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- Re: 文スレ太宰×芥川 恋薬
- 日時: 2016/04/15 21:54
- 名前: 黒兎 (ID: jhXfiZTU)
コンコン
なんの音だ…
コンコンコンコン
……うるさい…
コンコンコンコンコンコン
「……うぅっ…」
「………太宰さん…失礼します」
黒い外套を身にまとった幼さ残る細身の青年がドアを開け室内へと歩を進めた
部屋の主太宰治は頭から布団にくるまり白い塊となっていた
「太宰さん……朝です…起きてください」
「…あと…10分……」
「ダメです…時間厳守だと中也さんからの伝言です」
「うー……」
ちょいちょい
布団の隙間から白い包帯を巻いた手が青年に手招きする
「…?」
青年はベッドの傍に寄る
「芥川くん……捕まえた」
片手で芥川と呼ばれた青年の腰を抱きしめる
芥川は無表情でふざけている上司を見下した
「太宰さん早く起きてください後離してください」
「芥川くんが接吻してくれたら起きるよ」
「……寝言は寝ている間に言ってください」
「ちぇー…」
するするっと力なく腰から手が離れる
もぞもぞと布団から上半身を起こし太宰は大きな欠伸をすると背筋を伸ばした
「……太宰さん」
「んー…何…?」
チュッ
頬に微かな感触に驚く太宰
「?!」
「先…行ってます」
そう告げると芥川はその場を足早に立ち去った
残された太宰はしばらくポカーンとしていた
- Re: Re: 文スレ太宰×芥川 恋薬 ( No.11 )
- 日時: 2016/05/10 00:09
- 名前: 黒兎 (ID: apTS.Dj.)
◇
あぁ……夜明けだ眩しい…眠い
芥川の部屋を後にした太宰は溜まりに溜まった数ヶ月分の仕事を片っ端から片付けたが徹夜で芥川の部屋には結局行くことはできなかった
書類を片付けた机に気突っ伏した太宰の目元には薄らとクマができていた
手首痛い疲れた
こんなに仕事するくらいなら入水したい
なんか美しい自殺方法ないかなぁ……などと考えていると緊張感がほぐれたのか視界がぼやけ微かな頭痛や喉の違和感に気づく
「……もしかして…伝染った?」
普段の疲労や昨日からの徹夜で体も冷えたのかやけに気だるい
昨日あれだけ芥川に厳しく言った手前太宰が風邪を引いたら顔を合わせづらいと考え「………仕方ない」と呟き太宰は重い体を動かし人目を気にしつつ医務室へ向かうことにした
◇
「どーもーぉ」
「おや太宰さん朝早くに…打ち身ですか?打撲ですか?それとも切り傷ですか?」
闇医者の男は常連患者を見るや早々に薬や針と糸を引き出しから取り出す
「残念だけど今日は外傷じゃないんだよ」
「珍しい……どうなされました?」
外傷がないと言われて闇医者は手元の針や糸を引き出しにしまいながら驚いた
それほどまでに太宰はこの医務室に他の幹部達より常日頃外傷でお世話になっているのだ
「いやぁー部下の看病のあと徹夜で仕事したら風邪をもらってしまったみたいで」
「あぁ芥川さんですねぇ…しかし太宰さんが病気とは……本当に珍しい……貴方なら風邪を放置して肺結核まで進行させるかと思いましたよ」
「そんな長い間苦しむのはゴメンですよ!なにせ私は清く美しい自殺がもっとうですから」
「貴方は変わったお方ですねぇ長年医者やってますが若いのに誰よりも貴方は複雑な人です」
「そうですか?人間誰しも複雑ですよ?死があるから生を謳歌したり生があるから死に怯えたり…ある日突然恋に落ちたり……ねぇ」
「はははそうですねぇ…私は生者を殺す事は出来ても死者を蘇らせる事も恋煩いも治せません」
「恋煩いに効く薬があるなら是非とも欲しいなぁ恋慕など弱味にしかならないから」
「おや?どなたかに恋煩いですか」
「私にも想い人の2人や3人いや……5人はいますよ?優麗なるご婦人や可愛い私の部下なんか」
「ご冗談がお上手で」
「さてと薬を頂いたし私はこれで失礼するよ」
「はいお大事にああ!自殺は構いませんが複雑骨折だけはしないでくださいよ治療が面倒なので2度とゴメンです」
「……気をつけます」
男の言葉にバツが悪そうに太宰は薬を受け取り医務室を出た後闇医者が独り言を呟く
「あの太宰さんが芥川さんに…実に若いとは羨ましい…貴方がたはこの裏社会に身を投じながら尚も茨道を歩むとは…しかし…若者が想い人を残し先に死に逝く様など後味が悪すぎますよ……太宰さん」
憂い帯びた声音で闇医者の男はもし芥川が太宰を失った後を思い1人哀れんでいた
完
- Re: Re: 文スレ太宰×芥川 恋薬 ( No.12 )
- 日時: 2016/05/10 00:30
- 名前: 黒兎 (ID: apTS.Dj.)
っと言うことで強引半ば無理矢理終わらせました!!!なぜかというと……後の展開で
太宰さんの部屋に芥川が朝食持って登場→朝食には(現実の)太宰さんが好きなひきわり納豆→私の好物を嬉しい……
って展開的に収集つかなくなりました…orz
まぁ…ひきわり納豆おいしいけど( ˆpˆ )
闇医者はオリジナルです
まぁ常時待機してるだろうなぁーっと思いちょいちょい登場
前半中也くんの感じが出せなかったので後半怒らせました←作者空想上あまり喧嘩や怒ってるイメージが思いつかなかった故に
この作品は『ただただ太宰さんに芥川君が無理矢理水を口移して薬を飲まされる』為だけに作りました\(^o^)/
少しでも楽しんでいただけたならこれ幸いです
誤字脱字・話わかんねぇよ・作者はバカなの?死ぬの?は勘弁してください((((;゜Д゜)))))))
また夜のテンションで意味不明・理解不明な文字列をうpしてしまうかも知れませんがよろしくお願いします( ˆpˆ )
- Re: Re: 文スレ太宰×芥川 恋薬 ( No.13 )
- 日時: 2016/05/10 09:57
- 名前: 黒兎 (ID: apTS.Dj.)
見つけてしまいました
消し忘れによる誤字を……
太宰が机に気突っ伏しorz
↑
元『太宰が机に気だるげに突っ伏し』
気だけ残ってました\(^o^)/すみません
あと顔文字が文字化けしてたwww
うっかりうっかり……(;´Д`)
- Re: Re: 文スレ太宰×芥川 恋薬 ( No.14 )
- 日時: 2016/05/18 23:52
- 名前: ハフェズ (ID: WUYVvI61)
お邪魔致します。ハフェズです(^^)
黒兎さんの書かれる繊細で、紳士で、それからちょっぴりいじわるな太宰さんが好きです。やつがれも可愛い…
本命は太中ですが、太芥も好んで読んでいます。中芥も芥中も読むのでいわゆる雑食ですね笑
とっても素敵な文章です。続き頑張ってください!
- Re: Re: 文スレ太宰×芥川 恋薬 ( No.15 )
- 日時: 2016/05/22 23:03
- 名前: 黒兎 (ID: kEC/cLVA)
ふふぁ!!?
ハフェズさん!?
最近R指定の方にの方に付きっきりでこちらにこられててたとは知らず返信遅れました(汗
太中もいつか書きたいですがハフェズさんがグッとくるような作品が力不足で書ける気がしない……。orz
喜んでいただけて至極恐縮です
。゜(゜^ω^゜)゜。