社会問題小説・評論板
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- いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】
- 日時: 2013/01/26 21:22
- 名前: 如月うさ (ID: WwlU5OLB)
私は…。
私は、生まれてこなかったらよかったの?
誰か、教えてよ。
ここにいる意味を…誰か…。
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このお話は、クラスの中心人物だった女の子が、ある行動に出るため、いじめられるお話です。いじめを見たことがあまりないので、文章力が足りないかもしれませんが、そこはすみません。
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人物紹介 >>01
プロローグ >>02
第一章
第一話 紗里亜の大好きな人 >>03
第二話 紗里亜と蘭の小さな争い >>04
第三話 ほんのちょっとなら… >>05
第四話 放課後が騒がしい >>06
第二章
第一話 最初のはじまり >>07
第二話 ほかのクラスにも >>10
第三話 希と紗里亜の格の違い >>18
第四話 持ち物が荒らされて >>21
おまけ >>22
第五話 希の彼氏とは? >>23
おまけ >>24
第三章
第一話 突然現れて >>25
第二話 操り人形 >>28
おまけ >>29
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.21 )
- 日時: 2013/01/23 20:57
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: 0j2IFgnm)
第四話 持ち物が荒らされて
「次は体育だよねぇ?早く着替えないと〜。遊びは、また後でね♪」
希の声に、藍那と皇女は、私を突き放した。
でも、何だかニヤニヤと笑っている。
ロッカーを覗くと、体操着がない。
「あれ?落ちたかな…って…え…………?」
ごみ箱に、真っ黒になって入っている。
何で?
あぁ、コレもいじめの一環なのか…。
涙をこらえて、グラウンドに行った。
ここで泣いたら、余計馬鹿にされるから。
誰にも相談する気はなかった。
というか、味方なんているのかな?
体育が終わって、教室に帰る。
ノートとらなきゃ。
「えええっ?」
筆箱の中のシャープペンが、誰かの手によって折られている。
周りが、みんな敵。
誰がやったのかは分からないけど、みんながニヤニヤと、私を見てる。
みんな、楽しいんだろうか?
うん、きっとそうだね。
私だって、希がこけたとき、楽しかった。
面白かった。
でも、仕返しは最低だと思う。
私、悪くないからね。
「さーりーあー!アイニャが呼んでるお〜」
「嫌っ!行きたくない!」
「あはは、そっかぁ。でもね…」
希は、私のそばにやってきて、不気味な笑みを浮かべた。
そして————。
「行かないと、もっとひどい目に遭うよ?いいのかなぁ〜」
「ひっ、ひどい目って…何…」
「うーん?さぁ。暴行になるかもぉ〜。ヤだったら、行かなきゃね〜」
私は、半ば強制的に、藍那たちのところに連れて行かれた。
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.22 )
- 日時: 2013/01/23 20:59
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: 0j2IFgnm)
「俺、もう辞めたいんだけど」
「あれ〜?いいのかなっ♪『あの事』言われてもぉ」
「まだ覚えてたのかっ?」
「当たり前だお☆ね、協力してちょ〜♪」
「はぁ…分かったよ!!だから、黙っておけよ」
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.23 )
- 日時: 2013/01/23 21:16
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: 0j2IFgnm)
第五話 希の彼氏とは?
「忘れ物した!」
私は、思わず帰り道で叫んだ。
幸い、誰もいなかったからよかったけど。
もう、藍那たちは先に帰ってるから、大丈夫。
階段を上がって、教室にたどり着いた。
「—————だよね〜♪もうすぐバレンタインだねっ☆」
あれ?
この甘ったるい声、どこかで……。
希!?
何で?
それに、誰かいるみたい…。
「希、頑張るからねぇ♪らーん☆」
えっ——蘭?
もしかして…聖堂!?
付き合ってるの?
私…ふられた?
「じゃ、希、先に帰るね〜。また明日ぁ〜♪」
死角に隠れて、希の目には入らなかった。
「せ、聖堂…」
私は思い切って声をかけてみた。
なぜか、私は泣いていた。
「あ…見てたか…」
「うん。私…私ね、ずっと聖堂のこと、好きだった。ごめんね、変なこと言っちゃって」
また、何か言われるかも。
でも後悔したくないから。
好きな気持ちを伝える。
何だか、すんなり言えた。
「俺もだよ」
「ええ!?う、嘘っ!?!?」
「実は、俺、弱みを握られて、希と無理やり付きあわされてるんだ」
私は、どう反応していいのか分からなかった。
「えっ、じゃあ、希のことは…嫌いなの?」
「当たり前だ。俺が好きなのは———紗里亜」
「こっ、こんな、私っ、でも、?」
また、泣いてしまった。
「自分に自信持てよ。それから、俺のことは蘭って呼んでくれ」
せいど…蘭は、私を抱きしめて、ささやいた。
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.24 )
- 日時: 2013/01/24 21:54
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: Ve/IoWsn)
「胸騒ぎがする…俺、明日学校行こうかな…」
「ま、マジ〜!?何これ、明日、大雨でも降るのかな?」
「うるさいな。とりあえず、明日は俺抜きで楽しんでおいで」
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.25 )
- 日時: 2013/01/24 22:06
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc (ID: Ve/IoWsn)
第三章 第一話 突然現れて
私、今日は頑張れたよ。
蘭がいるから。
蘭は、傍観者に回った。
私には、その気配り、ちゃんと伝わってるからね。
でも、放課後、藍那たちにいじめられて…。
藍那たちが帰った後、涙をこぼした。
「あぁ〜だいぶ来てない……って、あれ?アンタ、誰?」
「!?」
私は、思わず身構えた。
見た目からして怖いし…。
私の心は、人間不信になっていた。
「な、何かあったのか!?」
「………」
「フフ、ま、いっか。俺、夕凪 初音。よろしくっ!」
どうみても不良でしょ。
禁止されてるはずのパーマ当ててるし、赤く染めてるし。
「あ、…アンタ、いじめられてるんだね。分かるよ。辛かっただろ?」
「あなたに何が分かるって言うの!?近寄らないでよ!」
いきなり立ち上がった私を見て、夕凪は、少し驚いた様子だった。
…あぁ、もう「さん」付けする気もしないや。
「こら、そんなに怒るなって。ま、無理もないか。人間不信になって当たり前だよね。って、アンタの名前、聞いてなかった!」
「え…。月留 紗里亜だけど」
「あぁっ!!お嬢様じゃん!はぁ、そんな…」
「やたらとお嬢様って呼ばないで!どうせ馬鹿にしてるんでしょう?」
言い過ぎた。
傷付けたら?
でも、私の心配なんか吹き飛ばすように、夕凪は、優しく笑った。