BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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一匹狼の君
日時: 2016/08/19 20:27
名前: ユーネス (ID: Uj9lR0Ik)

趣味で小説を書いている者です。blを書きたい
と思ったのは最近なのでよくわからない部分も
あるかもしれないですが読んでもらいたいです

Re: 一匹狼の君 ( No.4 )
日時: 2016/08/20 11:45
名前: ユーネス (ID: rBo/LDwv)

体育の授業もそうだ。ペアを作る時があるが、俺は友達の卓人と組むはず
なのに、気づいたら目の前に大翔がいたのである。
おそらく授業を受けないつもりでいただろう大翔に、この日初めて質問を
して見たのだ。
「何かその、お前いつも自分の空間みてえなの作ってるけど、嫌われるとか考えた事ないの?」
大翔がさらに暗い顔をしたように見えたから少し戸惑う。
「…悪口は聞いた事ないし、嫌われるような事はしてないと思う」
「自信があるんだな」 
「あと一人の方が気楽だし、嫌われようと気にしない」
俺は大翔の姿に強さを感じた。

食堂では不思議な現象が起きていた。
大翔と平気で食ってる俺に引いたのか、それとも友達同士だとでも思ったのか。俺達のどちらかが座ったら、2人の席に決定してた。
つまり、毎日食堂で昼を済ます俺達専用のテーブルが出来ているのだ。
別に自由に使っていいんだが。
それでも俺達は毎日、同じテーブルで食う事がお決まりとなった。
大翔がテーブルに着くなり、
「特等席になってんじゃん」
と呟いた。




Re: 一匹狼の君 ( No.5 )
日時: 2016/08/21 20:57
名前: ユーネス (ID: fE.voQXi)

またこの沈黙。しかも体育の時間に少し会話してしまったので、大翔もこの空気を微妙に感じてるのかもしれない。
そのまま頼んだラーメンの半分くらいを食べ終わったところで、大翔が口を開いた。
「ありがとう。聞いてくれて」
「あ?」
「体育の授業に聞いてきたじゃん。嫌われるとかなんとか」
「…ああ?まあ」
こいつから喋り出したのは初めてだ。何でそんな事聞いてくるのかは意味不明だ。大翔は続けた。
「いやその、今までクラスの人と喋った事ないし」
「…マジで?」
返事はせず味噌汁をすする大翔。それはないだろ!と心の中で突っ込む。
「何で俺たちの席みたいなモン、できちゃったんだろーな」
俺は思ってた事を口にした。
「普通学食って毎日混み混みのイメージしかない。なのに俺らがなんとなく座ってるこのテーブルはいつも周りが空いてる。他はちゃんと友達と食う。変な事が起きたな」
「まあ、うん」 
俺は思った。俺たちは食堂で話してるうち、実は一緒にいやすい関係になったんじゃないか。だから毎日、他のテーブルに行かず、どちらかがいる
そのテーブルに行く。
でも俺らはなぜか、教室では会話しない。人が沢山いるという場所には変わりないのに。 
 





Re: 一匹狼の君 ( No.6 )
日時: 2016/08/22 20:48
名前: ユーネス (ID: v2BiiJyf)

今日も授業が終わる。これからバイトに行かなくてはならない。
卓人に呼び止められた。
「おい透耶、今日バイトだっけ?」
「ああ悪い!」
別に走らなくても間に合うし自転車だから大丈夫だけど、時間を気にして
急いでしまう。階段をおりていたら、前にいた生徒にぶつかりそうになった。
(またお前か)
そう思いつつ、俺は前にいた大翔に注意した。
「おい、歩きスマホは危ねえぞ」
大翔は俺に気付き、耳からイヤホンを外す。
「画面は見てない」 
「そういう問題じゃねえよ。今だって、俺の足音聞こえてなかっただろ」
「…うん」
大翔は仕方なくイヤホンをしまう。俺はまた走った。
 





Re: 一匹狼の君 ( No.7 )
日時: 2016/08/25 23:13
名前: ユーネス (ID: 06in9.NX)

スーパーに着いた。挨拶をして中に入る。
俺の仕事は商品の陳列だ。段ボールやケースに入ったやつを並べて行く。
コンビニでもよく売っている98円や110円のパンを美味そうだなと思いながら並べていると、卓人の顔が頭に浮かんだ。あいつの昼飯は大体パンだからかもしれない。まあいいやと作業を続けていたら、左からきた女性の
服装が、高校の制服と同じ事に気づく。
そいつは大翔の隣の席である浅倉だった。浅倉は明るい性格で、優しい一面も持つ。しかもまあまあ可愛い。

Re: 一匹狼の君 ( No.8 )
日時: 2016/08/27 20:28
名前: ユーネス (ID: KZRMSYLd)

話しかけるべきかと迷ってたら、浅倉に見つかった。
「あれ、涼也くん?」
「ああ、まあバイトで…」
「そうなんだ。頑張って。私はジュース買おうかと」
浅倉はカゴの中のカルピスとCCレモンを見せた。女子の好きそうなやつって感じだ。
「あ、ランチパック。新しいのだ」
「うん。」
女子と話すのは難しい。軽く頷いたりしてまた、仕事に戻る。

俺と大翔は体育の野球で、またしてもペアになった。卓人はゲーム友の樹と。キャッチボールの練習をしろと言うので俺がボールを投げると、大翔は一瞬捕って落とした。もう試合はすぐやってしまう先生だがこいつは10回中5回、半分しかボールを捕れなかった。
俺は小学生から野球少年だから、自分で言うけど野球がうまい。中学校の試合、相手に攻められた終盤で逆転勝利したのは、俺がホームラン決めた
お陰だと思う。 


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