社会問題小説・評論板
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- 奴隷の幸せ。【リクエスト受付中】
- 日時: 2014/04/19 17:08
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: jP/CIWxs)
初めまして、黒猫ミシェルです//
クリックありがとうございます<(_ _)>
—注意書きです—
1.黒猫ミシェル>嫌い
2.題名から最悪だな。
3.目が腐りそうだ。
という方は、申し訳ありませんがUターンして下さい。
「まぁ、見てやろうじゃないか」と思って下さる方は、
ありがとうございます、よろしくしてやって下さい!
★アンケート第一【>>86】 終了
★企画:お礼小説【>>101】終了
★企画:自分投票【>>129】終了
★企画:短編リク【>>193】NEW
★小説【お嬢様に虐められて虐めましょう。】
【登場人物】
☆月城麗華(つきじょうれいか)
☆吹鳴聖花(すいめいきよか)
☆赤月滉大(あかつきこうだい)
プロローグ>>1
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>>167>>168>>169>>170>>171>>172>>173>>174>>176>>179>>182【凍結中】
過去【麗華と麻衣の幼少期】
>>122>>124>>125>>126>>127>>128>>130>>133>>134>>135>>136>>137>>138【完】【読まなくて大丈夫です】
★小説【奴隷の幸せ。】
プロローグ>>190
No.1:山内未希>>197
★短編
【花言葉】>>177【言わ猿】>>194【聞か猿】>>
【後書き】>>178【後書き】>>195【後書き】>>
【薬物ヲ】>>191【言葉ハ】>>196
【後書き】>>192【後書き】>>
★黒猫ミシェルの感想【>>123】
★黒猫ミシェルの色々【>>143】
★黒猫ミシェルの暇話【>>149】
★お客様
・咲耶
・天地少女
・千年姫
・桃屋 刹那
・侑李
・みおん
・イロハモミジ
・クリアドロップ
・ぷあ
・マリン
・カエデ
・水玉シュシュ
・素海龍
・なのは
・菜々希 奈菜
・凛
・ゆっポン
・クリスティーナ 花子
・ユア
・My トリコロール
・エルセ
・二次元逃避
・りむ
・小説馬子
・愛美
・丑川
・咲姫
・舞姫
ありがとうございましたヾ(@⌒ー⌒@)ノ
皆様からのコメント、お待ちしてます!!
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【お礼小説】 ( No.119 )
- 日時: 2012/12/11 15:53
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: npB6/xR8)
「麻衣、腕を出しなさい」
「…はい」
お嬢様が私の腕を強く掴まれた。
傷一つない滑らかな肌。
それに比べて、私の何て醜いこと。
水仕事でささくれた手は、痒くて堪らない。
身体の至る所に汚ない傷跡や火傷の跡がついている。
何て、醜い私。
「あら…この傷、いつのだったかしら?」
「せ、先週っです…」
「ふぅん?…もう治りかけてるのね」
つつっとお嬢様の手が私の傷跡をなぞった。
ただそれだけなのに、私は鳥肌をたててしまう。
先週のことが否応なく思い出され、目の前が暗くなった。
「新しいのを作ってさしあげるわ。だって麻衣、好きでしょう?」
「…はい」
抵抗何て、考えられなかった。
ただ、理不尽な暴力に耐えるしかなくて。
泣いても、叫んでも、無駄なのは知っていた。
助けてくれる人なんて、ここには誰もいない。
もう、諦めるしか、耐えるしか、私にできることはなかった。
「ねぇ、何が良くて?火傷?切り傷?それとも打撲傷?何でもよくてよ?」
「あ…ぅ…私、は…」
「そういえばわたくし、針を使ったこと、なかったですわ」
「ぃゃ…」
「決めましたわ!今日は針を使って遊ぶのですわ!」
そう微笑むお嬢様はただ楽しそうで、無邪気だった。
私なんてオモチャなのだと、いくらでも変わりがきくのだとおっしゃった。
私の意思なんていつでも関係なくて、無視されて、踏み躙られて。
お嬢様の楽しみだけに汚くなっていく、私の身体は。
可哀想だとは、思われませんか?
哀れだとは、思われませんか?
ねぇ…神様?
それでも、それでも、私はお嬢様…。
「うふふ、ねぇ麻衣。どうですの?辛くて?痛くって?」
「あ"ッ!!」
「そう…その表情……」
「いッ、ぅ…くぅ…っ」
「悲鳴をあげたら許さなくてよ?」
そんなの、分かっていた。
私が悲鳴をあげたら最後、生きてはいないだろう。
いや、私のことなんてどうでも良い。
でも、父さんは?
