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- 学パロ ボカロ
- 日時: 2014/08/23 22:39
- 名前: 唯 (ID: GTJkb1BT)
知ってる人も知らない人もはじめまして。
唯です。
暇潰しで作った所なので、来れない時も、度々あります。
それに関しては、申し訳ないです。
そして題名に有るように、学園パロディ、ボカロの要素が含まれます。
そして、登場人物は
ピコ 能力 長距離 ??
ミキ 能力 吸い尽くす
レン 能力 瞬間移動
リン 能力 さとり 分身
テト 能力 時間停止
ミク 能力 打つ
メイコ 能力 消し去る
カイト 能力 空間を操る
ユカリ 能力 先読み
リオン 能力 地獄耳
ミズキ 能力 蝶を操る
ユウマ 能力 切り裂く
テイ 能力 道ずれ
ユキ 能力 音楽操作
キヨテル 能力 復活
マユ 能力 取り付く 大きさを変える
イア 能力 コピー
イロハ 能力 引きちぎる
シユ 能力 破壊
です。
設定は後程。
とりあえず、主人公はピコです。
でも、時に語り手が変わります。
よろしくお願いします。
- Re: 学パロ ボカロ ( No.1 )
- 日時: 2014/08/23 23:34
- 名前: 唯 (ID: GTJkb1BT)
はい。上記に書き忘れました。
ルカ 能力 惹き付ける
ミコ 能力 騙す
フユ 能力 凍らす
です。申し訳ない……
始まります。
壱 始まりの学園〜それは俺を救う架け橋になったのだ〜
「……面倒臭い。」
家から少し離れた大きな建物。
その前に立つ俺との双子の兄弟。
「兄貴、その気持ちは解るけど、目の前で言うなよ。ねぇ、リンカ?」
「………。」
双子の中でも弟に当たるレントは隣にボウッと立っている双子の中でも姉に当たるリンカに話かける。
リンカは何も言わず、ただうな付いた。リンカは喋れない。
何故かは知らないが。
その代わり、リンカは不思議な力で自分の分身を生み出し、その分身に喋らせる。
その分身はリンカと違い、ロングヘアー。
リンカは両サイドに垂れる髪が腰くらいの長さで、その他の髪は肩までの短さ。腕には分厚い本を抱えている。
レントはリンカと比べると、少々身長が高め。
唯一の共通点は目の色と髪の色。
目の色は淡い蒼色。
髪の色は金髪。
それ以外は似ていない。
レントは騒がしく、リンカは大人しい。
レントの特徴は後ろでまとめた短い髪。
「なんか邪魔くさいから。」と言う理由でまとめているらしい。
「おい、兄貴?ボウッとしてないでさっさと行くよ!」
いきなりレントの声が聞こえた。
「わ、わかったよ……。」
俺は面倒ながら足を動かした。
〜変わる家族〜
学園内に入ってすぐにメイドらしき人が「ピコさんとレントさん、リンカさんでしょうか?」と話しかけてきた。
俺は少しひきつりながら頷くと、メイドが「それでは私が案内致します。学園長はそろそろ貴女方が来られると申しておりましたので…。」
メイドは無表情で脚を進めた。
数分後、やっと着いたのだろう。
大きな扉の前に俺達は立った。
「此方に学園長がお待ちですので、全て本当の事を語ってください。 貴女方の事はある程度存じあげておりますので。」
メイドは少し目を細めてそう告げると、「失礼致します。」と頭を下げると俺達の前から消え去った。
「あ、兄貴…、もう、引き下がれないよ…。」
レントはそう言うと少し不安そうに扉を見詰めた。
そして次の瞬間、ギギギ…と耳に負担のかかる音が響いた。
「あっ、ちょっと、リンカ!?ノック位し………」
「「……!?」」
俺達の目の前に立っていたのは、学園長らしき男性だった。
「あ、ええと、うううう、家の妹がすいませんッ!!ええと、あの、その…ぼぼぼ、ぼく達……」
「嗚呼、ピコくんにレントくん、リンカさんだね?待っていたよ。さぁ、お入り。」
学園長はそう言うと笑顔で俺達を迎えてくれた。
「………。」
「おや、君はリンカさんかい?」
「………。」
リンカは何も言わず、ただ頷いた。
「あ、リンカ待って!そんな堂々としちゃ………あっ………」
レントはビクッと肩を羽上がらせると、学園長の方を見て「ご、ごめんなさいごめんなさい!」と頭を下げた。
学園長はニコリと笑うと、
「いいや、友達と話す感じでも構わないよ、さぁ、彼処のソファーに腰を掛けて待っていておくれ。」
と、言うとソッと部屋から出た。
リンカは「解っていた」とでも言わんばかりに、堂々とソファーに腰を掛けた。
