社会問題小説・評論板

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私が人見知りになった訳
日時: 2012/03/06 20:41
名前: ミナミ♯0122 (ID: m16n.Ntt)
プロフ: http://lost

 初めまして、このサイトの別館に来たのは初めてで、文章も下手ですがミクロ単位でも良かったな、と思っていただければ幸いです。

 ちなみに、コメントは歓迎ですが、荒らし・暴言は受け付けません。
 基本的に、暗い友情関係です。あれ?と思っても、スルーしてください♪ 期待はずれだったら、諦めてください。
以上です。

Re: 私が人見知りになった訳 ( No.4 )
日時: 2012/03/07 19:39
名前: ミナミ♯0122 (ID: m16n.Ntt)
プロフ: http://lost

快李さん、ありがとうございます!小生、できる限り頑張ります。

Re: 私が人見知りになった訳 ( No.5 )
日時: 2012/03/07 20:43
名前: ミシェル (ID: eldbtQ7Y)

ども、こんばんわ( ´ ▽ ` )ノ

もうゆーと友達じゃない、みー、ひどいです(>_<)

最新頑張って下さい!

Re: 私が人見知りになった訳 ( No.6 )
日時: 2012/03/14 15:36
名前: ミナミ♯0122 (ID: m16n.Ntt)
プロフ: http://lost

ミシェルさん
そんな風に思っていただけて、ありがとうごさいます。
ちなみに、小生の名前にある
ミナミ
は、『みー』の名前です。テキトーに考えたら、被っちゃった☆
みたいな感じです。そこら辺は、アタタカイメでお願いします。
(アタタカイメの書き方が分からない!?小生はやっぱり馬鹿…)
ま、シクったところは厨二病の中2のハンデにして下さい。(もうすぐ中3ですが)

Re: 私が人見知りになった訳 ( No.7 )
日時: 2012/03/22 17:15
名前: ミナミ♯0122 (ID: m16n.Ntt)
プロフ: http://lost

 ちょっと短めです。 

 二章 現在

 普段、学校で私を知らない人は皆私のことを
「おとなしい」とか「静か」と言うことが多い。
 まあ、実際はおとなしくも、静かでもない。そこらで見られる女子と同じなのだ。
「あ、ユメさんおはよう」
「…おはよう」
いつものように、自分の教室のある二階に上がると、クラスメイトの女子が数人、踊り場付近の水飲み場にいた。特に仲がいいわけでもないが、何かと狙われて困るのはこっちだし、普通に挨拶を返して教室に入った。
 席は、窓際の一番後ろで、隣は学年委員長の早乙女柚月。これでも、男子。
 鞄を窓のさんに置いて、二十センチほど離された机の隙間をちらっと見て、椅子に座る。
 誰かが寄ってくることもないまま、本を開く。
「…ドッペルゲンガー」
誰かがそう呟いた。毎日毎日、その単語にイライラしている。
 私は、羽芽のドッペルゲンガーでもないのに、そんな風に言われるのだ。確かに、普段私と羽芽を比べれば私は羽芽のドッペルゲンガーに思われるかもしれない。時々見かければ、羽芽は友達と笑っている。それに比べれば、私はいつも一人で唯淡々と俯き歩く。
 そんな学校生活でも、楽しみはある。
 今日は、月曜日なのでそのうちの一つがある。
 
 そんな事を考えながら授業を受け、昼休みになるのを待ち続ける。

 午前の授業も終わり、給食を終えると私はすぐその楽しみのために、ある場所に向かう。
「こんにちは」
 私のクラス、二年三組はその場所に最も近く、カウンターの近くにいる先生に挨拶して、カウンターにはいる。
 はあっとため息をついて、カウンター席に座るとなんとなく落ち着くのだ。
 ここは、図書室。ちなみに、私は今日図書当番で尚且つ図書委員長である。
 始めのうちは多かった本の貸し出し返却も、昼休み半ばになると閲覧がほとんどになって、本を読む暇ができる。
「返します」
ついつい、夢中になって本を読んでいると、上からそんな声が降ってきた。
「………」
ぱっと顔をあげると、それはいつも柚芽がここで待っている人だった。
「これ、返すんだけど」
黙っていると、何を思ったのかこいつは、最近よくやる偉そうな態度に変わった。
「よし、お前のバーコード切り取ろう♪」
なんとなく、笑ってしまったので、ちょっと意地悪に言って、全校生徒のバーコードが並んだファイルと、鋏を取り出す。
「やめろ、借りられる本が三冊減るだろ」
この言葉を聞いて、私はなるほど、と思った。
 こいつは、私と同じだな、と。
 仕方なく鋏を仕舞い、返却作業をする。こいつの読む本には、少々興味があるので題名を確認するが、文学ではなく職業に関する本だった。
 たったそれだけだが、これが私の楽しみの一つ。いつも私は、簡単に崩れてしまうような仮面をもっている。だが、この柚月は当たり前のように、仮面を崩す。本当は、こんな性格なんか嫌だったのに…
 授業が終わり、掃除もなかったので私はそのまま下校した。校門をでてから、手に持った本を開こうとすると。
「柚芽せんぱい♪」
と、いつも独特のちょっぴり舌足らずな声がかかった。

