社会問題小説・評論板
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- 助けて・・・
- 日時: 2012/06/09 20:02
- 名前: ASITA (ID: syyiHjY.)
助けて・・・
私の心からの言葉
でも、誰にも言えない
私は幸せだもん
今は・・・
でもさ、まだ引きずってるんだ
助けて・・・
誰か、誰でもいい!
助けて!
はじめまして
はじめて投稿させてもらいます
ASITAです
はじめての作品なので変なところもあると思いますが
アドバイスやコメントおねがいします
- Re: 助けて・・・ ( No.3 )
- 日時: 2012/06/12 22:15
- 名前: ASITA (ID: syyiHjY.)
第3話 救い=ごまかし
私は、私にとって。
ここが唯一の救い
私が生きている理由
「学校はどう?」
真奈美さんが言う
「まぁまぁだよ。」
私は出してもらったクッキーを食べながら言う
真奈美さんの家は、緑でいっぱいだ
いろんな花がある
「そっか、よかった」
言えないよ
まだ辛いなんて
私は今幸せだもん
「でも、まだダメなんだね・・・」
「ゴメンナサイ」
うつむく2人
私は止まる
「あの日のこと、
あの人に言わないの・・・
まだ、1人で抱えるの?
きちんと言わないと、 」
(やめて!)
「もういいの!
言っても理解なんてしてくれない。
真奈美さんがいるから私はそれでいい」
そう言い聞かせる
・・・自分に
「ごめんね、
でも、私は何もできない。
あの人なら何かできる
それなら、あなたが助かる。
そう思っちゃうの 」
(わかるよ、私もそうだった。
でも、あの人に頼りたくないの!)
うつむいた2人
真奈美さんが上を向く
「今日も青いね」
「うん。」
いつもする会話
曇りの日だって空は青い
見えないだけ
(大丈夫、今日も青い)
私は言い聞かせる
ごまかす
ごまかし
逃げて
もう、いやになったな
- Re: 助けて・・・ ( No.4 )
- 日時: 2012/06/16 21:52
- 名前: ASITA (ID: syyiHjY.)
第4話 明日はない、ならなぜここに・・・
私は弱いから
そう逃げてた
弱いなら、強くなればいいのに
あの子はいいな・・・
そう言うだけ
私はなんなの?
私はなぜここにいるの?
「さようなら」
また家へ
「ただいま」
「・・・」
誰もいない家
・・・のはず
「おかえり。」
「・・・!?」
だれ
「あっ!帰って来たの?」
「おかあさん。この人誰?」
お母さんは少しだけ戸惑っていった
「あのね、この子は今日から。
あなたの弟よ 」
・・・弟?
兄弟?
家族?
?
「親せきの子なんだけど、
親の方が亡くなって。
それでうちに来たの 」
その少年は黙って下を向いている
「よろしくね、えっと」
「・・・名草空(なぐさそら)です」
(ああ・・・この子はきっと・・・)
「今日から、よろしくね」
いつもの嘘のキャラで言う
「・・・」
空君、
君は気がついたのだろうか?
「よろしくおねがいします」
「うん、よろしく!」
私は部屋へ
「ふぅ〜」
疲れる
あの子もきっと
同じなんだ
明日なんてキレイごとだ
- Re: 助けて・・・ ( No.5 )
- 日時: 2012/06/24 00:20
- 名前: ASITA (ID: NGqJzUpF)
第5話 意地を張ってどうしたい?
どうしたいの?
わかんないよ
なんで?
理由は必要?
あたりまえじゃん
何が?
それは・・・
ほら
プルルルルルル
うるさい電話の音。
家に帰って、1人でくつろいでるのに
「わかったよ」
1人、つぶやきながら電話をとる
「はい、名草です」
声のトーンを変える
キャラを作るのは得意だ
「あ、西小の佐々木と言う者ですが」
それは空君の担任からだった
空君は毎日遅刻していっているらしい
「・・・そんなはずありません、」
「ですが毎日。」
「そんな!いつも同じ時間に出ているのに」
「一度空君と話したのですが・・・」
「空君はなんて」
「何も・・・」
私は、もうわからない
どうすればいい
血のつながっていない弟に
空君が帰って来た
「空君、そこに座って。」
「はい。」
怒ってる声にまだしてないのに。
なんでうつむくの?
私はそんなに怖い?
「毎日遅刻してるって。
先生から電話があったの
毎日同じ時間に家を出てるのになんで?」
「ゴメンナサイ」
感情がないような声
反省してないような声じゃない
信じられない声
私のことを信じていない
「なんであやまるの?」
「?・・・」
「私は、なんでなのかを聞いてるの」
「・・・」
「遅刻は確かに悪いことだけど」
「・・・」
「理由が聞きたいの」
空君の表情は怖かった
おこってるわけじゃない
感情がない
「ゴメンナサイ」
何が?
