社会問題小説・評論板
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- さくら。
- 日時: 2012/09/16 21:07
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
■挨拶■
こんにちは。
うえってぃと言います。
亀更新ですが、よろしくお願いします!!!
■目次■
プロローグ>>1
第1話>>7
第2話>>8
第3話>>9
第4話>>10
第5話>>15
第6話>>16
第7話>>17
■お客様■
*夕凪☆゛様
*sakura様
*あおい。様
- Re: さくら。 ( No.13 )
- 日時: 2012/08/29 18:13
- 名前: 夕凪☆゛ ◆JGlOo5d1iU (ID: X2arTSSH)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
頑張ってください!
私の作品にもぜひ来てみてください!
※駄作でビックリします。
- Re: さくら。 ( No.14 )
- 日時: 2012/09/01 15:00
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
>>夕凪☆゛様
はい!!!コメしにいきます!
でも、実は何度も見てましたw
コメできなくてすいません。
今からしにいきます!
- Re: さくら。 ( No.15 )
- 日時: 2012/09/01 15:30
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
第5話「興味本位」
吐く息が白く透き通る。
手を強く掴まれているところが痛い。
「痛い……」
「あ、ごめん」
彼はパッと掴んでいた手を離す。
冷たい空気が私の心まで冷やす。
「お前、バカじゃねえの?」
彼の言葉は降り続ける雪よりも冷たく儚い。
……自分がバカなことくらい分かってる。
この世に必要ないことも。
誰にも必要とされてないことも。
「なんであんなことしたんだよ」
……関係ないでしょ。
「興味本位なんかで聞いてこないで……」
わたしは彼の元から走り去る。
今までずっと人生辛いことしかなかった。
中傷の言葉も暴力も。
ただ弱いものを痛めつけるだけのいいわけ。
そんなものこの世に必要ない。
そして、私も。
この体も心もいらない。
ただ欲しいのは快楽と安心。
でもそんなのは生きてたら。
この世に存在してたら。
絶対に手に入らない。
零れ落ちる涙が、氷柱のように冷たく心を痛めた。
- Re: さくら。 ( No.16 )
- 日時: 2012/09/09 13:04
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
第6話「少女」
……カツ、カツ。
静かな駅のホームに鳴り響くローファーの音。
線路に向かう一人の少女は。
「わたし……?」
ボロボロのさっきまでのわたしだ。
からくり人形みたい。
表情もなくて。
操られたただの人形。
少女の足は線路ギリギリで止まる。
少女の目はまっすぐ、感情のない瞳で。
その目から儚い涙が流れるのを見て。
心が痛んだ。
- Re: さくら。 ( No.17 )
- 日時: 2012/09/16 21:06
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
第7話「悪夢」
「ハァハァ……」
——夢?
悪い夢を見た。
弱い自分を。
脆く儚いもう一人の私を。
汗をかいたせいで、シーツはひんやり冷たくなっていた。
■ ■ ■
「ほら、早く行きなさい!」
お母さんは私を急かす。
「遅刻するわよ!内申書に響くんだから……」
お母さんはいつも成績のことばかり。
そんなに成績が大事?
成績が全てなの?
「ほら、早くっ!!!」
「行ってきます」
重い足をむりやり立たせ、私は行きたくもない学校へ向かった。