だ。
前方に装備された四つの火炎放射器から霊夢に向けて炎を飛ばす。竜巻の中で、強風が吹いているせいか、炎の飛距離が長い。
霊夢「さっさと破壊してやるわ!」
接近する炎を身を翻して避ける。そのままフライングバイソンの真正面に接近して弾幕を撃ち込んだ。しかし、装甲には傷が一つもついていない。
霊夢「効かない!?」
近づいてきた霊夢に向かってフライングバイソンが再度、火炎放射器を起動する。火の粉が霊夢の頬に当たった。
霊夢「熱っ!」
間一髪で避けたが、直撃していたら火傷では済まなかった。
霊夢「…なるほどね。」
その攻撃で霊夢は確信した。何故、文のような天狗も妖怪の山に侵入したフライングバイソンを倒せなかったのか。
それは、竜巻だった。
フライングバイソンの脅威は、竜巻を自発的に起こして、有利な状況にした上で敵と戦闘する所にある。
天狗達は強制的に慣れない強風の中で戦う事になり、強風によって翼にフライングバイソンの火炎放射器が引火しやすい事も天狗が負ける要因の一つだった。
霊夢は後に知る事になるが、妖怪の山でワイルドリザードの迎撃をして大怪我を負ったのは、全てフライングバイソンと対峙した者だった。文もその一人だ。
だが、霊夢は元々、宙に浮く能力を持っているので、竜巻の影響を受ける事無く、全力で戦えた。
霊夢「あの火炎放射器が邪魔ね…《霊符・夢想封印》!」
フライングバイソンの武装を破壊するために、光弾を正面では無く、火炎放射器に直撃させるように飛ばした。数発の光弾は、火炎放射器を破壊し、フライングバイソンをノックバックさせた。
霊夢「弱点は火炎を撃つ武装のようね!」
装備された火炎放射器は装甲に包まれておらず、そこを集中的に攻撃されることがフライングバイソンの弱点であった。
霊夢は、立て続けに火炎放射器を狙って弾幕を放つ。そして、四つの火炎放射器が全て破壊された。
しかし、まだ終わっていなかった。攻撃手段を失ったはずだったが、フライングバイソンは上部に収納して隠していた巨大火炎放射器を使って応戦した。
霊夢「まだあったの!?」
さっきよりも巨大な炎が放たれる。フライングバイソンは巨大火炎放射器を回転させ、螺旋状の弾幕を張った。
しかし、そのような攻撃が霊夢に当たるはずが無かった。弾幕避けに慣れている霊夢は飛来する火炎弾の隙間を縫うように軽々と避けてフライングバイソンに接近する。
霊夢「これで終わりよ!《夢想天生》!」
フライングバイソンに虹色の巨大な光弾を大量にぶつけた。光弾は巨大火炎放射器の燃料タンクを破壊して、フライングバイソンの内部を粉々にした。弾幕を受けたフライングバイソンは、ゆらゆらと飛んでいるままだったが、しばらくして、装甲の損傷が限界に達した。竜巻の風によって装甲はバラバラに剥がれ、内部機関がはだけた状態となった。そのまま竜巻の中央にゆっくりと落ちて行き、音も立てずに爆発を起こした。爆風と同時に竜巻は消滅した。
魔理沙「霊夢!大丈夫か!」
竜巻が消えたと同時に魔理沙とアリスが近寄ってきた。
霊夢「原因は倒したわよ。」
魔理沙「流石だぜ!」
アリス「あれが元凶…?」
真下には粉々になったフライングバイソンが墜落している。
アリス「奴らの親玉では無いようね…」
文「それなら知ってますよ!」
三人の前に突然、文が飛んで来た。所々、身体に火傷のような傷があった。
霊夢「あんた…大丈夫だったの!?」
文「はい!全然大丈…痛っ…」
火傷の跡をさすって顔を顰めている。
霊夢「無茶して飛んでくるからよ…」
文「わかってますよ…でも、奴らの親玉の位置を見つけましたよ!」
魔理沙「どこなんだ?」
文が一枚の写真を見せた。写っていたのは、間欠泉地下センターの上空に続く巨大な渓谷だった。
