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【大正松】紫の御嬢様【カラ一】
日時: 2016/09/15 00:44
名前: わぬか (ID: .SXp3Aa2)

初めまして、わぬかと申します。

ここでは「おそ松さん」の長編BL小説を書いていこうと思います。
この度は派生ワールドである「大正松」を題材にしたいと思っております。
一応調べたりはしているのですが、基本無知な奴の書く小説ですので
「ん?大正にこんなんあるか?」という点があるかと思います。
そういうのは、こう、広い心で見逃して頂けると幸いです(*^^*)

カラ一がメインです。
6つ子やトト子ちゃんも皆出てきますが、
他人設定だったり特殊設定があったりと
公式と設定が違うキャラが多いのでご注意下さい。

荒しは御遠慮下さい。
コメントを頂けたりとかしたら、嬉しいなぁ、とか...(\\\・・)

更新は気まぐれのんびりさんです。ごめんなさい。
至らぬ点も多々あるかと思いますが、頑張って書いていきたいと思います。

これから、どうぞ、よろしくお願い致します!

Re: 【大正松】紫の御嬢様【カラ一】 ( No.4 )
日時: 2016/09/16 01:08
名前: わぬか (ID: .SXp3Aa2)

「遅松の奴め...」

そう呟いて、唐松は体育館をあとにした。
体育館に、生徒はもう残っていない。

式の後「誰か片付けを手伝ってくれないザンスか」と教員の一人が言った。
皆、見てみぬふりをして体育館を出ていく。面倒事は嫌なのだ。
唐松は後ろの方の席だったため、その声は聞こえていなかった。
しかし遅松はそれに気付いた。
皆と同じく、遅松もそんな面倒なことごめんである。
すぐさま退室しようとした。

「遅松?どうしたんだ?急に引っ張るな、驚くだろう。」
「唐松、早く体育館出るぞ。」
「?...あ、ああ?」

さっきからそう言ってるじゃないか、という言葉は飲み込んだ。
二人は出入り口に向かおうとした。その時、

「...あ、ちょっと、そこのチミ達!」

先程と同じ声が背後から聞こえた。
いや、「チミ達」なんて誰のことだかわからない。
振り返るな、振り返ったら手伝わされるぞ。という空気が流れる。
振り返ろうとした唐松を遅松は睨み付けて制止した。

「そこの...赤い着物と青い着物のチミ達ザンス!」

また声が聞こえた。
赤い着物も青い着物も珍しいものじゃない。振り返るな...
俺達のことじゃないのか?と小声で聞く唐松を遅松は血走った目で睨んだ。

「そこの松野家の二人ザンス!!」

名前を出された。
これはちょっと言い逃れができない。
今年の新入生で松野家なのは遅松と唐松、そしてちょろ松の三人である。
ちょろ松は新入生代表としてまだ仕事があるとかでいち早く体育館を出た。
つまり、手伝え、と言われているのは、

「...俺ら、ですか?」
「そうザンス!さっきから言ってるザンしょ!?」

振り返ると、出っ歯が特徴的な先生が立っていた。
早く手伝えとばかりに鼻息が荒い。

遅松は諦めたようにため息をついた。
未だ状況の掴めない唐松はぽかんとするだけだった。

片付けが終わる頃、唐松はやっと自分の状況を理解することができた。
他の生徒は皆、さっさと教室に戻っている。
椅子を片付けたり、机をしまったり、結構な重労働である。
皆はこれが嫌で振り向かなかったのかぁと、唐松は今更知った。
唐松はこういう所が少し抜けており、
お人好しなのもあって損するタイプである。
これが彼の長所でもあるのだが、単に要領が悪いとも言う。
その実、遅松はちゃっかりしており、片付けのどさくさに紛れて、
唐松を置いて教室に行ってしまった。

ようやく片付けを終え、体育館を出ることができたのだ。
愚痴のひとつも言いたくなるだろう。

(遅松め...一回シバくしかないな。あの先生も...出っ歯折ってやりたい。)

そんなことを考えていたら、ため息が出てきた。

(はぁ...こんなんで俺、ここで頑張れるんだろうか...)

