BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 君と僕(カノシン長編BL)※コメント下さい
- 日時: 2014/12/03 22:00
- 名前: 視力0.1 (ID: KjYpxfgY)
復活しました、視力0.1です。
知らねぇよ、という方はこのサイトの作品検索で、探してみてください。
私の作品が過去ログに眠っていますw
なんやかんやありまして、連載不能状態に追い込まれていました。
が!!
復活いたしました!
いやいや嬉しいです、またここのお世話になりますw
この前もカノシンだったのですが、改めて別のカノシンを書こうかと思ってます。
覚えていてくれた方、待たせてほんっとうにすいませんでした!
初めてご覧になる方、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです!
あとコメントしてくれたら、とても嬉しいです。叫びます。(真顔)
〜コメントをくれた方〜
・レチッド様(啄木鳥様)
・カルラ様
・望太様
・273様
・夜雀様(駄菓子屋の猫様)
・マーヤ様
・桜風様
〜目次〜
1、恋 >>2 >>6 >>7
2、堕とす >>8 >>9 >>23
3、嫉妬 >>47 >>70
- Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.5 )
- 日時: 2014/11/17 17:16
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
レチッドおおおお!嬉しいこと言わないでええっ(泣)
感動です...(;_;)
- Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.6 )
- 日時: 2014/11/17 18:03
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
1、恋(2)
シン「そんでモモのやつ、ヒビヤにブチ切れてんだぜ?小学生に半泣きにさせられちまって」
思い出して面白そうに笑う、シンタロー君を見て僕も笑う。
僕も毎日、ここに居られたらいいのに...
シン「...カノ?」
カノ「ん?どうしたの?」
何とも分かりやすい表情でシンタロー君は、僕を見た。
シン「いや、返事ねぇし、黙ってっから具合でも悪いのかなって。」
カノ「ええ!?そんなことないない!僕はじゅーっぶん元気だよ?」
こんな僕を心配しないでくれ。
そんな感情で、両手を顔の前で振った。
シン「そ、そうか...?なら良いけどよ。」
特にシンタロー君にだけは心配をかけたくはない。
姉ちゃんの大事な人なんだ。
僕なんかには手の届かない所にいる人なんだ。
そんな人に、僕は触れちゃあいけない。
そう思えば思うほどに、シンタロー君と関わるみんなを、ドス黒い感情で見てしまう。
僕は触れないようにしているのに、みんなは馴れ馴れしく事情も知らずに、関わっていく。
そんな風に思ってしまって、自分が嫌だ。
僕は見るだけでいいんだ。
僕がシンタロー君に釣り合うだなんて、お門違いもいいところなのだから。
- Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.7 )
- 日時: 2014/11/18 16:25
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
1、恋(3)
シンタロー君との会話を切り上げて、僕は自室のベッドに寝転んだ。
カノ「はぁ...」
思わず漏れる深いため息。
何も考えず、ただひたすらに天井を見つめる。
意味のないまま数十分ほど過ぎたころ、ふと妙案が浮かんだ。
『手の届かない所にいるのなら、引きずり下ろせばいいい。』
刹那、ゾクッとした気持ちの悪い感覚が背筋に走る。
しかしそれとは裏腹に、僕の表情は、心は、その妙案に賛成してしまった。
口角が上がり、僕は自然と笑みをこぼしていた。
そうだ、そうじゃないか。
手が届かないから諦める?
違うだろう?
カノ「手が届かないなら、僕の所まで堕としてしまえばいいじゃないか。」
ああ、自分はこんなにも薄汚れた奴だったのか。
もともと、自分が汚れていることくらい知っていたが、それを遥かに越えている。
カノ「あはっ、あはははっ!」
夜の暗い闇に包まれた部屋のなか、僕は一人狂ったように笑った。
ひとしきり笑った所で、僕はポツリと呟いた。
カノ「シンタロー君...僕の所まで」
堕ちてくれるよね___________?
- Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.8 )
- 日時: 2014/11/18 18:52
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
2、堕とす(1)
「シンタロー君を僕の所まで堕としたい。」
そんな歪んだ願望は日増しに強くなっていった。
そんなある日____
セト「シンタローさん!ちょっと手伝ってもらってもいいっすか?」
シン「あぁ、いいぞ。」
セトとシンタロー君の会話が耳に入った。
ここ最近、僕はシンタロー君と関わるみんなが、少し気に食わなくなっている。
もちろんそんなことは知られてはいないのだが。
シン「うわあっ!」
物思いに耽っていると、台所から情けない悲鳴が上がった。
それに続いて「ガチャンッ!」という大きな食器の割れる音。
カノ「し、シンタロー君!?」
たまらず立ち上がり、台所へ慌てて飛びこむ。
次の瞬間、目の前に広がっている光景を見て、台所へ行かなければよかった、と心の底から後悔した。
- Re: 君と僕(カノシン長編BL)※コメント下さい ( No.9 )
- 日時: 2014/11/19 17:33
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
2、堕とす(2)
目の前に広がる光景は______
飛び散ったガラスの欠片。
受け身も取れずに倒れたのであろうシンタロー君。
そしてその下で、シンタロー君のクッションになったセトの姿だった。
一瞬、自分でも制御できないような、黒い何かが胸中に渦巻く。
そんな僕をよそに、二人は起き上がった。
セト「ふー...危なかったっすねぇ、シンタローさん。」
シン「あ、あぁ、わりぃなセト。
カノも心配かけちまって...ん?」
カノ「..........で。」
シ・セ「カノ...?」
僕は低く呟く。だけど、セトには聞こえなかったようだ。
はぁ、とため息をついてから、もう一度はっきりとこう言った。
カノ「僕のシンタロー君に触れないで。」
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