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【ハイキュー!!】私的CP多
日時: 2015/02/09 20:15
名前: 伊吹 (ID: /uGlMfie)

どうも伊吹ですー。
今回は自分の好きなCPを多めに書いていこうかと…考えていますー。
黒研、兎赤、月山、クロ月…など、青葉城西はほとんど出てこないと予想されます…

まぁ、はっきり言って自分は強い黒研推しです。はい、とても黒研が足りてないわけでー、いやーうん((((
でも、黒研だけじゃなくリクも受け付けますので気軽にどうぞ。

Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.6 )
日時: 2015/01/04 22:27
名前: 伊吹 (ID: rS2QK8cL)

前回の続きですー



『もしもし月島です。今いいですか?』

考えた末、やはりこの人しか頼れる人が居ないと判断したのだ。
もう夜の9時を回っていて、山口の件からもう3時間半が経っている。迷惑かと思われた連絡はすぐ彼に届いたようで少しほっとして胸をなでおろす。

『あぁー…もしもし、ツッキー?どうしたー?』

少々怠いようにだらだらと応答した黒尾さんは軽く僕に質問を問いかける。
合宿以来ではなく、ちょこちょこと顔を合わせていたため、久しぶりだとは言い難いだろう。そんな独特の低い声に、僕は一所懸命説明をしていった。山口が好きだという事。そんな彼に彼女という存在が出来たということ。それだけでは足りないかと僕の中に現れている感情の事までも全て打ち明けてしまった。
流石に本心言いすぎたかと頭をひねったものの、彼は特に気にしていないようで僕に質問を繰り返す。

『つ、ツッキーはさ…その、山口をどうしたいの…』

切羽詰まりながらたどたどしく言葉を繋げていく黒尾さんは珍しい。いつも淡々と喋りかけてくるはずなのだが。今の彼には堂々とした発言が見当たらなかった。
それより、この質問は1番分からないやつだ…。

『…どうしたいって気は無いんですけど、山口が他の人のものになるのが惜しいと言うか……手離したくない』

小声でひっそりとつぶやいた最後の一言は、良いのか悪いのか黒尾さんの耳にしっかりと入っていた。携帯の奥からはう、うん…と唸るような考え込むような弱々しい声が聞こえてくる。それだけではなかったようでボソボソと不満のようなものも聞こえてきていた。
不満を言われるのも分かりきって僕は電話しているのだ。どれだけ暴言を吐かれようが僕が悪いようになる。
はっきり言ってしまうと、僕から黒尾さんへの嫌がらせに過ぎないだろうが、黒尾さんは断りなく僕の話を聞き入れてくれている。
僕の憧れ的存在である赤葦さんや、孤爪さんでも話は合うのだろうが僕はあえて黒尾さんを選択した。相手はどう思ったのか、定かではないが嫌悪感があるに決まっている。
でも、僕が黒尾さんのことを忘れられないのも今の現状であった。

『…そうか、それはあれだ。ただの嫉妬だよ。ツッキーがその彼女に嫉妬してるだけ。自分がそーゆー存在になれないから気にいらねーんだよ。わかる?』

長い沈黙の後、突然口を開いた黒尾さんはきっぱりと僕の中の内を明らかにした。
うっと声を漏らすと、彼はふぅと息をつく。
図星だ。分かっていること。1番、気にしていた僕の内の本心だった。

