BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け!
- 日時: 2015/03/05 23:26
- 名前: 焼き豆腐 (ID: XvkJzdpR)
こんにちははじめまして!今回、クロシンっぽいやつを書かせてもらいます!更新スピードはカタツムリ以下ですが……。文才のかけらもない。なんてこった。かわいいシンタローとか、かっこいいシンタローが書きたかっただけ……。
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.4 )
- 日時: 2015/03/06 00:35
- 名前: 焼き豆腐 (ID: XvkJzdpR)
K∀NOさん
え?!神?!神はそちらでしょうが!!うわあ、ありがとうございます!がんばります!(クロシンまでちと時間かかりますが…)
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.5 )
- 日時: 2015/03/07 00:18
- 名前: 焼き豆腐 (ID: XvkJzdpR)
「じゃあ、そろそろ戻らなくちゃ。お兄ちゃん、早く元気になってね!」
「いじめをうけるくらいなら、百点なんて無理してとらなくてもいいのよ?じゃあまた明日来るわね。」
「うん、また明日…。」
『百点なんて無理してとらなくてもいいのよ?』
母さんの言葉がいつまでも耳に残っていた。もう、母さんやモモを成績で喜ばせることはできないんだ……。
きっと、母さんとモモは、俺がいつもどおり百点をとっても、いじめをうけないかと心配するだけだろう。
俺から勉強を取ったら何が残る……?
運動神経は人並みだし、モモみたいに働いて、金を稼いでいる訳でもない。そのうえ、性格はとことんひねくれてる。
ベッドに寝たまま、拳を握りしめる。きれいなシーツにくしゃくしゃとシワがはいった。怒りがふつふつと沸いてきた。なぜ…なぜこんなにも、俺は親孝行できないんだ?なぜこんなにもやくたたずなんだ…?
再度強く握った拳をベッドに打ち付けるも、少し、ポスッっと音がして、ポーンとはねかえってきた。
「……………!!」
無力無力無力無力無力無力無力無力無力
俺は何も救えない。何も…………っ!!!
「ぅっ………!うわああああああああああああっ!!!!!!!!!」
体の至るところが痛むのもお構いなしに起き上がりベッドの上にすわると、叫び、枕を殴った。
「なんでっ………なんでっ…!!!!」
枕を殴る度に、拳はもちろん、肩にまで痺れるような痛みが届く。
バンッ!!
「シンタロー君!!」
病室のドアが大きな音をたてて開き、病院の先生が入ってきた。
だが俺はまだ枕を殴っていた。
「…こら…おちつきなさい…! うう…おーい、だれか来てくれ!!」
先生が廊下側へ大声で呼び掛けると、看護婦が二人入ってきた。
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.6 )
- 日時: 2015/03/24 23:21
- 名前: 焼き豆腐 (ID: eZhua0R/)
それから何ヵ月かしたころ、もう学校に行けると病院の先生に言われた。
俺は笑って、「本当ですか!」といった。母さんも、モモも、すごく喜んでくれていた。なぜか、喜んでいた。
俺も表では喜んでいた。正直嬉しくもないのだが。学校に戻ることができたことが嬉しいように見せていた。ここで落ち込んでたら、またみんなに余計な心配かけるだけだ。そんなこと、許されるものか。
母さんは笑う俺を見て、ホッとしたようだった。
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.7 )
- 日時: 2015/03/24 23:50
- 名前: 焼き豆腐 (ID: eZhua0R/)
学校生活再開。俺にとっては、もう学校なんて行きたくなかったのだが、もう、迷惑はかけられない。
「……ふぅ………行ってきます!」
学生鞄の取っ手を握りなおし、いつもよりも大きな声を出し、ドアの外へと踏み出した。暗い気持ちを悟られてないといいんだけど………。
久しぶりの外。家から出たのはいいものの、今は夏真っ盛り。学校につく前に俺なんて溶けてなくなっていそうだ。蝉のBGMがさらに暑さを引き立てているような気がする。
「ぅうわぁ〜〜……学校まで行けるかなあぁ〜………」
汗だくになりながら、一歩、一歩と進んでいく。気分はまるで、砂漠で放浪している人のようだ。
母さんは、俺の体を心配して、
「車で送ろうか…?」
と聞いてくれたのだが、何度も言ったように、心配や迷惑はかけられない。もちろん断った訳だが、断ったから炎天下の中歩いてる訳だが、ちょっとだけ後悔している。なにがなんでも、病み上がりのやつにこの気温は酷い。
「……うへぇ…こうなりゃ裏道を…」
通学路から外れることになるが、裏道を通れば日陰を通っていくことができたはず。この際、校則はどうでもいいや。ばれなきゃ平気。
「だって、熱中症になるわけにもいかねぇしな!うん!」
平気、平気。と自分に言い聞かせ、俺は通学路を外れた。
「あああ…日陰ぇ……」
建物の形や屋根で、上手いこと道の左側に日陰の道ができている。日光が直接当たるか当たんないかで、こんなにも違いがあるのか…!相変わらず暑いが、さっきよりかはマシだ。裏道行っててよかった…!
裏道といっても、寂れた小さい商店街みたいなとこで、路地裏とかじゃあない。
本当に日陰バンザイ!裏道バンザイ!
刹那
「…っ?!」
視界がぶれた。
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.8 )
- 日時: 2015/03/25 23:42
- 名前: 焼き豆腐 (ID: eZhua0R/)
黒で統一された怪しい雰囲気の店から、一人の若い男がでてきた。
「ふんふんふ〜ん………♪」
店のドアを押すと、上に掛かっているベルが カラン、コロン と音をたてる。店の看板は『準備中』とかかったままで、一週間ぐらい前から変わっていない。この店が何を売っている所なのか分からないくらい、中は暗かった。
彼の店は、夕凪通り 通称 『裏道』と呼ばれる、いまやすっかりさびれてしまったところにひっそりとたたずんでいる。裏道という名前は近くの高校生がいつの間にか使っている呼び方だ。夏の朝の間、上手いことできた日陰を早足で通っていく高校生は、たまに見かける。最近は見てないけど。
「うん…朝飯どっか食いにいくかな…!」
後ろ手にドアを勢いよく閉め、鍵もかけずに歩き出す。あんな店、入るやつなんていないんだから。
店の経営は全くもってダメだけど、その事についてはいくらでも言い訳できる。まず、場所が悪すぎる。
「はてさて…今日はマックにでもいっ……?」
日陰を通り、人通りの多い通学路側へ足を進めていた途中、だれかが道端にうずくまっているのを発見した。
思わず歩みをとめる。
「……おい、大丈夫か…?」
そいつから返事はない。ヤバイやつか?
とりあえずかけよって、起こしてみる。うつ伏せのままうずくまっているそいつを、仰向けに起こす。……軽っ?!
服をみると、男子高校生だとわかった。気絶してしまっているようだ。
思わずゴクリ…と息をのむ。
半袖の制服からのびた細くて白い腕。女子力の高い華奢な体。きれいな黒い髪。整った顔。
これがいわゆる『美少年』ってやつなんだなって咄嗟に思った。
自分の腕の中でダラリと気を失っている彼がなぜかかわいく思えて、なんか……襲いたい(真顔)。
まあ……道端に好みの美少年が気絶してたら…
お持ち帰りしかないだろっ!!キリッ
そうと決まれば!
少年をお姫様抱っこし、来た道を帰ることにした。
店長クロハ、初めての一目惚れ…!