「………座るか。」
俺はリンカの隣に腰を掛けると、レントは「あっ………」と呟き、俺と反対側のリンカの隣に腰を掛けた。
「 いやぁ、待たせたね。」
学園長は俺達の向かい側の席に腰を掛けて、手を組むと
「君達の名前を変えようと思うんだ。」
といきなり口に出した。
リンカは左手を前につき出すと、もう一人のリンカを生み出した。
するとリンカの分身は口を開くと
「ワタシはリン。レントはレン。お兄ちゃんはピコ。変わらない。」
と喋った。
今回はここら辺で終了です。
- Re: 学パロ ボカロ ( No.2 )
- 日時: 2014/08/24 14:22
- 名前: 唯 (ID: FSosQk4t)
「能力は『さとり』だったね。そして…この学園では少ない『二つ持ち』…か。」
しかし、気になる単語がいくつか挙げられた。
『さとり』『能力』『二つ持ち』。『二つ持ち』は珍しい様だ。
それに、リンカの『さとり』を『能力』と分類している。しかも、少し考えては「……やはり必要か」等と呟いては頭を抱えた。
「あの…リンカとオレ、名前変わるんですか?リンとレンに」
レンは少し不安そうにリンカの頭を撫でた。リンカは分身を抱きしめ目を閉じた。
この学園何だ。
「………待てよ。」
「え?」
「何で名前を変えるんだよ。俺達は家族だ。大切な兄弟なんだよ…名前を変えるなんて、勝手に口に出すんじゃねぇよ!」
「兄貴!」
レントが手を伸ばして、俺の手を握ろうとした。
だが、俺はそれを振り払い、学園長に向かって全ての気持ちを破棄出した。
「絶対に許さねぇ…リンカもレントも俺の大事な家族だ!関わりもないお前が、俺達に指図するんじゃねぇよ!この硬い絆を堂々と破壊するんじゃねぇよ!」
「兄貴辞めて!」
「…ッ!」
俺はハッと我に帰る。俺は何を…
しばらくの静寂。
やがて響く笑い声。
「すまない。しかし、此処では本名を名のってはいけないんだ。」
学園長は両手をパッと離し、なにかを出現させた。
「君達もやってご覧。出てきたコレは『スクリーン』と呼ぶんだ。君達の情報や、学園の説明が詰まっている。決して他人に見せてはいけないよ?詳しくは『ルカ』に聞いてくれたまえ。彼女はこの私の娘だ。いつも遅くに起きるから、会える確率が低いが、今日は珍しく起きているんだ。彼女の特徴は桃色のロングヘアー、髪が巻いてあって、黒いドレスを身に付けてカチューシャに白いレースがあしらってある。」
学園長は手を叩き、スクリーンを消した。俺達も同じようにスクリーンを消す。
「さて、君達に聞きたい事があるんだ。良いかな?」
学園長はニコリと笑うと俺達に話しかけてきた。
「あ、はい。俺達の答えられる事なら……。」
「身近な事でも良いんだ。君達の身体と周りの人の身体の違うところがあると思うかい?」
学園長は表情を崩さず、俺達に問う。
「オレ、なんか瞬間的に何処かへ行けるんです。」
「…?」
「心が読める。分身は五人まで。」
リンの分身はぐったりとリンの膝に倒れ込む。リンはそれを受け止めると、頭を撫で、持ち上げて優しく抱きしめた。
レンは「あ、兄貴凄い脚早いよね?1Km10秒で走れるし、息切れしないし!凄いと思うよ。」と口に出した。
「それが君の能力、長距離。…いや、これはまだ言わない方が良いか。とにかく、聞きたいことは聞けた。ルカを探してくると良い。スクリーンにルカの部屋が表示されるだろうから、そこに向かってくれ。」
学園長は部屋から出ていった。
弐 学園絶対美少女〜彼女は悩みを抱えた小さな天使〜
しばらくスクリーンに従って歩き続けてかれこれ10分。
「彼処じゃない? 」
レンはリンカの事をリンと呼んでいた。
「リン、ノックしろ。」
リンは頷き、ノックをした。
するとすぐに「どちら様でしょうか?」と、声が聞こえた。レンは
「レンと、リン。そしてピコです!学園長が是非此方に行くようにと…」
「あら、新入生かしら…どうぞ。何も有りませんがくつろいでくださいまし。」
この声の持ち主がルカらしい。
「失礼します。」
俺達は扉を開くと、そこにいたのは美少女といっても過言ではないロングヘアーの少女。
「良く此処まで辿り着けましたね?大変でしょう? 私の名前はルカ。 あなた達の名前は?」
と。ルカは俺達の名前を聞いてから「此処に座って」と言うジェスチャーをして、俺達の向かい合わせになるように座った。
「なんか凄く綺麗な人だね…座った姿も凛としていて素敵な方だよね…見てて飽きないよ。」
レンはルカの姿を見てそう俺に話す。 俺はそれに頷き、ルカに魅入ってた。