『じゃあ、悪いけど…俺に分かるのはこれだけだから。ちょ、研磨…っ』

こんな時間に孤爪さんがどうしたのだろうかそう言えば2人は幼馴染だったような、終わりの言葉もままならないまま、画面の奥からぷつりと切れる音が小さく聴こえた。
やはり過去を引きずる僕の悪い癖。こんな対応される覚悟で連絡を取ったつもりであったが、妙に他人行儀だとさらに傷つくものである。自分の感情が高ぶるのを感じ涙腺が緩みだした。
あれ、僕こんなに泣き虫だっけ?
信じたくないと言わんばかりに目と腕を滅茶苦茶に擦り合わせると僕の目は小さく悲鳴を上げた。
今はやはり孤爪さんが黒尾さんの隣にいる。そこに僕の居場所はない。分かっている。元から孤爪さんがいた場所を僕が無理やり奪い取っただけのこと。その間、孤爪さんの居場所はなかったのだと思えば、同じく現在進行で僕はその現状に立たされている。
黒尾さんの周りは満席で音駒の皆から厚い信頼も勝ち取っている。一方、山口の方も僕専用の特等席はもう無くなっていて、それは彼女のものとなっている事だろう。
___山口が好きだとか、黒尾さんの隣だとか…僕はどうも白黒付けられない。まだ黒尾さんのことを引きずりながら山口にも好意を抱いている。きっぱりと道を一つにしなければと心に思い込ませるが、どうなのだろうか。自分でも曖昧な意見のもと手続きしていく申込書はどちらとなられるのだろうか。疑問を抱えつつ僕は早々と重くなった目を閉じて夢へと溺れていった。


次は多分回想に入りますねー

Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.7 )
日時: 2015/01/20 00:46
名前: 伊吹 (ID: 39P00L.2)

前回の続きです
うわわわ!!!すいません!!合宿の所見てなくてうわーっと想像で書き始めてしまいました!!日向と影山は後からじゃじゃーんときますよね!!
本当にすいません、申し訳ない限りです…

【黒尾さんとの過去】

バレー部に入部して少し経ったそんな時。合宿と名の少々面倒くさいものに烏野も参加した。もちろん、行きたくないに決まっているのだが、全員参加の形になっているため僕だけ行かないのは不自然であるし、ここで学ぶことも少なからずあるだろう。
そして僕はそんな単純な理由で参加した。
他の学校の生徒達と心身ともに鍛え絆を深め教え合う…綺麗事ばっかり言ってんじゃねーよと指摘したくなるもののそれが一応目標として掲げられているため文句など言えるはずがない。でも、こんな馬鹿げた合宿なんかに目を輝かせる阿保もいるのだ。
今日も今日とて、オレンジに跳ねた髪をわさわさと揺らしながら目を見開いて歩き進んでいく。
もう察したであろうがそいつは何だってパワーをフルに活用して全開で本能のままに動く。僕には到底わかり知れない…わかりたくない具合なのだ。
でもそれは日向だけではなかった。王様も妙にそわそわしていて、『トイレならそこの裏にあるからな?』と釘をさすように主将、副主将と交互に何度も言われていた。

早速、その合宿をする場に着くとさっきまで暗い雲だった空は打って変わり、白い雲に青い空という幼稚園児が描きそうな、単純な色具合に晴れていた。
そんな空のようにどんどんとテンションが上がっていき盛り上がってきている日向は手のつけようがない子供と化していっている。
僕は日向を軽くあしらいながら、周りの風景をぐるりと眺めた。体育館が立ち並ぶ此処は普通の合宿場と言ったところで、特に変わった様子もないらしい。内装もそこそこでやはり面白みもないただの合宿場にしか過ぎないのだ。
そして、すべての高校が揃ったところで合宿はスタートしたのだった。


すいません、すごい短かったです。回想続きます。

Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.8 )
日時: 2015/01/14 20:15
名前: 春介 (ID: vJF2azik)
プロフ: http://ハイキュー&ダイヤのBL

ほぎゃああああ!?(゜ロ゜)(´Д`)
なにこのかわいすぎる月山ぁぁぁぁぁ!
ヤバい・・・心臓もたない・・・。

あ、初めまして、いきなりすいません。
春介です。
可愛い、可愛いです!月山!
私では書けない!うらやましい文才です。

クロ月あんま好きじゃないんですけど・・・(・・;)(じゃあなぜきた)
けど、頑張ってくださいね。

あ、めっちゃ今さらですが、入っても大丈夫ですかね?(--;)

Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.9 )
日時: 2015/01/20 00:44
名前: 伊吹 (ID: 39P00L.2)

春介さん

入っていいですよ!というか大歓迎です!!
初めまして!いえいえ、ありがとうございます!!
文才なんて存在しませんが…w

わかります、大いにわかりますよー、月山素晴らしいですよねー!!

