BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【BL松】なんかいろいろ書きためたもの
日時: 2017/06/11 22:52
名前: るお (ID: 0WV2matm)

サイト(消去済)とかにあげてたけど、なんか消すのもったいないなの根性で駄文さらしていきます。

学生だから遅いんだけどね、更新。

二次創作とか無理だから、荒しだよって人は回れ右して帰ってね。

速度松推しリバ民だから気をつけて。軽率にリバります。

まぁ、楽しんでもらえたらいいなぁ。

Re: 【BL松】なんかいろいろ書きためたもの ( No.4 )
日時: 2017/06/26 07:33
名前: るお (ID: atRzAmQi)

いちゃついてるような気がしないでもない。おそチョロ。








甘やかし長男は三男をダメにする。







「チョロ松チョロ松チョロ松ぅー!!」

ダッダッダッダッ、と階段を勢いよく駆け上がる音が静かだった午後の松野家に響いた。僕、松野家三男チョロ松はため息をついて、眺めていた求人誌を閉じる。

あぁ、もう。うるさいな。少しは静かに出来ないのわけ?どうせだれだか予想、ていうか下から聞こえてきたアホみたいな声でどこのバカな長男かは分かってるんだけどさ。

さて、階段を駆け上がり終えた我らがクズ長男、松野おそ松がピシャーン、とベタな音をたてながら僕ら六つ子の部屋の襖を乱暴に開けた。べ、別になんだか嬉しそうに笑った顔がなんか可愛いな、とかそんなこと思ってないしっ!思ってない!

「おそ松兄さん、なにしてんの?」

「んー?えへへー。ちょーろ、ちょろ、ちょろ」

呼びかけは無視して、僕の名前を呼びながら、おそ松兄さんが嬉しそうに僕に近寄ってきた。こんなねこなで声みたいな声出せたのお前。無駄にいい声しやがってとか全く思ってないから、全く。赤いパーカーに包まれた案外たくましい腕が僕に伸びてきて、え、なにこいつ。いつもと違うところが多すぎて気持ち悪いんだけど。

もしかして喧嘩か?なにかしたっけ?とか考える僕のことなんか気にせず、そのままするっとおそ松兄さんの腕が僕の体にまわって、密着。わかるかな、こう、前から隙間なく抱きしめられてる感じ…って、は!?

そこまで冷静に考えたところで顔にぼぼぼっと熱が上がった。

「うぇ?え?は、ちょ、なにすんだ!!」

「ナニって、抱きしめてる?」

「誤変換やめろ!!!」

ふざけんなよ、って言いながらどうにかこのバカから離れようと全力で力を入れてバカの胸を押してもびくともしない。嘘だろ。お前カラ松のことゴリラとか言えないんだけど。なにこのバカ力。バカだからなの?それとも僕の力が弱いだけ?いや、それはない。

「ちょ、おま、離せよ」

「やーだ」

即答しやがって。しかも邪魔だったのか僕の手を片手で捕まえやがった。もうお前ほんとゴリラでいいよ。何しれっと成人男性片手で拘束しちゃってんの。お前松野家長男ゴリラ松とかでいいよもう!!

「てかなんだよ、お前。何しに来たの」

「えー、なんか抱きしめたくなっちゃった♡」

そりゃあもう、僕を抱きしめながらバカが幸せそうにへらへら笑うもんだからさ、ちょっと居たたまれなくなって。

「死んで」

「なんでだよ!!」

なんて会話になるのは僕のせいじゃない。うん、こいつが悪い。別に照れてる訳じゃないし嬉しいわけでもないし。捕まれた手を撫でる僕より少し大きくて案外がっしりした手はわざと無視した。

とりあえず脱出を諦めた僕は、大人しく目の前の兄兼恋人が飽きるのを待っている。…待ってるんだけどさぁ。あのさぁ。

「へへへ、ちょろ、ちょーろ。ちょろ」

なんでこいつの声こんなに甘ったるいの。

砂糖にシロップやら生クリームやら何か適当に甘いものぶっこんで、それからそれを煮詰めてさらに甘くしたような、そんな糖度の含んだ声。

しかも、耳元で言うもんだから脳に直にどろっどろに甘い甘さが直撃していく。糖分補給とか言うけど、これはとりすぎ。糖分過多で死んでしまう。

「っ…お、おそ松兄さん、離してって…」

「やだ。ちょろ、ちょーろ。チョロ松。ちょろ」

おそ松兄さんの甘さに、僕の脳細胞がやられていく。ぽやぽやと思考が霧がかったみたいに、頭が上手く回らない。腕も誤作動を起こして、きゅっと兄さんのパーカーにしがみついた。

