BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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ハマトラ!便利屋!
日時: 2017/04/21 14:51
名前: いち (ID: n8TUCoBB)

はい!閲覧ありがとうございます!
ここはアニメ、漫画のハマトラの小説を載せていきたいと思っています。
便利屋の2人中心に載せていきたいしだいです。

※アニメ、漫画にて、ネタバレ注意とさせていただきます。どちらも知っているという方は特に分かりやすいかと思います。
※BLで、レシバス多く載せたいと思っていますので、別館での投稿を致します。
※流血表現が多少あり、私の妄想も入った二次創作になっていますので、違う設定も入り組んでいます事をご了承ください。

Re: ハマトラ!便利屋! ( No.3 )
日時: 2017/04/25 13:43
名前: いち (ID: VNx.OVCe)

俺達は数ヶ月前、マダラバトによって、脳からミニマム発動への神経細胞を遅らせることによって数年はミニマムを使えなくする薬を無意識下に打たれた。
一時は本当に使えなかったミニマムだったが、ナイスの解決の元、脳の予想していなかった出来事が起きた際に、ミニマムを使用出来ることが判明した。

ムラサキはメガネを外すこと。
ナイスはヘッドホンを耳に当てること。
俺は眼帯を取ること。
バースデイはスタンガンをONにした状態で咥えること。
ハニーはチョコレートを噛むこと。
スリーは聖書を読むこと。

等だった。


だが、今ムラサキはメガネを外していないにも関わらずミニマムが発動した。

暫く四人で話し合った結果、恐らく、この間のはじめの虚無のミニマムによって、消されたミニマムと同時にその薬の効果も全てが消え、スキルのミニマムの蘇生と増幅によって、ミニマムは戻った。
そういうことだろうとまとまった。

俺やナイス、ムラサキは元々、ミニマムを使う前と使う時とで、普段とは変わりない生活だが、バースデイのように強弱を求められる大きい能力となると、ミニマムが自由に使えるというのはとても楽らしい。

バースデイはこれまでスタンガンを口に咥えて脳に刺激を与えてミニマムを使っていた為、当初は細かな電撃の使用も出来ていた事が、派手なものしか使えなくなっていた。

俺とナイスとムラサキはバースデイを見つめれば、両手の平を見つめて軽くバチバチ光らせれば嬉しそうに企むように笑みを浮かべズボンのポケットから取り出した愛用スタンガンにキスをしてみせた。

「いやーん、俺ちゃんもう完璧じゃね?最強で無敵なんじゃねぇー?んっま、んっま。世話になったなぁ、俺ちゃんのスタンガンちゅわんっ」

Re: ハマトラ!便利屋! ( No.4 )
日時: 2017/04/27 00:15
名前: いち (ID: VNx.OVCe)

【心配】

それから、更に上機嫌になったバースデイは、便利屋の仕事を多くこなすようになり、レシオが手伝いに行けなくとも、日に二・三件こなして、ノーウェアにて、レシオを待つことが増えていった。

レシオもレシオで本業は忙しく、ノーウェアに来てもバースデイとすれ違いでなかなか会えなかったらしい。そして、今日も。

「いや、でもお前ら同棲してるよな?毎日会ってるだろ。なにが不満だって言うんだ?」

ナイスから話を聞いたムラサキがいつもの角の席で脚を組み不満げな表情で優雅にコーヒーを飲んでいるレシオへと振り返り、カウンター席から声をかける。

「ムラサキは分かってねぇなー?いつもそばに居るはずの相棒の姿が無いと寂しく感じるもんだろー?それぐらい察しろよー。ねー、はじめちゃん!」
「うん」
「ナイス、お前は俺が居なくても寂しくなさそうだな」
「俺には、はじめちゃんいるし!」

ムラサキのレシオに対する問いかけにナイスが横から口を挟む。ハンバーガーを両手で握って食べているはじめにデレっと顔を緩ませ聞けば、はじめはコクリと頷き同意する。少し寂しい気持ちになったムラサキがメガネを押し上げながら問えば、ナイスは即答した。
カップを置いたレシオは、静かに口を開く。

「病が完治したからと言って怪我をしない理由にはならないだろう?やってる仕事が危険な分、あいつの様子も心配になる」
「……前から思ってたんだが、レシオはバースデイに対して少し過保護なんじゃないか?」
「あいつは、見えない怪我なら傷口が深くても俺に隠すからな。俺の知らない所で怪我をされても困る」

語り始めたレシオにかける言葉を失ったムラサキは黙ってレシオの意見を聞きながら、バースデイとレシオの関係性について、ハッキリしていることを考える事で頭はいっぱいになったのだった。

Re: ハマトラ!便利屋! ( No.5 )
日時: 2017/05/01 19:43
名前: いち (ID: vstNT7v3)

【闇が光を見つける】

人の賑わう夜の中華街ーーー
スーツを着ている者が居る。煙草または葉巻を吸ってる者が居る。中には顔に龍の刺青を入れている者、シャツは柄物、腕や首には光る物を付けている者も居る。そんな彼らが集って真剣な取引の話をしている。

