社会問題小説・評論板
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- 十五日間
- 日時: 2013/08/16 21:58
- 名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)
- プロフ: どうも 雑談掲示板でお世話になっております
この小説のジャンルはバイオレンスホラーです。幽霊とかは特に出てきません・・・。というより、幽霊よりも気が狂った者の方が怖いと思いますがね。
13歳の中学1年でしかも小説とか初めてなので下手です。御了承下さい
物語は…もう読んでいればその内分かると思います。
※というわけで出来れば1日目から読んでください
- Re: 十五日間 ( No.5 )
- 日時: 2013/08/16 20:58
- 名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)
第四日目(現実)
零杜は直ぐに家を出ると弘樹の家まで向かい、全てを話した。
その夢の真相を知りたい・・・と話し、弘樹と零杜は頼之の家まで向かう事に決めた。何も起きていない事を祈って・・・。
弘樹「ここだな」
零杜「ああ」
ノックをしてみる。暫くすると
頼之「今行きます」
ドアが開いた。そこには東頼之が立っていた。
頼之「おお、零杜に弘樹・・・どうした?こんな朝早くに」
零杜「ちょっと訊きたい事があってな・・・」
頼之「訊きたい事?」
頼之「・・・まぁ上がってくれ。立ち話をするのも何だからな」
頼之の家に入り、零杜は一瞬凍りついた。
夢に出てきた部屋と全く同じものだったのである。カーテンの色、椅子、テーブル全てが・・・。
唖然とする零杜に弘樹は戸惑った顔で、
弘樹「どうした零杜?死んでいるのか?」
と、冗談を飛ばしてきた。零杜は我に帰り、作り笑いを浮かべた。
零杜「そ、そんな訳ないだろ。それより早く行こうぜ」
弘樹「あ、ああ。そうだな。」
頼之「・・・変な夢?」
零杜「あ、ああ。言い辛いんだけど・・・」
頼之「どうした?はっきり言えよ」
零杜「実は・・・その夢の内容は・・・・・・頼之がチェーンソーやナイフを持って半狂乱で襲ってくる、というものなんだ。」
全てを話した零杜は覚悟を決めて目を瞑った。しかし頼之は大笑いをして、
頼之「はは、なんだよそれ。面白い夢だな」
その笑いは、零杜には醜い笑いに聞こえた。気のせいだ、気のせいだ・・・。
頼之「全くそれを言う為に此処に来たのか?大げさだなぁ」
笑いを堪えながら頼之はこう言った。
頼之「それより、ジュース飲むか?」
零杜「あ、いや、俺はいいよ・・・」
弘樹「俺も」
頼之「そうか。」
これ以上此処に居ても何も変わらないと思い、零杜はこう切り出した。
零杜「お、俺そろそろ帰らないと。」
弘樹「あ、俺も帰るよ。」
頼之「そうか。」
零杜と弘樹は玄関まで行くと、別れを告げた。
零杜「じゃぁな。」
頼之「ああ、また来いよ。」
零杜と弘樹は走って帰った。何の手がかりも得られなかった。いや、これでいいのだろう。
2人が帰った後、頼之は笑みを消した。咄嗟に鋭い目付きになり、こう呟いた。
頼之「ち、夢でバレちまったか」
- Re: 十五日間 ( No.6 )
- 日時: 2013/08/17 13:05
- 名前: 苺萌璃. ◆IE2yZUmZd. (ID: 0a987INq)
- プロフ: 旧 萌花。
なんか凄いジャンルだなw
自分はシリアス・ダークとか自分に合いそうなところでやったけど
更新ファイト!
