社会問題小説・評論板

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十五日間
日時: 2013/08/16 21:58
名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)
プロフ: どうも 雑談掲示板でお世話になっております

この小説のジャンルはバイオレンスホラーです。幽霊とかは特に出てきません・・・。というより、幽霊よりも気が狂った者の方が怖いと思いますがね。

13歳の中学1年でしかも小説とか初めてなので下手です。御了承下さい





物語は…もう読んでいればその内分かると思います。




※というわけで出来れば1日目から読んでください

Re: 十五日間 ( No.1 )
日時: 2013/09/12 20:45
名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)

第一日目(八月十一日)


時は和暦平成十八年、西暦二○○六年。
いつもの朝が訪れた。時計を見ると午前6時47分・・・。
此処は蛭ノ櫓街ひるのやぐらまち。人口は約12万人以上。

此処、蛭ノ櫓街は鎌倉の時代に造られたという、歴史の深い街である。



主人公の土屋零杜つちやれいとは至って普通の人間。年は14で現在中学二年生。友達も沢山居る。


歩いていると、小学校から同じの大親友、斉藤弘樹さいとうひろきが声を掛けて来た。


「よう、彼女ができなくて毎日街をぶらぶらと歩いている土屋零杜君。」

「うるせぇな、お前もできていないだろうが。」

「はは、冗談だよ。いやぁこの街も平和だなぁ。相変わらず夏休みの宿題は少ないし。ウハウハだぜウハウハ。・・・分かるかこの気持ち?」

「ああ・・・そうだな」

相変わらずの弘樹に、零杜は曖昧な答えを返した。


「・・・そういえばお前のニコニコの生放送見たぜ」

零杜が話題を切り出した。



「おお、そうか。・・・どうだった?イカしてたか?」

「いや、正直ださかった」

「まじか。俺もそろそろ「ナニ」を変えないとなぁ」

「ちょ、下ネタやめろよ」

何とも平和な会話であった。しかしそれがこの十五日間の間で途切れてしまうなんて、零杜も弘樹も思ってもいなかった・・・。


—11時25分16秒。零杜は何かを食べようと、村で大評判の食堂、大衆食堂へ向かった。


「・・・旨い」

この店の天丼は最高に美味だった。この味で二百五十円とは赤字にならないのか・・・?

そう思って食べているとネットで知り合った友達の朝倉敏(あさくら とし)が来た。

「おう、零杜。天丼食ってるのか。・・・隣いいか?」

「ああ、いいよ。」

「いやぁバイト大変だよ全く・・・お前らみたいな中学生は楽に過ごしているだろうが、俺はそうはいかねぇ・・・。」

「そういやお前、今年で何歳だっけ」

「十九」

「19か・・・バイト、何処でしてるんだ?」

「ああ、近くのコンビニでな。店長がやけに厳しくてさ・・・。でも給料は悪くないから文句は言えない。」

「そうか・・・」

天丼を食べ終えた零杜はそろそろ帰ろうと席を立った。

「朝倉、バイト頑張れよ。あと、俺のブログも見てくれよな。」

「ああ、お前の馬鹿げた更新にはいつも笑えるからなぁ」

「よ・・・余計なお世話だ。」

「おっと、そろそろ行かねぇと・・・またな零杜。近いうちにまた会おう。」

敏に別れを告げた零杜は家に帰った。それからはずっとPCに顔を向けていた・・・。


—16時38分07秒。いつの間にか眠っていたようだ。PCの画面も付けっぱなしである。


「やべ、寝ちまった」

冷蔵庫を開けると飲料しか入っていなかった。

「仕方ねぇな・・・」

食料の買出しに行くため、自転車に乗った。飲料を飲みながら片手運転で食品店まで走った。自転車を運転してもう4年程にもなるので、片手運転は愚か両手を手放しても余裕で運転出来る。

自転車で家から食品店までは約10分。中では沢山のお客さんが買い物をしていた。



・・・17時13分22秒、帰宅した零杜は買ったものを冷蔵庫に入れ、ベットに寝転んだ。

「暇だな」

少しPCをした後、電源を消し、テレビを見ようとテレビの電源を入れた。どのチャンネルも子供番組ばかりやっている。

「全くこの時間帯は本当につまらんな」

ぶつぶつ言っていたが、結局は番組を見ていた。
ヒーローが怪物と戦っている場面であった。

「嗚呼、俺もこんなものに憧れた年があったなぁ」

昔を思い出しているとまた眠くなってきた。そしていつの間にか眠りに就いていた・・・。

Re: 十五日間 ( No.2 )
日時: 2013/09/12 20:53
名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)

