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- 学パロ ボカロ
- 日時: 2014/08/23 22:39
- 名前: 唯 (ID: GTJkb1BT)
知ってる人も知らない人もはじめまして。
唯です。
暇潰しで作った所なので、来れない時も、度々あります。
それに関しては、申し訳ないです。
そして題名に有るように、学園パロディ、ボカロの要素が含まれます。
そして、登場人物は
ピコ 能力 長距離 ??
ミキ 能力 吸い尽くす
レン 能力 瞬間移動
リン 能力 さとり 分身
テト 能力 時間停止
ミク 能力 打つ
メイコ 能力 消し去る
カイト 能力 空間を操る
ユカリ 能力 先読み
リオン 能力 地獄耳
ミズキ 能力 蝶を操る
ユウマ 能力 切り裂く
テイ 能力 道ずれ
ユキ 能力 音楽操作
キヨテル 能力 復活
マユ 能力 取り付く 大きさを変える
イア 能力 コピー
イロハ 能力 引きちぎる
シユ 能力 破壊
です。
設定は後程。
とりあえず、主人公はピコです。
でも、時に語り手が変わります。
よろしくお願いします。
- Re: 学パロ ボカロ ( No.3 )
- 日時: 2014/08/25 22:05
- 名前: 唯 (ID: 3EnE6O2j)
ルカは過去の事を語ってくれた。
どの話も恐ろしく冷たい能力の話だった。
しかし、次に彼女の口からこぼれ落ちた言葉は実に恐ろしかった。
「実は私、御父様の実の娘じゃないんです。」
「え……?」
「私は実の親に捨てられたどこにでも居る、只の女なのです。」
彼女は目に光を無くした、フランス人形のようにピタリと動かなくなった。
次の瞬間、一瞬に彼女の身の回りのモノが突然音をたてて倒れた。
「なっ………」
彼女は心此処に有らずといった感じにこの光景にも驚きの表情を見せなかった。
「これも私の能力です。兎に角人の視線を惹き付けてしまう様な事を起こす、摩訶不思議な力です。」
ルカは手をたわわな胸の前に添えると、ソッと瞳を閉ざした。
「諦めちゃ、駄目。 貴女にはまだ頼れる『家族』が居る。その能力の事だって、一番解ってくれる。」
リンは分身に言葉を託した様だ。
リンの分身はありのままのリンの言葉を告げた。
「で、ですが、あの御方は私の……」
「親じゃない。けど貴女を育ててくれた、たった一人の貴女の『家族』……。貴女はあの人を家族と思わないの?」
リンの分身は感情を持たない。リンの指示通りに動く操り人形同然だ。
でも、その言葉に意思がある様に聞こえたのは、きっと、気のせいだ。
レンはリンとルカを交互に見て、口を開いた。
「 ルカ。お前は、オレ達と友達になる気はないか?」
レンは立ち上がり、真っ直ぐにルカを見た。
ルカは震えだし、ソッと立ち上がると口を開けた。
「と、友達とは、内密な話をしたり、仲良く学園を過ごす、そんな存在ですか!?」
やけに興奮している様だ。
レンは「え…あ、うん。で、でも……」レンが話終わる前にルカが口を開いてレンの手を掴む。
「なります! わ、私、友達を作ったことがなくて、誘われて、ううう、嬉しかった……です……。」
ルカはレンの手を握ったままポロポロと涙を垂らした。
「御父様は、私だけの大切な家族です。だから、頼ってみたい、です。甘えてみたいです……。」
ルカは頬を紅く染めるとニコリと微笑んだ。
この時俺達は友達として、ルカと秘密を作った。
その事はいつか話すだろう。
しかし、その時の俺達は忍び寄る数々の能力者に恐れるだなんて、思ってもいなかった。
「………ふぅん………、そう言う事かぁ?」
- Re: 学パロ ボカロ ( No.4 )
- 日時: 2014/08/28 16:01
- 名前: 唯 (ID: VHEhwa99)
「え」
「おめでとうございます♪」
何故此処に、ルカが……。
「いや、待て。何でお前が俺ん家に居るんだよ!家教えてないよな!?」
俺が慌てて寝癖を手で解かしていると、ルカはきょとんとした表情を見せた。
「だって、スクリーン……。あ、おめでとうございます!桜木学園正式に入学が決まりましたッ!」
ルカはニコニコしながら紙をちらつかせた。
『桜木学園 合格 ピコ リン レン』
厚紙に手書きで書かれていた。
無駄に字が綺麗だな……。
確かコイツ金持ちじゃなかったけ?
