BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【エレリ】a dimpled face【転生パロ】
日時: 2016/02/08 23:42
名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)

こんにちは。

進.撃の.巨.人のBL小説です。
転生・現パロ・死ネタを含みます、
ご注意下さい。
主にエレリとして書いていくつもりですが、
見方によればリヴァエレとしても楽しめます。
お好きな方でどうぞ!!


BLがお嫌いな方、
またはBLの意味がわからない方、
(まさかとは思いますが)進.撃の.巨.人をご存じでない方、
転生・現パロ・死ネタがお嫌いな方は
充分にお気をつけ下さい。


コメント、お気軽に頂けると嬉しいです。
支えになります。

Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.6 )
日時: 2016/02/20 08:41
名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)

(4)
頼まれたものをカウンターに置くと、彼は「フーフー」とカップから出る湯気を追い出していた。

猫舌なのだろうか。

とにかく、その姿がオレにはたまらなく可愛く見えてきて仕方がなかった。

これがギャップ萌え、というヤツか。


「…………なんだ」

声が聞こえ、はっ、と前を見ると眉をひそめてこちらを見る彼と目が合った。

しまった。見すぎてたかもな。

「さっきからニヤニヤしやがって……気持ちわりぃ」

舌打ちと共にそう一言、吐き捨てると彼はカップに口付けた。

…………

……………

………………オレそんなにキモい顔してたのか


かなり大きなショックを受けているオレとは裏腹に、彼はそのカップから漂う香りに大変満足なようだった。

Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.7 )
日時: 2016/02/23 18:46
名前: なすび (ID: tDpHMXZT)

チュロスちゃーん!!
小説見に来ました!
なすびだよ(*^^*)

小説、むっちゃ面白い!
応援してるよ(o^^o)

Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.8 )
日時: 2016/02/23 21:06
名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)

わーーーおなす!!
ありがとう><
感謝感激雨嵐!!(あられじゃねぇのか


うん!応援ありがとう、テスト週間が終わったら更新ペースが早くなるかも…とりあえず、楽しみにしていて下せい^^

Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.9 )
日時: 2016/02/24 22:53
名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)

(5)
なんだかんだで時間は過ぎ、あっという間に店を閉める時間になった。


店長に挨拶を済まし、オレは店を出た。

____腹減ったなぁ……

コンビニで何か肉まんでも買って帰りたいところだが、母さんかご飯を作って待ってくれているだろう。


家まですぐそこだ、走って帰るか。

___今夜のご飯はなんだろう、チーハンがいいな

今の空腹具合では、もう何でも食べられるような気がした。

特に、チーハンのあの美味しさを思い出しただけで、ヨダレが出てくるようだった。


「ただいま」

玄関のドアを開けると、優しい声が聞こえてきた。

「お帰り、ご苦労様」

リビングに入るなり目に入った母さんの手には、オレが食べたくて仕方のなかったあのチーハンがあった。

小さな子どものように、一気にテンションの上がるオレの様子を見て、母さんはくすくすと笑った。


食卓には、“いつも通り”食器などが三人分置かれていた。

母さんはずっと待ち続けているのだ、父さんの帰りを。


____父さん……何してんだよ…家族を置いてくなんて、ただの最低野郎じゃねぇか。早く帰って来いよ

オレは、声に出しそうになったその言葉を慌てて飲み込んだ。

母さんは、オレの心中を察してなのか早くオレに手を洗ってくるよう促した。

Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.10 )
日時: 2016/02/27 20:31
名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)

(6)
「ごちそうさま」

大好物のチーハンを食べ終え、空腹を満たしたところでオレは風呂場へ向かった。


身に纏う衣服を脱ぐ途中、鏡の中の自分と目が合った。

数秒間見つめた後、なんだかおかしくなって笑ってしまった。

なんだかこうして見ると、我ながらよく母さんに似ているなあ、と心から実感した。

父親の遺伝子はどこへいったのだ、というように母親そっくりである。

この、少し癖のある「茶色い髪」も。
キリリ、とした「凛々しい眉」も。
少し目付きが悪いとはいえ、この「金色の瞳」も全て母さんから譲り受けたものだ。

今更なんだ、という感じではあるがこれら全てが愛しく思えた。

明日なくなる訳でもないのに。

明日も、これらは「オレの近く」にあるのに。

母さんも、ずっと「オレの側」にいるのに。

オレも、「母さんの側」にいつまでもいるのに。

あれ?おかしいな。

なんでだろう……涙が出てくる。

寒かったのか?

きっと、そうだ。

そりゃあ、こんな格好でいたら寒くなるわな。


オレは、どうにかしてこの涙を払拭したくてさっさと脱ぎ終えると浴室の扉を開けた。


不思議なこともあるものだ。

オレには、まるでこれらを失くしたことがあるかのように思えたのだ。


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