魔理沙「こんな巨大な渓谷はなかったはずだぜ!?」
文「奴らが山周辺の土地を勝手に変えているんですよ!」
アリス「そういえば、山に来るまでの道で川とか見てないわね。」
文「山の周辺にある水源を全て止められて、周りは砂で覆われた平地になってしまったんです…」
数枚の写真を見て、霊夢が一つの写真に違和感を覚えた。
霊夢「何よこれ…」
その写真の前方には、ビッグマグナムの主砲が二つ、中型戦闘機を飛ばすハッチ、そして、遠くに見える人間の里まで続く一本の砂道だった。
魔理沙「これって里まで繋がってるんじゃないか!?」
文「いえ、これは確認しましたけど、里に着く手前で砂道は途切れてますよ。」
魔理沙「でも、この巨大な道は奴らが里を本格的に侵攻するために作ったに違いないぜ!」
文「この道は、間欠泉センターの渓谷の先にありました……しかし、正面突破は難しいですよ?」
魔理沙「ならば、渓谷の真ん中を飛べばいいだろ?」
文「えぇ!?」
魔理沙「ここからだと、渓谷の横から入る形になる。そうすると、絶対に奴らの戦車達に迎撃されるだろうから、敢えて渓谷の真ん中を突っ切ればいいと思うぜ!」
アリス「馬鹿なの?戦闘機が飛んでるかもしれないのよ!」
霊夢「…でも、魔理沙の考えなら、奴らの防衛網を突破できるはずだわ。」
アリス「本当に言っているの!?絶対に待ち伏せされ…」
魔理沙「よし、決まりだ!まずは、渓谷の正面に行くために遠回りしようぜ!」
アリス「…しょうがないわね。」
文「頑張ってくださいね〜!」
三人は、渓谷の真ん中を進むために、遠回りをして、敵に見つからないように、雲の上まで飛んで行った。
-妖怪の山・上空-
魔理沙「ここらへんから急降下して、一気にたどり着けるはずだぜ!」
魔理沙の指差す方向には、渓谷が見えた。
霊夢「これで決着を付けるわよ!」
アリス「さっさと消えてもらいましょ!」
魔理沙「掃討作戦開始だぜ!」
三人が雲を突っ切り、急降下する。しかし、目の前には衝撃の風景が広がっていた。
連続して巨大兵器を破壊されたワイルドリザードは霊夢達を警戒し、幻想郷の至る所にワイルドリザードのほぼ全ての戦力を継ぎ足した-大艦隊-を渓谷から飛ばしていたのだった。
続く…
- Re: 東方銃戦記 7話 最終防衛線を突破せよ! ( No.7 )
- 日時: 2023/02/18 21:24
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
三人が雲の上から急降下する。雲を突き抜けて、見えたのはワイルドリザードの大艦隊だ。
アリス「嘘でしょ…あんなにも残っていたの?」
魔理沙「今まで倒した奴らなんかあれの一部に過ぎないのかよ!?」
山は半分がワイルドリザードの断崖絶壁の要塞と化していた。三人の下を何千もの小型機が一斉に飛んでいく。それに交じって今まで苦労しながら倒していた巨大戦艦-スカイガバメント-や-フライングバイソン-が何百機も飛んでいた。しばらくして、白煙を残しながら飛ぶ五つの緑色の戦闘機が急上昇し出した。
霊夢「バレた!?」
攻撃してくると身構えたが、戦闘機は霊夢達の横を通り過ぎて、崖上の方へ戻って行った。
アリス「もしかして、情報伝達してるんじゃ…」
魔理沙「まずい!今すぐ行くぞ!」
五つの戦闘機は三人の場所を確認して、崖上…ワイルドリザードの-最終防衛基地-に残っていた残存部隊に侵入者を知らせていた。
こちらの戦力がどれだけあろうとも、少ない人数で戦闘機や巨大戦艦を打ち負かしてきた少女達は、ワイルドリザードにとって恐怖でしか無かった。
早速、三人が崖上に到着した。前方にいくつもある岩場の上には砲台。前からは大量の戦車達がゾロゾロと出てきた。横から中型戦車-クレージュ-も接近してきている。