「あ、制服……、爺。」
「此方に御座います。」
「ありがとう。 さぁ、ピコ様。あ、リン様とレン様の分も此方に……」
「あ、待って。ちょっと、耳貸して」
「はい?」
「着崩しても……?」
「はいッ!構いません。もちろん、私服でも……」
え、私服でも可?
大丈夫かこの学園……。
ルカは「じゃあ、車内で待ってますね?」と言うとその場から立ち去った。
「やっぱり、取り消し……」
「無理です。」
「いや……だって……」
「申し訳ないです……でも、御父様がどうしてもって……。」
一度切ります
- Re: 学パロ ボカロ ( No.5 )
- 日時: 2014/09/27 22:38
- 名前: 唯 (ID: fxK7Oycv)
俺達が学園に着いた瞬間、とにかく逃げたかった。
え?何でって?まぁ、嬉しい奴も居るだろうけど、俺達にとっては凄い恥ずかしい『お祝い』だ。
いや、普通のお祝いじゃないと言うか、それなりの好意なのだろうけど、恥ずかしい。とにかく恥ずかしいの一言に尽きる。
「キャー!見て、あの人達が新入生じゃない!?」
「あっ、本当だ!話してみる?どうしよう〜!」
なんか、恥ずかしいんだけど。
周りの人の視線が痛いのだ。
「うぅ、御父様はとにかく人様を集めて何かを祝うのが好きなんです……。私は止めたのですが、やはり駄目でした。申し訳御座いません…」
ルカが申し訳なさそうに俺達に頭を下げた。
レンはそんなルカに
「あああ、大丈夫だから、ええと、オレ達迷惑じゃないし!な!だから、顔上げろよ!」
と、なだめた。しかしルカは「私がもっとしっかりしていれば、皆様に気を使わす事等なかったというのに…」と、ノイローゼになっていった。
次の瞬間、リンがレンを押し退けて、ルカの肩に手を掛けた。そして、リンはルカの頭を優しく撫でると、少し表情を緩めた。
ルカは恐る恐る顔を上げると、「リン様…。」と小さく呟いた。
なんか、リンが凄く大人に見える…。
まぁ、俺とレンとリンの中では一番賢いからだろう。
俺はそっと顔を上げると、周りを囲む人の量を改めて目に焼き付けた。思わず顔が歪む。
「あっ、ミク様よ!」
「キャー!今日もカッコいい〜! こっち見たぁ〜!」
周りが騒がしくなった。
先程より、違う。 もっと煩い。
すると人混みを掻き分けて、透き通る水色の色の髪を揺らして気崩した制服を着こなした、スタイルがやたらと良い女性が現れた。
髪は静電気を起こしたかのように、凄い広がりを見せつける髪を手で後ろに掛けると、ニヤリと不適な笑みを浮かべ、此方まで来てピタリと止まった。
「やぁやぁやぁ、キミ達が新しくこの学園に入った三人兄弟だよね?」
と口にした。
リンは少し軽快したらしい。自分の分身をギュッと抱き締めて、後ろに引き下がった。
恐らく、心を読んだのだろう。リンは女性を睨み付けた。しかし、女性はニコニコと笑って居る。
「あっ、そうです。はじめまして。オレはレンと言います。」
レンがペコリとお辞儀をすると、女性はワンテンポ遅れて笑い出した。
「あ、あの…」
「んん〜、嗚呼、すまない。別に自己紹介は良いよ。スクリーンである程度調べたからね。あ、ボクの名前は『ミク』だよ。よろしく。」
女性 『ミク』は相変わらずの笑顔で俺達に話し掛けた。
リンはルカの身体にしがみついて、離れない。リンの分身はリンに抱き付いてスヤスヤと寝息をたてている。
「あのぅ、リン様?どうしました?私の身体何処かおかしいでしょうか?」
と、相変わらずの天然を発動した。
ミクはスッとリンの目の前に立つと、思いもしなかった言葉を発した。
「あああ、リアルの方が可愛いぃ〜!」
「「え……?」」
俺とレンはポカンと口を開けて立ち尽くし、ルカは頭を抱え「またですか…」と、呆れた声を垂らした。
リンのあの表情は恐らく、心を読み忘れたのだろう。
「飴欲しい?一緒にお風呂入る〜?なんちゃって、えへへ〜♪」
「ミク様〜?」
「なぁに?ルカちゃん?」
「いい加減に仕事に戻りなさい!」
ルカの手が勢い良くミクの頬に当たる。周りは「またミク様の叩かれたい病が発動したわ!」「ミク様って本当、変わった人よね。でもカッコいい!」と口々にしていた。
