社会問題小説・評論板

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残酷非道
日時: 2017/06/03 15:41
名前: 白雪姫# (ID: CXVRcwYu)

「いやっ!…やめて、おねがい。お願いします。っやだぁ。お願いします…。」

私のクラスには、いじめがある。
花が好で、人当たりも良く、比較的良い子だ。
しかし、いじめに主犯グループに楯突いて、ターゲットにされた。

……ほんっとう、馬鹿だねぇ。

いじめてる奴も。勿論、いじめられてている奴も。
まぁ私は、面倒ごとは御免なんで。

傍観者を決め込ませてもらうよ。






初めまして、白雪姫です。
ダークファンタジー、2次創作で小説を書いています。
今回は、『いじめ』をテーマに書かせていただきます。
まぁ私自身、いじめなるものに遭遇したことがないので、どんなものかわかりません!
でも、いじめ ダメ 絶対 です!
主人公はいじめられている子。
そして、いじめに一切の興味がない子が準主人公的な…です!
高校1年生設定。共学だけど、男子がほとんど出てきません。
…頑張ります。

【注意】
・誹謗中傷はご遠慮ください。作者、豆腐メンタルです。
・荒らしもご遠慮ください。他の人にも迷惑かかっちゃうからね。
・成りすましも駄目です!みなさんが混乱しちゃうからね。

コメント、感想いつでも募集中です!

Re: 残酷非道 ( No.7 )
日時: 2017/06/13 23:42
名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)

昔から、ずっと不思議だったんだ。
正しいことをしても、余計なことをするなと言われ。
親切心のつもりが、出しゃばるなと釘を刺され。
何がいけないのだろう。私は、正しいはずなのに…。
だから、最初は理解ができなかった。
朝、いつも通りに登校して、あるべき場所に私の机がなくなっていなことも。
でも、今はそんなこと考えている余裕はない。

______唯々耐え凌ぎ、彼女の気分を損ねないようにするだけ。

「…っとにさぁ!その態度が!うざいってわかんないの?善良者気取りかよ。違うよなぁ?お前のは善良なんかじゃねぇ。」

「……只の偽善だ。」

お昼休み。普段、誰もこない旧校舎の空き教室に連れていかれ、いつも通り殴られ、叩かれ、暴言を吐かれていた。
もう慣れっこだ、といえば嘘になるが、反抗しても無駄だということはとうの昔に分かった。
天木天音は只黙して、涙を堪えながら痛みに耐えていた。

「あーもー。イライラすんなぁ。」

クラスのリーダー格で、虐めの主犯でもある雪浜光莉。
先生の前では優等生ぶっているので、誰も彼女が虐めをしているだなんて気づかない。
今は、好きな人が他の女子と話していた、というだけで天音に当たっている。

「本当にさ…なんなんだろうね、あの女。私らにハブられてるくせに、翔一君と話すとかさ…ちょっとは立場弁えろっての。ねぇwww」

笑いながら、光莉は自身の取り巻きに語りかける。

「本当だよねー。あいつ、自分と翔一君が釣り合うとでも思ってんのかな?」

「うわぁ〜それはない。キモい通り越して、悲しいわww」

「ちょ、待てww、つーかさ、あんなデブスと光莉比べんなってwww光莉が穢れちゃうでしょ?」

ここにいない人の悪口を言って、勝手に有る事無い事言いまくって、そんなの唯の妄想だろ。
被害妄想すんなよ。そうやってはっきり言える勇気があれば。

「あら?どうしたの?天音サン、何か言いたげな顔してるねぇ。」

雪浜光莉が厭に笑った。
子供が悪戯を思いついたような、でも、そんな純粋なものでなく、もっと真っ黒な笑顔。

「あぁ、そっか。ごめんね、天音サン。気がつかなかったや。」

パン、と手を叩いて光莉は言った。



「自分を"裏切った"人の話なんて聞きたくないわよねぇ?」



あなたが、そうさせたくせに。

それすらもいえない自分に嫌気がさして、天音は今日何度目かもわからない拳を、その体に受けた。

Re: 残酷非道 ( No.8 )
日時: 2017/06/28 20:31
名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)

今日はどうやら、運が悪いみたいだ。
だって、そうでもないとあのクソみたいな女と翔一くんが話すはずがない。
どう考えても不釣り合いだ。
そう……翔一くんみたいなかっこいい人とは、私みたいな完璧な人間しか釣り合わないのだ。
なのに、翔一くんったら。