魔理沙「手厚い歓迎だな…いっちょやるか!《恋符・マスタースパーク》!」
前方に勢い良くビームを放つ。砲台を、戦車を消し飛ばしながら進んでいく。中型戦車は主砲が吹っ飛び、逃げ惑っていた。その後をアリスが追って、装甲の剥がれた所を攻撃して破壊する。
霊夢「派手にやりましょ。《霊符・夢想封印》!」
次々と飛んでくる小型機を光弾で蹴散らす。駐輪している輸送車などを全て破壊した所で、木の中に隠れていた中型戦車も出てきた。
何度も何度も撃墜しても、小型機は出現してくる。岩場の下に造られたハッチからも新しい戦車が出てきた。
霊夢「全く…いつからこの山は占領されたのよ…」
文句を言いながら弾幕を放って敵機を破壊して行く。
しばらく進むと、ロングバレルリボルバーの形をした主砲を装備した中型戦車が二機待ち伏せしていた。その先は巨大な渓谷だった。
アリス「あれが天狗の言っていた渓谷ね!」
魔理沙「よし!突っ切るぜ!《恋符・ノンディレクショナルレーザー》!」
数本の細いレーザーで中型戦車の主砲を打ち抜き、その横を通過した。
しかし、敵はまだ迎撃をやめない。渓谷の下から三機の深緑色の中型機が飛んできた。中型機の側面には、ピストルを模した羽翼がついている。
アリス「やっぱり待ち伏せしてるじゃない!《実戦・レベルティターニア》!」
アリスが二体の巨大な人形を召喚して、空中遊泳を行わせながら弾幕を放たせる。弾幕は中型機達の翼を抉り、破壊した。
魔理沙「その技、完成したのか!」
アリス「えぇ、前にチルノに見せた時は実験段階だったけど、つい最近、完成したのよ。今回で初めての実戦だわ。」
二人が呑気に話していると、渓谷の上に建設された土台に駐輪していた中型戦車が攻撃してきた。
霊夢「まだいるわね…ん?あれは…」
戦車が止まっている土台の左下に髑髏マークが描かれた木箱がある。興味本位で霊夢が弾幕を撃ち、木箱を破壊する。
その瞬間、戦車が止まっていた土台が揺れ出し、崩壊した。瓦礫と共に戦車も落下して行く。
霊夢「なんであんなの作ったのかしら…」
呆れながら、先を急ぐ。途中で二つの土台に中型戦車が何台か乗って、攻撃していたが、問答無用で霊夢が木箱を破壊して落下させた。その間も、前方から戦闘機が飛来し続けている。
アリス「本当にうざったい奴らね。さっき大艦隊が飛んで行ったと思ったら、まだ残ってるなんて…」
魔理沙「飛んで行った奴らが戻ってくる前に親玉を見つけるぞ!」
霊夢「そうね。残っていた奴らがこれだけいれば…」
-親玉は必ずいる-
確信した霊夢は、本気を出し始めた。
霊夢「一気に片付けるわよ…二人共、少し離れて。《夢想天生》!」
魔理沙「やっべ!」
魔理沙がアリスを押しながら、霊夢の後ろに下がる。
霊夢は大量の弾幕を前方に放った。まだまだ押し寄せてくる中型機や小型機は弾幕によって粉々になり、一瞬、静寂が戻った。
霊夢「…キリが無い…!」
渓谷をやっと越え、また平地に戻ってきたと思ったら、前方にあるのは大量の砲台。三人はため息混じりに弾幕を放ちながら進む。
平地にされた山には、線路が敷かれていた。砲台を装備した列車がその上を駆けながら…出迎えるように、駐輪していた大量の戦車が一斉に弾幕を放った。
魔理沙「危なっ!まだまだいるぜ!」
弾幕で破壊できるのは良いが、接近してくる戦闘機や戦車は捨て身で突っ込んでくるため、攻撃前に破壊する事は出来なかった。
ミサイルを積んだ戦車が真横からも攻撃してくる。死角からの敵弾が最大の脅威だった。一発でも当たれば死んでしまうだろう。
少し進んだ先には、幾つかの倉庫があった。三人がその上を通ると、待っていたかのようにまたもや大量の戦車が倉庫間の通路を通りながら攻撃してきた。