Re: 【大正松】紫の御嬢様【カラ一】 ( No.5 )
日時: 2016/09/16 22:28
名前: わぬか (ID: .SXp3Aa2)

唐松はうつむいたまま、とぼとぼと足を進めた。
普段の彼は、そう落ち込むような柄ではない。
中學校までの級友は馬鹿ばかりだった。
勉学に乏しいという意味ではなく、皆純粋な子供だったのだ。
担任に悪戯したり、泥んこになるまで遊んだり...
見た感じ、ここの生徒にはその楽しさを理解してもらえないだろう。
お堅い優等生という雰囲気の者ばかりで、
唐松はすっかり気が滅入ってしまった。
遅松とちょろ松以外、知り合いもいない。
彼にしては珍しく、自分のこれからに不安を感じていたのだ。

「...ん?」

ふと、唐松は顔をあげた。
ひらひらと、桜の花びらが舞っている。

(ど、どこだ?ここ...)

うつむいたまま、大分歩いてきたらしい。
唐松はすっかり迷子になっていた。
というより、彼はそもそもどこに向かえばよいのかわかっていなかった。

(え、えーと、教室集合だから、教室に行けばいいんだよな?)

教室。つまり赤塚學院高等部校舎。
さらに言えば唐松の學級は一の弐である。
ここで唐松は、はっとする。

(教室どこ...)

唐松がここに来るのは今日が初めてだ。
何がどこにあるなんて、わかるはずがない。
完全に迷った。どうしたものかと、唐松は辺りを見回す。

唐松は初めて、幾本もの桜に囲まれていることに気づいた。
うつむいていたので気がつかなかったのだ。

桜は不規則に並んで植えられており、そのどれもが立派な大木だった。
桜の花はもう満開を迎え、誇らしげに咲き誇っている。
花びらが雨の如く舞い、唐松の肩や頭にも何枚か降ってきた。

「わぁ...」

唐松は思わず声を漏らした。
それほどまでに、美しい光景だった。
周りを見回しながら、唐松はゆっくりと歩き出しだ。
歩けど歩けど桜。どれもが見事に花を咲かせている。
少し歩くと、小さな広場に出た。

その広場の中心には桜の大木が立っていた。
木、というよりは、樹といった方が正しいだろう。
一際大きく、貫禄さえ感じさせる。
この桜達の長なのだろうか?
唐松は、しばしこの桜に釘付けになった。

「綺麗...」

そう言葉を溢したのは、唐松ではない。
どこからか、唐松の耳に届いた。

この大木に吸い込まれるようにやって来た唐松は
辺りを見ていなかったのだ。他に人がいても、何ら不思議ではない。
しかし、他の學生は今校舎にいるはずだ。

唐松は大木から目を離した。
視界のほとんどに映るのは、ピンクの花びら。
その中にひらり、と紫が舞うのが見えた。

(...なんだ?)

紫はひらひらと、同じ場所で舞っている。
唐松は目を凝らす。あれは、どうやら布のようだ。
布といっても薄汚い布切れではない。
上質な生地であることが、遠目に見てもわかる。
唐松はその場所へ歩み寄る。

そこにいたのは、美しい女性だった。

頭には、短い髪と共に紫色のリボンが揺れている。
リボンと同じく、彼女の来ている着物も紫色だった。
市松模様の描かれた着物に、深い紫の袴。
同じく、上質な生地でできている。

彼女自身も、大木を見上げる後ろ姿からして、気品に溢れていた。
リボンで見え隠れするうなじに色気すら感じてしまう。

「綺麗だ...」

溢すように、そう言ったのは唐松だった。

Re: 【大正松】紫の御嬢様【カラ一】 ( No.6 )
日時: 2016/09/16 20:00
名前: わぬか (ID: .SXp3Aa2)

唐松ははっと我に返る。
「綺麗だ」というのは無意識のうちに漏れた言葉だった。

その対象は大木ではない。
その女性に対し、唐松は「綺麗だ」と思ったのだ。

まずい、聞かれたか...?
唐松は自らの顔が赤くなるのを感じる。
初対面で何の脈絡もなく「綺麗だ」なんて、

(まるで遅松のようじゃないか...)

