BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- カゲプロとか色々書く
- 日時: 2015/05/06 15:04
- 名前: 律 ◆4JIF5y5doY (ID: XnbZDj7O)
初めまして、律です。
主に「カゲプロ、ハイキュー、ボカロ、七つの大罪、暗殺教室」書きます。
他のも書くかも。主人公受けです。
気分によって長かったり短かったりします。
女体化だったりショタだったりロリだったり……。
年齢操作だったりパラレルだったりパロディーだったり。
薔薇も百合も葡萄も書きます。
コメとか貰えると泣いて喜びます。
気軽に絡んでください。
荒らしは一度注意したら無視の方向で。
まだ未熟者で遅筆ですが、よろしくお願いします!
大人小説カキコでも同じ名前で書いてます。
よかったら見に行っていただけると嬉しいです。
- Re: カゲプロとか色々書く ( No.1 )
- 日時: 2015/05/06 16:09
- 名前: 律 ◆4JIF5y5doY (ID: XnbZDj7O)
[ただそれを願うだけ]カノシン
カノ視点。
暑い夏。
任務を終えて一人帰ってきた僕に、シンタローくんの寝顔が写りこんだ。
キドたちは買い物があるからと何処かへ行ってしまったらしく、今アジトには眠るシンタローくんと僕しかいない。
はっきり言って僕は気まずかった。
だって、コイツがいなければアヤノお姉ちゃんは……。
ソファーで眠るシンタローくんを見ながら、自身を責めるように首を振る。
やめよう、こんなことしたって無意味なだけだ。
僕だって、シンタローくんが悪くないことぐらい知っている。
彼が、どんなに化け物と呼ばれ恐れられてきた哀しみも。
「ん、……あや、の、……」
ぽつり、と消え入るように発された声に体がらしくもなく固まる。
嗚呼。嗚呼。ああ。
アヤノお姉ちゃんは、シンタローくんの大切な存在で誰よりも失いたくなかった人なんだ。
こんな僕に勝ち目など無かった。
一目見たときから、好きなのに。
アヤノお姉ちゃんには何も叶わないよ。
でも、せめて。
願わせてよ。
シンタローくんが身をよじって腕をこちらに向けてきたから、その手を慈しむように撫でる。
細いなぁ。
本当に食べてるの?
病的なまでに白い肌。
エネちゃんとキドに小言を言われるのは僕なんだから。
するりと掌を撫でる。
さらさらとしてて、少し冷たくて。
幽霊みたいだね、と小さく呟いた。
「あいしてる、ごめんね」
そう言ってシンタローくんの掌にキスをおとした。
ん、と喘ぐようにシンタローくんが声をあげる。
ごめんね、弱虫な僕は君の幸せを願うことしか出来ないんだよ。
(掌のキス、懇願)
─end