魔理沙「畜生!どんだけいるんだよ!《魔砲・ファイナルスパーク》!」
極太ビームを放って倉庫ごと戦車を焼き払った。
魔理沙「ここら辺の奴らは破壊できたな…」
また一瞬、静寂が戻った。
しかし、ファイナルスパークは今も威力を保ったまま飛んでいる。しばらくして、奥にあった三つのガレージに付いていた黄金の南京錠を破壊した。
魔理沙「なんだあれ?」
魔理沙は気にせず、前方のガレージに進んで行った。
ガレージの上にアリスと魔理沙が進む。しかし、霊夢は二人から離れて横を飛んでいた。
アリス「霊夢?どうしたの?」
霊夢「…嫌な予感がする。(三つのキャタピラ音)」
アリス「嫌な予感…って、何よあれ!?」
霊夢は一度見たからこそ知っていた。灰色の箱に、黄金の髑髏マーク。中型戦車が駐在しているガレージなのだから。
南京錠が壊れて、扉が開いたガレージから、3機の中型戦車が一斉に出てきた。
魔理沙「げーっ!戦車のガレージだったのかよ!なんであんなのが…」
アリス「周りも見ずにファイナルスパークを放ったからでしょ!」
魔理沙に怒鳴りながら、物凄い速さで中型戦車を弾幕を放って破壊する。
しばらくして、水が漏れ出している場所に進んだ。その上には、積み重なるように造られた小山があった。小山の側面に開かれた穴からは、戦車が出てきた。
霊夢「この小山が奴らの拠点ね!」
三人は再度、気を引き締めて攻撃を放った。四方八方から小型機が飛来してくる中、さらに進むと、リボルバーの形をした固定砲台と巨大なハッチが見えた。しかし、固定砲台は、三人が通り過ぎても全く動かなかった。前方の巨大ハッチが開き、中型機が離陸していたため、三人はその違和感に気が付かなかった。
アリス「敵機の数があからさまに多いわね。」
魔理沙「この近くに親玉が隠れてるはずだぜ!」
二つのハッチから離陸しようとしていた中型機を壊し、残りの小型機も軽々と破壊していった。
アリス「最初は驚いたけど…やっぱり数が多いだけで強く無いわね。」
霊夢「…そうね。」
アリスに返答しつつ、霊夢が違和感を感じた。巨大な二つのハッチの間の地面が、明らかに金属で出来ていた。砂で見えにくいが、霊夢にはそれがはっきりとわかった。
魔理沙「あいつらで最後か?」
小山を少し通り過ぎる所に、戦車が駐在していた。戦車は砲撃もせず、止まっているだけだった。
魔理沙「なんで止まっているんだ?」
魔理沙が近づく。
アリス「何か変よ…魔理沙、戻って…」
その瞬間、小山に地響きが起こる。それと同時に、岩を突き破って魔理沙の方に巨大な何かが突進した。
アリス「魔理沙!!」
アリスが絶叫に近い悲鳴を上げた。
魔理沙「何っ…!!」
同時に魔理沙の意識が吹っ飛んだ。最後に見たのは、赤い巫女服だった。
続く…
- Re: 東方銃機異伝 8話 砂漠の山嵐 ( No.8 )
- 日時: 2023/02/21 20:03
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
—————————ねぇ…ま……魔理沙…
アリス「魔理沙っ!起きて!」
魔理沙の意識が戻った。目を擦って辺を見回した。
魔理沙「あれ…何かに吹っ飛ばされて…」
小山には、何かが力任せに出てきたであろう穴がある。そして、そのすぐ下には血まみれの霊夢がいた。
魔理沙「霊夢っ!!」
魔理沙は、意識を失って倒れている霊夢の所に駆け寄った。
赤い巫女服はさらに紅く染まっている。
霊夢「も…う…馬鹿な事しないで…」
魔理沙「なんで庇ったんだよ!こんなに血が…」
霊夢「死んで欲しく…無かった…」
魔理沙「…ッ!!」
霊夢「私が生きてこられたのは…あんたのおかげ…ゴホッ…なのよ?」
霊夢が咳をするたびに血が飛び散る。
