BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【腐向け】felicita【セカフェリ】
- 日時: 2017/11/12 16:37
- 名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: qev4nJLQ)
セカフェリで現代パロです!
人名使用、フェリが愛されまくってます!!
もっと増えろセカフェリの輪!!!!!
・・・・取り乱しました。
フェリちゃんが絵本家です。
俺得です。
それでもおkという勇者はお進み下さい。
- Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.5 )
- 日時: 2018/02/11 19:20
- 名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: TPekrMBt)
場所は変わり枢軸出版社。
ここでは二人の男が黒いオーラをかもしだしていた。その二人とは
「・・・・・やけに遅いですね、フェリシアーノ君」
黒い髪と同じく黒い瞳を持ち、遠い東の血を感じさせる菊と
「ああ・・・遅刻はいつもの事だが、流石に遅過ぎる。」
金糸の髪と空の目を持ち、ゲルマンの血を感じさせるルートヴィッヒ。
二人は個室の中、ある人物を待っていた。
その人物は、二人が絶賛片想い中の絵本家『フェリシアーノ・ヴァルガス』。
ちなみに二人共、枢軸出版に入ったのはフェリシアーノに会いたいという不純な動機からである。
「ヴェーーー!二人共!遅れてごめんなさいいいい!」
黒いオーラをぶち壊すかのように、その張本人が入って・・・いや、飛び込んできた。
「えっとね、えっと、俺二時間前にはここに着ける様に家出たんだけど、つい電車の中で寝過ごしちゃって、いそいで快速に乗り換えたんだけど、駅通り越しちゃって・・・」
身振り手振りで泣きながら弁明するフェリシアーノは、二人が怒ってなんていないことに気付いていない。
「それで猫撫でてて三時間経ってて・・・うわああん、ごめんなさいいいい何でもするから打たないでぇぇ!」
「お、落ち着けフェリシアーノ!誤解を生むような事を言うな!!」
「そうですよフェリシアーノ君、私達怒っていませんから」
「ヴェ・・・?」
怒っていない。と言われたフェリシアーノはやっと泣くことをやめた。
「むしろ、心配していたんですよ・・・何も無かったようで、何よりです。」
「ヴェ、ごめんね・・・心配かけさせちゃって」
フェリシアーノは目を伏せ、連合のことは黙っておこう。と心に決めた。
「フェリシアーノ、謝罪はもういい。早く打ち合わせを終わらせて旨いビールでも飲みに行くぞ」
「ja!えっと、今考えてるお話はね〜♪」
こうして、枢軸の打ち合わせは始まるのだ。
- Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.6 )
- 日時: 2018/02/11 19:54
- 名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: TPekrMBt)
とある兄の問題点
俺の名前はロヴィーノ、ロヴィーノ・ヴァルガス。
『親分子分』というユニットで、アイドルをやってる。
正直、アイドルという仕事は自分でも気に入ってはいる。
ベッラが近付いてくれるし、美味しいもん食えるし、そして何より稼げる。
ただ、唯一問題があるとするなら。
「おい、フェリシアーノ?」
「ヴェッ?!兄ちゃん!?兄ちゃんから電話かけてくれるなんて珍しいね。どうしたの?」
「・・・別に。お前の声が聞きたくなったとかじゃねぇよ。」
「そっか。ねぇ兄ちゃん。あと何日位で帰ってこれそう?」
「あと・・・4日位。」
「・・・そっか、わかった。」
「フェリシアーノ?」
「な、何でもないよ〜。」
「ふーん。じゃあ切るぞ。」
「ま、待って!」
「何だよ」
「兄ちゃん、お仕事頑張ってね。」
「・・・」ブチッ
電話を切り、その場でしゃがみこむ。
頬と耳が燃えるように熱い。
鼓動が煩い。
「・・・ちぎー」
声が聞きたくて電話しただけなのに、声を聞けば、会いたいなんて衝動が抑えられると思ったのに・・・!
