社会問題小説・評論板

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終わらない連鎖【やっぱり終わりそうになかったです】
日時: 2011/08/02 08:38
名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: Mm9jHYga)

初めまして—本館の方で駄作を書かせていただいている華奈です。


今回はいじめ系に挑戦してみたいと思います(>_<)


かなりの駄作になると思いますが、温かい目で見守って下さいっ!

















        *2年C組名簿*

  
 担任 中井由紀子(ナカイユキコ)

 生徒 男子20名、女子20名、計40名
   
   ・岩崎太一イワサキタイチ  ・相田奈津美アイダナツミ
   ・碓井聖汰ウスイセイタ   ・大井佳苗(オオイカナエ)
   ・遠藤結城(エンドウユウキ) ・加藤亜里沙(カトウアリサ)
   ・柏田清吾カシワダセイゴ  ・加藤潤和(カトウジュンナ)
   ・工藤健太(クドウケンタ)  ・北川麗(キタガワレイ)
   ・小松翔(コマツショウ)   ・笹村澤子(ササムラサワコ)
   ・佐藤正樹サトウマサキ   ・佐藤瑞穂サトウミズホ
   ・柴田慶(シバタケイ)    ・澤田春香サワダハルカ
   ・白石稜(シライシリョウ)  ・瀬川百合(セガワユリ)
   ・須藤大樹スドウダイキ   ・瀧本結華(タキモトユイカ)
   ・髙橋昌吾(タカハシショウゴ)・寺田陽菜(テラダハルナ)
   ・高橋直哉(タカハシナオヤ) ・富岡朱音(トミオカアヤネ)
   ・戸沢彬(トザワアキラ)   ・野崎さくら(ノザキサクラ)
   ・西村流(ニシムラリュウ)  ・長谷川優李ハセガワユウイ
   ・根本佳(ネモトカイ)    ・林神流(ハヤシカンナ)
   ・平本拓海(ヒラモトタクミ) ・堀田和歌子(ホッタワカコ)
   ・松浦慶介(マツウラケイスケ)・翠梢子(ミドリショウコ)
   ・吉沢総(ヨシザワソウ)   ・村井宇美(ムライウミ)
   ・吉田圭吾(ヨシダケイゴ)  ・矢吹寧々(ヤブキネネ)
   ・渡辺弘修(ワタナベヒロム) ・若松新羅(ワカマツシラギ)

Re: 40対1、由紀子の日記。 ( No.2 )
日時: 2011/03/22 11:25
名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: 4fvD1.Kt)




***   ***   ***


2年C組は騒がしかった。ここで一年間生活するのかと思うと少し不安

になった。

(で、でも、けーちゃんもいるから大丈夫…。)

「け、けーちゃ…。」

いない。

隣にいたはずの慶介はいつの間にか男子のグループの中にいた。

(早っ!わ、私もグループに入らなきゃ…。)

そう思っていたら、窓際の席で喋っていた女の子が声をかけてくれた。

「ちょっとそこの子ー!突っ立ってないでこっちおいでー!」

「うっ、うん!」


「私は澤子〜。こっちは潤和で〜このポニーが陽菜ね。」

「潤和で〜す。ジュンでおっけィ★」

「ひどくないじゃじゃ馬って!?ポニーテールなだけじゃん!」

「いや、言ってない言ってない。」

「あなたの名前は?」

「えっと、瀧本結華です。」

「じゃあユイでいーね。」


そのあと、澤子たちと話したら三人とも優しくて面白くて、不安なんて

なくなった。

(楽しいクラスになりそう。)

私の顔からは自然な笑顔がこぼれていた。


***   ***   ***



やばい。

40対1に何のかなコレ。

Re: 40対1、由紀子の日記。 ( No.3 )
日時: 2011/03/22 11:42
名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: 4fvD1.Kt)




***   ***   ***


始業式と新任式が始まった。

私のクラスの担任は、新任の中井由紀子という先生だった。


「はい、初めまして。中井由紀子です。担当は国語。よろしくね。」

教室に戻って、ホームルームが始まった。

「じゃあみんなにも自己紹介してもらおうかな。こっちから、はいお願

 いね。」

「えっとぉ…岩崎太一サッカー部ッス。よろしく。」

「碓井聖汰バスケやってます。」

   ・
   
   ・
 
   ・

「はい、みんなありがとぉねぇ。じゃ、配布物渡しちゃいまぁす。」


「なんかさ、うざくね?」

「あ、俺も思った。若づくりしてるよな、あれ。」

「ね、マジうざいんだけど。」

後ろでひそひそと話す声がする。

(う、うざい…?)