- Re: 十五日間 ( No.7 )
- 日時: 2013/08/17 13:05
- 名前: 苺萌璃. ◆IE2yZUmZd. (ID: 0a987INq)
- プロフ: 旧 萌花。
(そして投票しておいた)
- Re: 十五日間 ( No.8 )
- 日時: 2013/08/17 18:23
- 名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)
おう、ありがと
- Re: 十五日間 ( No.9 )
- 日時: 2013/08/17 20:50
- 名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)
第五日目(八月十六日)
—2時22分22秒、何事かを呟いていた。
「神よ・・・我を助け給う。南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏」
時間は5分前の2時17分22秒に遡る。零杜はベットの上で呆けていた。
またあの夢を見てしまったのだ。これでもう4度目か5度目にもなる。
零杜も流石に怖くなった。それで何時の間にか知っているお経を唱えていたのだ。
零杜は神など全く信じてはいなかった。だがこの時になると神に自分や他の者に災難が起こらぬよう頼んでいる。
零杜「神よ・・・我を救い給え」
このような発言を何度も繰り返していた。そして今に至る。
あれから約2時間がたち、時刻は4時23分59秒。零杜はやっとの事で目が覚めた。しかし自分が何をしていたのかはどうしても思い出せない。おそらく長時間呆けていた為であろう。
零杜「やはり頼之になにか関係するのか・・・?」
そう呟くと考え込む。しかしどうやっても答えには辿り着けない。
絶望しかけていた零杜。
—5時00分05秒、インターホンが零杜を呼んだ。
返事もせずに零杜がドアを開けると、そこには東頼之の姿が。
零杜「頼之・・・」
零杜が頼之の名を呼ぶと、頼之は無言で何かを差し出してきた。
零杜「・・・?」
目をこすって見てみると、それは古いタイプの8ミリテープであった。
その後頼之は地面に8ミリテープを投げ捨てるように置くと、そのまま逃げるように走り去ってしまった。
(これを見ろと言うのか・・・?)
そう解釈した零杜は早速テレビの電源を入れ、デッキに8ミリテープを入れた。
暫くすると画面全体が青くなり、映像が映し出された。
相当古いカメラなのか、ノイズが酷い。
雑音に混じって、暫くすると映像に2人の人影が見えてきた。
ノイズのせいで若干不鮮明であったが、その影は東頼之と斉藤弘樹に間違いなかった。
一つの部屋だと思われるそこは部屋全体が真っ赤であった。
—夢で見たものと同じだ—
零杜「な・・・何をしているんだこいつらは」
すると雑音が小さくなり、音が鮮明になってきた。
頼之「・・やっと復讐する時が来たな」
復讐・・・?何を言っているんだこいつは・・・・。
ふと、零杜は弘樹の方を見た。するとそこには椅子に縛り付けられて口には何重ものガムテープ、叫び声をあげながら激しく暴れている弘樹の姿があった。
弘樹「ううううっ、ぅぅぅぅぅううう!!!!!」
くぐもった声で何かを叫んでいる。しかし何を言っているのか明確に分からない。
頼之「助けて欲しいか?」
その質問に弘樹は大きく、何度も何度も頷く。すると頼之は弘樹の顔面を思い切り蹴り、こう言った。
頼之「ふざけるな!お前達二人は俺を徹底的に虐めた。他人には簡単に傷つけるのに、いざ自分の時になったら助けを求めるのか。甘いなぁ、そんな願い通用しねぇよ。」
”お前達二人”・・・・・?
頼之「まぁいいや。俺のお前達に対する恨みは深い。お前には死んでもらうよ。」
そう言うと頼之は部屋を出て行った。
零杜は何もしてやれず、ただ固唾を呑んで画面を見守っていた。
暫くすると頼之が戻ってきた。その手には灯油とライター・・・。
頼之「最期に言い残す言葉はあるか?あったらカメラに向かって言ってやれ。」
頼之は弘樹の口に貼ってあったガムテープを全て剥がした。
すると弘樹は泣き叫ぶようにこう言った。
弘樹「助けてくれ!!誰か助けてくれえええええええええ!!!」
頼之はフン、と鼻で笑うと、灯油を部屋中にばら撒いた。
頼之「じゃぁな」
そう言うと頼之はライターを地面に近づけた。
その瞬間、部屋全体が燃え上がり、弘樹は火達磨になった。
弘樹「あああああああああああ!あついよ、あついよおおおおおおおぉぉぉお!!!!!!!!!・・・・・」
その言葉を最期に、弘樹はゆっくりと倒れた。黒焦げになっている弘樹・・・。
その瞬間画面がもの凄く乱れ、砂嵐になって何も映らなくなってしまった。
零杜は暫く口を開いたまま動けなかった・・・・。