遅松は女と金を愛してやまない。
それに釘を指すのが唐松の役目なのだが
これでは人のことを言えないではないか。

女性は唐松に気がついたのか、ゆっくりと振り返った。

「あ...」

唐松はまたも声を漏らす。

美しい女性だった。
歳は唐松と同じくらいだろうか。
その落ち着いた佇まいからは大人びた印象を受けるが、
身長は唐松より少し小さい。

女性は唐松を見ると、少し驚いたような顔をした。
唐松は焦って背筋を伸ばす。その顔はかーっと赤くなっている。
その様子を見て女性はふふ、と笑った。

「綺麗でしょ」

女性はそう口を開いた。

「えっ...、あ...」

急な出来事に唐松はうろたえる。
やはり聞こえていた。この場合、なんと返せばよいのだろう。
「綺麗でしょ」と自ら肯定しているのだから「はい」と返すべきか。
いやこれでは味気なさすぎる。
脳内に「女心わかってねーなぁ」と言う遅松の顔が鮮明に浮かんだ。

唐松が何か言う前に女性が口を開いた。

「本当に綺麗...すごいよね、この桜...」

桜?
唐松はてっきり女性に対して綺麗だと
言ったことへの返答だと思っていたが、
女性はどうも、唐松は桜に対し綺麗と言ったのだと思っているらしい。
それは唐松にとってはありがたかった。
いきなり口説いてきた変な奴という印象は与えずにすんだらしい。

「あ...ああ、見事な桜だな。」

唐松は格好つけてそう答える。
内心どぎまぎしまくりなのだが、西洋の言葉でいうポーカーフェイスだ。

「この桜がここの長なのか?」
「長?ふふ、良いこと言うね。」

唐松が尋ねると女性は微笑み、大木を見上げた。

「この桜は不二夫桜って呼ばれてる。
赤塚先生の下の名前からとったんだって。」
「赤塚先生?」
「知らないの?初代學長だよ。」
「赤塚學院の名前の由来となった人か?」
「そういうこと。この桜はこの學院創立のとき
記念に植えられたんだって伝わってる。」

どおりで大きい桜だ...と唐松は改めて不二夫桜を見上げる。

「それから数十年は毎年一本ずつ植えてたらしいけど、
管理が大変とかで、今はもうやってないんだよ」
「だから桜がこんなにたくさん植えてあるのか」
「そう。でも不二夫桜は特別。最初の桜だから。
不二夫桜は赤塚學院の守り神ってよばれてる。」
「守り神...」
「まあ、長みたいなものだね。ご名答だよ。」

すごいね、きみ。と言いながら彼女は振り返った。
唐松は照れたように笑う。

「いや、すごいのは君だろう。詳しいんだな。」
「そう...かな、ありがとう」

女性の頬がほんのりと赤く染まった。
可愛い、と思った。

(っ!いかん!これでは遅松じゃないか...邪心よ消えろ...)

唐松の心臓は、再び心拍数を上げた。
視線を不二夫桜から女性に下ろし、真っ直ぐ女性を見つめる。

「...どうかした?」

女性は急に黙った唐松に、不思議そうに首をかしげる。
彼女の瞳は憂いを帯びていていて、美しかった。
それと同時に、その瞳が感じさせるのは、寂しげな儚さだった。
ふと目を離せば消えてしまうのではないかと思う程、
危うく、綺麗で、唐松は彼女に引き込まれていった。

「...大丈夫?」

彼女の声で、唐松ははっと返る。

(...っ!?うわっ!?)

