社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

It Kills Game
日時: 2013/08/04 23:01
名前: りらてんて (ID: qDIGVbZT)

どうもこんにちはりらてんてです
この小説を読む前に注意事項を書いておきます

小説を書くのは初めてなのでかなりぐだるとおもいます
結構暗い&重いです
グロもあります

こんな小説ですが是非読んでくれるとうれしいです\(^^)/

プロローグ >>1 >>2

1話 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9

2話 >>10 >>12

Re: It kills Game ( No.3 )
日時: 2013/07/29 16:24
名前: りらてんて (ID: wUNg.OEk)

ー内村 春輝sideー

『IT KILLS GAME START』
校内放送が終わると一瞬の間はあったが周りは暴れだした

まだ5分もたっていないのにすでに俺のクラスはクラスメート一人を集団で殴っていた
殴られている相手は見なくてもわかる
この学年でイジメを受けている宮本 加奈だ。

彼女は成績優秀だが性格は暗いというか誰とも話そうとはしない。
学年の間では俺たち人間を馬鹿のようにみている。なんて誰が作ったか知らない作り話を皆は馬鹿のように本気にしている
そのせいで始まったイジメ

俺、内村 春輝は生まれてきて"イジメ"というものをされたこともしたこともない。
関わりたく無いからだ

それとは別に友人の海斗はイジメ好きで小学校の頃からクラスの弱そうな奴を見れば暴力だの悪口だの言っていた。要するに問題児
小学校のころはよく職員室に呼ばれ叱られていた
中学からは見えないところでやっていた。
それでも俺は友達をやめなかった。やめるのさえめんどくさかった
正直関わりたくないので適当な相づちをうつだけだ

もちろん宮本のときも海斗から始まったのだと思う
『宮本をイジメよーぜw』なんてメールは頻繁にきた
そのたびに『関わるのがめんどくさい。』とだけ送っていた

正直本当の事だ。なぜ気にくわない奴を皆してイジメんだ
イジメんなら独りでやれ
集団に群がる奴等が本当の弱虫だ
まぁこうして見てみぬふりする俺が一番"イジメ"てるんだろうけど

「死ねぇ」「あはは」「もっとやれー」
後ろでは高校2年生なのかと疑うくらい馬鹿げたことを尚もつづけている
「なー、それだけじゃつまんねーよ」
殴り蹴りに飽きたのか腕を組んで見ているだけの海斗がくすりと笑って筆記用具をあさった

「殺るならさ、これで痛め付けねーと」
殴っていた一人の男子にぽいと投げて渡した
それはまだ新品のカッターナイフだった

Re: It kills Game ( No.4 )
日時: 2013/07/30 17:18
名前: りらてんて (ID: wUNg.OEk)

何だよ海斗…あいつ本格的に頭おかしくなったんか??
ここまできたら流石に"見てるだけ"は犯罪だろ…

俺は溜め息を吐きながら立ち上がり隣の席の剣道部員が使っている竹刀を手に取った
竹刀とか初めて持ったかも…
これなら充分な重さだ。

そして俺は宮本に群がる奴等の側に行った
「お??春輝。お前竹刀なんかもって準備いいな。春輝も宮本イジメるきになったか」
クラスメートの一人がくすくす笑う

運良くカッターは宮本に刺さってはいなかった
「馬鹿いうな。俺はイジメなんかごめんだ」
その言葉とともに重たい竹刀を高く振り上げる
そしてカッターを持った男の頭に直撃した
周りに響くくらいの音がでて男は倒れた

その一瞬で皆は叫んだ
甲高い声が耳障りだ
涙を流す奴もいればその場で吐き出す奴もいた

こいつら宮本にもこんなことさせる気でいたんだろ??

てかこいつ…死んだ??死んではいねーよな

「内…村くん」
宮本は目を丸くしていた
うるさい叫び声に埋もれないように俺は大きな声で
「逃げんぞ!!」
と宮本に言った

宮本は立ち上がろうとしたが足元がふらついていて上手く立てずにいた
こんなときに何やってんだよ…
俺は宮本に手を差し出す
宮本は必死にその手を掴もうとした瞬間邪魔が入った

