社会問題小説・評論板
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- 親友の死〜私の心の中ではBFF〜
- 日時: 2012/10/29 19:38
- 名前: りん (ID: dUAhoZvV)
複雑・ファジー小説に書いていたのですが
ジャンルを間違えてしまい
こっちに書きなおすことになりました。
すみませんm(__)m
投稿遅いですが、読んでくれたら嬉しいです^^
- Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.4 )
- 日時: 2012/10/29 19:33
- 名前: りん (ID: dUAhoZvV)
次の日、学校は臨時休校となった。
不幸中の幸い。
七夏の名前は伏せられていた。
学校が始まってもみんなは
私のせいだとは思っていないらしくいつもと同様に接してくれる。
いや、みんな私のせいだとは思わないか…。
でも、やっぱりつらいよ。
無二の親友だったのに。
「大人になっても、ずっと友達だよ!」
「うん!私達、親友だね!」
そう言って笑いあった日を思い出す。
小学生のときの記憶…。
- Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.5 )
- 日時: 2012/10/29 19:33
- 名前: りん (ID: dUAhoZvV)
「おはよーう」
朝から眠たい挨拶。
そう、家でも黙っていることにした。
気付かれる、まではね。
「昨日、午後16時ごろ高校1年生の女子生徒が踏切をくぐって、来た電車に
はねられ死亡しました。」
え…。
テレビだった。
「一緒に帰っていた友人が引き留めようと腕をつかみましたが
女子生徒はそれを強く抵抗しました。」
…私だ。
「原因を突き止めると同時に、警察は、自殺とみて調査を進めています」
え!
違う!七夏は自殺じゃない!
猫が…猫がいたんだよ!
- Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.6 )
- 日時: 2012/11/17 21:09
- 名前: りん (ID: dUAhoZvV)
私は学校の授業が終わると同時に教室をとび出した。
違う、違う。
そう心で繰り返しながら。
交番に飛び込んだ。
「すみません!」
私は息を切らせながら言った。
「この記事…違うんです!」
例の新聞記事を突きつける。
とにかく、言わなきゃ。
「彼女はこのとき、踏切に猫が入ったんです。
それをかばうために彼女は…。」
気が付けば、涙が頬を伝った。
「猫、ですか…。」
警察は少し考えてからそう続けた。
「でもその証拠は?」
うっ…。
証拠なんてない…。
「私が見ていました!」
そう思ったと同時に私は叫んだ。
それでも、警察はそうですか
と言ったきりで、完全な証拠がないと
駄目みたいだった。
思わず逃げてしまった自分に後悔した。
もし、その場にいれば何か残せたかも
しれないのに・・・。
- Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.7 )
- 日時: 2012/10/29 19:34
- 名前: りん (ID: dUAhoZvV)
七夏が天に命をあずけて4日後。
お葬式が開かれた。
鳴り響くオルガンのメロディー。
そう、七夏はキリスト教。
讃美歌を愛し続けてきた。
優しく微笑む七夏の遺影。
それは、私が見る最後の七夏。
急に現実を押し付けられた気がして
涙さえも出なかった。
私はその場に立ちすくんだ。
- Re: 親友の死〜私の心の中ではBFF〜 ( No.8 )
- 日時: 2012/11/08 15:03
- 名前: りん (ID: dUAhoZvV)
お願い、お願いだよ。
お願いだから、誰かこれは夢だと言って。
嘘だと言って。
私は今までどんなに七夏に支えられてきたか、
どんなに助けてくれたか…。
私は…疲れたよ。
もう幸せになんかなれないよ・・・。
七夏は私にとって本当に大切だったということ。
とても尊く、かけがえのない存在だったということ。
改めて思い知らされる。
そう思ってはっとした。
私がいつも幸せだったのは
何気ないそのかけらをいつも七夏が
形作っていてくれたからなんだね。
だから、私はつらくても、苦しくても頑張れてこれたんだ。
七夏がいたから…。
今の私がここに在るのは、
あなたがずっと傍にいてくれたからなんだよね。
ごめんね、本当にごめんね。
私のせいので。
ただひたすら心の中で謝り続けることしかできない。
その思いは、涙へと変わっていった。
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