霊夢「今まで…つまらなかった私の人生を…楽しく変えたのは…あなたなのよ魔理沙。異変の時だって、いっつも追ってきたじゃない。」
魔理沙「なんでっ…!」
霊夢「私なんて、強い妖怪からは良く好かれるけど、他の奴は…いつも私を冷たい目で見てきた…」
霊夢は単純で裏表の無い、人間・妖怪を問わず惹き付ける不思議な雰囲気の持ち主。強い妖怪には好かれるが、やや問答無用が過ぎる部分があるため弱い妖怪からは恐れられている。
誰に対しても優しくも厳しくもなく、誰かと行動していても仲間として見ない非常に平等な性格。 そのせいで、実は冷たい人間なのかもしれないと思われていた。
そんな中、友達と接してくれたのが魔理沙だった。異変解決の時も、積極的に話してくれた魔理沙は霊夢にとって、大切な友達であった。
魔理沙「馬鹿野郎!!」
魔理沙は、ポケットにしまってあった瓶を取り出す。
そして、内容物を全て霊夢に飲ませた。
霊夢「…これは!」
魔理沙「特製の秘薬だ…体の傷は治るが、しばらく動けなくなる。」
魔理沙は箒を持って、歩き出す。
魔理沙「アリス…霊夢を頼む。」
アリス「…わかったわ。」
アリスと霊夢が見守る中、魔理沙が飛び立った。霊夢の仇を…幻想郷を守るために。
アリス「霊夢…?」
霊夢「…死なないで、魔理沙。」
アリス「大丈夫よ。魔理沙ならやってくれるわ。」
霊夢「そうよね…」
霊夢が語り始めた。
霊夢「私はいつも、異変の時…次こそ死ぬんじゃないかって、怯えてたの。」
アリス「………」
霊夢「でも、魔理沙が励ましてくれた…守ってくれた。今回の異変は、本当に死ぬと思ってた。奴らが早くやられますようにって、祈ってた。」
霊夢「私は…待っていたの…魔理沙…」
—————————
魔理沙が-何か-を追っている。進行方向は人間の里だった。砂道の上についたキャタピラの跡を追う。そして、とうとう追いついた。
魔理沙「よくも霊夢を傷つけてくれたな…親玉!」
砂埃が舞って視界が悪い中、魔理沙の前方から-何か-の一部が出て来た。その名は…
-局地制圧型移動要塞・ガンクルーザー-だ。
二つの連結車と最前列の車両で、敵地を正面突破する事を目的として造られた大型戦車。
最前列の戦車には、クレージュという中型戦車を積んでいる。前面の土台から小型機の離陸ができる。
二列目の車両には、敵機へ飛んでいく黄金の捕縛機-フルメタルカルテット-が搭載されている。
三列目には、ビッグマグナムの主砲が二つと小型砲台が複数装備されている。
魔理沙が八卦路を構え、箒のスピードを早めた。
まず最初に攻撃するのは、三列目の車両だ。悲鳴のように聞こえるガンクルーザーの汽笛が鳴ったところで、魔理沙が攻撃を始める。
魔理沙「喰らえ!《恋符・マスタースパーク》」
ビームは、中央の小型砲台を全て破壊した。ガンクルーザーの武装が破壊されるたびに汽笛が鳴る。次は、中央の上に搭載された散弾砲だ。それと同時に、二つの巨大リボルバー砲が魔理沙に向いた。
魔理沙「当たるかよっ!《彗星・ブレイジングスター》!」
ガンクルーザーの弾幕を避けて、片方のリボルバー砲に突進する。突進と共に撒き散らした星型弾幕が、リボルバー砲のシリンダーの穴に入り込み、薬莢を暴発させた。もう片方のリボルバー砲には、八卦路で攻撃し、同じ方法で破壊する。破壊された砲台達が煙と炎を吹き、汽笛が鳴いた。散弾砲の両側面に備えられたハッチから、次々と迫撃砲弾が無差別に飛んで来る。
魔理沙は無差別に飛ばされた迫撃砲弾の隙間を慣れた動作で避けて行く。
魔理沙「これでも喰らえ!《星符・ドラゴンメテオ》!」
リロードしている散弾砲に真上から極太ビームを放つ。散弾砲はハッチと共に煙を上げながら爆発した。