顔が、さっきよりも熱くて。心臓がぎゅーって、痛いくらいに締め付けられて。

畜生。僕ばっかりドキドキして、こんなのずるいじゃないか。

「おそ松にいさ、ほんと、やめてって…」

「やだよ。俺、チョロ松のこと呼んでたいんだもん」

それに、と兄が続けた。

「お前だって俺に可愛くぎゅーってしがみついちゃってるしぃ?」

「ばっ…!!」

我にかえって赤のパーカーを離すけど、もう遅い。

「…つかまえた」

…なに!?!?なにいまの、え、なに。今のどろっどろに甘ったるい声は。このクソ長男からでたとは到底思えない。

ぞくぞくっ、と背筋に甘いしびれが走って、それで。

「〜っ!!こっの、クソ長男っ…!」

「んへへ、やっぱお前かわいいね」

にへら、と笑ったその顔に、きゅんっと心臓までもがうずいて。

あぁ、畜生。


…お前のそーゆーとこほんと嫌いっ!





わーい、今日から1週間ずっとテストだし課題が終わらねー

Re: 【BL松】なんかいろいろ書きためたもの ( No.5 )
日時: 2017/07/01 20:57
名前: るお (ID: 1HkQUPe4)

どーでもいいけど私暗いのばっか書きすぎな気がしてきた

Re: 【BL松】なんかいろいろ書きためたもの ( No.6 )
日時: 2017/07/10 16:49
名前: るお (ID: 8pAHbekK)

懲りずにおそチョロ。溜めてるのなくなったんでね(早い)、書きました。
死ネタです。おう、最初から長男が亡き人です。三男がだんだんぶっ壊れていく。バッドエンド大好き芸人。
とりあえずプロローグ的なやつね。










彼岸花










ざぁぁぁ。
爽やかな、雨の音だった。
燦々とした空から降る冷たい天気雨が、僕の顔を濡らしていく。ついでに僕の緑のパーカーに、点々とした染みを作った。
なんだか世界と一緒に洗われていくような、そんな気分。洗いたての葉の匂い。穏やかな鳥の鳴き声。きらきらした木漏れ日。どれもこれもがキラキラ輝いて、僕にはとても眩しいものに見えたんだ。
もしかして僕のことを祝福でもしてくれてるのかな。ふふふ、ありがとう。おかげで気分はとても晴れやかで清々しいや。
ほとんど動かない手足に、激痛を感じなからも、僕は視界の端に映る赤にそっと微笑む。赤く赤く染まった地面と僕の服。ヒーローの象徴である、僕のヒーローの色。
大好きな、あいつと同じ色だ。ふふ、嬉しいなぁ。あいつ、迎えに来てくれたんだ。
もう、この重たく汚ならしい体はじきに動かなくなるだろう。心臓という名の生命維持装置は壊れ、機械は酸素を取り込まなくなる。どくどくと未だに流れ続ける血潮と痩せっぽちのこの体躯は、地面に染み込んで、流れて、森の中に循環して、その一部となるのだ。
…でも、この心だけは、この想いだけはしっかりと、持っていく。持っていかなければならない。忘れちゃいけない、とても大事なこと。
唐突に今まで感じたことがないくらいに凄まじい眠気が襲いかかってきた。暴力的なまでのそれに、僕は抗う術もない。光を失った瞳を隠すように、瞼がゆっくりゆっくりと落ちていく。
…あれ。おかしいなぁ。あいつの声が、すぐそばで聞こえる。近くに寄ってくれたのかなぁ。耳元で囁かれてるみたいだ。
あいつの声は大好きだけれど、いささかこの状態だと顔が見れないのが残念。直接お前には言ってないけど、僕はお前が僕を呼ぶときの太陽みたいな明るい笑顔が好きなのに。
だからさ、見せてよ。笑顔で、「チョロ松」って、僕を呼ぶところを。優しい声で、呼ぶところを。
…あぁ、僕。まだ言わなきゃいけないことが、ある、のに。なぁ。ごめんね、もう、寝ちゃいそう。
朧気に薄れていく意識の中、僕は最期に一言、だけ。
おそ松兄さんに、伝えたいのが。








