人生ゲーム | 社会問題小説・評論板

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人生ゲーム: 日時： 2011/08/17 21:15; 名前：凛（ID: sp0cIx.0）; 　　「あれ？何してたんだっけ」

この話は、ほぼ、実話です。
作者が体験して思ったことなど、、、、
短編小説も書く気でいます。

ちなみに作者は

「いじめはなくなるべきである」
「どんなに嫌いな人であろうと、やってはいけない」

「リスカはあってもいいと思う。」
「できればないほうがいい。」

という考えを持っています。
では、

Re: 人生ゲーム ( No.4 ): 日時： 2011/08/21 14:41; 名前：凛（ID: sp0cIx.0）; 『自虐少女と』　短編　

悔しかった。
自分が今何をしてるかもわからなかった。
悔しさがしずくになって頬からたれていく。
手首から出た赤いものは私の生きる意味を作っていく。

「ばかじゃないの。」

彼女はそんな私を笑った。
蔑むような、そんな目で。

「そんなことでしか存在価値を見出せないあんたって本当馬鹿ねぇ」

笑われた。
私の意味を。
私自身を。
悔しかった。刃物を見つけて手に取った。

「お前にわかってたまるかよ！！」

切り刻もうとした。
もういっそ死のうかと思ったんだ。

「やめなさいよ。」

彼女は言った。

「つらいんでしょ。いやなんでしょ。悔しいんでしょ。
　悔しいなら仕返ししなさいよ、あんたを馬鹿にする世界に。
　あんたをのけ者にするみんなに！思い知らさせるのよ！」

私は知っていた。
彼女の手首にも傷があることに。
もう随分と前に止めたその行為。
彼女はそれを否定していた。

「そうしたらきっと世界は素晴らしいから。」

私は知っている。
きっと、彼女は未来の私なんだ。
手に持っていた刃物がぽたりと落ちる。

「死ぬにはまだ早いわ。」

自虐少女は微笑んだ。

Re: 人生ゲーム ( No.5 ): 日時： 2011/08/21 14:50; 名前：凛（ID: sp0cIx.0）; 『空に向かって笑いかける』

今日は雲ひとつない晴天だ。
こんな日に空を飛んだら気持ちがいいんだろうな。
なんて、授業も受けずに考えていた。
ここは屋上。
居場所がない教室なんて嫌いだ。
そういえば、この前やった席替えで、彼は窓側の席になっていたっけ。
不真面目な彼はきっと授業なんか聞いてないで、空を見ているんだろうな。

「ああ、いい事思いついた。」

俺は空に向かって笑いかける。
そろそろここともお別れかな、なんて。
フェンスを乗り越え、下を見る。
今日は雲ひとつない晴天だ。

「こんな日に空を飛べたらなんて素敵なんだろう。」

俺は落ちた。
風が頬に当たって気持ちがいい。
あ、俺の教室だ。
窓側にいた彼と目が合う。
俺はわざとらしく笑いかけてやった。
彼は目を見開いて、俺を見てた。
あ、口が動いてるなんて言ってるのかな。

『ご、め、ん、』？

もう遅いのにね。

ぐしゃり、いやな音がして
ああ、きっと俺は死んだんだ。

Re: 人生ゲーム ( No.6 ): 日時： 2011/08/23 14:00; 名前：凛（ID: sp0cIx.0）; 『ばいきん』

心にぽっかり穴があいたみたいだった。
友達と思っていた彼女が、私の悪口を言うところを私は見てしまった。
最初は、ちょっとの悲しみと、疑問。そして違和感だけ。
でも日に日に心の穴は、大きくなっていって、私の心は飲まれそうになった。
そして、その穴から私の心に黴菌が入ったみたい。
世界がつまらないものへと変わっていった。
ただ、自分を傷つけているときだけはすごく楽しくて。
いやだな。これが心の病ってやつ?
ある日思った。
屋上から飛び降りたら、気持ちがいいんだろうなって。
だから、飛び降りた。
落ちて行く途中に私は泣いていた。
そして、笑っていた。
心が穴にのまれていく感じがした。

「さようなら、私の世界！！」

そう叫んでみたけど、風の音に消された。
さようなら。

ぐしゃり、そういう音で心と命は消えていった。

Re: 人生ゲーム ( No.7 ): 日時： 2011/08/25 23:15; 名前：凛（ID: sp0cIx.0）; 【僕と君の世界】

君は君を殺した。

ケータイを閉じて、ふと思う。
僕はアブノーマルなんだと。
僕の中にはもう一人の人間がいる。
僕は彼を君と呼ぶ。
君は、たまにぼくを押しのけて、体を乗っ取る。
いや、元々この体は彼のもので僕のものではない。
彼は、自分を殺したのだ。
彼とのやり取りはケータイのメモ帳機能で行われる。
その機能を使い、彼になぜこうなったのか聞いたことがあった。
彼曰く、彼は男を好きになったらしい。
彼も男だというのに。
告白したはいいものの、こっ酷くふられたらしい。
だから、彼は僕を作り出し、
自分を守った。
僕にとっちゃいい迷惑だ。

そして、今僕には悩みがある。

彼と同じように男に恋をしてしまった。

*そして、エンドレス。

Re: 人生ゲーム ( No.8 ): 日時： 2011/08/27 14:33; 名前：凛（ID: sp0cIx.0）; 死にたがり少女

ああ、手首痛いなぁ。
それもそっか、ひさしぶりに深く切ったなぁ。
血が止まんないや。
ふふ、これで死ねばいいのに。
でも無理なの。
そんな勇気私は持ってない。
いやね。
でも今日はいけそうな気がする。
もう一回深く切ろうかしら。

そう思って、刃物を手首に当てた。
あれ、なんか涙出てきた。
いまさら何だろう。

突然笑い声が聞こえた。
あざけわらうかのような。
前を見たら、女の子が私を指さして笑ってた。

「哀れね！」

彼女は笑う。

「死にたいなら、とっとと死ねよ！！」

大笑いしながら彼女はそういった。
涙がさらに流れる。

「ほら、早く！！」

腹が立って、刃物を彼女に刺そうとした、
彼女は、それを華麗によけた。
そしてまた笑いだす。

彼女はきっと、

あざけ笑ったのは昔の自分で。