「まずは、こちら側が交渉します。ですが、ただの言葉や金で動く彼なら、私共も貴方方に力を借りるつもりはありません。この意味は分かりますか?」

スーツをキチッと着こなし、肩側にスーツ姿の付き人を連れている男は柄の悪い男達に言った。
返事替わりに男達は口角を上げる。

「殺さずに連れて来てほしいと言うのが我々からの依頼です。もちろん、報酬は望む金額を提示致しましょう」

付き人から銀のアタッシュケースを受け取ったスーツの男がアタッシュケースを開けて、中にぎっしり詰まった一万円札を男達に見える様に向ける。
男達がそれを見て顔を見合わせて企む笑を浮かべれば交渉は成立。

「計画的に始めさせていただきます」

Re: ハマトラ!便利屋! ( No.6 )
日時: 2017/05/01 20:22
名前: いち (ID: vstNT7v3)


カランカランッ、カフェノーウェアに来店を知らせる音が鳴ると同時に陽気な声が振り降りる。

「おっはよーちゃーん!いよぉーナイス!ビンボー探偵くんに依頼は来たかぁー?」

軽い足取りで来店してきた人物は金髪にグラサン、バースデイと呼ばれるチャラそうな男一人。声をかけられたナイスという青年はカウンターに座って、入ってきたばかりのバースデイから体ごと逸らして無視をした。

「あらん!?無視!?酷くない?なくなくない!?」

「うっせぇな、来てねーよ!」

ナイスの隣に駆け寄って座りニヤニヤ顔でちょっかいをかければムスッと頬を膨らませたナイスは先程の質問に答える。

「珍しいな、一人か?レシオはどうした」

テーブル席に居座り脚を組んでコーヒーを飲むムラサキがバースデイへ声をかければカウンターに背を向け両肘を乗せてムラサキの質問にいつもの口調でバースデイは答えた。

「レシオちゃんは本業よん?俺ちゃんが一人で居るのってそんなに珍しいかしらん?ムラサキったら!心配してくれてんのォー?オホホッ」

「…便利屋にも依頼は来てないみたいだな」

口元に片手を当てて挑発するように笑うバースデイに、レシオが心配していることを知っていて聞いたことに否定も出来ず、呑気にペラペラ喋るバースデイに暇なんだろうと思い、ムラサキが言えばバースデイの口調は甘えたぶりっ子のようなものになる。

「なによー、その言い方!俺ちゃん暇そうに見えちゃうの?今一件終わらせてきたとこよん!」

「!そうなのか」

「モチよ!俺ちゃん、ミニマム自由になって仕事も入るし、金もガバガバ!あ!いや、ガポガポよォ!」

便利屋稼業を一つ終わらせてきたようには見えない程元気な彼に意外そうな顔をしたムラサキに、バースデイは機嫌良く親指を立ててグッドサインをすれば、隣に座るナイスが静かに注意を告げる。

「あんまりミニマム使ってると、危ないんじゃない?」

「あ?なにがよ?」

小さな声でも耳に入れれば考える前に意味を聞くバースデイに、ナイスは改めて言う。

「使うにしても、ホドホドにしないと、誰に目をつけられるか、わかったもんじゃねぇーよって話」

「誰が来ても今の俺ちゃんに勝てるヤツなんていねーっしょ?!」

「油断は禁物だな。危険な依頼があるなら、レシオにも報告しろよ」

ナイスの忠告に大して気に留めていないのか、軽く受け流すバースデイにムラサキがメガネを押し上げながら釘を刺せば、ムラサキの言う意味が分かったバースデイは「いや、俺ちゃんはレシオたんのお姫様かよッ!?」とツッコミを入れた。

Re: ハマトラ!便利屋! ( No.7 )
日時: 2017/05/31 21:37
名前: いち (ID: v8ApgZI3)


雑音入りのよく分からない音楽が流れ、ナイスもコーヒーを飲むムラサキもコーヒー豆を煎るマスターも手を止めて眉を寄せた。

「おっ。あーい、もしもしもーどったのォー?…ハイハイ、ンだそんなこと?あ、この間の…」

カランカランッーー……

バースデイはズボンのポケットから携帯を取り出せば電話に出る。ニヤケ面のいつもの表情で通話をしながらノーウェアを足早に出て行くバースデイ。
それを見送ったムラサキが静かになった店内で呟く。

「バースデイが長話なんてな」

「仕事の話でもしてるんじゃない?相手がレシオならオレ達の前で通話するだろ」

ムラサキの他所への疑問は聞き飽きるとでも言うようにナイスは呆れ交じりに軽く声を上げて言い、気にするなと遠回しにムラサキへ伝えればオレンジジュースをストローで飲む。

「そうだな…それよりナイス、そろそろ仕事探すかバイトでもしないか?これじゃあ生計が立てられな」

「えぇー?じゃあムラサキやっててよー」

「お前…路頭に迷いたいのか?」

金銭面での会話が始まったノーウェアもいつも通りだった。


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