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アニメ小説まとめ【BL】*リク受付中!
日時: 2015/07/26 01:49
名前: 透理 ◆AqeJ5zOxmI (ID: /GGwJ7ib)

【説明・ごあいさつ】

初めまして、透理とおりと申します。
ここでは、色々なアニメのBL小説をあげていこうかと思っています。

ここでは初めて小説を書いていこうと思っていますので、温かい目で見てやってください←
宜しくお願いします。

何かリクエストがございましたら、こちらをコピペして書き込んでいただければ幸いです。↓

アニメ名:
CP:
その他:

その他の欄には大まかなイメージやこうしてほしいなどの要望があれば書いていただきたいです。
例:ハッピーエンド、バッドエンド、パロディ など

アニメでなくても受け付けておりますのでお気軽に。
※申し訳ありませんが、私の知らないものだと書けません((

では、よいBLライフを。



透理




*********

 —目次—

1.世界一初恋「愛想」〈高野×小野寺〉     >>1 >>4
2.うたプリ「灰色にバラ」〈寿×黒崎〉     >>6
3.弱ペダ「専業主夫☆尽八くん」〈荒北×東堂〉 >>9
4.ヘタリア「甘い甘い」〈ドイツ×イタリア〉  >>12 >>13
5.ハイキュー!「絶対王政」〈影山×日向〉   >>14 >>15 >>16
6.世界一初恋「酔は本音の涙」〈高野×小野寺〉 >>17 >>18

Re: アニメ小説まとめ【BL】*リク受付中! ( No.15 )
日時: 2015/07/24 23:27
名前: 透理 ◆AqeJ5zOxmI (ID: /GGwJ7ib)

【No.5-2】影山×日向【ハイキュー!】
  ——〈絶対王政〉続き


   *


 「ん」
あちぃ、と言って手で仰いでいる影山の胸元に肉まんを差し出す。
影山は其れを受け取って、暗い地面を歩み始めた。
「てかさぁ、今度からアイスにしようぜ。いくら何でも季節はずれすぎる」
肉まんを両手で掴んでポツリと呟く。
「まあ、そうだな」
影山の提案に頷いた。

「ほら」
影山が右手を差し出してくる。
その手には湯気を出して如何にも熱そうな肉まん。
「え、いいの!?」
自分でも分かるくらいの満面の笑顔をして、両手で丁寧に受け取る。
店の明かりでちらりと見えた影山の横顔は、口角こそはムス、と下を向いているものの、顔はほんのりと赤らんでいた。
付き合ってもう半年。付き合い始めて見れるようになった、この顔。
それが余計に嬉しくて。

「ありがと、影山!」
「……おう」

池のほうから牛蛙の鳴き声。
ふふ、と笑いながら影山と肩を並べて歩いていると、店の並んだ場所から離れて、暗い道に入る。
明かりが減って、黒い空に広がる星。

「日向」
「何?」

静かな暗闇に二人の短いやりとりの声。

「……今日、オレんち来い」
「うん。……うん?」

突然の“お誘い”に思わず尋ね直す。
暗くて影山の顔が見えないのが、少し不安だった。

「お前んち、今クーラー壊れてんだろ。……うち、ガンガンだぞ」
クーラー故障を使って、下手な誘いをされる。
それにきゅん、って胸が握りつぶされそうになったのは、内緒。

「……行く」
静かだから聴こえてしまっていないかな、この心臓の音。
早く流れる血液に落ち着け、と言い聞かせながら、影山の右手の小指だけをぎゅっと握った。




〔続く〕
※次回、R-15になってしまうかもなので、注意です。

Re: アニメ小説まとめ【BL】*リク受付中! ( No.16 )
日時: 2015/07/25 16:57
名前: 透理 ◆AqeJ5zOxmI (ID: /GGwJ7ib)

【No.5-3】影山×日向【ハイキュー!】
  ——〈絶対王政〉続き(※R-15?注意)



  *


 「ん」
「ありがと」
影山から白いマグカップを受け取る。
中を覗き込むとすう、と香ばしいコーヒーの香り。ゆっくり小さくマグカップを揺らすと、中で弧を描くように波打った。
確かに影山の家のクーラーはガンガンだった。ききすぎて少し寒かったのを察したのか、温かいものを持ってきてくれたみたいだ。