第二日目(八月十二日)


—3時21分56秒、零杜はふと目覚めた。
時計を確認した零杜は小さく舌打ちした。


「中途半端な時間に目覚めちまったなぁ」


近くに24時間営業のコンビニがあるので、そこにいってジュースでも買おうと思った零杜は家を出た。

辺りは静まり返っている。10人程の人間や動物がちらほら見えるぐらいである。

自転車で行くと音を立てて迷惑を掛けてしまいそうなので、歩いてコンビニまで向かった。



—コンビニ内はエアコンが効いており、ひんやり涼しかった。店員が二人、眠そうにレジに立っている。客は5、6人程。
その客の中に見覚えのある者が見えた。

「・・・頼之?」

零杜は小さくそう呟いた。東頼之あずまよりゆきは零杜の昔の友達であり、小学での友達であった。しかし中学が別々であった為、ずっと会えなくなっていた。

頼之と思わしき人物は何かを探すように商品を見ている。
零杜は勇気を出し、その人物に声を掛けてみた。


「あの・・・貴方、もしかして東頼之さんですか?」

「・・・そうですけど、何か用でしょうか?」

「俺・・・俺の事を覚えているか?」

「さぁ・・・あまり記憶にないけど」

「零杜だ。土屋零杜。」

「お前・・・零杜なのか?あの零杜なのか!?」

「そうだ!土屋零杜だ!!」

「マジか!まさか再会出来るとはな・・・・」

「久しぶりだなぁ。」

「本当だよ・・・お前はなぜここに?」

「あぁ、ちょっと眠気覚ましにジュースを買おうと思ってな。お前は?」

「俺は食い物をちょっとな。」

「そうか。」

「あぁ。そうだよ。ちょっと食料不足しててな。」

零杜「そうか・・・。」

ふと零杜は腕時計に目をやった。
(4時19分36秒)

「やべ、もうこんな時間だ。そろそろ帰らないと・・・」

「そうか。じゃぁまたな。」

「あぁ、また会おう。」

そう言って零杜はコンビニを出、家に向かって走った。


零杜が去った後、頼之は不気味な笑みを浮かべてこう呟いた。

























「やっと会えたぜ・・・零杜」

Re: 十五日間 ( No.3 )
日時: 2013/09/12 20:59
名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)

第三日目(八月十三日)


0時08分00秒。なぜ目を覚ましたか自分でもよく分からない。ただなんとなく・・・。

しかし何かおかしい。ここは・・・何処だ?
見覚えの無い部屋。置いてある椅子やテーブルが自分の家のものとは違う。カーテンの色も異なる。


「なんだ?此処は何処だ・・・?」

少し歩いてみる事にする。自分以外に誰も居る気配がない・・・。


「うぅ、薄気味悪い」


見知らぬ室内を彷徨い続け、気が付くと零杜はバスルームと思しき部屋へ辿り着いていた。中を覗いてみた。
タイル張りのバスルーム。だがおかしい・・・。

バスタブ周辺のタイルだけが赤く染まっている。


もしや・・・。



思い切って零杜はバスルーム内へ入った。
零杜はこの時死体があるのではないかと思ってバスルーム内へ入った。



そこには・・・・・・・・・









































「何だよ・・・全く」





死体の姿は無かった。


だとしたらこの赤い染みは何だ・・・・?



その途端、後ろで声がした。咄嗟に振り向くとそこには人影があった。

男と思わしきその人影。暗くてよく見えない・・・。

外から白い月が室内を照らしており、バスルームの姿は鮮明に見えたが、その人影の顔はよく見えなかった。

「・・・誰だ」

おそるおそる訊いてみる。するとその男は


「君の友達さ」


そういってバスルームの中までにじり寄って来た。

「・・・頼之?」

その声は確かに頼之であった。
男の姿は段々と顔も鮮明になってくる。



零杜「・・・・頼之」



その顔は完全に頼之であった。
すると頼之はこう言った。



「おい、後ろを見てみろよ」



おそるおそる後ろを見るとそこには変わり果てた死体がバスタブの中に入っていた。

よく見ると、死体の人物は斉藤弘樹であった。顔はまるでトマトが砕け散ったかのようにグチャグチャで、大量の血が当たりに飛び散っている。


「うわああああああああああああああああああ!!!!!!」

零杜は叫びながら逃げ出した。


さっきまでは無かった筈の死体。あの赤い染みの正体は弘樹の血だったのか・・・?


