BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】
- 日時: 2016/02/08 23:42
- 名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)
こんにちは。
進.撃の.巨.人のBL小説です。
転生・現パロ・死ネタを含みます、
ご注意下さい。
主にエレリとして書いていくつもりですが、
見方によればリヴァエレとしても楽しめます。
お好きな方でどうぞ!!
BLがお嫌いな方、
またはBLの意味がわからない方、
(まさかとは思いますが)進.撃の.巨.人をご存じでない方、
転生・現パロ・死ネタがお嫌いな方は
充分にお気をつけ下さい。
コメント、お気軽に頂けると嬉しいです。
支えになります。
- Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.1 )
- 日時: 2016/02/10 07:22
- 名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)
〜プロローグ〜
それは昔、遠い昔のこと。
この世界はかつて、
巨人に支配されていた。
人類は壁という名の鳥籠に囚われ、
翼を持った兵士は
自由を手に入れるために闘った。
その名は、調査兵団。
その中でも
“人類最強”
と崇められ、
文字通りに
一際大きな力を持っていたのが、
リヴァイ兵士長____
リヴァイ・アッカーマン
という男だった。
自ら心臓を捧げ、
戦場を飛び回り、
たくさんの命を背負う
その姿は、
とても美しく、とても儚いものだった。
先程まで共に過ごしていた友人は
少し離れた間に亡き者となり、
今日語った未来が一瞬にして消え去る。
そんな世界だった。
しかし、
人類はついに希望を手に入れた。
その希望とは、
巨人化する力を持つ少年_____
その名も、
エレン・イェーガー。
彼らの活躍はやがて、
人類を勝利へと導くこととなった。
全てが終わったその後までは。
- Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.2 )
- 日時: 2016/02/11 00:17
- 名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)
(1)
キーンコーンカーンコーン……
一日の義務が終わるチャイムが鳴り響く。
それまで、
全てを監視されていたような
あの窮屈な居心地はすでに消えており、
今あるのは解放感だけだ。
オレは、
肩にあったものを振り払うように
大きく背伸びをした。
部活にも外部にも
入っていないため家に帰ってから、
特にすることがあるわけでもないのだが
こういう場所からは
一刻も早く出たいものだ。
オレは、
いつも一緒に帰る二人を呼び止め、
颯爽と学校の門を後にした。
- Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.3 )
- 日時: 2016/02/11 23:44
- 名前: チュロス@題名の綴り合ってるのでしょうか (ID: 5fqeGTW2)
最初に言うのを忘れていたのですが、
ご覧の通り更新ペースが
非常に遅いです。すみません。
あと、
題名の英語の綴り合ってますかね?!
心配です(´-ω-`)
- Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.4 )
- 日時: 2016/02/18 23:36
- 名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)
(2)
一緒に帰っている二人____アルミンとミカサはオレの幼馴染みであり、日々繰り広げられる会話には本当に、大した意味はない。
「昨日の体育のせいで全身筋肉痛だー」とか「アイツら付き合ってるらしいぜ」とか。
話をふるのは大体オレで、それにツッコミを入れてくれるのがアルミン、相槌をうってくれるのがミカサだ。
ミカサには、「女友達と帰らなくていいのか」と何回も問うたことがあるが、いつも「私が二人といて何か問題でもあるの」という返事ばかりだった。
女の世界というものは、オレやアルミンのいる男の世界とは少し違い、複雑であり怖いものだと聞いたことがある。
だからこそ心配なところもあるのだが、本人がそう言うのなら……とオレもアルミンもそうそう気にすることはなくなった。
どうでもいい話をしていると時間は案外早く経つもので、気づけばいつも三人が別れる道だった。
オレは二人と別れると、バイト先へと向かった。
父さんは、数年前から行方不明で警察側も初めの方は動いていたのだが、今では全く情報も入らなくなっていた。
そんなこともあり、現在は母さんと二人で暮らしており、少しでも生活の支えになれば…とオレは近所のカフェでバイトしている。
カフェなんて柄にも合わない、と自分でも思うが、近所でバイトができる場所など、スーパーくらいしかなかったのだ。
お節介なおば様達に世話をやかれるよりかは、充分な選択だろう。
このカフェには常連客がいる。
もうすぐ、その客が来る時間になるだろう。
無口で無愛想で鋭い目をしている彼は、一見怖く見えないこともないが、美味しそうに紅茶を飲むその姿はとても美しく、男のオレでも思わず見とれてしまうほどだった。
一度ゆっくり話をしてみたい、そんな衝動に駆られることは何度もあるのだが簡単に話かけてはいけない気がしてならない。
一体どんな仕事をしていて、どんな性格なのか。
きっと、彼のことだからしっかりとした性格なんだろう。
ならば、どんな場所で育ったのだろうか。
彼女はいるのだろうか。
そんな妄想はどんどんふくらみ、いつしかオレは彼が店に来るのを楽しみにしているのだった。
- Re: 【エレリ】a dimpled face【転生パロ】 ( No.5 )
- 日時: 2016/02/18 23:56
- 名前: チュロス (ID: 5fqeGTW2)
(3)
カシャラン……
レジの整理をしていると、控えめな鈴の音が聞こえた。
______来た!!
オレは、今日一番のとびきりの笑顔を入り口の前に立つ客に向けた。
「いらっしゃいませ!!いつもありがとうございます、お好きなお席へどうぞ」
そう言ってみるがオレは知っている。
彼が座るのは、決まってカウンターの隅っこ。
つまり、美しい彼の姿はオレからしか見えない。
オレからすればとても嬉しいものだ。
この姿はオレだけのためにある。
なんだか、人知れず咲く小さな美しい花を見つけたみたいでとても嬉しくなった。
____って、何言ってんだオレ…
そんなことを考えているうちに、どうやら注文が決まったみたいだ。
「これをくれ」
そう言って彼は、「マンゴーティー」を指差した。
「かしこまりました!少々お待ち下さい」
オレは最初と同じ笑顔で、お辞儀をするとキッチンの方へ向かった。