「……苦くない!」
ほう、と肩を楽にして息を吐く。
「ああ、甘めにしといた」
影山はベッドに腰かけてコーヒーを啜る。
こういう細かなところに気付いてくれるところが、不器用な影山の優しさ。
コト、という小さな音を立てて縦に並んだコースターにマグカップを置くと、其れに続くように影山もマグカップを置いた。

「おまえ……家に電話は?」
「あ、今する!」

ポケットから携帯を取り出して『自宅』と登録されているところを押す。
耳に近づけると、プルル、と呼び出し音が鳴った。やがて受話器を取る音が聴こえて、もしもし、という声。

「もしもし、翔陽だよ。——うん。あのね、今日影山んち泊まる。うん——え? 影山に代われ?分かった。かげや——ひゃ!?」

母さんと話していると、肩に重みがかかって思わずネズミのような短い声をあげる。
バクバクと心臓を鳴らしながら後ろを向くと影山が上半身を乗り出して俺の頭に顎を乗せているようだった。
影山が俺の手からスマホを奪い取って話し出す。

「お電話代わりました、影山です。いつも翔陽君にはお世話になっております。——っす、大丈夫ですよ、オレから誘ったんです。——はい、はい、失礼します」

ぷつ、と電話を切ってスマホを返される。
「影山、外面良いんだな……」
呆気に取られて口の中で呟く。
「まあな」

「……ベッド乗れよ」
ぐいっと脇下を掴んで引っ張られる。その勢いでベッドに押し倒され、右腕は頭の上で押さえつけられている。
空いている左手で影山の胸元を押して「おーい、影山……何?」と引きつった笑いを作った。

「訊くまでもないだろ」
え、と開けた口を唇で押さえつけられる。
股の隙間に入っていた影山の左足が一歩上に上がる。
耳まで熱を感じ、え、え、と短い言葉を発していると、はは、と影山が笑う。

「あ、影山。今なんか胸がきゅう、ってした」
「……翔陽」
耳元に落とされた声がくすぐったかった。
横から香る影山の匂いに力が抜けて、ぎゅっと首に腕を回して抱き寄せた。

「影山落ち着くぅ……」
「っ!? 日向ボケェ!!」
影山の横顔が赤に色づく。

「手加減しねぇぞ」
「えぇー! ……ははっ、王様の仰せのままに」




【No.5-3】影山×日向【完】
——〈絶対王政〉
 ハッピーエンド

Re: アニメ小説まとめ【BL】*リク受付中! ( No.17 )
日時: 2015/07/25 21:35
名前: 透理 ◆AqeJ5zOxmI (ID: /GGwJ7ib)

【No.6-1】高野×小野寺【世界一初恋】
  ーー〈酔は本音の涙〉(※某サイトでUPしたもののリメイク版です)



 「…………っ」
口に付けていた缶を乱暴に置く。
中で麦酒の揺れる動きが、缶を握る右手に伝わった。
足元にも机の上にも、数えるのに骨が折れそうな程の空き缶が無造作に転がっている。

俺は今だけじゃなく、この数日間何かと苛ついていた。
それもこれも、全部高野さんがいるせいでーー。
いや、これはただの八つ当たりだ、とまた自己嫌悪に陥りくしゃりと前髪を握った。

思い出したら胸がざわつき、俺はまた麦酒を喉に流し込む。
喉を勢い良く流れる音が脳にまで届く。

缶から麦酒が流れなくなると、ぷはぁ、と大きく息を吸って左の掌で口を拭う。
そして手をフローリングについた。ーー筈だった。

「……うわあっ!?」
心臓が跳ねる感覚のあと、全身に痺れを感じる。
誤って転がっていた麦酒缶に手を着いてしまい、ツルンと滑ったようだ。
滑るだけならまだしも、フローリングに頭を打った。

視界にはゆっくりと転がっていく大量の缶と薄茶色……否、クリーム色に近いフローリングが映っていた。 フローリングの色がぼやけてハッキリしないのは、頭を打ったせいだろうか。
何もない、ただシンプルな背景に飲んだ麦酒の量を見て、胸がギュッと締められる。
何やってんだろう俺ーー。
目元が熱をもったのに気付き、泣くまいと強く瞼を閉じた。