Re: 私が人見知りになった訳 ( No.8 )
日時: 2012/03/24 14:04
名前: ミナミ♯0122 (ID: m16n.Ntt)
プロフ: http://lost

続き〜

「こころちゃん」
「一緒に帰りませんか?」
こころは、ちょっと色白で最近は肩にかかるぐらいのツインテールが主流である。先輩への尊敬心が高いのか、タメ口になったことはほとんどない。
「いいよ。やっぱりこころちゃんはかわいいね!」
私は、こころの色白っぽい顔と綺麗な髪が大好きで、よく褒める。
「いえいえ、先輩の方がかわいいですよ!」
と言ってくれるが、自分が可愛くないのはよく分かっているので、
「そんなことないよ」
などと言いながら会話はスタートする。
 そんな私たちの横をクラスメイトの女子二人が、一瞥して通り過ぎた。
「…?」
何となく違和感を感じながら、帰り道を歩く。
 私たちの学校の傍には、線路を越える橋が架かっていて今は向かっている最中なのだが、橋の南側の端に(つまり柚芽たちの目の前なのだが)さっき通り過ぎたあの二人がいた。
「…ぃち年と一緒に帰って、お前友達いないじゃn…!」
微かだが、こんな声が聞こえた。その途端、水をかけられたかのようにすっと頭が冷たくなった。
 これは、あの時と同じでだんだん寒気がするようになる。
『やめて!こころの前でそんなこと言わないで!』
ずっとずっと、心の中で叫んだが私たちが階段に着くまで、それは続いた。
『気づかないで気づかないで気づかないで気づかないで!!!』
一生懸命平静を装う。
 多分、ばれていないと思った。階段を一段一段上ると共に、体中が脈打つような感覚がして、本当は逃げ出したかった。
「……」
後ろ姿しか見られない、その二人は何も言わなかったが、その代わり私は当たり前のように『明日』が怖くて仕方がなかった。
 橋を下りて、こころと別れるとぐるぐると色んなことを考え始めた。橋の合流する道路は、大通りになっているため何かに集中するときに、役に立つ。
 しかし、近くの音が聞こえやすくよく邪魔をされる。今日も例外なく誰かの足音で、霧が晴れるように考えが消える。
『誰よ?』
と、イライラして振り返ると
 そこには、柚月がいた。柚月は、多分あの二人の事も見ていたと思う。
『どうしよう…。もし、柚月が見ていたなら…』
すっと、体が冷たくなって信号が青になると共に駆け出した。
さっさと左の道に行こうとすると、
「小林!」
と、声をかけられた。ぱっと振り返ると、
「じゃあな、ドッペルゲンガー!」
と叫ばれた。その顔は、悪戯めいた笑顔。ただでさえ心が荒れているのに、その言葉は更に柚芽の心を荒れ狂わせた。
 急に立ち止まった柚芽を見て、柚月が慌てて駆け寄る。
「どうした?」
「…に何が…るのよ…」
「え?」
柚月に、まったく顔を見せない柚芽。小さな声で、何かを言ったように見えたが、柚芽は突然走り出した。
「おい、小林!」
しかし、断然柚芽より柚月の方が速い。柚芽の本を持った左腕を、すぐに捕らえた。
「…い、たい」
柚月は、力を入れていないつもりだろうが、その力の差は大きい。
「あ、ごめん」
手を離すと、柚芽はやっと柚月の方を見た。鞄を肩に掛けなおして、握られた腕に触れる。
「あん…が…のよ」
 柚芽は、泣いていた。いつも、男子の言うドッペルという言葉を、しっかり否定していた柚芽が。
「あんたに何が分かるのよ!!!」
精一杯の声で叫んで、
「…ごめんね」
とだけ言って、走り出した。
『最悪だ。柚月は、ただからかっただけなのに八つ当たりして…。もう、明日なんか来なければいいのに』
 その日の日記には、こんな事が書かれていた。
———————
 明日なんかいらない。
 学校なんて無くなればいいのに…
 毎日毎日、
怯えて過ごすだけなら、学校なんて行きたくない!
  
 私の心は、二種類の玉で動いている。
 悲しみ・苦しみ・怒り・嫉妬
の暗い玉
 喜び・笑い・幸せ
の綺麗な玉
 私は、器になってそれを受け止める。
 今日、いつも綺麗なものをくれる人を、なくした。
 もう何もない
———————
 心の中
 暗い色と綺麗な色
 今のボクには暗い色が多いけれど
 いつか綺麗な色で埋め尽くせるといいな
———————
 次の日
 本当は、行きたくなかった学校。
 でも、今私はここにいる。今日は、一度も隣の柚月と話していないが、いつかまた前のように話してくれたらいいのに。
 授業が、始まった。
 今の柚芽には、明日が不安でほとんど何も聞いていなかった。


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