社会問題小説・評論板
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- いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】
- 日時: 2013/01/26 21:22
- 名前: 如月うさ (ID: WwlU5OLB)
私は…。
私は、生まれてこなかったらよかったの?
誰か、教えてよ。
ここにいる意味を…誰か…。
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このお話は、クラスの中心人物だった女の子が、ある行動に出るため、いじめられるお話です。いじめを見たことがあまりないので、文章力が足りないかもしれませんが、そこはすみません。
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人物紹介 >>01
プロローグ >>02
第一章
第一話 紗里亜の大好きな人 >>03
第二話 紗里亜と蘭の小さな争い >>04
第三話 ほんのちょっとなら… >>05
第四話 放課後が騒がしい >>06
第二章
第一話 最初のはじまり >>07
第二話 ほかのクラスにも >>10
第三話 希と紗里亜の格の違い >>18
第四話 持ち物が荒らされて >>21
おまけ >>22
第五話 希の彼氏とは? >>23
おまけ >>24
第三章
第一話 突然現れて >>25
第二話 操り人形 >>28
おまけ >>29
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜 ( No.1 )
- 日時: 2013/01/10 21:13
- 名前: 如月うさ (ID: EabzOxcq)
人物紹介
月留 紗里亜(つきどめ さりあ)
クラスの中心人物『だった』。当初、希のことが大嫌いだった。
羽角 皇女(はずみ みこ)
紗里亜の元親友。希とは仲がいい。
皆川 藍那(みながわ あいな)
希と、このクラスの中で一番仲がいいといわれている。紗里亜のことは、実は気に入らなかった。
青嵐 希(せいらん のぞみ)
皇女、藍那の友達。なぜか紗里亜のそばにもいる。ほんの少しぶりっ子。
聖堂 蘭(せいどう らん)
紗里亜たちと同じクラスの男子。イケメンでモテる。
恵那 紗雪(えな さゆき)
活発な女子。特別に仲がいい人はいないが、ほぼ全員と仲良し。蘭とよく一緒にいる。
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜 ( No.2 )
- 日時: 2013/01/26 17:10
- 名前: 如月うさ (ID: Ex55yMPi)
プロローグ 平和な日常
「わわっ、すごい!紗里亜、お金持ちだなぁ」
隣にいる、友達の羽角 皇女が、お決まりのセリフを言う。
「皇女、それ聞き飽きたから」
「ごめーん!ワンパターンなのだ」
私は、月留 紗里亜。
私は、閖召中学の3年生。
ここは、私のクラスである3-4。
皇女が騒いでいるわけは、私が、今、男女問わず、ほぼ誰もが欲しい「Fantasy♪world」というゲームを買ったから。
「おはー、紗里亜。って、また新しいもの買ったんでしょ?」
「何で分かったの?」
「皇女のリアクションを見たら分かるよっ」
今来たのが、皆川 藍那。
この人も、私の友達。
私は、お買い物が大好き。
さあ、なぜか分からない。
好きなものは好き。
「ばれたか…」
「ばれるよ!!てか、何買ったの?」
「Fantasy♪worldだよ〜」
「ええっ!さすが、お嬢様、リッチでございますなぁ〜」
「たまたま安売りしてたからだよっ」
先週の連休に見に行ったら、安かった。
だから、買っただけ。
「あっ!皇女ちゃん、藍那ちゃん、紗里亜ちゃん、おはよぉ」
今のが青嵐 希。
ちょっとぶりっ子で、苦手、というか嫌い。
「お、のんちゃんいいところに!紗里亜ね、Fantasy♪world買ったってさ!」
「すごい!希も欲しいよ…」
まぁ、我慢するけど、いつかはいじめてみたい…。
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜 ( No.3 )
- 日時: 2013/01/10 21:24
- 名前: 如月うさ (ID: EabzOxcq)
第一章 第一話 紗里亜の大好きな人
「うっす」
「おはー!」
あ…。
やっぱり、横にいるんだ、あの人は。
私の大好きな人、聖堂 蘭。
モテモテで、ライバルも多いみたいだけど。
その横にいるのが…恵那 紗雪。
紗雪には、嫉妬はするけど、希みたいにいじめてやろうとは思ったことはない。
「おはよう」
「よう、月留。てか、みんな、連休何してたんだ?俺はゲームだけど」
「聖堂、アンタそればっかじゃん。私は塾だよ…だるいなぁ」
へぇ、紗雪、塾行ってたんだ。
急に成績が伸びたと思ったら…努力家だね。
「希はね、連休ずっとお昼まで寝てた〜」
昼まで寝てるからクルクルパーなんだね、よく分かりました。
あ、夜型の人ごめんなさい。
「希、朝起きられないよ…。私は、勉強させられたし…」
「うんうん、藍那のお母さん、そういうとこうるさいもんね」
「そう。で、皇女は?」
「家でのんびりまったりしてたよ」
皇女はインドア派か…外に出ないのもアリかも。
「みんなしっかりやってるな…青嵐は別だけどな。で、月留は?」
まさか、あなたから話しかけてくれるなんて!!