その時、ガンクルーザーが速度を早めたと同時に三列目の車両が連結器から引き離された。
そして、二列目の車両の側面から捕縛機-フルメタルカルテット-が飛び出し、魔理沙に突進した。
魔理沙「なんだあれ!?」
戸惑う魔理沙をフルメタルカルテットは四つのアームでしっかりと捕縛して、動きを封じた。
魔理沙「ぐっ…放せ…!」
四つのアームは、魔理沙を力強く掴んでいる。簡単には離れそうになかった。
その時、二列目車両の全貌が魔理沙の視界に映った。二列目には、大型の電磁石が左右に5本ついており、奥にある光学レーザー砲にエネルギーを送っている。電磁石の間には、稲妻が通っている。
フルメタルカルテットは、発射直前の光学レーザー砲の目の前に動いた。魔理沙を確実に狙い撃ちさせるためだ。
魔理沙「まずい!」
光学レーザー砲から、青白い楕円状のエネルギー弾が発射された。発射と同時にフルメタルカルテットが拘束を解いて魔理沙から離れて行く。
魔理沙「逃すか!《恋心・ダブルスパーク》!」
一本のビームはエネルギー弾を相殺し、もう一本のビームがフルメタルカルテットを破壊した。
魔理沙「危なかったぜ…」
魔理沙が光学レーザー砲に接近する。
魔理沙「もう一発くれてやるぜ!《儀符・オーレリーズサン》!」
複数の球体型魔法陣を放ち、光学レーザー砲に集中砲火する。光学レーザー砲が破壊されると同時に電磁石は外れて爆発した。
ガンクルーザーが二列目の連結器を外した。最前列の側面にはガレージが付いていた。距離を置くように魔理沙から遠ざかりながら、ガレージを開けて、3台の中型戦車-クルージュ-を囮にして逃げようとする。
魔理沙「絶対に逃さないぜ!」
砲撃して来るクルージュの主砲に弾幕をぶつけてすぐさま攻撃手段を奪う。仕上げに「マスタースパーク」でクルージュを破壊して、ガンクルーザーを追う。
そして、最前列の車両が魔理沙に追いつかれた。それと同時に装備された小型砲台、六つの弾を一気に飛ばす二つの炸裂砲、中央の四連砲台が一斉射撃を行う。中央には、ワイルドリザードの親玉を意味する黄金のバイソンの髑髏マークが描かれていた。
魔理沙「絶対に倒してやるぜ!《魔開・オープンユニバース》!」
全方位に弾幕を張る。弾幕は小型砲台を破壊したが、威力が低いため、炸裂砲と四連砲台だけ破壊出来なかった。
魔理沙「早く止めないと里に着いちまう…」
すでに里の端っこが見えていた。ガンクルーザーを止めるには、全ての武装を破壊する必要がある。
炸裂砲と四連砲台がリロードを終えて再度、魔理沙に砲撃する。
魔理沙「《恋心・ダブルスパーク》!」
弾を相殺しながら、炸裂砲にビームが当たった。炸裂砲は爆発を起こして沈黙する。
魔理沙「…後一つだ!」
魔理沙は距離を詰めて、八卦路をさらに強く握った。魔理沙の接近と同時に四連砲台がリロードして砲撃する。土台から護衛の小型機が魔理沙を止めようと捨て身の特攻を行うが、気にせず魔理沙はスペルカードの準備を行った。
魔理沙「これで終わりだ…《魔砲・ファイナルスパーク》!!」
声高々と宣言しするのと同時に超極太ビームがガンクルーザーに一直線に放たれた。小型機を貫通して、四連砲台を跡形もなく消し去る。
魔理沙「よっしゃぁ!」
ガンクルーザーは火と煙を大量に上げながら速度を上げて走り続ける。しかし、進行方向は里では無く山の方だった。
魔理沙「また戻って行くのか…逃すか!」
魔理沙は敗走するガンクルーザーの後を追った。
決戦の時は近い… 続く
- Re: 東方銃機黄金録 最終話 決闘〜そして平和が戻る〜 ( No.9 )
- 日時: 2023/03/01 16:50
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