唐松は出そうになった声をぐっと堪えた。
いつの間にか女性が唐松のすぐ目の前にいた。
手を伸ばせば、簡単に触れられる位、近くに。
近くで見ても、やはり彼女は美しかった。

「あ...えと、君も、ここの學生なのか?」
「...まあ、一応、かな」

女性は少し困ったような顔をした。
何年生?學級は?等々聞きたいことはあったが、
なんとなくこれ以上聞いてはいけない気がして、唐松は質問を変えることにした。

しかし、良い質問が思いつかず、唐松は口篭ってしまう。
その間に、女性が口を開いた。

「君、新入生?」
「ああ。今日から高校生だ。」
「教室、行かなくていいの?」
「あっ...」

完全に忘れていた。
そうだ、教室に行かなければならないのを迷子になってしまい、
挙げ句綺麗な女性と談話してしまった。
まずい、初日からこの失態。

「す、すまない。俺、そろそろ行かないと...あ...」
「どうしたの?」
「すまない...校舎って、何処だ?」

唐松は言いにくそうにそう聞いた。
その様子に、女性は噴き出す。

「ふふふ、迷子だったの?」
「ま、まあ...そんなところだ。」

格好をつけようとする唐松がまた面白かったのか、女性はまた笑う。

「わ、笑いすぎだ」
「ごめんなさい、だって君、面白いから...」

無邪気に笑うその女性を見て、唐松は感じたことのない感覚に襲われた。

胸が、痛い。

「校舎ならあっち。まっすぐだから多分わかるよ。」

ひとしきり笑った後、女性は不二夫桜とは反対の向きを指差した。

「万が一わからなくなったら、戻ってくればいいよ。私ここにいるから。」
「君は...行かなくていいのか?」

一応聞いてみた。
女性は首を横に振る。

「ここで待ってる人がいるから」
「そうか...」

唐松はくるりと校舎の方を向く。
しかし、また首だけこっち不二夫桜の方へ向けた。
彼女と、また会えるのだろうか?
それが不安だったのだ。

しかし、彼女もここの學生だという。
また会う機会もあるだろう。

「また、会おうな」

唐松は最後にそう言った。
優しく微笑んで。
女性もそれに答えるように笑う。

「そうだね」

その笑みは、どこか悲しそうでもあった。
唐松は校舎に向かい、走った。
少ししたら、彼女の言った通り校舎が見えてきた。
ここまで来て、唐松ははっとする。

(名前くらい、聞いておけばよかったなぁ...)

今更後悔しても遅い。いい加減、教室にいかないとまずいだろう。

唐松はこういうところが、抜けている。

【序章:終】

Re: 【大正松】紫の御嬢様【カラ一】 ( No.7 )
日時: 2016/09/17 02:52
名前: わぬか (ID: .SXp3Aa2)

【壱話:出会イ見合イ将来】

春の暖かい、ぽかぽかとした陽気が心地良い。
こんな日は、のんびりお昼寝でもしていたいものだ。

「ふわあー...」

掃除の手を止め、椴松はあくびをした。
別に寝不足な訳ではない。昨晩は寝る前に少し勉強をしたくらいで、
睡眠はきちんととった。しかし眠い。
ほうきで庭を掃いている最中だというのに目がとろんとしてしまう。

春はあけぼの、とはよく言ったものだと椴松はぼんやり思った。

ここは松野家現当主、松野平松の屋敷。
椴松はここで雇われている使用人だ。
現在松野家には、20人程の使用人が雇われており、
炊事、掃除、運転など、各自担当に別れている。
椴松は掃除担当ではないのだが、今はとりわけ仕事がないため、
掃除係をお手伝い、という訳だ。
逆に椴松が忙しい時は手伝ってもらうこともあるので、そこはお互い様だ。