必死に逃げ回ったが、室内は暗くて障害物がよく見えない。すると突然証明が点いた。

途端に目の前にドアが現れた。

零杜はドアノブを回した。




「くそっ、何で開かないんだよ!!」

すると内鍵が掛かっている事に気づく。零杜は内鍵を急いでまわし、ドアを開いた。


「二人目のお客さんは君か」


ドアを開けた目の前には頼之が立っていた。その手にはナイフ・・・。




「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」



狂ったようにナイフを振りかざしてくる頼之。その形相は鬼の様であった。


「やめろ!!!!!!」


叫んだ零杜はそこで目を覚ました。見ると元の零杜の部屋に戻っている。

唖然とする零杜。さっきのは夢だったのか・・・・?


しかし気味が悪い夢である。頼之が自分に向かってナイフを振りかざし、半狂乱で襲ってきた。そして頼之の”あの言葉”が気になっていた。





「二人目のお客さんは君か」







二人目の・・・お客さん?
まさか・・・


一人目のお客さんは斉藤弘樹で、それを殺したのは頼之。そして次は・・・自分。





鳥肌が立ってくる。時計を見ると午前1時14分。あれから1時間程過ぎている。




「なんだよ・・・厭な夢見ちまったなぁ」




今夜はなかなか眠りに就けなかった。


Re: 十五日間 ( No.4 )
日時: 2013/08/18 20:20
名前: 名無し ◆3xC21ApAi2 (ID: 10Uu3dBQ)

第四日目(八月十四日 夢)

1時11分11秒、零杜はまだ呆けていた。あの夢が気にかかって・・・。

今日も夢を見たのだ。それも昨日と全く同じ内容。零杜が見知らぬ部屋に立っており、その後バスルームに入り、赤い染みを見つける。その途端後ろから頼之が来、後ろを見るように命じられる。零杜は死体を見つけ、逃げる。玄関のドアを開けると頼之が立っていて、”あの言葉”を呟いた。


「二人目のお客さんは君か」

そしてナイフを振りかざして来た。零杜が叫んだその瞬間、夢から覚めた。




零杜「二人目のお客さん・・・お客さん・・・お客」

あまりにも生々しい夢だったので零杜は暫くの間少々精神的ショックを受けていた。





—なぜこんな夢を?そしてなぜ出てくるのが頼之なのだ?・・・・・・


考えるだけ無駄だと思い、零杜はまた寝ることにした。


なかなか寝付けなかったが、疲れ果てた零杜はいつのまにか眠りに就いていた・・・。





・・・また夢だ。此処はどこなんだ・・・・・?
部屋全体が真っ赤。壁と床と裸電球があるだけで、他の家具は置いていない殺風景な部屋だった。


近くにデジタル時計が置いてある。見ると、



「44時44分44秒」


零杜「は?」

時計はその時間を表示したまま動こうとしない。
44時44分44秒・・・死死死死死死?




零杜「まっさか」



笑って過ごしてはみたものの、やはり不安だ。このような時間表示はあり得るのか?少し考えてみた。




24時が午前0時。それを辿ると・・・。



44時は午後20時。つまりこれは20時44分44秒という事か・・・・?


恐怖のあまり、意味もない事を考えている零杜。そこに誰かの声がした。


「おいおい時計を眺めても何も変わりはしねぇぞ」


零杜「東・・・・・頼之」

またあいつだ。またあいつの声が聞こえてきた。もう何なんだ。



零杜「あぁぁぁ!!なんなんだよ全くよ!!!!!!」

ついに怒りを抱いた零杜は後ろを振り向いた。すると、


頼之「あーあ、ついにキレちゃったか。無理も無いよな。とにかくお前は足手纏いだから殺してやるよ」


そう言った途端、頼之はおもむろにチェーンソーを取った。
チェーンソーのスイッチが入る。音は段々と迫ってくる・・・


零杜「な・・・頼之」


頼之「じゃぁな」


チェーンソーが頭の上まで来る。室内に鳴り響くチェーンソーの音。


零杜の影に恐怖の影が重なり合う。

零杜「やめろ・・・やめてくれええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」





















気がつくと朝を迎えていた。零杜の体は汗まみれであった。
また不気味な夢を見てしまった。それも登場する人物は頼之・・・。



零杜「東頼之・・・どうして」



まさか・・・斉藤弘樹が危ない!





零杜は真っ先に弘樹の家へ向かった。


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