「___________」













森の奥には彼岸花が咲き乱れている。




















ちょうど、こんな天気雨の日だった。長兄である兄。松野家六つ子長男、松野おそ松が死んだのは。

Re: 【BL松】なんかいろいろ書きためたもの ( No.7 )
日時: 2017/07/20 21:00
名前: るお (ID: IQBg8KOO)

彼岸花、続きです。暗いです。おそ松兄さん死んでます。
死ネタ苦手な方は回れ右でお願いします。


















「…は?」
末弟の震えた声と一緒に、古くさい黒電話の受話器が、ゴトリ、と鈍い音を立てて落ちた。付属の、渦巻きのように巻かれたコードが落ちた衝撃で目一杯伸びて、揺れる。
いつも女子のようにあざとかわいく笑う末の弟には似合わない、まるで絶望したかのような青ざめた顔と、わなわなと恐怖に震えたような腕がやけに目についた。
居間の襖の側からその様子を眺めていた僕は首を傾げる。頭の中は疑問詞だらけだ。はてなマークがぐーるぐる。膝の上に開いていた求人誌をぱたり、と閉じた。
一体何があったんだろう。あんなに他人に興味がない、ドライモンスターの名を欲しいままにするトッティがあんな顔するとか、世界崩壊するわ。もしかして上手くいってた子にフラれたとかかな。だったらウケる。あれ、でもそうだったらあいつのスマホに連絡するよね?うーむ、謎だらけだ。
僕は腕組みをして首をかしげた。家の電話にかけてくる相手で、あのドライモンスターをあんな顔させるなんて一体誰だ?母さん?とうとう僕らに愛想尽きたって電話だったのなら、兄弟6人みんな揃ってあんな顔するだろうな。だったら本当にそういう電話なのかもしれない。それ以外にあの冷めきった弟がそんな顔するとは思えないもの。えー、やばいやばい、だったら またあの扶養面接の悪夢が始まるわけ?嫌だよ、僕。
「トド松?それ、誰から?」
とうとう痺れを切らした僕は、未だに落ちた黒電話の前で直立しているトド松に声をかけた。ていうか、お前さっさと受話器拾えよ。コードが伸びちゃうだろ。
「トド松、聞いてんの?トド松?」
末っ子は答えない。黙ったまま、表情もそのままで棒立ちだ。まるで僕の声なんか聞こえてないみたいに。変化があったとすれば、体を支えるロールアップしたジーンズをはいた足が、腕と同じようにがくがくと震えだしたことだけ。そして、震えた頼りないそれは、膝からぷつり、と糸が切れた操り人形のようにかくん、とその場に崩れ落ちた。
「トド松!?」
どうにも様子がおかしい。これはただ事じゃない、と異常な空気を察した。
「おい!トド松!電話なんだったんだよ!?」
末弟がおかしくなったのは、落ちた受話器から流れた音声が原因だ。黒光りするそれを睨みながら立ち上がって、座り込んでしまった弟に駆け寄る。
「トド松!?どうした!?何があったの!?」
「あ、にいさ、でんわ、にいさんが」
 トド松の声には恐怖と絶望が混じりこんでいた。弟の口から一緒に漏れる不規則な呼吸音。今にもこぼれ落ちそうなくらいに溜められた涙。
末弟は、自分の体を抱きしめるように腕同士を交差させながら、戦慄く口から言葉を吐き出した。
「でんわ、おそまつ、にいさ、が」
「おそ松兄さん?」
末の弟から出た名前は意外な兄の名前だった。松野おそ松。僕ら六つ子の時に頼れる長男であり、絶対君主の横暴なリーダー。僕ら弟のことをなんだかんだ大切に思ってくれている、一番上の兄。
「あ、おそまつ、にいさ、やだ、やだやだやだ…」
それをきっかけとしてか、塞き止められていた涙がボロボロと弟の目から零れ落ちる。多分この状態では、こいつは落ち着くまで話が出来ない。
「……」
落ちたままの受話器からは、微かな声。僕はそいつを睨む。事情を知りたいのならこの可哀想なくらいに泣く弟より、あれを耳にあてがった方が早い。
ゆっくり、緩慢な動作で落ちた受話器を拾った。少しだけ重量のあるそれを耳に当てて、流れる音声に耳を傾けた。
 「…もしもし?弟が話せなさそうなので僕が応対します。で、うちのバカ長男が何かやらかしたでしょうか?」
小さなため息をつきながら、僕は電話の向こう側にいる誰かに向かって話し出した。向こう側からはざわざわとした人混みの中のような音がする。あまり耳にいいとは言えないその雑音に顔をしかめた。
「…もしもし?」
「もしもし、こちら赤塚警察なのですが、松野おそ松さんのご家族様でしょうか?」
「そうですけど…」
繋がった。警官を名乗る男の声。少しだけ沈んだような声音だ。その後ろからピーポーピーポー、と小さな電子音が聞こえた。「早く担架持ってこい!」なんて言う微かな怒鳴り声。その音に不安が募る。いや、まさかな。そんなはずないよ。
「すみません、うちのバカ長男が何か…?」
もう一度問いかける。何故だか心臓が、どくり、とさっきより早く鼓動を打った気がした。
受話器越しの警官の息を呑む音が聞こえる。一呼吸おいて、述べたのは日常を殺す死の宣告。


