BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【実況者】カスミソウ
- 日時: 2018/01/28 23:13
- 名前: 灯 (ID: d4HqvBA8)
初めまして。灯です。初めての投稿なので分からない事も沢山あると思いますがよろしくお願いします。(*`・ω・´)ノ
間違い、アドバイス、感想等、よろしくお願い致します!<(_ _)>
更新ペースはナマケモノです_(:3 」∠)_
このお話はシリアスな内容になっています。苦手な方はご注意ください。
- Re: 【実況者】カスミソウ ( No.10 )
- 日時: 2018/02/26 16:41
- 名前: アイラ (ID: OLpT7hrD)
灯さんこそ、お忙しい中更新ありがとうございます!
素晴らしい文に毎回悶えさせていただいてます...(笑)
私はレトフジというか、フジさん右が好きですね〜(*´ω`*)
- Re: 【実況者】カスミソウ ( No.11 )
- 日時: 2018/03/20 00:00
- 名前: 灯 (ID: SDyLiy9K)
《レトルトside》
「もう、大丈夫…。」
フジ君は赤くなった鼻を擦るとへらっと笑顔を向けてくれたが、無理に笑わせているみたいで俺の胸はチクっと痛んだ。
「ほら、鼻かむ?」
そう言ってティッシュを勧めると 俺ん家のだけどね と言って鼻をかんだ。今度は本心で笑ってくれた様で俺の心が痛むことはなかった。
リビングに移動した俺は、フジ君に淹れてもらった、あったかいお茶を啜る。
「キヨ君には言ったの?」
キヨ君、それは俺の友達でフジ君の恋人。恵まれた容姿にプラスして運動神経の良さ、高い知能などを持つ。自虐的な言い方にはなってしまうが俺と正反対の人間だ。
「ううん、まだ。てか、言うつもりないんだ。」
「そっ…か。」
きっとフジ君のことだからキヨ君のことも、俺らのことも、もちろん自分自身のことも考えた上で“言わない”決断をしたのだろう。そう思うと反論も出てこなかった。
「相談、乗るからさ、いつでも連絡してよ。」
下心が見えない様に優しい声で、また特別を作る。
- Re: 【実況者】カスミソウ ( No.12 )
- 日時: 2018/04/03 15:31
- 名前: アイラ (ID: JhSKFTjv)
レトさん......切ないですね...(´・ω・`)
これからどうなるんでしょうか...ワクワクドキドキです...
- Re: 【実況者】カスミソウ ( No.13 )
- 日時: 2018/04/06 21:54
- 名前: 灯 (ID: YiZPkx73)
《キヨside》
普段から別に“いつも一緒”ってわけじゃないけど、一応これでも俺とフジは恋人同士なんだ。“一緒に居たくない”なんて思った事はないけど、別に“会いたい”って思った事も無かった。
だってそんなこと思う前に俺らはいつも一緒だったから。
“ピロン”
PCの隣に置いてあったスマホが突然なり、ビクッと肩を震わせる。慌ててスマホを取ろうとしたせいで手にイヤホンのコードが引っかかってしまい、さっきまで見ていたフジの動画が部屋に響いた。やっぱり実際聞く声とは少し違って、画面の中じゃ触れなくって、ちょっとした仕草も見えなくって。いつの間にか手の上に乗っていたスマホで、俺は会いたくて会いたくて仕方ないフジに電話をかけていた。
「もしもし。」
…さっきまで動画で聞いていた筈の声なのに、懐かしい感じがする。こんなにも愛おしく思うものなのだろうか。
「もしもし。」
震えた声でフジの声に応答する。今まで、こんなに緊張した電話は無かっただろう。勇気を振り絞って、やっと言いたかった言葉が出た。
「フジに会いたい—。」
- Re: 【実況者】カスミソウ ( No.14 )
- 日時: 2018/06/19 00:23
- 名前: 灯 (ID: WCU8Ccoj)
《キヨside》
「……んで…」
数秒たってからやっと耳元に小さくフジの声がする。
「なんで…そんなの今まで言ってくれなかったくせに!!」
電話から滅多に声を荒げることのないフジの声がキンと響く。怒っている様な泣きそうな様な声だった。
「もう、遅いよ…。」
「え…?どういう…」
「もうキヨに会いたいって気持ちがない。」
予想だにしてなかった言葉だった。今まで言われていた「会えない」は「会いたくない」って意味で、俺が会いたいって思っていた時にこいつは何にも思ってなかったってこと…?
なんだよそれ—。
「もう、やめにしようか。この関係。」
「ああ。」
差し出されたハサミで俺とフジを繋ぐ糸を切る。