「どうかされましたか?」
「あっ、ごめんなさい、綺麗で素敵な方だと思って…。」
レンは慌ててそう言うとルカは「いいえ、そちらの御方の方が品が有ると思いますよ? 綺麗な瞳で柔らかそうな毛並み。読書が好きなんですね?その兎のようなリボンお似合いです。」と、リンの姿を見て口に出した。
「失礼致しました。私、どうしても口を開くと長くなってしまうんです。」
ルカはしょんぼりと肩を落とすと口を押さえた。
「良いんです。家の妹を褒めてくださって。ルカ様も素敵だと思います。まるで一輪の薔薇の様に…一輪でも凄く美しく映り、どうも目に止めてしまう。」
俺はルカを見て思った事を喋った。
ルカは「ありがとうございます。」と微笑んだ。
「そんなルカ様に聞きたい事があって」
レンはルカに学園長の言っていた事を述べた。
「あ、申し訳ございません。今説明しますね?」
ルカはニコリと笑いスクリーンを手に出した。
「基本からお伝えします。 このスクリーンは、自分の個人情報が詰め込まれています。例えば、本名や、年齢。そして一番大事な能力。 能力と言うのは、人によって不必要ですが、この学園には必要不可欠なんです。御父様も申し上げていたと思われますが、『二つ持ち』と言うのは、能力者の中でも最も少ない能力の掛け持ちの事です。 後ちょっとなら他人の事を知ることが出来ます。一番上にある蒼い丸を押してください。 出てきました名前表示を御覧ください。一番上に記入されていますルカと書かれたところを一度押してください。 出てきた写真や年齢。そして能力を見る事なら可能です。ですが本名はブロックされています。兄弟なら、知っていても構いません。決して人に言いふらしてはいけませんよ? そして『マップ』と書かれたところを見てください。そこを指先で触れると、『学園内マップ』『自宅マップ』が出て来ます。『学園内マップ』は、この学園内をマップ化したもので、居場所を特定したり、『Sig』で使うことが多いです。 ちなみに『Sig』と言うのは、そのまま役すと、『戦い』と言う意味になります。つまり、能力戦です。 詳しいことは後程…。『自宅マップ』と言うのは、居場所を特定する他、ナビゲート機能もついております。此処は結構遠い場所だから、出来るだけ近道を案内するようにしています。此処まで質問はありますか?」
ルカは喋り終えると欠伸をして目を擦った。
「質問」
リンの分身が口を動かす。ルカは「何でしょうか?」とリンとリンの分身に首をかしげる。
リンの分身は口を動かす。
「なんで本名はブロック?なんで知られちゃダメ?」
リンの分身は全て良い終えてからに瞳を閉じた。ルカは
「本名は誰かと被ることを防ぐため、偽りの名前でブロックしています。本名を知られるとウィルスが発生、能力者は滅びてしまうのです。 有りませんでしたか?パソコン等を扱っていて、エラーが起きてそのまま身体に電気が走った事…。能力者はインターネットや、電気に弱く、常に何かを起こしてしまうんです。スクリーンはそんな迷惑なウィルス感染を起こさないように対策がされているので、インターネットを使って何か調べモノをしてもエラーを起こす事なく安全に仕様出来ます。」
ルカはリンに恐る恐る言うと、リンは静かに頷いた。
ルカは「他にご質問は?」と笑いながら言うと、俺とレンの顔を見た。
「ルカ様の能力について質問良いですか?」
とレンはルカの方を見る。ルカは
「ええと、はい。なんでしょうか?」
と少し表情を暗くしつつも笑顔を崩さず笑い、レンを見た。
「惹き付けるって人目を惹き付けるって事ですか?」
「…。」
「も迷惑かけられてるんですか?能力に。」
レンは真面目な表情でルカに向き直る。ルカはビクッと肩を強ばらせた。
「もしよければ、相談にのります」
レンは立ち上がるとルカの手を握りルカの瞳を見つめ、「たまには誰か頼ってください。」と、強くそう言った。ルカはその言葉に涙を溢し、声を弱々しくあげて泣きじゃくった。
しばらくしてルカは落ち着きを取り戻し、「先程は見苦しいモノを失礼致しました。」と、反省の言葉を述べた。
「この能力、制御不可能なんです。そのせいで普通の暮らしを手に入れたくても手に入れる事さえ許されなくて。 悩まされた挙げ句、充分な睡眠を得る事が出来なくて、一生懸命頑張っても、体力を消費して部屋から出ることを辞めたんです。」
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