社会問題小説・評論板

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お兄さんがくれたもの
日時: 2011/10/31 18:30
名前: グメ@ (ID: DYKeE8.j)

説明はなーし!かくぞー、おー!

Re: お兄さんがくれたもの ( No.5 )
日時: 2011/11/04 16:34
名前: グメ@ (ID: DYKeE8.j)


「きっと大丈夫よ。沙耶は強い子だもん。お父さんやお母さんも周りにいるんだし。」


「そうよね!あんたと違って沙耶ちゃんは強い子だもんね。」


ムカつくんですけど。


「ところで、お母さん如何したの?なんか用?」


「ううん、さっきフミにびっくりさせちゃったからさ。大丈夫かなって。」


「…大丈夫じゃないわよ。」


「え?」


いけない。とめなくちゃ。お母さんに怒られちゃうもん。


「…なんでもない。」


お母さんに言ってやりたい、人を死に追いやるだなんて最低な人間ね。
その人どんなに傷ついたんだろうね。その人が呪い殺しに来そうだよねって…。


「お母さん、「人を死に追いやった」って。どういうこと?」


訊いてしまった。怒られるかもしれないのに。


でも、どうしても真相を知らなくちゃ、もやもやしたままの気がしたの。


「…。」


ためらってるの?めが泳いでる。なによ、自分で言ったくせに。


「島岡佳乃…だったかしらね」


島岡佳乃…。


「その子、クラスの中で一人ポツンって浮いてて、その時私はクラスの中心みたいな人でね…そういうのがあんまり気にならなかったの。」


…自慢に聞こえる。


「でもある日、話しかけてきたのよ。「これ、落としたよ」って。私の消しゴムを持って。」


この後の結末は目に見えたようなものだ。私のお母さんが佳乃さんをはじめていじめてときなんだろうなって思う。


「そう、私の消しゴムを持って私の肩を叩いてそう言ったの。


 ムカついた。キモって思ったの。なんかだめなの。だから…私」


『やっと見つけた!あたしの消しゴム!あんたが盗んだのね!最低人間が!』



お母さんは非常識な人間だったのね。


そう…


人をいじめてしまうような


胸にぽっかり穴が開いて…






とんでもなく大きな







失望感

Re: お兄さんがくれたもの ( No.6 )
日時: 2011/11/05 11:33
名前: グメ@ (ID: joPTjG.e)



「フーミちゃんっ!」


次の日の昼休み、桜とゆかが話しかけてきた。なに…一体。


「ちょぉっと女子トイレ来てくれるー?」


いっちゃだめ!行ってしまったらきっと怖いことが起こる!


「なん…で?」


ふぅっ、私にしては頑張ったな。


それでも、桜とゆかはあくまでもにこやかに話しかける。


「文句あるの?だったら今日もお掃除かわりにしてもらおっかな?」


むかつく。文句なくても掃除押し付けるつもりだったくせに。ふざけんなよ。


って、言ってやればすべてが住む気がするけどあいにく私は意気地なし。


言えないよ〜!


「わかったよ。トイレ行けばいいんでしょ?」


「そーそー♪」


イラッとすんな〜。







トイレにきた。桜とゆかに連れられて。


でもなんか、足が重い。疲れたな。


それはこの子たちに虐められているから?違うかもしれない、昨日


お母さんに「人をいじめたことがある」って言われたせいかもしれない。


「ね?フミ?うちらがあんたをこき使う理由知ってる?」


どうせ、私が都合いい女だからでしょ?ふざけんなよ。


「あんたがムカつく人間だからだよ。見ていてイラッとするのよね〜。
動きもとろいし、頭も馬鹿ジャン?チビデブスで生きている価値がないからせいぜいうちらの役に立ってもらおうと思ったわけ。」


……。


「でも、それだけじゃツマンないからもううちらさ。」


「あんたのこと、本格的に虐めることにしたから」






もう、この日から




私の周りに味方は沙耶以外にいない




お母さんなんてすでに敵




でも、私は絶対に負けない




そう、決めた。

Re: お兄さんがくれたもの ( No.7 )
日時: 2011/11/05 11:57
名前: グメ@ (ID: joPTjG.e)



11/1 皆に無視をされた。済


11/2 私の机に生きたカブトムシの幼虫が二匹くらいいた。
   机には、中に入っているものを食ってください。って書いてあった。済


11/3 コンビニに呼び出されて万引きだってお店の人に言われた。済


11/4 学校を休んだ。済



私は負けないって、決めたのに。敗戦しまくってる。


もう、馬鹿みたい。



「フミ、あんたが万引きするだなんて…」


お母さんまでそのことを信じた。


でも、このことだけは忘れたわけじゃない。


私はお母さんにこう言った。


「だから、なに?」


お母さんはびっくりして私を見た。


「何偉そうに言ってんの!?」


私はびんたされた。


「人をいじめてしまうような低能な人よりは私偉いと思ってる。だから別にいいのよ。


私が万引きしようとしまいと、あんたみたいなクソには関係ないってね。」


お母さんは少しの間立ちすくんでいた。


そして、


「いやぁーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」


うんわ、うるっせ。


家が壊れるんじゃないかってくらいの声でヒステリックに泣き叫んでいた。


お母さんがそんなことしている間に私は家を飛び出した。


思いっきりダッシュでね。


鈍足ゆえにすっとろい走りだったけど。


気が付いたら知らない場所に来ていた。


多分、家や学校からはすごく遠い場所。


野原みたいな場所で、風がそよそよ吹いていた。


「はぁ〜、こんなところまで来ちゃって。行くあてもないんだよね。」


食料も日記も置いてきちゃったし。




ガサ



ふえ?


ガサガサ


近くに生えていた樹の葉がガサガサと揺れていた。


なん…なの?


「あのぉ〜!そこの方〜!」


樹の上で男の声がした。


「ちょっと、手を貸してもらえませんか〜?」

Re: お兄さんがくれたもの ( No.8 )
日時: 2011/11/05 13:40
名前: グメ@ (ID: joPTjG.e)



「ふぅ〜、助かった〜。」


樹の上にいたのは、男の子だった。


樹の上に猫がいて、降りられなくなったところを助けようとして、


樹と木の枝の間に足を挟んでいたらしい。


にしても、すごい美人だなぁ…。



「ありがと!」


一言私にそういうと、にっこりと微笑んで見せた。


ドキッ


「//いいえ…。」


くぁ〜だめだ。素敵すぎる。


「何て名前なの?」


「え?フミ…」


「そっかぁ、フミ、実は俺、君に伝えたいことがあるんだ」


とーとつに。そして、いきなりすぎる。


え?この人とは初対面だよね?


「俺、魔法使いなんだー!」


…綺麗な人って、頭おかしい人が多いって本当なのかな?



Re: お兄さんがくれたもの ( No.9 )
日時: 2011/11/06 13:46
名前: グメ@ (ID: joPTjG.e)




「あの…どっか悪いのですか?」


訊いたって無駄だと承知の上、訊いてみる。


「んー?なぜ?」


なぜって…そんなの実在しないのに…。


「実在するよ。」


「え?」


「俺の名は大河内シャオ。本物の魔法使いだ。」


なんで…私何も言ってないのに。もしかして…本物?


ううん、偶然かも。


大体魔法使いならあんなところにいても、そう…指をパチンッとかすれば降りられるでしょ。


私がそう思うと、彼はうっ…という顔をして赤面した。


赤面症…なのかな?


「えーと、じゃあ証拠を見せてあげる。」


そっと目を閉じると、彼は「むむむむっ」とか言い出した。



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