「松野おそ松さんが、交通事故に巻き込まれて、死亡しました」


今、なんて?


「は…?いま、なんて」
「…お悔やみ申し上げます」
「嘘だろ…?おまえ、なにいってんの…?」
声が震えた。頭がまっ白で、言葉がでてこない。ただただ壊れたラジオのように、延々と同じ言葉を繰り返す。
「嘘だっ!!嘘だ嘘だ嘘だ!!!おそ松兄さんが、おそ松が死ぬわけないだろ!?」
感じたのは恐怖だった。そう、恐怖。大切なものがなくなって消えてしまう恐怖と、自分までもが消えてしまいそうな恐怖。
おそ松は、僕ら六つ子のリーダーで、この世界の王様で、主人公で。
そんな彼がいなくなっちゃったら、残った僕らは何になるの?
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だっっ!!!!!」
小さな受話器にすがり付いて、惨めったらしく喚いた。声を振り絞って喉が悲鳴をあげるほどに。うずくまっていた末っ子が、「やめてよぉ…チョロ松兄さん…っ…」と小さな声で泣いたのが、微かに聞こえたけど僕は止まらなかった。
ドタドタと、慌てたような足音が家の奥から響く。多分二階にいたであろう次男四男五男。僕の声にびっくりして降りてきたみたいだ。
「おそ松にいさ、おそ松兄さん…!!」
「チョロ松!落ち着け!」
喚く僕の肩をカラ松がつかんだ。兄弟の中でもがっしりした体型のカラ松だ。やせっぽちの僕には振りほどけない。
「カラ松、カラ松にいさ、おそ松兄さんが、兄さんが」
「落ち着け、チョロ松。俺には何が起きてるかわからないんだ」
座り続けたままの末弟に一松と十四松がよりそう。二人も尋常ではない空気に少なからず怯えているようだった。
そうだ、僕は松野家三男、松野チョロ松。兄弟1の常識人。まともなストッパー役。そうだ。
落ち着かなきゃ。落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃ落ち着かなきゃ落ち着かなきゃ。
脅迫のように、頭の中がそれ一色になった。頭がいっぱいで、それ以上何も考えられなくなって。体が、震えて。
「チョロ松?チョロ松!?おい!しっかりしろ!チョロ松!」
ぷつん。と音がして。小さくなる声と微かな泣き声が、やけに耳に残った。

Re: 【BL松】なんかいろいろ書きためたもの ( No.8 )
日時: 2017/07/24 03:00
名前: 月影 英 (ID: k9gW7qbg)

チョロおそ不足なので後日たのんます(>∀・)


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