ガンクルーザーは完全に止まった。それと同時に、ガンクルーザーの前方のハッチから黄金の棺桶が出てきた。棺桶は、敷いてあった線路の上をゆっくりと移動している。
魔理沙「あの棺桶に親玉がいるみたいだな!」
棺桶の後を追いかける。その間、戻ってきたワイルドリザードの大艦隊が魔理沙の横を通り過ぎて、逃げて行く。
魔理沙「逃すわけにはいかないぜ!《恋心・ダブルスパーク》!」
真上を通り過ぎた-スカイガバメント-にビームを放った。すると、あっさりと撃墜してしまった。
魔理沙「あれ…あんなに弱かったっけ?」
魔理沙は気づいていないが、大艦隊の戦闘機は量産のために、装甲は不完全な物を使用していた。そのため、どんな攻撃でも一撃で墜落してしまう程、弱体化していた。
棺桶を庇うように、逃げるように飛んで来る戦闘機を蹴散らして、しばらく進んでいると、棺桶の中から黄金の戦闘機が出てきた。離陸した黄金の戦闘機は雲の上まで上昇する。
魔理沙「あれを倒せば全て終わるはずだ!」
ワイルドリザードの戦闘機は全て破壊された。残るのは親玉だけだ。
魔理沙が雲に入って行く。
-嵐の狭間-
雷鳴が響く分厚い雲の中、魔理沙が黄金の戦闘機に遂に追いついた。戦闘機は逃げる事を諦めたのか、分離ユニットを自身の周りに回転させて、戦闘態勢に入った。
魔理沙「-あれ-を使ってみるか!」
魔理沙が八卦路を高く掲げ、後ろについているスイッチを押した。すると、八卦路は白黒のロングバレルリボルバーの形に変わった。
魔理沙「研究の据え、私が発明した新攻撃だぜ!」
ハンマーを押して、シリンダーを回す。弾数は六発。この六発で仕留めなければいけない。
その時、黄金の戦闘機…-キングリボルバー-が後部のハンマーをコッキングして、弾を放った。魔理沙は間一髪で避けて、撃ち返す。
しかし、弾は当たらなかった。
一発、二発、三発と…両者の弾は当たらずに消えていく。
そして五発目に向かった。
油断した隙を突いて、キングリボルバーが魔理沙に撃つ。
魔理沙「…ッ!!」
頬に血が流れている。ギリギリで避けたのだ。
魔理沙「喰らえ!」
魔理沙も撃ち返すが、また当たらない。後一発しか残っていなかった。
魔理沙「これで…決めてやるぜ!」
魔理沙は冷静にキングリボルバーの出方を伺った。そして、ハンマーのコッキングと共にキングリボルバーが発砲する。魔理沙はその隙を見極めて、発砲した。
弾はキングリボルバーの中央に突き刺さった。
魔理沙「よっしゃぁ!私の勝ちだぜ!」
キングリボルバーは爆発しながらヨロヨロと後退して、バラバラに飛び散った。魔理沙は雲の中から出て、里に帰還する。
戦いは終わったのだ。
-人間の里-
アリスと霊夢が里で待っていた所、一つの影に気がついた。飛んで来る魔理沙の物だった。
魔理沙「おーい!」
魔理沙は箒から立って、二人のもとに歩み寄った。
アリス「魔理沙!怪我は無い?」
魔理沙「大丈夫!親玉も倒してきたぜ!」
霊夢「良かった…」
魔理沙「霊夢は心配しすぎだぜ。私が負けるとでも思ったのか?」
魔理沙がニヤニヤしながら霊夢に話しかけた。
霊夢「べ…別に思ってないわよ!」
霊夢はそっぽを向いた。
魔理沙「本当は私の事を思ってくれているって知ってるぜ?ツンデレだな〜」
霊夢「だから違うって!」
三人の少女は笑い合い。それぞれが家に帰った。
その後、ワイルドリザードに襲撃された幻想郷は、冬眠から目覚めた紫や他の賢者によって物凄いスピードで復興された。
妖怪の山に眠っている大量の金塊は無かった事にされ、今までの幻想郷に戻って行った。
幻想郷に本当の平和が戻ったのだ。
-完-
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