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- [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け!
- 日時: 2015/03/05 23:26
- 名前: 焼き豆腐 (ID: XvkJzdpR)
こんにちははじめまして!今回、クロシンっぽいやつを書かせてもらいます!更新スピードはカタツムリ以下ですが……。文才のかけらもない。なんてこった。かわいいシンタローとか、かっこいいシンタローが書きたかっただけ……。
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.1 )
- 日時: 2015/03/05 23:55
- 名前: 焼き豆腐 (ID: XvkJzdpR)
「如月また百点とってたかよ…?!」
「塾にも行ってないのに…?」
「カンニングしてんじゃね?」
「個室使ってやっても、百点だとよ。」
「えぇ〜?!『バケモノ』かよ」
「『バケモノ』だ…」
「『バケモノ』か…」
休み時間のことだった。
教室の角の席。廊下側、つまり窓際の俺の席から見ると一番遠い席で、男子が3人集まっている。あいつらは俺に聞こえないようにヒソヒソ話してるみたいだけど、結構、話は聞こえてくる。
……『バケモノ』か…。
俺は小さい頃から記憶力だけが飛び抜けて優れていた。
最初にこの記憶力に気がついたのは幼稚園の先生だった。俺がまだ幼稚園に通っていたときのこと。ひらがな、カタカナをすぐ覚え、先生が一度歌っただけの歌の歌詞を、字の勉強の時間に、ノートに完璧に書いたのだ。
最初は尊敬の目を向けられていた。記憶力の大会に出てみないかという誘いもうけたし、いろんなテレビ局からも、何度も出てほしいと言われた。
お母さんは喜んでいたけど、俺は全て却下した。
ただでさえ、他の子供と異質で常に浮いているのに、その上目立つようなことはしたくない。
いろんな人に「大人っぽいね」と言われた。
小学生高学年になると、尊敬は嫉妬にかわり、中学、高校へと進んでいくと、恐怖に変わっていった。
わざと間違えることだって可能だった。でも、俺が百点をとると、毎日アイドルの仕事で忙しい妹は「お兄ちゃん、すごい!!」と言ってくれ、夫を亡くした母さんは顔に笑顔を浮かべてくれた。だから、百点をとらなくちゃ、と思った。
たとえ、『バケモノ』と呼ばれ、怖がられたとしても、
危害をくわえられても。
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.2 )
- 日時: 2015/03/06 00:23
- 名前: K∀NO (ID: T7mhaKN7)
神や…!神がここに存在した…!!
あ、いきなりすいません><;
拝見さしてもらいました
神ですね!!?
応援してます!頑張ってください^^
- Re: [カゲプロ]クロシンっぽいシンタロー総受け! ( No.3 )
- 日時: 2015/03/06 00:31
- 名前: 焼き豆腐 (ID: XvkJzdpR)
同じクラスの男子4人に、話したいことがあるといわれ、体育倉庫の裏までつれてこられた。
「なんでお前ばっかり!!」
「こっちは努力してんだよ!」
腹にパンチをくらった。
「うぜーんだよ!授業でぼーっとしてるのが!」
後ろから、思いきり蹴られた。
「う"っ………?!!」
攻撃されたところがじんじんと痛い。倒れると、ひんやりとした赤土が片方の頬についた。ジャリっという感覚をあじわったのもつかの間、頭の悪そうな4人のうちの、図体だけばかでかいやつに、胸ぐらをつかまれ、立たされた。
「なに?もうくたばるの?まだまだだよ」
横からタックルされて、俺の体は容易に吹っ飛ぶ。
ようは八つ当たりだ。
「あっ……ぁ"……ぅ…??!」
俺はボロボロだった。衰弱しきった体で着地なんてかっこいいことできるはずもなく、宙に浮いた体は、固い地面へと無様に叩きつけられた。
頭がガンッ!!と揺れて、目の前がいきなり真っ暗になった。
冷たい土の匂いが遠のいていった。
タスケテ…
目をさますと、もといた日陰とはうってかわって、白で統一された明るい部屋の天井がみえた。
「あぁ!シンタロー!!」
「お兄ちゃんっ!!起きたのねっ…!」
???
現状が把握できないのだが……てか、ここどこだ。
目の前には、男子4人の姿はなく、ハンカチを握りしめ、目をうるうるさせている母さんと、抱きつかんばかりの勢いのモモがいた。
え?なんで??
あからさまに困惑している俺にやっと気づいた母さんが説明してくれた。
「あ、ここは市民病院ね。体育の先生が体育倉庫にボールをとりにいったら、誰か倒れてるのが見えたらしくて。…ボロボロのシンタローが倒れてるって連絡受けたから…もう…心配で…心配で……!」
母さんはまた涙を流し始めた。
……余計な心配をかけてしまった。
「モモ、仕事は……?あの、楽しみにしてた……」
確か、今日、なんかの番組にゲストとして出るんだって言ってた。しかも、その番組はモモが大好きな番組で、それを邪魔したなら、のしかかる罪悪感は半端ないものになりそうなのだが……
「……ああ!あれ、昨日終わったの。」
「は…?」
え?昨日?? じゃあまさか…
「……あぁ……お兄ちゃん…丸一日 目をさまさなかったのよね…」