執事の仕事に誇りを持っている父さん。
きっと、私がお嬢様の期限を損ねたら父さんにまで…。
「ほら、見なさい麻衣。綺麗でしてよ…」
「は、いっ」
うっとり目を細めているお嬢様。
私は脂汗を顔に浮かべていた。
余りの激痛に、意識が飛びのきそうだ。
それをありったけの精神で押し留める。
「麻衣、あなたはわたくしのオモチャですの。だから、何しても良いんですのよ」
「は、ぁっ」
「うふふ、ふふふふっ」
お嬢様、私はオモチャではありません。
父さんに、望まれて産まれたんです。
麻衣って、父さんが悩んで悩んで付けてくれたんです。
誕生日だってあります。
仲の良い友人だっていました。
お嬢様に仲を断ち切られるまで。
「麻衣、麻衣、あなたは死ぬまでわたくしのオモチャ…」
「っウ」
「オモチャはわたくしを裏切ることなどなくてよ?忠実な、オモチャですもの、麻衣は」
「い、たぁ、ッ!?」
神様は、不公平だ。
何故こんなにも立場が違くなるのだろう。
お嬢様と召使い。
それが私たちの関係。
「そろそろ辞めてあげてもよろしくてよ?」
「やめ、っ…」
昔は大好きだったお嬢様だけど、今は怖いお嬢様。
ただ、不憫だと思う。
心を開くことが出来ず、信じられる友さえいない。
そんなお嬢様を、誰が信じてくれるだろうか。
「楽しかったですわ、麻衣。麻衣もでしょう?」
「……はぁ、っあ、はッい……」
ねぇお嬢様。
早く気付いてください。
早く戻られてください。
あの時の、優しかったお嬢様に。
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【お礼小説】 ( No.121 )
- 日時: 2012/12/13 18:05
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: EdfQYbxF)
申し訳ありません。
No.120のヤツは管理人様に消して頂くことにしました。
消したいのにパスワードを忘れてしまって…(ーー;)
最初からいきます!!
「もちろんよぉ。それくらい、任せてちょーだい」
『そう?ありがとう…助かるよ』
「やっだァ!!もう、全然お安いご用よ!!」
バシッと叩かれた壁が凹んだ。
真っピンクの部屋に一人、身をくねらせて会話をしていた。
名を、福音優希という。
お人形やフリル、ピンクと言ったものが大好きな大人である。
『本当なら自分でしたいんだけどね…』
「分かってるわよ!!……守りたいんでしょう?あの子を」
『…うん』
「本当に大好きなのね…。嫉妬しちゃうくらい…」
しみじみと優希が呟やく。
何時の間にか、周りの壁は凹みだらけだった。
『…うん。まぁ、好かれてないし、第一信用もされてないけどね…』
洸大…何て苦々しい声。
まるで鉛を飲み込んじゃったみたいだわぁ。
「ネ、覚えてる?小さい時に好きな好みの話をしたでしょ?」
『うん、したね』
洸大となるべく長く話していたくて、前の話を持ち出しちゃった。
でも、別に良いわよねぇ?
別にこの場に相応しくない内容ではないし?
ああ、洸大。
頼むから無茶はしないでよぉ?
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【お礼小説】 ( No.122 )
- 日時: 2012/12/17 15:21
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: EdfQYbxF)
そう、あれは私が幼かった時のこと。
「うっ、ひっく…」
私は泣いていた。
心ない言葉を投げつけられて。
「ブサイク!!」
「キモー」
「こっちみんなよ!!」
子供は時に残酷だと思う。
思ったことを口にする。
相手の気持ちを考えようともしない。
「お前、しつじの子どもだろ?」
「ごしゅじん様って言えよ」
「おれたちの言うこと、何でもきくんだぞ」
「ひっう、ぅう…」
相手は数人の男の子。
到底私が敵うはずもなかった。
例え勝てる見込みがあっても、私はぶつ事ができない。
何故なら、その子達は名門家の子息だから。
「よぉ、まい」
「あそぼうぜー」
「どれいごっごだぞ」
男の子達は飽きずに毎日毎日私の所へきた。
私という新しいオモチャで遊んで楽しんでいた。
「あなた達、なにをしているの?」
私が奴隷役で、石を投げられていた時。
そんな時、声が聞こえた。
綺麗な声だったけど、泣いた後の様な、掠れた声だった。
「だれだよおまえ!!」
「うざーい」
「なかすぞ!!」
「その子はわたくしの、めいどなの。いじめないで」
少し赤く腫れた目を、それでも隠そうとしないで、喋っていた。
とても堂々としているなと思った。
着ていたドレスは所々汚れていたけれど。
「めいど?ふざけてんじゃねーよ」
「あははははっ」
「うけるー!!」
「ふざけてないわ。わたくしのめいどなの。麻衣は」
「めい、ど?」
父さんが良く口にしていた言葉だった。
お前は将来月城家に仕えるメイドになるのだと。
一人娘のお嬢様に仕えるんだと、嬉しそうに目を細めていた。
でもその時の私には難しい話で、良く意味を理解していなかったけど。
「しってんの?めいどって、金持ちしかむりなんだぜ?」
「そうだよ!!お前、どこの家だよ?」
「おれは草野部だぜ?」
「おまえ、どうぜたいしたいえじゃねーだろ」
「だよなー。あんなかっこ、はずかしー」