Re: 【ハイキュー!!】私的CP多 ( No.10 )
日時: 2015/02/09 20:03
名前: 伊吹 (ID: /uGlMfie)

とても久しぶりの更新な気がします。遅くなりましたが、今回は前回の続きではなく、ちょっと前に自分の身に起こったノンフィクションの物語です。
この赤葦が私の位置ということになりますね。……すごく痛かったです。



”フクロウの骨盤”




『……骨盤が逝きました』
『『え?』』

とある日の放課後。部活をするために体育館に向かったある2名は赤葦の言葉に間抜けな声が漏れた。
他の部員は委員会活動のため、放課後丸々委員の仕事だと言われ駆り出されるのだ。当然、そんな面倒くさくて責任感の必要な仕事に協力する気がさらさらない木兎と木葉は委員会自体入っておらず、たまたま会った体育館際で今日は2人しかいねーな、なんて駄弁りながら体育館に着いたところだった。
体育館独特な匂いに包まれ、ドアを開いてみると、そこには呆然と突っ立ったままの赤葦が死んだ目をしてこちらを振り返る。少々、目に涙をためているように見え、この現場に赤葦が居たことに疑問を抱えつつもいつもと感じがおかしいと判断した木葉は急ぎ目に赤葦?どうかした?と優しめに声をかけたのだった。それもそのはず、赤葦はいわゆる学級委員という大事な委員の一人で本当ならどこか他の教室で委員のみんなと実行していく活動をきめているはずなわけだ。しかも、委員をサボったとしても、体育館のど真ん中で制服姿なのがまずおかしい。
近づけば近づくほどぼやけていた赤葦の表情がはっきりしてくる。

『赤葦!?!?なんで泣いてんだよ!?』
『いやマジでどうした!?』

木兎は驚きが隠せない様子で赤葦をなめるように見ていく。一方、木葉はというと、こっちもこっちで少し眉を潜めながらただでさえ細い目を更に細めるのだった。
声を掛けた先の赤葦は切羽詰まりながら何かを言おうと頑張っているようだが、それは声に出ておらずその頑張りは無駄なモノである。ポロポロとまるで2人が赤葦を泣かせたかのように見えるその光景はなんとも奇妙で信じがたいものだ。
流石にそろそろヤバイかなと赤葦を慰めるようにタオルを渡す木葉だったが、嗚咽交じりにまだ何かを言おうとしている赤葦の姿にほんの少しだが心が揺らいぎ、いつもなら鈍い木兎も目を細めて木葉を見る。
泣き始めてから何分経ったのだろう。やっとの思いで泣き止んだ赤葦に何があったか言ってみ?と声をかけると歪な体勢のまま、赤葦は嫌々口を開いた。

『……こ、骨盤が…痛くって……っも、死にそう…で、す…っ』
『…?骨盤ってどこだ?』
『っばか、ここの腰んとこの骨だよ!!ほ・ね!!』

安定の馬鹿さ加減がなんとも木兎らしい。木葉は木兎の骨盤を力強く握ってその場所を示す。本当にこの馬鹿さ加減が一周回って天才じゃないかなと木葉は考える。
一生懸命に骨盤を抑えながら訴える赤葦はまるで女の子だ。男が骨盤痛い、なんて聞いたことがない。常に凛々しく上がっていた眉は今にもおちてしまいそうなほどに下がっていて、瞳も薄い水の膜が張られている。

『あかーし、何したんだよ?』
『…な、んか…椅子に勢いよく座っちゃったら骨盤らへんにどっか当たっちゃって、そこからあんまり痛いもんだから思い切り殴ってました』
『いやアホだろ!?』

アホな木兎も軽快にツッコミを入れては目を見開いて赤葦を見た。

『…だって、慣れてしまえば気にしなくなるかなって…』
『意外だな?赤葦がそんな木兎みたいな事やるなんて』

俺に失礼だろ、木葉ぁぁぁ!!!と異常にでかい声を上げるのは本当にやめてほしい。煩くて迷惑で、今は赤葦も骨盤に響いてしまう。案の定、痛みが悪化した赤葦は、骨盤をぎゅうっと優しく包み込みながら木兎に非難の目を向けた。