そして響くビンタ音。
「痛い!でも戻らない!ボクはルカちゃんの胸に抱かれるまで!」
と言って目を輝かせた。
リンは幻滅した。
いや、俺達は幻滅した。
久々で申し訳御座いません。
でも頑張るのでよろしくお願いします。
- Re: 学パロ ボカロ ( No.6 )
- 日時: 2014/09/28 18:50
- 名前: 唯 (ID: fxK7Oycv)
参 厨ニ染みた未来少女〜わたしはお前達の支配者だ〜
その後、俺達はルカに連れられ、ルカの自室に移動した。
あの女性 ミクは、ルカの指示により、学園の管理をしているらしく、能力はかなり優れている様だ。「あの御方は頭が壊滅的に可哀想ですが、頼りがありますからね。それに、女子生徒にモテるらしいので仕事をサボる事が度々ありまして……、悪気はないのでしょうが。」と、ルカも少し諦めている様子を見せた。
「お前も大変なんだな。」
と、俺がルカに言うとルカは「ええ、大変です。」と、少し笑った。
リンはあの時、ミクに抱き付かれる挙げ句、キスをされかける等と、悲惨な目に遭った。
まぁ確かにリンは可愛いと思う。顔だちは綺麗で、無駄な部分はなく、頭も良い。さらに、思いやりのあるそんな少女だ。
俺も何度も助けられた。 そう。いろいろと……。
「ピコ様?」
ルカに話し掛けられ、我にかえる。
「あ、嗚呼スマン。考え事してた。」
「え?兄貴が考え事とか珍しくない?いつも適当に生きてる感じなのに。」
「レン、お前…。俺を何だと思ってんだよ。」
「え?……兄貴?」
当たり前の事を言われた。
予想はしていたが。
「あの、御取り込み中申し訳御座いませんが、リン様…どうしたのでしょうか…?私から離れないのですが…」
ルカが申し訳程度に俺とレンに話し掛けた。
見るとリンはルカの身体にしがみついて離れない。
分身は大分前にリンの身体に戻った。
「嗚呼、お前が良ければソッとしといてくれねぇか?リンも、いろいろあったみたいだし。」
俺がルカに告げるとルカは、
「……よしよし。 お疲れ様です。リン様…、今日はゆっくりお休みになってください……。」
と、小さく囁いてリンの頭を撫でた。
一度切ります。
まだ待っていてくれる人は、ありがとうございます。
- Re: 学パロ ボカロ ( No.7 )
- 日時: 2015/02/10 18:26
- 名前: 唯 (ID: oaR7Ao/r)
俺はそんなルカとリンのやり取りをチラリと横目で見ていた。
しかし本当に何なんだ。
「いやールカちゃん、あれは少し弱めだったよ〜。ちゃんと打たないと!アレじゃあちっとも刺激を感じない!!」
変な奴だ、コイツは。
「あ、あの、なんでオレの隣に座るんですか。」
レンは思いきり目をそらしてミク先輩に問う。
「ん?ああ大丈夫だよ。男の子には手を出さないからさ。 ソレにしても……。」
ミク先輩はチラリと隣の部屋に繋がる扉を見ると立ち上がり、片手で右目を押さえ、ニヤリと笑った。
「ねールカちゃん。今回は許してよ?今から侵入者を捕まえるだけだからさ。」
「……仕方ないですわ。今すぐ監禁作業を始めなさい!!」
「ふひひ、そう来なくちゃ面白くない。 覚悟しろよ? 厨二病女!」
ミク先輩はルカに何かの許可を得ると扉に向かって人指し指を構えた。
ルカは立ち上がり、ミク先輩に近寄り、小さく「発砲」と呟いた。
『バババババッ』
「なっ……!?」
「ッ……!?何!?何があったの!?」
レンは驚いた反動で耳を押さえて扉に目を向けた。
何があった?
そんなの見ていた俺もわからない。
ミク先輩の人指し指から眩い光が放たれたかと思うと、扉が穴だらけになり、銀色の光がミク先輩の体に向かって飛んできた。
「よし、レベルアップ。 ねぇ、厨二病女? あんた弱いね、やっぱり。」
「煩い煩い煩い煩い!! いい加減に我にその命を捧げろ!! さもなければ……」
「ちょっと、黙りなさい? りおんさん。」
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