社会問題小説・評論板
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- 二卵性系双子虐め
- 日時: 2015/03/20 23:30
- 名前: 桜 (ID: ueXHoJNS)
私には美人な母がいる。
私は母似で美しい。
私にはいまいちな父親が前いた。
私の妹はそいつ似で可愛くない。
そんな二卵性の私達。
雨宮 雫
容姿端麗 成績優秀な完璧少女。
ぶさいくな妹が気に入らないらしい。
雨宮 和
父親似で可愛くない。成績不良。
理想が高い。
- Re: 二卵性系双子虐め ( No.31 )
- 日時: 2015/09/22 12:20
- 名前: 桜 (ID: ueXHoJNS)
バラバラさん ありがとうございます!
それでは、そろそろ出しますね!
- Re: 二卵性系双子虐め ( No.32 )
- 日時: 2015/09/22 22:06
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: Od3Uhdie)
使って頂けるんですね!ありがとうございます(*^。^*)
- Re: 二卵性系双子虐め ( No.33 )
- 日時: 2015/09/23 10:48
- 名前: 桜 (ID: ueXHoJNS)
その頃の和達。
「和さん、お待ちください!」
「和さん!」
学校を出て、道路を抜け街を抜け。路地裏に入りやっと捕まえることができた。
「教えて下さい、和さん。」
そっと小さな声で聞く。
「これを聞いたらあなたに今後一切近づきません」
「やめて…」
「何故、あなたは」
「やめて…!」
「今日」
「やめてって言ってるじゃない!」
細い路地裏の大きな声が響く。
その後、何かを言ってしまったかのように、和の顔は青ざめ、しまったとでも言っているかの様だった。
「ごめんなさい…小雨ちゃん、小雪ちゃん…。私、嬉しかった。」
ゆっくりと、小さな声で震えつつも話し出した。
「味方がいてくれて、嬉しかったの。でも…それが原因で二人が虐められると思ったら、そんなの嫌だし…」
ただ嫌われただけじゃない、私達の事を思ってくれた。そう思うと心がジンと暖かくなった。
「良いんですよ。私達は気にしていませんから。ですよね、お姉様」
「ええ、ですから思いつめないで下さい。和さん。」
「ありがとう…。」
和さんがふっと見せた笑顔は、どんな物よりも魅力的だった。
- Re: 二卵性系双子虐め ( No.34 )
- 日時: 2015/09/23 11:01
- 名前: 桜 (ID: ueXHoJNS)
「ただいまー…」
「あー、その声はもしかして雫かにぃ!?」
このよく響く声は…もしかして…
「朱里!?」
「あたりにぃ!」
すらっとした顎に赤茶色の目。可愛らしい花のヘアピンをつけた姿は、昔と変わらないままだ。
「あれ、和はどこだにぃ?」
「まだ、帰ってきて無いよ」
「へぇ…わかったにぃ。そんな事より雫!」
「な、何?」
大きな声で話しかけられ、少々ビックリする。大きな瞳でキラキラと見つめられ何事かと、少しだけ警戒する。
「明日から私も同じ高校に行くことになったにぃ!」
「え、えっー!?」
驚きを隠せなかった。
まさか、朱里が同じ高校に来るなんて…
「えへへ、よろしくにぃ。雫!」
- Re: 二卵性系双子虐め ( No.35 )
- 日時: 2015/09/23 11:18
- 名前: 桜 (ID: ueXHoJNS)
「はぁ…」
大きなため息をつく。自分を落ち着かせるために外へ出た。
「あれ、雫ちゃん?」
「小陽…。」
春香 小陽。
不登校児。最近は学校に来てるみたいだけど、ね。
「ねぇ、和ちゃんは調子どう?」
「何って…」
「私ぃ、和ちゃん虐めるの賛成。だって…」
「皆がソレを認めてるんでしょ?だったら、ただしいことなのよ。きっとぉ」
その微笑みは、何かを企んでいる様にも受け取れる微笑みだった。けど、
「正しい…コト」
いまの私にそんなこと考える余裕なんてなかった。
「そうか、そうだよね。ありがとう!小陽。」
「ううん、良いんだよぉ。」
よし、帰ろう。くるりと逆の方向へ向き、帰る用意をする。
「うふふっやめたらつまんないじゃん…」
だから、小陽の声と表情が見えなかったんだ。