『なんで痛いって言った側からそんなことするんですか。このまんまだといつまで経ってもトスあげられないんですからね』

小さな子供に言い聞かすように赤葦は木兎に向かって言い放った。当然、トスを上げてもらえないとなると木兎は大きな反応を見せて赤葦との距離を更に縮める。そんな木兎の反応に少々戸惑いながらそれ以上近づかないでくれとただただ願うだけ。木兎と骨盤との距離、約5.2㎝。大変だ、このままじゃ身を乗り出した木兎の手が俺の骨盤とごっつんこしてしまうではないか。それだけは避けたいとなんとか身を引くものの、どんどん木兎のガタイのいい身体は近づく一方。

『あかーし!?ごめんな!?俺が出来ることはなんでもすっから!!』
『〜〜〜っ!?!?いたたたただだ!!!』

木兎の言葉の数秒後。分かっていたかのように当たってしまった。痛い痛い。ただただ痛いばかりの赤葦は身体を丸めて悲痛の声を漏らした。そして、瞬間的に堪忍袋の尾が切れた赤葦は木兎に向かってボロクソ文句を言いだす。

『もっ…!!何回言わせたら良いんですか!!痛いって、言ってるでしょう!?自分の手がさっきまで何処にあったか分かってます!?その痛いって言ってる骨盤の5㎝も近くにあったんですよ!?本当に物分かりの悪い方ですね!!呆れる以外言うことないですよ!!まだ俺だったから良かったものの、他の方にこんなことしたらただじゃおきませんよ!!』
『………ぅ…』
『返事!』
『…はい』

やらかしたなと半分呆れつつ傍観者の木葉は2人の光景を目にする。
同じく木兎もやらかしたと心の中で申し訳ない気持ちがいっぱいだった。痛いとこを触れてしまったという謝罪精神よりもかなり上回って赤葦を怒らせてしまったという印象の方が強い。それもそのはず、赤葦京治はとても温厚な性格といっても過言ではないくらいしっかりした母親体質だ。それに加えて、常に冷静で周囲のことをよく考えて行動する頭脳派。その対照的に木兎光太郎は自分の思い通りにならないと嫌な性格で、俗に言う自己中心的である。そのためか、人に迷惑をかけることが多々あり、本能のままに行動する肉体派。
全く違う2人は合わないようでよく合うとても良いコンビだと言えるであろう。
そして、ふと考えついたかのように木葉は軽々と口を開いた。

『んじゃさ、木兎が赤葦の身体押してやれよ。あ、そりゃあ骨盤じゃないぞ?疲れ溜まってんだろー背中とか腰とかさー…お前いっつも赤葦に迷惑かけてんだから、第二の母ちゃんを労ってこい』

『…うん、あかーし……いい?』
『どうぞ勝手にやればいいじゃないですか』

ふいっと顔を横に動かすところを見ると、まだ赤葦の怒りは収まってないようす。
そんな光景がまるで熟年夫婦のようで思わず木葉は苦笑した。

『…あかーし…座ってくれると嬉しいんだけど〜…』

まだわがままを言うかと木兎に睨みを利かせながらも制服のまま床に座り込んだ。
赤葦は基本的にめんどくさいことが好きではない。でも、その上几帳面となると言語を絶する。布越しでも感じる冷たさがなんとも気持ち悪いものだ。何となく体を猫背に丸めて、背中を木兎に預ける。
流石にもう骨盤を押さえることは無いだろうと思いながらも小さく微笑した。ゴツゴツとした大きな角張った骨骨しい手が赤葦の背中から腰にかけてを優しく、そして丁度いい加減を効かせながら上へ下へと行き来するのがなんだかくすぐったい。
今度は骨盤に当たることなく、不器用な彼が器用な作業をすると言うのは、木葉の言った通り第二の母にとって、苦悩で頭を抱えるくらいに心配を通り越すもの。
でも、そんなに自分の事を想ってくれていて、正直嬉しいと考えるのは外部に漏れることない。自分の中だけの密かな考え。

=e n d*=

てゆーか、あれです。ちょっと赤葦を怒らせたかっただけです()


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