確かにちょっと若づくりしてる感じはする。でも癖なら仕方ないんじ

ゃ…。


「あーマジムカつくっ!何あのババァ!」

ホームルームが終わり、中井由紀子がいなくなった途端、澤子が吐き捨

てた。

クラス中が賛同する。

「だよなー、マジうざい。」

「ぶりっ子じゃんババァのくせに!」

「あんな奴に教わりたくなーい!」

ざわめきは大きくなっていく。私は怖くなってきた。

「あ、そうだぁ。」

澤子が手を叩く。とたんに教室はしんとなる。

澤子はあやしく笑った。

「いいこと考えたぁ…♪」


***   ***   ***



やっといじめが始まりそうですねッ!

長かったです。

Re: 40対1、由紀子の日記。 ( No.4 )
日時: 2011/03/22 13:58
名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: 4fvD1.Kt)



***   ***   ***


「超いいじゃん!私さんせ〜い★」

「俺も!一回やってみたかったんだよね!」

「じゃ、今日はもう終わりだけどォ、明日から…」


「担任いじめ、スタ〜トぉ…♪」


いじめ。

いじめ。

いじめ。

いじめ…?

私は意味が分からなかった。

なぜこんなことを澤子が考え付いたのか。

なぜ中井先生がいじめられるのか。

なぜ誰も反論しないのか。

ああ、分かったよ。簡単なことなんだね。

澤子はいじめを前にやっていた。またはいじめられていた。

澤子は中井先生が気に入らない。

みんな、澤子が怖いから。…ううん、みんな中井先生をうざいと思って

いるから。いじめてやりたいと思っているから。

いじめって、こんなに簡単に起きるんだね。


「ユイ〜家どっち?」

気づいたらもう下校時間だった。澤子が寄ってくる。

「え、駅の方…だよ?」

「え〜私とおんなじ方向じゃ〜んッ!今日から一緒に帰ろッ!」

嫌だった。正直、1人で帰りたかった。

でも、澤子には逆らえなかった。

澤子に逆らえばいじめられる。誰もそんなことは言っていないのに、私

は勝手に決め付けていた。

それに、澤子を利用するわけではないけれど、澤子と一緒にいればいじ

められることはないと思っていた。

(誰も、澤子に逆らえないなら…。)

「う、うん!」


「でさァ、超うざいと思うわけぇ!あいつもう40超えてんのにあのし 
 
ゃべり方ってうざくない!?」

帰り道、澤子はずっと中井先生のことを話していた。私は逆らえないの

で思ってもいないのに相槌を打っていた。

「あれ?ユイどこまで行くの?」

「え?」

急に話が変わったのでびっくりしてつい聞き返してしまった。

澤子の顔も厳しくなる。

「聞いてた?」

やばい!と私は思った。機嫌を悪くしてしまったんじゃ…。

「聞いてたよ!急に話が変わって、びっくりしたっていうか…。」

「あっそう。」

横を向いてしまった澤子。言い訳っぽく聞こえたのだろう。明らかに不

機嫌だ。

(ど、どうしよう)

「あっ!あのさ!」

澤子の機嫌を取るためにはこれしかなかった。仕方なかった。

「な、中井の授業さ、ボイコットしない…?」

澤子が足を止める。

あたりが静まり返り、頭の中で反響する。

ボイコットしない?

ボイコットしない?

ボイコットしない…?

すると澤子は笑い出した。

静かな通りに、澤子の笑い声が響く。

「あっはははは!ユイってそういう奴だったんだぁ!意外〜!!」

きゃははははと大声で笑う澤子。少し安心する。

「いいねぇ!しよっか、ボイコット!」

とりあえず、機嫌は直ったらしい。

また笑顔で歩き出す澤子の後を追う。

「私さァ、ホントはユイが乗り気じゃないんじゃないかなぁ〜?って思
 
 ってたの!ほら、見た目真面目ちゃんだしぃ?だからぁ、超意外!」

楽しそうに歩く澤子を見て、胸が痛くなった。

(なんでそんなことで喜ぶの…?)