俺の辞書に「我慢」という字は無い。
「ロヴィーノさん、明日の件ですが・・・」
「ああ?明日は家に帰るぞチクショーめ。」
「え、ええ?!まだツアーは終わってませ・・・ちょ!ロヴィーノさーん!!」
この仕事は、ベッラが褒めてくれるし、美味しいもん食えるし、稼げる。
だけど、唯一問題点がある。
それは、俺の愛する弟に会えないことだ。
「待ってろよ、フェリシアーノ」
帰ったなら、久しぶりに料理でも作ってやるか。
そう思いながら俺はホテルを出ていった。
- Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.7 )
- 日時: 2018/02/25 23:56
- 名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: 00mQkAnU)
in酒屋
「親父!ビールを大ジョッキで一つ!あとヴルストもだ!!」
「ええっと、私は日本酒と気まぐれ焼き鳥10本、あといももち下さい」
「・・・ヴェー、二人共そんなに飲んで大丈夫なの?」
仕事が終わり、行き着けの酒屋に来た三人。
何か悩みでも抱えているのか・・・菊とルートヴィッヒの呑むペースは異様だった。
そして当然そんなことを続けていれば・・・・
「ふぇりしあーの・・・すきだ、けっこんしてくれ・・・」
「ふぇりしあーのくん・・・・・おしたいもうしております・・・」
ベロンベロンになるのは当然のことであった。
「・・・これは酷い有り様やの」
「うん・・・ごめん、ネーデルラント。車に乗せるの手伝ってくれない?」
客足も落ち着き、店主のネーデルラントがカウンターから出てきた。丁度フェリシアーノはこのよいどれ共をどうやって車に乗せようか悩んでいたので助けを求めた。
「・・・」
「・・・有料、かな?」
「・・・・今度の日曜、一緒に茶飲みに行ってくれるんなら手伝ってやるやざ」
そっぽを向きながらネーデルラントはデートへの誘いをした。そしてその顔はほんのり、赤い。
「うん!良いよ!今度の日曜だね、此処に来ればいい?」
そしてそれをデートの誘いだということに気付かないフェリシアーノは快諾する。
「・・・ん。ほら、運ぶぞ」
「うん、ルートの足持ってー俺こっち持つから〜うん、・・・よいしょ!」
「菊は俺一人で充分やざ」
「ヴェー凄い!ネーデルラント力持ちだねー」
「・・・・ほら、乗せた。必ず今度の日曜、此処に来い。」
「うん!ありがとネーデルラント!じゃあね〜!」
遠くなっていく車を見ながら、ネーデルラントは早くも今度の日曜が早く来ないか、と思っていた。
- Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.8 )
- 日時: 2018/02/27 21:14
- 名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: 00mQkAnU)
「着いた・・・けど、降ろすこと考えてなかった・・・」
家に着いたフェリシアーノは、このよいどれをどうやって降ろすか悩んでいた。
「俺バカだ・・・菊はどうにかなるかもしれないけど、ルートは無理だよう・・・ヴェ〜!誰か〜手伝ってよ〜!誰か〜!」
「あれ?フェリシアーノ君だぁ。こんな夜更けにどうしたの?」
「こ、この声は、」
フェリシアーノが恐る恐る振り返るとそこには、
「こんばんわ、イヴァンだよ」
「・・・兄さん、こいつは誰だ?」
にこにこ笑うイヴァンと、此方をじっと見つめる女の子の姿があった。
「ヴェ、イヴァン・・・と誰?妹さん?」
「うん、ナt「ナターリャ・アルロフスカヤ。好きなものは兄さんとー」
ガシッ、とナターリャはフェリシアーノの手を握る。それは到底女子とはかけ離れた握力だった。
「・・・お前だ。」
「ヴェ?!ちょ、痛い!痛い!痛いよー!」
「・・・ナターリャが僕の言葉を遮るなんて、何十年振りだろ」
「な、ナターリャちゃん!手が無かったら俺喋れないよー!やめてー!!」フェリシアーノの必死の言葉にやっとナターリャはフェリシアーノの手を解放した。
「あ、ありがとナターリャちゃん。優しいね」
「・・・ふん。それより、困っていたんじゃないのか」
『優しい』という言われなれていない言葉に混乱しながらも、ナターリャはフェリシアーノに問いた。
「あ、うん・・・実は・・・」
そしてフェリシアーノは事情を説明した。
「なるほどね、運べなくて困ってるんだ。」
「う、うん。」
「兄さん、私はこっちを持つのであっちを持って下さい。」
「あ、あれ?!ナターリャちゃんいつの間に!?っていうか重くないの!?」
いくら菊が華奢でも一応男。それなりに重い筈である。しかしナターリャはそれを軽々と持ち上げ、飄々としている。同じくイヴァンも。
「大丈夫だ。それより、何処に運べば良い?」
「ヴぇー・・・二人共凄いね!えっと、二階に客室があるんだけど、そこに運んで貰って良い?」
「お安い御用だよ。あ、最近近くにケーキ屋が出来たんだぁ。フェリシアーノ君も一緒に行こうよ。姉さんを紹介する良い機会だし」
「姉さん?」
「ライナ姉さんだ。とても兄弟思いなんだが、臆病な所があって・・・」
「へ〜!いくいく〜!」
こんなことを喋りながら、三人は階段を上っていった。
- Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.9 )
- 日時: 2018/02/28 21:55
- 名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: 00mQkAnU)
ルートヴィッヒ視点
「・・・ん・・・・・」
視界が眩しくなり、目を覚ました。
現状を把握しようと起き上がる、が。
「ぐっ・・・」
お馴染み二日酔い特有の頭痛。俺の躯は柔らかなベッドに沈んだ。
「一体、此処は何処だ・・・?俺の部屋でないことは確かだが。」
爽やかな空色の壁、黒い服を纏った子供の絵、花瓶に生けられた勿忘草、優しい色合いの机とセットの椅子、風にそよふく純白のレースカーテン。・・・どうやらさっきの眩しさは朝日の眩しさだったようだ。
「昨日は、フェリシアーノと菊と打ち合わせをして、帰り飲みにいくことにし、そして、」
・・・そして、の次に出てくる言葉は無かった。あのあと、酒屋に行ってからの記憶がない。
「ぐ・・・とりあえず、外に出てみるか。誰かしらいるかもしれん。」
ふらふらとドアに向かって歩き、ドアの鍵を開けた。
と、同時に。
「フェリシアーノ、帰ってきてやったぞ。一緒に飯・・・」
オリーヴの瞳を持った青年が赤い薔薇をこちらに差し出してきた。しかし、俺の顔を見るやいなや
「お、お、お前誰だよ!?!鍵かかってたってことは・・・まさか、」
わなわな、と震え出す。これは逃げなければならない。と本能が警報を鳴らしていた。
「てめぇ俺のフェリシアーノに何しやがったあああああ!?!ちぎーーー!!!」
青年が叫びだすと共に俺はその部屋から飛び出した。