社会問題小説・評論板
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- 明日のないボクら
- 日時: 2014/04/23 12:52
- 名前: 46猫 (ID: 8FD68hFl)
明日のないボクら を書かせて貰います、46猫です!
初めてこういうの書きますが・・・
よろしく!
- Re: 明日のないボクら ( No.7 )
- 日時: 2014/04/30 19:55
- 名前: 46猫 (ID: 5LwYdnf7)
希のおかげか、もう毎日が楽しくなってきた。
もちろん、みんなも。
だけど、突然不幸が舞い降りてきた。
「う・・・!」
「団長!」
団長が急に苦しみ始めた。
だけど、もう間に合わなかったんだ。
「残念ながら、お亡くなりになりました。」
「え・・・・・」
早い。
早い。
人って早く死ぬものなの・・・?
突然目の前が真っ黒になった。
人が死ぬ光景を目の当たりにしたボクら。
苦しそうに落ちていく団長をみたボクら。
それを静かに見つめるボクら。
ボクらにとっての団長が・・・
「あ、あ、、ああああああああああああああああああ!!」
叫んでも叫んでも戻らないんだ。
絶望だ。
団長ー、夢がいたから、ボクは生きていけたんだ。
夢がいないと、ボクは・・・
「未来さん・・・」
「希・・・」
「団長さんの顔、見てください。」
涙で見えないけど、笑っている、微笑んでいる団長だ。
「団長さんがなくなって悲しいです。でも、団長さんは戻ってこないんですよ。
だからこそ、私たちは生き延びないと。
団長さんのためにも、自分のためにも。」
そっか・・・
ボクは一人じゃないんだ。
舞もいるし、希もいる。
怖いことなんてない。
ないはずだ。。。
- Re: 明日のないボクら ( No.8 )
- 日時: 2014/04/30 20:01
- 名前: 46猫 (ID: 5LwYdnf7)
団長がなくなって3日目。
立ち直れなかったけど、今は元に戻ってすごしている。
「ねえ、団長。団長のクセに早いですね。ボクらだけを残して。
でも、あなたは大切なものを残してくれましたよ。
仲間という印を。
元気をつけてくれたあの笑顔を。」
片手にはリストバンドがつけてある。
手編みだ。
団長がいつも、夜遅くまでおきてやってくれたにちがいない。
みーんなおそろいのオレンジ。
「希望」
団長はもうつけることはないけど、ボクは大切にしている。
「団長。ボクらはいつ死ぬかわかりません。
ですが、希望があるんですね。」
ここからが、ボクらの運命に残るんだ。
舞も、希も。
もしかしたら、もっと来るかもしれない。
さあ、始めよう。
第2の人生を。
-------明日のないボクら1END--------
- Re: 明日のないボクら ( No.9 )
- 日時: 2014/05/01 20:54
- 名前: 46猫 (ID: 5LwYdnf7)
「あれ? あなたは・・・?」
変わらないこの病室に新メンバー登場。
背の高い人だな。
「え、成瀬 裕樹です」
成瀬・・・
この言葉に脳が引っかかる。
なんだろう。。。。?
「えっと、皆さんは?」
「あたしは、舞!」
「私は 斉藤 希です」
「ぼ、ボクは未来です・・・」
「未来?」
急に肩をつかまれる。
痛い。
「未来! 久しぶりだね!」
「えええ!?」
誰?
- Re: 明日のないボクら ( No.10 )
- 日時: 2014/05/02 16:18
- 名前: 46猫 (ID: 5LwYdnf7)
「だ、誰って・・・」
「ちょ、未来、忘れたの?」
「忘れたって・・・ 舞もわかるの?」
「そりゃしそうだよ、あたしたちにとっては、施設の友達だよ」
友達・・・
友達って何?
そんな言葉が出てきた。
確かに友達って何だろう。
「友達って?」
「と、友達は友達だよ!」
「ほら、施設でよく遊んだじゃないか。」
前の施設だ。
覚えていないな。
「ご、ごめん覚えてない。」
「ま、仕方ないよね、背も伸びたし。」
「でさあ、成瀬。何でここに?」
「病気。心臓が弱いんだ。いつ死ぬかわからないけど。」
「ここにいる人全員いつ死ぬかわからないね」
「あれ、一緒なの?」
「うん、でね、夢も最近死んだんだ・・・」
「死んだ・・・?」
空気が重たくなった。
「な、何で・・・」
「がんだった。」
「うそだろ・・・」
「仕方なかったよ。だってあたしたちはここでもらうしかなかった。お金もないのに治療できるわけないじゃない。ま、ちょっとはしてもらったけど。」
はあ とため息をつく。
そうだった。
ボクらは・・・
一人ぼっちなんだ。
親もいなかったんだ。
いるのは仲間だけなんだ。
- Re: 明日のないボクら ( No.11 )
- 日時: 2014/06/04 20:49
- 名前: 46猫 (ID: fR1r/GEI)
「そうか・・・」
明日のない僕ら。
生きることも不確か。
そんななかでも、僕たちは生きた。
「引き取りたいけど、ごめん」
「別にいい」
笑って、笑って。
でも、心の中は傷いっぱい。
古傷が、渦まくる。
「でも、すぐ退院だ」
「え、早くない?」
「はは、明日手術だしな」
「明日!?」
「うん、まあね」
へへへと、成瀬は言う。