社会問題小説・評論板
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- 悪の華 咲き誇る
- 日時: 2011/10/20 18:40
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: DYKeE8.j)
どうも初めまして、またはこんにちは。
九龍と申します。
今回は、人間の≪悪≫を愛する少年の物語を書こうと思っています。
シリアスよりの社会系です。
犯罪に関しては、色々なものに手が付けられます。
—御注意—
・作者が嫌いな人は、お帰りになった方がよろしいかと。
・チェーンメール、荒らし等は歓迎いたしません。
・主人公は、心は悪人。
—よろしいでしょうか?—
目次
プロローグ>>1
第一話>>2
お客様
隣夏様、琳音様、♪ぱんだ♪様
- 悪の華 咲き誇る ( No.3 )
- 日時: 2011/10/18 13:42
- 名前: 憐夏 (ID: j.vAWp8a)
初めまして^^
憐夏です
おおおおお面白そう・・・。
続きが気になります。
頑張ってください^^
- Re: 悪の華 咲き誇る ( No.4 )
- 日時: 2011/10/18 18:48
- 名前: 琳音 (ID: QxIgp5vM)
なんて面白そうなんだ!
っていうか、面白い!
リーラ!
リーラくぅん(キモッ
頑張って下さいね^^
- Re: 悪の華 咲き誇る ( No.5 )
- 日時: 2011/10/18 20:47
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: DYKeE8.j)
憐夏様へ
初めまして。
面白い……と良いですね。
はい、頑張ります!
琳音様へ
面白い、と良いですね(本日二回目)
リーラwww
璃來斗は、琳音様にも「リーラ」と呼ばれるようになった!(ゲーム風に)
頑張ります。
- Re: 悪の華 咲き誇る ( No.6 )
- 日時: 2011/10/18 21:15
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: DYKeE8.j)
悪の華。
人が道徳の時間に教えられた「いけない」こと。
社会から見て「いけない」こと。
それらをしたときに、得られた快楽を水として。
そして、それを行った人の心を土として。
それに肯定し、快楽を増幅させる人を、光として。
罪悪感はそれを蝕む害虫として。
それらを受け、咲くものが、美しい「悪の華」なら。
僕のクラスは「悪の華」の花園。
教室に入ると、まず耳に入った物は、女子生徒の甲高い悲鳴。
あぁ、またか。
僕はその声を聞き、小さくため息をつく。
「リーラ、またー?」
「ええ、またの様ですね」
僕はそう言い、苦笑する。
俊栄先輩は、明らかに嫌悪感をあらわにし、眉をひそめていた。
僕と先輩の視線の先には、たった一人の女の子。
そして、それを取り囲むクラスメート達。
そのうちの一人が、僕等が入ってきたのに気がついたらしく、こちらを向いて元気のいい声で、声をかけてくる。
「あ、璃來斗に俊栄先輩じゃん。おはようございます!」
女の子を囲んでいた時のころと、ずいぶんと雰囲気が違うじゃないか。
僕と先輩はお互いの顔を見て、また、ため息をついた。
先ほど、僕等に声をかけた生徒の声を聞くと、クラスメートは女の子から、僕らへと視線を移した。
女の子は安堵のため息を漏らし、ただ、床を見つめていた。
「あれ? 俊栄先輩、また璃來斗くんと一緒?」
女子生徒が、小首をかしげる。
あ、今日も言われた。
僕と先輩は、教室に行くまで一緒のことが多い。
一緒というか、先輩が僕の後ろをついてきている、という感じだ。
僕はなにも言わないので、いつもそんな感じ。
今では「あの璃來斗が俊栄に、教室まで送り迎えされてる」などと言われている。
この学校では、三年生と二年生の仲が良いとは言えない。
なので、僕と俊栄先輩は異例なのだ。
「……そうだよ。みんな、おはよ」
僕がそう言って、ふっと微笑むと、数人の女子生徒が頬を赤く染めた。
女の子を囲んでいた女子生徒が、床を見つめていた女の子を突き飛ばす。
口には出さなくても「邪魔!」と言って、押しのけるみたいに。
女の子はバランスを崩して倒れそうになった。
それを見て、俊栄先輩が顔をゆがめる。
ぶつかったのに「ごめん」の一言も言わないのか。
まるで、そう扱うのが当然みたいな顔をしているクラスメート。
傲慢。
僕はそう思い、心の中でほくそ笑む。
醜い、醜い。
自分がその様に扱われると、あっけなく壊れる、弱い人種のくせに。
なのに、虐められている彼女より、自分が「強い」と誤解している。
彼女を人じゃないみたいに、みてる。
醜い、醜い。
だけど、綺麗だよ。
僕のクラスメートは、全員、悪の華の苗床。
そして、この教室は悪の花園。
- Re: 悪の華 咲き誇る ( No.7 )
- 日時: 2011/10/19 18:20
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: DYKeE8.j)
俊栄先輩は僕の肩に手を置き、小さな声で言った。
「俺、そろそろ行くわ。……じゃあ、帰るときにまた」
その声は、いつもの元気のいい声とは違って、弱く震えていた。
俊栄先輩は、足早に教室から出て行った。
虐められている女の子が、僕等にとってどうでもいいと思える人なら、先輩はこの教室に止まっていただろう。
だけど、あの子は先輩にとっても、僕にとっても、大切な友人だ。
俊栄先輩は、今この場にいてはいけないと思っているのだろう。
冷静を装っているけど、僕の肩に手を置いたときに、小さな歯ぎしりが聞こえた。
先輩が怒ってるときに、よくする癖だ。
今、この場にいたら、僕のクラスメートに手を挙げるかもしれない、と思ったのだろう。
僕の目の前で、僕のクラスメートを殴るわけにはいかない。
だから、我慢。
でも、彼女を虐める奴等は許せない。
今の先輩の心の内は、そう言った感情で満たされているはず。
クラスメートが、今度は僕を取り囲んだ。
僕はそれを無視して、すぅーっと人と人の間を通り抜ける。
僕の視線の先には、ただ床を見つめている彼女。
「どうしたの?」
僕が声をかけると、彼女はゆっくりと顔を上げた。
不安げにこちらを見つめる顔は、なんとも言えず美しい。
サラリとした、肩にかかる黒い髪。
こちらをじっと見つめる黒い目。
桜色の頬。白い肌に、薔薇色の唇。
華奢な体つきをしていて、儚げで、触れたら壊れてしまいそう。
まるで、鑑賞用の人形のようだ。
彼女の名前は、神園 純加。
その名前の通り、清らかな少女。
「……座らないの?」
僕がそう聞くと、純加は首を横に振る。
なんで? と聞こうとしたが、そのわけを聞く前に、純加が教えてくれた。
純加は、自分が使っている机を指差す。
……ああ、なるほどね。
机は有るけど、座るための物がない。
椅子が、ないじゃないか。
「……椅子、どこにあるか、しってる?」
純加が弱々しい声でたずねてくる。
僕は首を横に振った。
すると、純加は悲しそうに俯く。
「一緒に、探そうよ」
僕がそう言うと、純加は目を丸くした。
クラスメートも、目を丸くする。
僕はそんなクラスメートを目の端にとらえ、一瞬、少しだけ舌を出した。
「ほら、早く行こう」
僕は彼女の返事も聞かずに、純加の手首を掴む。
力はあまり込めずに、だけど、強引に引きずっていくみたいに。
僕は純加を、教室の外まで引っ張っていった。
さて、出てきたのはいいのだけれど。
肝心の椅子は、どこに行ってしまったのだろう?