(...よし、そろそろ終わろっかな)

椴松は落ち葉をちりとりで集め、広い庭を見渡した。
本当に、広い庭だ。
その脇には盆栽や石が置かれ、桜や紅葉の木が植えられている。
もうこの敷地に一件家建つんじゃないかと、椴松はいつも思う。
これも、松野家の凄さを物語っていた。

「金持ちだよねぇ〜」

椴松は一人ぼやいて、一人でくすくすと笑った。

「...おい、そこの。」
「っ!?は、はい!!」

急に後ろから話しかけられ、椴松はびくっと体を揺らす。
先程の独り言は、松野家に仕える使用人としてあるまじき言葉だ。
誰もいないからと油断した。まずい、聞かれたのだろうか。
椴松は咄嗟に振り返る。その表情には焦りが見えたが、
振り返るなり安堵の表情を見せた。

「...なんだ、あつしくんかぁ。」
「ああ、椴松か。」

そこにいたのは同僚のあつしだった。
あつしもここに仕える使用人で、運転の担当だ。
年齢は15歳の椴松の10個上で、25歳。
椴松は、彼によくなついていた。
だから安心したのだろう。こいつなら、さっきの言葉くらい
聞こえていたとしても黙っておいてくれる、と。
しかし反対に、あつしは少し驚いたような顔をしている。

「なに、何なのその反応?何で呼んだ側が驚いてんの?」
「ああ、いや、ごめんごめん。」

Re: 【大正松】紫の御嬢様【カラ一】 ( No.8 )
日時: 2016/09/17 20:00
名前: わぬか (ID: .SXp3Aa2)

「後ろ姿じゃわからなかったよ。」
「?」
「いやぁ、本当馴染んでるね。その服。」
「ああ、そういうこと」

椴松は得意気な笑みを見せ、その場でくるりと回った。
その身にまとう服を、見せびらかすように。

「いいでしょ、これ。」

椴松が着ているのは、撫子色の着物だった。
着物、というのには少し語弊があるかもしれない。
襟元こそ普通のそれと変わりはないが、
膨らんだ袖は肩が隠れる程度の長さしかなく、
きゅっとしまった袖口には白のフリルがあしらわれている。
腰には紫色の帯が巻かれ、そのまま後ろで大きな蝶々結び。
また、腰から下の布はふわりと膨らみ、膝の辺りまでしかない。
上に白いエプロンを身に付ており、そのエプロンも同じく膝までで、勿論フリル付きだ。

フリルは頭にも飾られている。
以前あつしがそれは何かと聞くと、椴松は得意気に

「これはねぇ、カチューシャっていって西洋のお洒落なんだよ。」

と答えた。椴松はどこから仕入れてくるのか、西洋のことに詳しいのだ。

「似合う?」
「うん、似合ってるよ。」
「も〜う、あつしくん正直〜!」

椴松は嬉しそうに笑った。
あつしもつられて笑うが、本心は苦笑いだった。

(似合ってるって、誉め言葉なのか?この場合...)

椴松が身にまとうその服は、大変可愛らしいデザインをしている。
しかし、椴松の性別は正真正銘、男だ。
どうみても、男物の服ではない。
椴松だって、別にそっち系という訳でもない。健全な男の子だ。
似合っていて、良いものだろうか。

しかし当の椴松は、似合っていると言われ、無邪気に喜んでいる。

(...まあ、本人が楽しそうだしいいか。)

椴松は本当にその服が似合っていた。
彼が童顔なのもあり、本当に女の子のように見える。
先程あつしは女性の使用人だと思い、椴松に声をかけたのだ。
仕事で、女性に手伝ってもらいたいことがあったのだが、
完全に椴松に騙された。いや本人に騙す気はなかったのだろうが、
椴松の女装はそれ程、違和感のないものだった。


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