社会問題小説・評論板
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- 友達だから
- 日時: 2012/06/16 17:31
- 名前: 松 (ID: w1PAg8ZW)
クリックありがとうございます(*^^*)
松です
文才無いですけど、頑張ります^^*
アドバイスとかできたらよろしくお願いします(^-^)/
プロローグ
貴方が望むのなら、私は、死ねる
貴方が望むのなら、私は、どんな罪でも犯せる
貴方が望むのなら、私は、人を殺せる
だって、
友達だから
- Re: 友達だから ( No.4 )
- 日時: 2012/06/17 17:22
- 名前: 松 (ID: I6Mvfk2/)
第4話
それからも、話し掛けてきたりした。
子犬みたいに無邪気で、人付き合いは、うまい。
人目を気にしない。まるで、いじめられるのを恐れてない
それが姫島さんは、気にくわないみたいで……
「あんたさ〜最近調子乗ってない?」
宮比にありさが言った。
「だからさ、みんなで話して決めたんだ
宮比をいじめようってね」
宮比は、それを聞いてニッコリ笑った。
「そっか〜」
短く答えた。
「だいたい、いつもいつもヘラヘラしてて気にくわないのよ!!」
ありさが教科書を投げる……
それが、合図のように一斉にみんなが物を投げる……
「ほら、繭もやりなよ!」
ありさに背中を押される。
「ほら、早く、」
紙を渡される……
「また、いじめられたいの?今度は、学校来れないようにしちゃおっか?」
耳元で囁く
怖くて足が震える……
私は、目をつぶって宮比に向かって紙を投げた。
紙は、宮比の顔にあたった。
「…ぷ、ハハハは、やるじゃん!繭チャン」
周りの皆も笑い出す。
「どう?皆にいじめられる気分は?」
それまで、黙っていた宮比が口を開いた。
「最悪…かなっ?」
宮比は、ニッコリ笑った。
- Re: 友達だから ( No.5 )
- 日時: 2012/06/17 23:41
- 名前: 松 (ID: xlie8b7H)
第5話
「ホント、気に入らないわ!皆っ行こう」
ありさがそう言うと水で濡れた宮比を置いて教室から出ていく…
教室には、私と宮比が残った…
「どうしたの?」
いつもと変わらない口調で喋る。
「……宮比さん、ごめんなさい……私のせいで……」
罪悪感がして、私は、謝った。
「………いじめられっこ卒業おめでとう…」
宮比は、ニッコリ笑った。いつも通りの子犬みたいに。
それから、私は、いじめられなくなった。
だけど、宮比が………
髪を引っ張られて、殴られて蹴られる。
それでも、宮比は、ニッコリ笑ってた。
いつもどうり、子犬みたいに無邪気に……
だけど、そのいじめが男子にも伝染してるようで………
「今日の放課後体育館裏に来い!」
「来ないと分かってるよね?」
男子も女子と一緒にいじめてる。
- Re: 友達だから ( No.6 )
- 日時: 2012/06/18 21:43
- 名前: 松 (ID: xlie8b7H)
第6話
放課後、体育館裏に宮比は、やって来た。
「本当に、来たんだ〜」
ありさは、言った。
「呼び出したのは、姫島さん達だよ〜?」
ニッコリ笑って答える。
「じゃぁ、そろそろ始めよ!皆っやちゃって!!」
それが合図のように一斉に宮比を押さえ付けた……
私は、怖くなって隅に逃げて様子見ていた。
身動きがとれなくて、暴れる宮比……
だけど、しっかり押さえ付けられている。
「これから、宮比に『奴隷の印』を付けてあげる…宮比は、ずっとー私達
の奴隷よ!」
ありさは、ライターとタバコを取り出すと、タバコに火を付けた……
それを見ると、取り巻きが宮比のブラウスを乱暴に裂いた。
飛び散るボタン……宮比が暴れる…
タバコは、宮比の胸元に押し付けられた………
ジュウ……と音がして、宮比は、眉をひそめた。
「〜〜〜〜〜」
宮比が何か言ったけど、口を塞がれて聞き取れなかった……
タバコを離すと、ピンクに肌がなっていた……
「これで、完成……良く似合ってるわよ〜?その奴隷姿!!」
ありさが言った、みんな笑い出す……
取り巻きは、宮比を離すと携帯で宮比を撮った。
生気ない瞳、露出した胸元、刻まれた奴隷の印。
「これ、裏サイトに乗っけるから!皆っ行こう!」
ぞろぞろ、皆着いていく。
「宮比さん……」
声をかけると、返事がない…
宮比は、黙ったまま立つと、破かれたブラウスをそのままに歩きだした。
もう一度、呼ぶと振り返って生気がない瞳で微笑んだ。
- Re: 友達だから ( No.7 )
- 日時: 2012/06/19 21:28
- 名前: 松 (ID: nE04Zw/f)
第7話
今日も宮比は、いじめられている。
いつもどうりにトイレに連れ込まれている。
そして、毎回やつれている。
先生は、気づかないふり、皆は、いじめるか、見てるかしかない。
それでも、宮比は、笑っていた。
前見たいな子犬みたいに……
では、なく…………
生気がない瞳で……………
この頃から、宮比は、窓際の枠に座るようになった。
窓には、ベランダがない。
もし、そこから後に倒れると、真っ逆さまに落ちて命の保証は、ない。
死を意識しているのは、一目瞭然だった……
だけど、そんなことお構い無しのありさ………
人形みたいに痛め付ける。
私は、見てるだけだった。
いじめられている私を、友達と言ってくれた宮比を私は、切り捨てたのだった。
- Re: 友達だから ( No.8 )
- 日時: 2012/06/20 21:57
- 名前: 松 (ID: zWNcrB5L)
第8話
宮比は、生気がないでニッコリ笑う。
どんなに、罵声を浴びられようとも、どんなに殴られて蹴られていようとも……
「気味が悪い」ありさが言った。
「どうして笑っていられるの?……」
宮比は、笑って答えなかった。
と言うより、答えられなかった。
だって、この時宮比は、笑うことしか、できなかったのだから。
宮比は、声を出さなくなっていた。
ただ、ニッコリと笑う人形のようになっていた。
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