 ピンポーン、というよく通るインターフォンの音に体が跳ね、慌てて瞼をあげる。
もうレースカーテンから光は入ってこない。
暗い闇に街明かりが灯っているだけだった。
規則正しく時を刻む時計を見上げて小さく呟いた。
「…………誰?」
時針は9を過ぎた辺りに向いている。
つまり、所謂“こんな時間”だった。

 「さっさと開けろ小野寺!」
少し苛ついた怠そうな声。
それを俺が間違うわけがない。ーー高野さんだ。
胸の鼓動が少し速度を増す。
「いっ、今開けます!」
今度は缶のないところに手を着いて急いで立ち上がると、玄関へ素足でぺたぺたと小走りをした。


〔続く〕

Re: アニメ小説まとめ【BL】*リク受付中! ( No.18 )
日時: 2015/07/26 01:47
名前: 透理 ◆AqeJ5zOxmI (ID: /GGwJ7ib)

【No.6-2】高野×小野寺【世界一初恋】
  ーー〈酔は本音の涙〉(※某サイトでUPしたもののリメイク版です)


  *

 「高野さん……?」
恐る恐る、片目で見えるくらいの小さな隙間を作る。
長い髪の隙間から少し目線を上に向けると、鋭い眼つきで相変わらず濃いくまを引いた高野さんが俺を見つめていた。

目があった途端、高野さんの手がドアの隙間にねじ込まれ、一気に大きく開けられる。
あ、と間抜けな声を出し、ドアノブを離した手に痺れを感じていた。

「顔赤いぞオマエ」
呆然とただ伸ばしていた手を下ろし、目線を斜め下に落とす。
「あ、そ、ですか、ね?」
ずきずきと痛みにも似た胸の高鳴りに上手く言葉が出ず、はは、と苦笑いをして横上を弄る。
何も言わずズカズカと玄関に入ってきた高野さんの肩に鼻先が少し触れる。
高野さんの匂いだ……なんて少し心が安らいだのは絶対に内緒だ。

「ちょ、っと……何勝手に…………ぶっ!?」
すたすたと廊下を歩く高野さんが急に止まったのに気付かず、思いっきりぶつかる。
一体何なんですか、と言おうとした俺を言葉を遮って、高野さんは驚きの声をあげた。
「これ全部……今飲んでたのか?」
その言葉にはっとした。やばい、麦酒……と。

「ちょっと苛々してたんですよ、関係無いでしょう。それに昨日一昨日の分もありますし」
ふん、と鼻を鳴らし顔を反らすと、目の前に黒いロングTシャツの腕が伸びる。
壁に背中を付く形になった俺は高野さんの温もり、香りに包まれた。
大きな手が、ごつごつした指が、ゆっくりと俺の髪に触れる。

「なるほど。缶に滑ってあんな大きな声を出したってところか」 
図星過ぎてギクリとし、目線を高野さんと合してしまう。
「……聞こえてたんですか」 
「ああ。あんなデケェ声出せる方がおかしい」
恥ずかしさで心拍が速まる。体中に回る熱。心臓の音、高野さんに聞こえてしまいそうだ。

少し薄着をしている高野さんの胸を押す。
「どいてください」
どれだけ力を入れても高野さんはピクリとも動かない。
黒い布の奥から、高野さんの熱を感じる。
それに伴い、俺も酔のせいではなく、恥ずかしさで頬の熱があがっていく。

「__怪我は」
押し離していた筈なのに、遂には肩に高野さんの額が触れていた。
緊張しているのがバレてしまいそうで、更に全身の熱は上がっていった。熱くてあつくて、火照りに力が抜けていく。
「頭打ったんですけど……痛くはないです」
そう答えると高野さんは大きな溜息をついて言った。

「ふざけんな、心配しただろ」

うなだれるような弱々しい声に、ただ呆然と「すみません」と謝ることしかできなかった。



〔続く〕

Re: アニメ小説まとめ【BL】*リク受付中! ( No.19 )
日時: 2015/07/31 17:08
名前: 透理 ◆AqeJ5zOxmI (ID: /GGwJ7ib)

最近更新できなくてすみません(_ _;)
ゆっくりですが書いていきますので、リク募集中です。
お気軽に!(というかリクください←)


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