BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【チョロ松総受け】それは罪だったのか【ファンタジー?】
日時: 2016/04/18 19:19
名前: アイカ (ID: UrPtHUHp)

チチチチ……
小鳥の鳴き声が辺りになり響く。そして少年はうっすらと目を開けた。
「んん…あ、もう朝か。」
机の上に置いてある『Tyoromatsu Diary』と書かれた本を置いて、少年……チョロ松は歩き出した。
「今日も、いい天気だなぁ。」
そして、指をパチンと鳴らす。すると、様々な草木がチョロ松の周りに集まってきた。
「そうだなぁ……ハーブと、あと林檎と、それから…」
チョロ松の言った言葉通りに、植物は動き回る。チョロ松はそれを見て満足げに微笑んだ。
「今日こそは上手く作ってやる。」
チョロ松が毎日作っているもの、それはパイだった。それを毎日、街に売りにいくのだ。
そして、数時間後には家は甘い匂いに包まれていた。
「よっし!上出来。」
チョロ松はパイを全てカゴに入れ、街へ歩き出した。


設定。
チョロ松…草木を操る。存在自体が魔力で出来ている。

すいません。今回はBL要素ゼロでした。

【チョロ松総受け】それは罪だったのか【ファンタジー?】三個目 ( No.2 )
日時: 2016/04/19 16:51
名前: アイカ (ID: UrPtHUHp)

一松に連れていかれた先。そこは研究室のようたところだった。
「ふひっ……緊張しないで。別に解剖とかしないから…」
僕の緊張を感じとったのか、あの独特な笑い方で一松はフォローをいれる。……全然フォローになってないけどな。
「…で。僕は何を?」
「ここに座って。」
一松曰く、魔力の計測をするらしい機械……普通のイスに見えるな。
一松は魔力の研究をしているそうだ。そしてその類い稀なる頭脳から、『一松様』と呼ばれているそう。…まぁ、女子の場合はそれだけでは無いだろう。シャンとしたらイケメンって感じはするしな。
「…じゃあ、ゆっくりしてて。」
そう言って勢いよくレバーを下げた一松は、突如なり響いたけたたましい音にも目をくれず、ただ呆然としていた。
「お、おいっ?!なんかなってんぞ?!」
おおおお、落ち着け!パニックになるな僕!こ、こんなときは……1357……
「お、おかしい…なに、これ……」
「ど、どうしたんだよ?!」
信じられない、という中に好奇心が含まれているような目で一松は言った。
「……この魔力の大きさで、なんで人型保ててんの?!何で……カミサマになってないの?!」
「……!!」
この世界において、魔力の大きさは生物のかたちを決めるといって過言ではない。魔力が大きければ大きいほど、神に近づくのだ。だから、僕のように魔力で出来た存在はほとんどいないといっていい。しかし…神になれる程の魔力?ただ、器が小さいから人型を保ててるのかと思ったのに…
「ふひっ……俺も同じこと考えてた。あんたという存在は魔力で出来てるけど、その魔力自体が小さいから、人型なんだって。けど…違う。何でだろうね。」
そう言って考え込む一松。僕も何かを考えようとした時。
「あーれー?!一松みーーーっけ!!」
そう、赤い服の青年が叫んで飛び込んできた。

【チョロ松総受け】それは罪だったのか【ファンタジー?】 三羽 ( No.3 )
日時: 2016/04/23 09:06
名前: アイカ (ID: UrPtHUHp)

「もーー!おにーちゃんを一人にするなんて!一応、俺長男!」
なんて慌ただしく入ってきたのは赤が眩しい、僕と一松にそっくりな青年たった。
「ぶつぶつ……どーせおにーちゃんはおばかですよーーだ……って?あれ?一松お前、なに“女の子”つれてきてんの?」
ここで思い出してほしい。なんで迫害されている僕のパイを“時々”買ってくれる人がいるのか。そう、僕は女装やら変装をしてパイを売りにいっている。今日は女装をしていたのだ。
「ちょっとー一松!!こーんな可愛い子を独り占めしようとしないでっ!あー、けど結構まな板なのかー」
うっせぇ!男だから当たり前だ!むしろあったら困るわボケェ!!
「……おそ松兄さん、煩い。」
「ひどいっ!」
おそ松?は少し拗ねたような様子でこちらに向かってくる。
「……で?一松サマはこの子に何を感じたわけ?」
「うん。その子…………」
もう限界だった。こいつは一松と話しながらも僕の胸元を見て、まな板だなー……と何度も呟いている。
(こんのっ、セクハラ大魔神……)
右手を強く握りしめ、あっと思ったときは遅かった。
「うーん!やっぱりまな板だなー!けど可愛い!おにーさんとおちy「僕は男だああああァァァ!!!」
最悪なセクハラ大魔神、おそ松は僕のアッパーカットの犠となった。

