BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【おそ松さん】BL小説
- 日時: 2016/03/24 21:03
- 名前: ぱんだ (ID: RGQlo35.)
初めましてー、ぱんだです!
小6の女子です。
好きなCPはカラトド、
一十四、おそチョロです!
そしてトド松推しです(*^^*)
カラトド好きふえろ~!!
- Re: 【おそ松さん】BL小説 ( No.2 )
- 日時: 2016/03/24 22:05
- 名前: ぱんだ (ID: RGQlo35.)
「…なにこれ?」
「これを一粒飲むと、目の前にいる相手に隠し事が出来なくなるダス」
説明しながらデカパン博士は、
瓶から白い錠剤のような物を出した。
「へぇ~!ありがとうデカパン博士!早速使ってみるよ!」
「無臭無味だから安心ダスよ~!」
___________________________
「ただいま~」
「お帰り、トド松。どこ行ってたんだ?」
「デカパン博士のとこ。ちょっと用事があって」
家に帰ると、幸運な事にカラ松兄さんしかいなかった。
…これって、チャンスだよね。
「僕お茶淹れてくるね~。カラ松兄さんもいる?」
「ん、ありがとな」
- Re: 【おそ松さん】BL小説 ( No.3 )
- 日時: 2016/03/24 22:31
- 名前: ぱんだ (ID: RGQlo35.)
…よーし……入れるぞ…。
お茶に錠剤を入れると、
音も立てずに静かに溶けていった。
これなら分かんないよね…。
少し緊張しながら、お茶を運んだ。
「はい、カラ松兄さん」
「ありがとう、トド松」
お茶を受けとると、カラ松兄さんは
早速一口飲んだ。
ちょっとでも効くって言ってたし、一口でも大丈夫かな?
隠している事は一体何なのだろうと、
はやる気持ちを抑えながらいつも通り、
スマホをいじりながら待つ事にした。
____________________________
…遅い。何が遅いかって、薬の効き目が。
カラ松兄さんはもう半分以上お茶を飲んでいるのに、
何か言おうとしてる気配もないし、話しかけてもくれない。
デカパン博士の事だし、この薬は失敗作かも…
そう思っていると、突然後ろから抱きしめられた。
- Re: 【おそ松さん】BL小説 ( No.4 )
- 日時: 2016/03/26 22:53
- 名前: ぱんだ (ID: RGQlo35.)
…は?
な、なに、いきなり。
「トド松」
久しぶりに聞いた真剣な声に、肩がびくっと震えた。
「……言いたい事があるんだ」
あ…やっぱり、薬、効いてたんだ。
でも…結構、真面目な話?
「いいか?」
「……う、うん」
僕は動けなくて、手に持っていたスマホの画面の文字を、じっと見つめていた。
「……トド松」
「俺、前から…ずっと、前から」
あれ、これって、何か…
「お前が…トド松が、好きなんだ。愛している」
………………え?
何、言ってるの、カラ松兄さん。
- Re: 【おそ松さん】BL小説 ( No.5 )
- 日時: 2016/03/26 23:12
- 名前: ぱんだ (ID: RGQlo35.)
「…なっ、なに、それ…っ…」
僕は、カラ松兄さんの弟なんだよ?
「間違えてんじゃ、ないの…」
自分でも声が震えているのが分かる。
実の弟に告白とか、ありえないから、ホント…
「間違えてなんか、いない」
「俺が好きになったのは…お前だけだ、トド松」
後ろから抱きつかれている為、カラ松兄さんの表情は見えない。
僕の表情だって、カラ松兄さんには見えないはずだ。
……見えないでいてほしい。
だって、今、すごく、顔、真っ赤だもん。
たった今言われた言葉を思い出す度に、腰に回されたどこか安心する腕を
意識する度に、顔が熱くなるのが分かる。
おかしいでしょ、いくらなんでも、
実の兄に急に告白されて、意識しちゃうなんて。
……ないから。カラ松兄さんとか、ないから!
「……返事」
「返事をくれないか、トド松」
…返事?
い……今…しなきゃいけないの?
ど、どうしよ、今、顔真っ赤なのにっ。
「どんな答えでもいい、今ここで突き放してくれれば俺もさっぱり諦める。…諦められるんだ」
- Re: 【おそ松さん】BL小説 ( No.6 )
- 日時: 2016/03/26 23:48
- 名前: ぱんだ (ID: RGQlo35.)
……は?何なの…
突き放すとか、諦められるとか…
何フラれる前提で勝手に話進めてんの。
予防線張るとか、意気地無し。
「考える時間がなくてすまん。だが、今、返事を聞きたいんだ…!」
カラ松兄さんに肩を掴まれ、振り向いて顔と顔が向き合う形になった。
今、顔、見られたくないのに…
必然的にカラ松兄さんと目が合った。真剣な顔をしていて、
僕と同じ顔のはずなのに、どこか凛々しくて。
…いやいやいや、ないから…!兄弟でなんて……
ないって、今、思ったところなのに。
心臓が張り裂けそうなくらいドキドキして、鼓動が早い。
本当は分かっている。このドキドキの正体も、鼓動が早い理由も。
「ぁ…か、かっ、カラ松兄さん!」
声が上ずる。自分でも、今何を言っているのか、
何を言おうとしているのか、ごちゃごちゃで、よく分からない。
カラ松兄さんはじっと僕を見つめている。
「あ、あ…あの、ね…っ…ぼ、く……僕もっ」
喋るのなんて慣れているはずなのに。
どもる事なんてないのに。声が震える。
「僕も…僕も…す、す……好き…!」
「好き!好きなの…!カラ松兄さんの事…!」
言葉に何度もつまったけれど、伝えられた。
僕の、偽りのない、本当の気持ち。
安堵からか、何かが外れたように涙がボロボロと溢れてきた。
カラ松兄さんは涙を指で拭った後、頬に優しく軽いキスをした。
ちいさな好奇心からはじまった、ひとつの恋のお話。
おわり
Page:1 2