「あっ!ねぇねぇ翔一くん?今日一緒に遊びにいかなぁい?」

ちょっと胸元を強調して、潤んだ瞳で上目遣いして、甘えた声で誘えば、誰だって落ちるって、そう思ってる。

_____でも。

「あぁ、ごめん、雪浜さん。今日はちょっと用事があるんだ。悪いけどまた今度…ね。」

軽く躱されてしまうしかも、ちらっと一回こちらを見ただけで、あとはもう目を合わせようともしない。

簡単に落ちない男。これを落とすってのは、結構楽しそうじゃない?
なのに、あの女はいとも容易く翔一くんと楽しそうに……。








『ヘぇ〜、じゃあやっぱり翔一くんってバスケ上手なんだ!』

『う〜ん…上手かはわからないけれど…すごく楽しいよ。滝城さんもやってみる?』

『えぇ!私はいいよ〜。運動あんまり得意じゃないもん。』

『やっていたら以外とできるもんだよ。今度一緒にやろう?』

『ははは、まぁ、考えておきま〜っす。』








私の方が釣り合ってる。バスケだって、私は運動得意だし、絶対に私の方がうまい。

私の方が……私の方が………!

行き場のない怒りを、私は今日もあいつにぶつける。
いい子ちゃんぶってうざいあの天木天音に…。
人間を蹴る時の感覚って、最高だと思わない?
それにあの怯えた顔!本当にゾクゾクしちゃう。


(ふふ。まだまだ壊れないでよ。)






楽しい楽しい、私の玩具____________。


Re: 残酷非道 ( No.9 )
日時: 2017/06/28 20:38
名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)

New person

相川 翔一(あいかわ しょういち)・雪浜光莉の好きな人。バスケ部所属。真面目な性格。天音に対するいじめに気づいてはいるが……?

滝城 一日(たきしろ ひとひ)・翔一と仲がいい…らしい。天音とは昔、なにかあった……?光莉に毛嫌いされている。

Re: 残酷非道 ( No.10 )
日時: 2017/08/25 15:16
名前: 白雪姫 (ID: LS4Q//bs)


「まことっ!一緒にかーえーろっ。」

ん、もう放課後か。どうやら眠っている間にHRは終わっていたらしい。

「んー。ちょい待ち、ちどり。今用意する。」

「えー。そうやってまことはさぁ、いっつもクラスで寝てるの?だめだよ、もっと先生の話をちゃんと聞いてさぁ…」

ちどりがまたうるさく説教を垂れている。全くうるさいなぁ。

「ちどりうるさい。ほら、行こ。」

「…へ?あ、うん。行く。」

私は帰りもちどりと一緒に帰っている。
特別家が近いというわけではないが、ちどりとは幼稚園からの仲で、いつでも一緒にいるのが当たり前だった。

「…ねぇまこと。まことのクラスではさ、まだいじめがあるの?」

雪浜光莉のいじめは、恐らく全生徒が知っている。教師で知っている人はいないだろうが。しかも知っている生徒もそこまで酷いものとは想像していないだろう。ぶっちゃけ知っていると言っても、見たことある人はいないし、天木天音のいじめも雪浜光莉が手を下しているところを見たことある人は限られてくるだろう。

「うん。まぁ懲りないよね。雪浜光莉も。」

「……まことは?大丈夫なの?」

私?私か。今は天木天音がターゲットだし、何があるのかは知らないが何故か天木天音からなかなかターゲットを変えない。
恐らく私がターゲットになることはないだろう。多分。

「大丈夫だよ。いじめには関わってないし、関わる気もないし。」

「うん。そうだよね。」

そう言いつつも表情の晴れないちどり。
全く。どうしてこの子はこんなに心配性なんだろう。

「てゆうかちどり、人の心配してる場合?次のテスト大丈夫なの?赤点とったらまたおばさんに叱られるよ?」

「あぁー!嫌なことを思い出させないでー!お母さんのご飯抜きの刑はやだー。」

「おばさん、晩御飯だけじゃなくて朝も昼もなしだもんね。」

「うぅ…。でも2キロくらい痩せられるの。」

「それはそれでいいかもしれない。」

やっぱりちどりとは、こうやって馬鹿やってたほうがいいや。

Re: 残酷非道 ( No.11 )
日時: 2017/08/25 17:26
名前: 広村伊智子 (ID: WXKAXP/E)

いろいろ名前を使って頂き、
ありがとうございます!

やっぱり文才ありますねー!!


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