社会問題小説・評論板

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シンジルッテナンデスカ?
日時: 2014/02/20 20:40
名前: 呉羽 (ID: h2MT2xjq)

呉羽(クレハ)です。
高校一年生です。
このお話は重くなるかと思います。
虐待、虐め、DV…その他にも色々。
時々性的表現や過激表現などがあります。
苦手な方はご注意を。

Re: シンジルッテナンデスカ? ( No.4 )
日時: 2014/02/21 16:27
名前: ルシファー ◆BdJLOScoFg (ID: KgobaFNd)

面白いですね。

虐待とか、大好きです。

Re: シンジルッテナンデスカ? ( No.5 )
日時: 2014/02/22 22:00
名前: 呉羽 (ID: h2MT2xjq)

>ルシファーさん

遅くなってしまいすいません。

面白いなんて嬉しいです。

虐待って親の感情にならなきゃ分からないことですし難しいですけど考えるのもいいですよね。
深いです…。

Re: シンジルッテナンデスカ? ( No.6 )
日時: 2014/02/22 22:09
名前: 呉羽 (ID: h2MT2xjq)

「ん…。」
昨日ベッドに潜ったまま寝てしまったようだ。
カーテンから差し込や柔らかい光。
時計は午前7時指していた。
寝ぼけ眼をこすりのそのそベッドから出た。
お母さんたちの寝室を覗いたが誰もいない。
リビングにも両親の姿はない。
…また何処かに行ってるのか。
でもそんなことどうでもいい。
身支度を済ませ家を出た。

Re: シンジルッテナンデスカ? ( No.7 )
日時: 2014/02/22 23:19
名前: 呉羽 (ID: h2MT2xjq)

学校について下駄箱に靴を入れる。
「まあちん!おはよっ♪」
「佳音おはよ!」
佳音は私の親友。
自分でも不思議だけどクラスでは私は中心的な存在。
カタッ
「うわ加藤…。」
佳音の視線には加藤彩がいた。
加藤は皆にいじめられている。
「…!…佳音教室行こっ!」
「うん。」
私は佳音の足、顔にある大きなあざを見て息をのんだ。
見覚えのある傷。
まるで私と母のよう。
加藤の傷はきっと私にも原因はある。
助けなかった、から。
ガラッ
「まどか!佳音おはよ!」
クラスの子たちは私たちに微笑んでいた。
「おはよ!もうすぐで加藤来るから何かしよ!」
佳音がそういうと皆少し考えて一人が口を開いた。
「入り口に2人立ってあいつのこと押して♪」
「それで?」
「この汚れたモップをあいつに押し付ける。」
「おおおっ!ナイスじゃん♪」
え…それってやり過ぎじゃない?
…でもそんなこと言えない。
私は小さく口を開いてこう言った。
「私入り口に立つね。」
本当に言いたいのはこんなことじゃない。
もし本当のこと言ったら私の傷が増えるだけ。
そんなの嫌。
だから…皆の中心に居なきゃいけないんだ。
カララッ
「今だあ!」
だからっ…。
ドンッ
私と反対側に立つ子で加藤を押した。
「きゃあっ!!」
ドサッ
床に叩きつけられる加藤。
それを上から抑えつける人。
「加藤彩、朝ご飯よ!」
ごめんね。
「やめてええええ!!」
家の中の私と重なる彩。
それを直視できなかった。

Re: シンジルッテナンデスカ? ( No.8 )
日時: 2014/02/23 21:17
名前: 呉羽 (ID: 1uNXOfR/)

キーンコーンカーンコーン
「まあちん帰ろっ!」
「うん。」
ガタッ
「あ、ねね!2人とも時間大丈夫?」
「うちは別に…まあちんは?」
「ん、私も平気。」
家に帰っても辛いだけだし。
彩以外は皆教室に残っていた。
「よし、加藤はいないね♪」
「何かするの?」
私は恐る恐る聞いた。
「次の遠足で加藤のことどういじめるかってこと。」
え…遠足でも…?
「あーもうすぐ遠足だもんね!」
皆乗り気のようだ。
…遠足くらい楽しんでほしいような…うーん。
でも…意味ない、し私がいじめられる。
今朝の彩の姿が不意に浮かぶ。
辛そうに、必死に助けを求め叫ぶ彩。
似てる、私に。
家で助けてくれる人なんていないのに叫ぶ私と。 
「あ、あのっ!」
恐る恐る声わをあげる。
「ん、なあに?」
「もっ…もういじめなんてやめようよ!!」
静まる教室には時計の音しか聞こえない。
「な、何言ってんの?」
「冗談…よ、ね?」
「っ…、ううん。本気。」
「馬鹿じゃない!?加藤を庇うの!?」
「でも、彩は何も悪くないじゃない。」
「っー!次はあんたのこといじめるから!」
「えっ!」
「当たり前じゃない!裏切り者なんだから。」
「受けて立つわよ…。」
正直、自分が何を言ってるのか分からない。
「勝手にして。」
そう冷たく言い放たれた。
私はみんなのことを見回した。
冷たい目。
佳音まで…。
人ってこんな一瞬で嫌われるんだ。
こんな一瞬で手の平返して敵になるんだ。
ガラッ
勢いよく教室を出た。
…どうしよう。
あんなこと言ったけど怖い。
本当に居場所、無くなっちゃった。
ふらふら行くあてもなくさまよい歩いた。


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