「私?買い物に…Fantasy♪world買いに行ったよ」
「えっ!紗里亜、もう買っちゃったの!?」
「あぁ〜!!負けたっ」
聖堂から勝負を申し込まれた覚えはないんだけど…。
そういうと、聖堂は得意げに笑った。
「ははっ、覚えてないか?忘れっぽいなあ」
「何、根も葉もないようなことを〜!!」
幸せ。
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜 ( No.4 )
- 日時: 2013/01/10 21:37
- 名前: 如月うさ (ID: EabzOxcq)
第二話 紗里亜と蘭の小さな争い
「ばれたか〜。でも、俺、次こそは、先に買うからな!」
「ん?聖堂が欲しいのって、何?」
紗雪が呆れ顔で聞く。
「Monster warsだ!その名のとおり、恐竜と戦うんだ」
「え、私そんなの趣味じゃない…」
こんなに聖堂が話してくれるなんて…私…。
「ちっ、じゃあ、月留が欲しいのは何だよ〜」
「私?そうね…Cute boutiqueね!」
「は…?何するゲームだよ」
「その名のとおり、自分でお好みの服を作ったりして、ブティックを経営するのよっ!これでどうだ〜」
「今度は、俺の趣味にあわねーよ!」
周りから笑い声が起きる。
皇女も、藍那も、紗雪も、聖堂も、一緒にいて楽しい、大事な仲間だから。
問題は…希。
「聖堂くん、ナイスツッコミ!」
話しかけないで…希は。
何がナイスツッコミ、なの!
「あ〜、笑い死にするじゃん!」
紗雪が言ったとたん、チャイムの音が響く。
「休み時間、短い〜」
希が駄々をこねる。
可愛くないよ、所詮不細工なんだから。
「毎日一緒だよ!紗里亜、数学のときしゃべろうね」
藍那が私に、小声で言う。
なぜ数学かというと、数学の先生はあまり怒らないし、その上私たちの席は後ろで、死角だから。
マジでパラダイス!
「あ、先生に言うぞ〜」
また、聖堂の十八番が始まった。
小さいうちしか通用しないのになぁ。
「聖堂、もう、それ古いから」
「うわっ!月留お得意の、さりげなくグサッとくる一言!!」
私と藍那は、お互いに笑いあった。
- Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ大歓迎!!!】 ( No.5 )
- 日時: 2013/01/11 22:35
- 名前: 如月うさ (ID: 6nOD4vjp)
第三話 ほんのちょっとなら…
「おはっ!紗里亜、今日遅くない?」
私が教室に入ると、もう藍那がいた。
「遅いね、いつもよりは」
私は、希をいじめることしか考えてない。
—今日の放課後、みんなでたまる。それで…
「……りあ、紗里亜!ねえ?」
「え、何?」
「珍しくぼんやりしてるんだねっ。あのさ、課題できた?」
「え、まだに決まってるでしょ?来週までなんだし…」
「紗里亜らしくないなぁ。私、もうできたよ」
「早い!!」
藍那、結構、今回の課題ではまじめだなぁ。
そういや、歴史のテスト、藍那はダメだったんだっけ。
「おはよ。遅くなった!」
皇女だ。
「皇女、おは!」
「おー。紗雪も、後ろにいた…来た来た!紗雪!」
「わかってるって!ま、いっか」
この雰囲気、大好き。
私がこの平和な日常をつぶしてしまうの?
ごめんね、紗雪、皇女、藍那。
「おはよぉ、みんな!」
「おは、のんたん」
「おはよ」
みんなが集まったところで…。
「ねえ、今日の放課後、教室で話さない?」
「いいけどぉ、希、委員会の打ち合わせがあるから、遅れちゃうよ!」
「別に、それでもおkだよ」
いや、そうじゃなきゃダメなんだけど。
今日はゴミの日じゃ…ない!!
良かった。
何でいいかって?
それは、後になって、分かること。
放課後、待ち遠しい。