【チョロ松総受け】それは罪だったのか【ファンタジー?】五話 ( No.4 )
日時: 2016/04/24 08:47
名前: アイカ (ID: UrPtHUHp)

「はぁ……はぁ……」
久しぶりだった。こんな大声出すのも、アッパーカットを喰らわせるのも。ふと、一松の方を見ると、呆然としている。
「え……あんた、男だったの?!」
「そこは町の人たちのセリフで理解してくれ!」
だって『呪われた男』じゃん!
「…っつ〜!何するんだよ…!てか、お前男なの?!」
いや、むしろこんなむさい男が女装してたら五秒でバレんだろ。ふと、窓の外を見ると、外は茜色に染まりつつあった。
『時計台の下で。』
そこで、僕はあの青年を思い出した。
「ごめん。僕約束あるからいくね。」
真っ白になっている二人を置いて、僕は時計台に向かって走り出した。

【チョロ松総受け】それは罪だったのか【ファンタジー?】 ( No.5 )
日時: 2016/04/25 20:49
名前: アイカ (ID: UrPtHUHp)

時計台の下には、さっきの青年がいた。なにやらサングラスをかけて………?何度か外して辺りをちらちらと見ている。
「…ぇっと……あの」
「おっとやっと来たか!カラ松girl!」
そしてバーンと、指鉄砲で打つ真似をする。…だから女じゃねえっつってんだろうか。ケツ毛燃やすぞ?!しかも、何?!イッタイ!痛い!!
「おっとすまない。あまりの女神の美しs「だから男だよ」お、男ぉ?!」
驚いたようにカラ松?は叫んだ。そうだよ。つーかお前らは何でわかんねーんたよ?
「ふっ……しかし、性別がどうであれ、貴女の美しs「そういうのいいから。で、なんなの?」
「……貴方が、あまりにも兄弟に似ていたから。少しばかり、話を聞きたかったんだ!」
そう言ってカラ松は笑った。うん。痛い言動を除けば……いい人、なのかな?
「見れば見るほどそっくりだな…」
「あのさ……その兄弟って……おそ松と一松?」
そう言うと、ぽかんとカラ松は口を開けた。……本当にコイツ嘘つけねーな…!
「な、何故それを?!」
「いや、さっき会ったから。」
カラ松は少し動揺していたが、少し落ち着いてから覚悟を決めたように言った。
「頼む……!少し、俺たちに協力してくれ!弟を助けたいんだ!」

Re: 【チョロ松総受け】それは罪だったのか【ファンタジー?】 ( No.6 )
日時: 2016/05/10 21:38
名前: アイカ (ID: UrPtHUHp)

カラ松によって語られたモノは、酷く悲しいな話だった。彼らの弟……十四松とトド松が、能力を悪用する組織にさらわれてしまったというのだ。
「助けたいんだ……!ただ、…俺たちじゃ、太刀打ちできない!」
無力だから。そう言って悔しそうに唇を噛んだカラ松に、僕は何故か自分の姿を重ねていた。違うのに。僕は、カラ松みたいに……
「だから……!頼む、いや、お願いします!弟を助けたいんだ……!!」
必死の形相。さっきのカッコつけが嘘みたいに。きっと一松が魔力の研究をしていたのも、全部弟の為なんだろう。愛されてるな。そう思ったら、あってもいない彼らの弟がすごく羨ましくなった。
「…いいよ。僕、退屈してたから。」
まあ、存在が魔力だからね。きっと使い方自体は慣れてるよ。
そう言って笑えば、カラ松は泣き笑いのような表情になった。
「ありがとう……チョロ松。」
初めて、名前を呼ばれた瞬間。心が暖かくなったと記しておこう。


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