宮本を蹴りあげたそいつに竹刀で殴ろうとすると一瞬手が止まった
ー…海斗

「春輝…」
海斗は冷たい目で俺を見た

「なぁ、春輝は俺と宮本。どっちを選ぶんだ」
海斗はどこか悲しげな顔だった。

そんなこと決まっている。

イジメ好きの海斗にはもう飽き飽きしていた
それにこれは人口を減らすゲーム

「じゃーな。海斗」
俺は目を瞑り竹刀を降りおろした

Re: It kills Game ( No.5 )
日時: 2013/07/30 02:10
名前: りらてんて (ID: wUNg.OEk)

俺はゆっくりと目を開けた。
海斗は赤い赤い血を流して倒れている

クラスメートを見ると"敵"を狙うような目でこちらを見ていた
あとは逃げるが勝ちか…

俺は宮本の腕を強引に引いて走った

後ろからはクラスメートが走って追いかけてくる
勿論廊下には沢山の生徒が殺し合いをしていた

床は真っ赤で気を抜けば人につまずいたり床が滑りやすくなっていて転んでしまいそうだ。

やばい人の量とにかくひとまず何処かに隠れよう
美術室なら…
目の前にあった美術室…そこに隠れた

走ってきたせいで息が上がっている
俺は美術室の床にすわった

「内村くん…あ、ありがとっ」
宮本は俺のとなりに座った

「宮本を好きで助けたわけじゃない。これは人口を減らすゲーム。いじめられてる宮本一人殺しても意味がない。」
「そっか…」

しばらくの沈黙が続いた
宮本の方を見ると何か言いたげにしていた

てか…
宮本ってこんなに可愛かったっけ…
真っ白な肌に真ん中分けをした茶髪のボブヘアー
小顔に大きな黒目がちな目そこから伸びる長い睫毛は透き通る柔らかそうな頬に影をつけていた
セーターを来ているせいで余計に小さく見える
紺の短いスカートからすらりと伸びる折れそうな細い足
膝上の黒いソックスがまた足を細く見せた

華奢な女神のようだ
…って俺は変態か??見とれすぎだろ…

Re: It kills Game ( No.6 )
日時: 2013/08/01 01:22
名前: りらてんて (ID: wUNg.OEk)

「宮本。そろそろ行くぞ??」
隠れるのも時間が経てばすぐばれる
「うん」
俺と宮本は立ち上がり
俺は辺りを見回した

どうやら俺らのクラスメートは何処かに行ったっぽいな
いくならいまだ
俺を先頭に美術室を出た

まずはこの学校を抜けよう
ここは2階。昇降口は1階
よし。近い

俺と宮本は美術室の隣の階段を降りた。
1階につくと叫び声が響いていた

そこには3年がナイフをもって刺しあっていた
これは…やばい
いくら竹刀でも勝てない物はある。
ナイフなんかで挑まれたら人溜まりもない

「宮本ここからは走るぞ」
「でも…」
「落ち着け宮本。ここから見える人数的に多分1クラスだろう。殺そうと思えば殺せる人数…でもこっちは竹刀だ。だからこのままつっぱしる。いいか」
宮本はこくりとうなずき俺を前にして走った

すぐ右に曲がれば見えてくる外の光。
ナイフで刺す3年の間を通ってひたすら走る
あと少し…あと少し…

「きゃっ」
後ろで宮本の叫びが聞こえた
とっさに後ろを振り返る

宮本は押し倒されていた
仰向けに転がる宮本に3年がナイフを向ける

「やめろおおおおおお!!」
俺は竹刀を降りおろした
今までで一番強い力で…そいつはもう死んだだろう

「内村くんありがと」
宮本は少し微笑んだ

Re: It kills Game ( No.7 )
日時: 2013/07/31 01:25
名前: りらてんて (ID: wUNg.OEk)

立ち上がろうとする宮本だが
まだだ…まだ敵はくる
俺の背後だ

「内村くん危ない!!」
その声と同時に背中に痛みが走った

立っていられない衝撃に膝を付く
持っていた竹刀を振り回した
だけど…力がはいらない
「そんなへなちょこじゃあたんねーよ」

そして3年はくすくすと笑いながら「ざまぁ」といって腹部にナイフを入れた
もう…だめだ…
激痛で目がかすれ意識が呆然とする
3年は「甘いな2年」と笑いながら言う

そして3年は俺にとどめを刺そうとした
宮本は泣き叫んでいた

俺は宮本を守れなかった…

「甘いのはお前だ」
え…
目の前には身体から妙な煙が出て涙のように血を身体から流す3年がいた
そいつは俺にとどめを刺そうとしていた奴でそいつは倒れた

目の前には男が立っていた


Page:1 2 3



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。