「私、家こっちだからぁ。じゃあねぇ!」

澤子は横道にそれていったが途中で何かを思い出したらしく、振り返っ

た。

そしてあの時のようなあやしい微笑みを浮かべ、言った。

「明日、楽しみだねぇ…♪」


***   ***   ***



ハイ、ここまで来ると認めるしかないですねぇ。

私は小説を書くのが苦手だ!でも一生懸命(割と)頑張ってるんだ!

Re: 40対1、由紀子の日記。 ( No.5 )
日時: 2011/03/22 13:48
名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: 4fvD1.Kt)





***   ***   ***


気が重い。

学校に行きたくない。

私のせいで、国語はボイコット。

ホームルームもかもしれない。

先生、ごめんなさい!


「おはよ〜ユイ、いよいよだねぇ。」

さわやかなあいさつとは裏腹に、考えていることは真っ黒な澤子。

「う、うん。おはよ。」

「超楽しみなんだけど〜。」

ニヤニヤ笑う澤子に、ジュンや陽菜が反応する。

「え〜なんかあったでしょぉ昨日〜。」

「いいことありました〜って顔に書いてるよ〜ん。」

「え〜聞きたいィ?困ったなぁ〜。」

「教えなさいよぉ。」

「昨日ねぇ、ユイがぁ〜…」

「やめて!」

つい叫んでいた。聞きたくなかった。私がボイコットしようなどといっ

たことは。

いや、聞かせたくなかった。

(けーちゃんに、軽蔑されちゃう…!)

「は…?」

そしてはっとなった。

澤子…!

逆らっちゃダメなのに…!

「何言ってんのユイ。まさか怖くなったんじゃないでしょうねぇ。」

やばい。無表情で不機嫌を表す澤子。くすくすと笑うジュンと陽菜。

「あ…後からのお楽しみの方が、いいかなって思って!」

はあ…とため息をつく澤子。

&#9552;&#9552; 何こいつ &#9552;&#9552;

小さい声だったけれど、そう聞こえた。


「さあ、ホームルーム始めますよぉ。席に座ってぇ。」

ドアを開け、中井先生が入ってきた。

…誰も動かない。反応しない。

近くの人とおしゃべりを続けている。

「みんなぁ?もう始業時間だよぉ?」

澤子が大声で笑う。他のみんなもつられて笑う。

「な、何よぅ…。」

先生は戸惑っている。それはそうだ。気味が悪い。

「す、座って座って!ホームルーム…」

誰も聞いていなかった。先生はとうとう教室から出て行ってしまった。


「ヴァーカ!超いい気味!」

ジュンが教壇に上り、先生のまねをする。

「みんなぁ?もう始業時間だよぉ?」

クラス中が笑う。けーちゃんも、笑っていた。

(けーちゃんも、先生が嫌いなの…?)

「そうだぁ、みんな、ユイにいい考えがあるんだってぇ!」

(えっ)

澤子は相変わらずニヤニヤしている。

後ろから陽菜が声をかける。

「言っちゃいな!」

「え、でも…。」

「言えないの?」

ジュンが教卓の上から鋭い言葉を投げかける。

(言うしかない…。)

いじめられないようにするには…

澤子の機嫌を直すには…

「みんなで、アイツの授業ボイコットしよー!!」

「おおおおおおおおおおお!!!!」

クラスが、一丸となった。


***   ***   ***



や〜カミングアウトしちゃうとやってたんですよね、担任いじめ。

ちょっと参考にしているところはありますね。意外と楽しかったです。

Re: 40対1、由紀子の日記。 ( No.6 )
日時: 2011/03/22 13:56
名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: 4fvD1.Kt)





***   ***   ***


どうして?

何でみんな言うことを聞いてくれないの?

私になにか非があるの?

もうあの教室に行きたくない。

嫌だ。

嫌だ。

嫌だ。

嫌だ。

嫌だ…。


***   ***   ***



短いですね。

ま、由紀子さん目線なんで最初は短くてもいいかな。


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