BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 巻き戻して、もう一度キスをしよう。
- 日時: 2016/05/29 09:36
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
初めまして、メルブーです。
主に色んな短編小説を書かせていただきます。
題名は適当に付けました。すみません(笑)
二次元、三次元、どちらも書きます。
二次元だと最近ハマッてるのは、おそ松さんとかですかね…
三次元だと、気象さんとか鯨人さんとか色々…
あとオリジナルも書きます。
亀更新なので、のんびりやれればなと思ってます。
注意事項としては、
私は豆腐メンタルなので誹謗中傷などはお控えください(´・ω・`)
それでは、よろしくお願いいたします。
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.1 )
- 日時: 2016/05/29 09:40
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
それでは、書かせていただきます。
最初なんで…
BL松さん書かせていただきます。
今回は短めに…(笑)
カラ一で甘めですかね?
では、どうぞ
↓
- Re: 巻き戻して、もう一度キスをしよう。 ( No.2 )
- 日時: 2016/05/31 08:36
- 名前: メルブー (ID: UiKxyg6G)
“好きな人は、” 視点・一松
俺は最近、夢を見る。
それはいたってシンプルな夢だ。
『一松、』
大好きな人が俺の名前を呼んで、
それを俺は嬉しくて、笑顔で応えて、
『…大好きだ』
そう言って、キスをしてくれる。
「−−−−っ、ぶわっ!!!!!」
びっくりして目を覚ませば
そこにはエスパーにゃんこが添い寝している。
また、この夢か…
前までは昼寝だと見なかったのに
今ガッツリ見ちまったよ、アイツの夢を。
ふと、気づけば
掛けていなかったタオルケットがかけてある。
そしていつもの窓際に座ってる、イタすぎるアイツがいる。
ギターを持ってオリジナルの恋愛ソングを歌っていた。
「……………」
「…おっ!一松、起きたのか?」
アイツは歌うのをやめ、笑顔で俺を見た。
俺はその笑顔が世界で一番大好きだ。
それは小さい頃か見てきた、兄貴としての笑顔。
でも成長するにつれ、その大好きな笑顔…いや、アイツの全てを想うものは
決して抱いてはいけないものだと悟った。
「…うるせぇよ、クソ松。
お前の歌で昼寝が台無しなんだけど」
タオルケットを掛けてくれたのは、お前なのに
憎まれ口を叩いてしまう俺はどーしようもないゴミだ。
「ははっ、それはすまなかった」
アイツは苦笑いを浮かべて謝った。
「それと一松、変な夢でも見たのか?」
「あ゛ぁ?」
「急に起き上がったから、びっくりしたぞ」
「…別に、なんでもねぇよ」
言えるわけがない。カラ松にキスをされて、ダメだと思って起きたとか…
俺は分かっている。
この気持ちはダメだということを、ずっと前から知っているから。
六つ子で、男で、一つ屋根の下で暮らしてる。
もしも世界のルールを破れば、そこにあるのは崩壊だ。
だから学生時代から俺は隠して生きてきた。
このまま隠し通せば、すべてが上手くいく。
でも、最近見る夢が何かを期待するように
何回も何回もカラ松とキスして、付き合っている、幸せな俺を見せる。
やめてくれ、俺はこの気持ちに見切りをつけたいんだ。
…邪魔しないでくれ。
「ならいいんだが……」
「…何歌ってたの?」
「あぁ、ギルトガイな俺が奏でる甘いじゅ「いいから、歌えよ」
「…はい……って、えぇ!聞きたいのか!?マイブラザー?」
「歌詞はダサいけど、声は悪くないから……」
子守唄程度にはなるだろ、と言うと
任せてくれよと言いたげなドヤ顔をして、カラ松は歌った。
カラ松の声は、心地いいんだよな。
だからついつい聞きたくなる。
ほんとなら、ずっとそばで聞いていたいけど
それは叶わないから。
カラ松は誰を想って、この歌詞を書いたんだろう?
好きな人に振り向いてほしい、
本当は好きなくせになんで素直になってくれないの、と
問いかけるような淡い歌。
自分に歌ってくれてると思い、聞いてしまうのは……
……あぁ、まだ俺、好きなんだわ。
見切りなんかつける気ないんだわ俺。