年上の男の子に何をいわれても、その子は泣かなかった。
私もとっくに涙が引っ込んでいて、ただハラハラと見守っていた。
どうか、あの子が怪我をしませんように、と。
「わたくし、つきじょう麗華。つきじょうあさひの、娘よ」
「はっ!?」
「な…う、うそだろ…」
「月城家…?」
心の中で、父さんが仕えている家の名前だなって、思った。
男の子達が何故あんなに驚いているか、分からなかったけど。
「お願いだから、その子、いじめないで」
「ごめんなさい!!」
「なにもいわないでッ」
「麗華様、ゆるしてくだぇ!!」
みんな、土下座していた。
さっきまで、草野部家を自慢していた男の子も。
みんな、顔を真っ青にして土下座していた。
頭を、地面に擦り付けて。
あんなにプライドが高い子達が。
「ゆるして、あげるわよ。麻衣を、いじめない?」
「もちっろんです!!」
「は、はい!!なあ!?」
「え、あ、はいっ!!!」
逃げて行く男の子達。
私に石を投げ付けながら帰って行かなかった。
私に悪口を言いながら帰って行かなかった。
こんなこと、始めだった。
「大丈夫?」
「は…い」
働かない頭で、そう返事をした。
私を労わってくれる目に、また涙が出そうだった。
「わたくし、麗華。お友達になりましょう?」
「はい…」
そういって微笑んだ女の子。
麗華様は、私の始めてのお友達だった。
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【お礼小説】 ( No.123 )
- 日時: 2012/12/17 17:43
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: EdfQYbxF)
黒猫ミシェルの感想
麻衣って本当に虐められっ子だなぁ…。
男の子に虐められ、麗華様に虐められ、これを麻衣の父上が知ったら(ーー;)
はい、さぞかしお嘆きになることでしょう!!
傍若無人で唯我独尊、我儘放題という言葉は、麗華様が一番似合います。
現実世界でこんなお嬢様いるか?
と思ったことが何回あったことか…(-。-;
最近は、麻衣の過去や麗華様の過去、洸大の親しい人物などを出しています。
タイトル的なのを付けていないので、さっきまで洸大の話だったのにいきなり麻衣?
と思った方もいるのではないでしょうか?
いや、本当にごめんなさい((殴
分かりつらいよなぁと、自分でも思います!!
知っている語彙が少ないので、悲しいことに…アワワΣ(‾。‾ノ)ノ
本当にもう、直して欲しい所とかありますよね?…。
ビシビシ言ってやってください!!いい薬になるんじゃないでしょうか?
こんな長々したの読んで下さる方がどれほどいるのか…((じゃあ書くなよ
自分で突っ込みたくなってしまいます(笑)
そこで、いや、なにがそこでなんだろ…^^;
【企画】を何か考えたいと思っています。
まだ決まってないんですが…。
なにかアイディアがありましたら是非黒猫まで♪
ではでは、感想などといって長々失礼致しました。
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【お礼小説】 ( No.124 )
- 日時: 2012/12/19 21:00
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: EdfQYbxF)
「わたくし、お友達はじめてよ」
「まいも…」
私たちは、顔を見合わせて笑った。
心から笑ったのは、父さんを除いて麗華様が始めてだった。
「ねぇ麻衣?なにして遊びたいの?」
「まいは、なんでも…。あ、でも…」
「なぁに?」
「なんて、よべばいいかなって…」
汚れていてもドレスを着ていて、あの男の子達が土下座をしたのだ。
一体どんな子なんだろうと思った。
呼び捨てにしていいのか、それともさん付けが良いのか。
お友達なら、呼び捨てても良い気もしたが、何か畏れ多い気がした。
まさか、私のお嬢様になる方だとは思わなかったから。
子供だからこそ、出来ることだろう。
「そうね、麗華ってよんでもらえる?」
「よびすてでいいの?」
「もちろんよ。だって、お友達だもの」
「うん…ありがとう」
私より少し年上のお友達は、とても優しかった。
そしてとても綺麗で、直ぐに私の大好きで自慢の親友になった。
「ねぇ、麻衣。あなたはわたくしのこと、どう思っているの?」
「れいかのこと?だい好きだよ?」
「そうじゃないの…」
「なぁに?」
少し怯えた様に、恐々問いかける麗華様。
私はこんなに強い麗華様が、何を怖がっているか分からなかった。
でも、何か言わなきゃと思った。
「えっとね、れいかはまいの、一番のお友だちだよ!!」
「そう…。うれしい。麻衣はわたくしの、自慢の親友よ」
「うんっ!!」
無邪気に微笑んでいた私。
ただ麗華様が、私のことを親友っといってくれたことが嬉しかった。
麗華様がどんな気持ちで言っていたかなんて、考えもしなかった。
「麻衣、ねぇ、麻衣?ずっと、わたくしと仲良くしてね…」
「うん!!れいかもまいとずーっといっしょにいてね!!」
「ええ…もちろんよ。麻衣。大好きだもの…」
自然に笑って、喋り合う。
それが、この時の私と麗華様の関係だった。
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