ねぇ、
「もういいよ、」
「・・・」
「あなたがそれが答えと思っているなら
1人で抱えていればいい
でも、辛いなら誰かに頼ることも大事だよ
私はできなかった
でも、君は今できる 」
私は階段に向かう
その時・・・
「ひっく・・・ひっく・・・」
泣いている声
私は思わず振り返る
「た、・・・助けて・・・」
あぁ、
みんな。
どうしてその言葉が言えないのだろう?
助けを求めるのに
その言葉が言えない
私も同じ
君は、もう大丈夫
- Re: 助けて・・・ ( No.6 )
- 日時: 2012/06/29 22:52
- 名前: ASITA (ID: NGqJzUpF)
第6話 助けて・・・もう大丈夫
私は言えなかった言葉
助けて・・・
それだけなのに、
どうしてこんな勇気がいるんだろう
空君、すごいね君は
強いね・・・
わかってる、君が辛い思いをしてること
強いねと言われるたびに何かが壊れてくこと
そんなこと言うなら、
自分も頑張ればいいことも
わかってるけど、わかってないんだ
「ひっく・・・ひっく・・・」
泣く君
驚く私
「ひっくひっく」
(あれ?おかしいな)
泣く私
驚く君
なんで私も泣くの?
「あれ?どうしたんだろ」
涙が、止まらない
「頑張ったね」
私は空君にそう言うと泣き崩れた
それと同時に空君も声を上げ、大きな声で泣いた
「ありがと。もう大丈夫」
私は立ち上がり、涙をぬぐう
「じゃぁ、言えるとこまででいいから・・・・
話してくれるかな? 」
空君は何も言わずうなずく
「あれは1年前」
「空!帰ろうぜ!」
「うん!」
まだ友達がいた
あの時は親友だと思ってた
でも
「おまえさぁ〜あの空ってやつと仲いいよな」
「え〜冗談だろ!誰があんなやつ。」
「・・・うそだろ」
親友だと思っていたその子は
僕を利用していただけだった
だから・・・
「本当のこと言ったらどうだよ!」
「!?何が」
我慢なんてできなかった
(僕が悪いの?)
「なんなよ!
お前はぺこぺこ人の言うことを聞いときゃいいんだよ
いきなりなんなよ!
何様のつもりだ
人がこれまで仲良くしてやってたのに! 」
(きっと僕が悪かったんだ)
「もういい!絶交だ」
その日から僕はいじめにあった
(僕が悪かったんだ、きっとこれは僕への罰だ)
でもわかってる
本当は僕は悪くない
(だめだ。僕が悪いんだ、思い上がるな)
「お前うざいんだよ」
(そうだ、僕が悪いんだ!)
言い聞かせる
無表情で席に座る
(感情がなかったらいいのに)
感情があるからこんな苦しいんだ
もう僕おかしいよ
そんな時親が僕に元気を出してもらおうと・・・
車で出かけた
事故った
よくあるパターン
涙は出ない
感情は無くなったのだろうか
ずっと望んでた
でも、望んでたことなのに!
なんでこんな悲しいの?
(感情なんて!)
でも
(感情がないと!)
もうおかしいよ
(誰か助けて)
そう言うけど
心を閉ざしてた
「そっか・・・」
「ひっく・・・ひっく」
「もう大丈夫だよ」
空君は泣いた
泣いて、
悲しみも
ストレスも
流れていったんだ
「もう大丈夫」
私が求めていた言葉
きっと、空君も求めてるよ
大丈夫
根拠はない
キレイごとだ
でも、なんでだろう
救われる
もう大丈夫
バカみたい
バカじゃダメ?
!?
もう大丈夫
・・・
辛かったね
もう大丈夫
- Re: 助けて・・・ ( No.7 )
- 日時: 2012/06/30 01:29
- 名前: ASITA (ID: NGqJzUpF)
第7話 信じたら、きっと・・・
人間は、誰かを心から信じることができたら。
きっと、幸せに生きていける
私はそう思う
間違ってるかな?
「空君、頑張ったね」
「もう大丈夫だよ」
必死にそう、何回もつぶやいた
「ひっく、ひっく。うあああぁぁぁぁん」
今、君は私のことを信じてくれてるかな?
私は信じるよ
なんでだろう
直感かな?
でも、信じるよ
大丈夫
信じれる人がいたら、きっと
世界は明るく見えるから
大丈夫
本当の本当に
「うあっ、うあぁぁぁん」
泣き続ける空君
私は微笑みながら涙を流す
笑いなきって言うのかな?
裏切られるかも
もうそんな気持ちはないよ
信じてるから
もう、私は大丈夫
君も、信じて・・・
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