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【腐向け】felicita【セカフェリ】
日時: 2017/11/12 16:37
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: qev4nJLQ)

セカフェリで現代パロです!
人名使用、フェリが愛されまくってます!!
もっと増えろセカフェリの輪!!!!!
・・・・取り乱しました。
フェリちゃんが絵本家です。
俺得です。
それでもおkという勇者はお進み下さい。

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.1 )
日時: 2017/11/12 16:59
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: qev4nJLQ)

昔、兄に何度もせがみ、読んでもらった絵本があった。
中身は、よく鮮明に覚えている。
きっとそれほどまでに兄に読ませていたのだろう。
「兄さん、これを読んでくれ」
「おいおいまたかー?ルッツ。まあ俺もこれとても好きだから良いけどよ」
当時俺達兄弟は決して裕福とは言えない家庭環境で育った。
玩具やお菓子なんて、無いのが当たり前。でもそれで癇癪を起こすことが無かったのは、絵本のおかげだと言えるだろう。
その絵本は、呑気なイタリア人が主人公で、その友達は固いドイツ人。
デコボコな二人だが、少しずつ打ち解け、最後には日本人にアメリカ人、フランス人やイギリス人達とも友達になるという話だ。
話も面白いが、中の絵もとても綺麗だった。これを一人で描いていると知った時には驚いてビールを兄にぶっかけてしまった。
「・・・よし、行くか」
そんな凄い人がいるなら会いたいと思うのが、性である。
そして今、俺は出版社に初出勤した。

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.2 )
日時: 2017/12/27 04:44
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G3bbAK5P)

「おはよう、本田」
「ああ、おはようございます。ルートさん」
この会社内で、唯一友と呼べる同僚(年は不明)に、挨拶をし自分のデスクに向かう。
ここは、枢軸出版社。
会社自体は小さいが、とても平和で、過ごしやすい仕事場だ。
だが、俺がここに就職すると決めたのはそれではない。
何故なら…
「今日の午後13時でしたよね?ヴァルガスさんとの打ち合わせ。」
「・・・!あ、ああ。そうだな」
「楽しみですね〜」
心の中を読んでいたかのように本田が話しかけてきた。・・・再度手帳で確認した本田は周りに花を飛ばしている。
そう、就職すると決めたのは。
「フェリシアーノ・ヴァルガスに会えるから…」
誰にも聞かれ無いよう、ぼそりと呟く。
幸い、誰も聞いていなかった。
ずっと、憧れていた絵本作家。
どうしても会いたくて、話してみたくて。
兄さんに相談したら「だったらここの出版社に就職したらどうだ?」と。
確かに出版社に就職すれば、会える機会は有るだろう。
俺は兄さんの言葉通り、枢軸出版社に就職し、絵本部門に入った。そこで会ったのが本田だ。
本田も同じく「フェリシアーノ・ヴァルガス」の書いた絵本を読み、会いたいという理由で入ったらしい。

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.3 )
日時: 2017/12/27 05:09
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G3bbAK5P)

初めての打ち合わせの時のことは、酷く覚えている。
あの時は、本当に手汗が凄かった。
隣の本田と共に緊張しまくっていた。
そして、
「はじめまして」
優しい声が、天から降ってきた。
思わず顔をあげると
「えっと、絵本作家のフェリシアーノ・ヴァルガスです!パスタとピッツアが好きなお茶目さんです〜」
ハニーブラウンの甘い髪。琥珀の美しい瞳。
憧れの人が、目の前にいた。
「お、俺はっ…」
高鳴り、早くなる胸の鼓動。
クーラーをつけているのに熱い頬。
上手く表現は出来ないが、つまり、
憧れの人に、俺は恋をした。
「ヴェ、どうしたの二人とも?顔赤いよ?」
フェリシアーノの声を聞くたび、鼓動が更に速まる。…ん?二人とも?
俺は急いで本田の顔を見た。
林檎のように赤い頬、黒真珠の瞳にはただ一人しか映っていない。
・・・・・ライバルか。でも、負けはしない。
にこにこと笑うフェリシアーノの前で俺は、密かに火花を散らした。

だが、この時は知るよしもなかった。
枢軸のライバルに当たる会社「連合出版社」(少年誌)、人気急上昇中の「親分子分」(アイドル)、変わらぬ人気「北欧5」(モデル)、更に兄さんやバッシュ、小梅……フェリシアーノを狙う者は、もっといるのだと・・・

Re: 【腐向け】felicita【セカフェリ】 ( No.4 )
日時: 2018/01/18 15:39
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: uDks5pC4)

フェリシアーノ視点


俺はフェリシアーノ・ヴァルガス。
枢軸出版社の絵本作家だよ。
で、今日もその出版社に行く途中だったんだけど・・・
「フェリシアーノ、枢軸出版なんて辞めて俺の『連合出版社』に来るんだぞ!もちろん、反対意見は認めないんだぞ☆」
「あいやぁ、フェリシアーノじゃねぇあるか!拐ってきたあるか?」
「うわぁ〜フェリシアーノ君だぁ♪僕、君にずっと会いたかったんだよね」
「おいおい、これはルートと菊怒るぞ・・・まぁお兄さんもここ『だけ』の作家になってもらうことは賛成だけど♪」
「黙れ髭。ま、まぁ俺もモノにすんのは賛成だけどな。」
何でか俺は連合に拐われてます。
連合出版に入れば解放してもらえるかな・・・いや、ダメだよね。だって俺は枢軸だもん。それに連合にも良い作家さん沢山いるじゃん・・・そうだ、それを言って誤魔化そう!
「で、でもそっちにだって良い作家さん沢山いるじゃ・・・」
「ああ、彼らは辞めさせたよ。」
「何で?!」
出版社は、作家が大事。
作家がいなければ、どうすることも出来ない。ってルートが言ってた。だからお前は大事なんだとも。
なのに、
「な、何で、」
理由を問う。
アルフレッドはシェイクを飲んで、一言
「だって、君が来てくれるからね!」
「え」
「まさか来ねぇ訳ねぇあるよな?!フェリシアーノが来てくれないと我、働く所無くなるある・・・!」
「おいアルフレッド!作家全員辞めさせた何て聞いてないぞ!?」
「フェリシアーノ、お願い!お兄さん生きてけなくなっちゃう・・・!」
「フェリシアーノ君、」
「な、何?!イヴァン!?」
「・・・お願い、死にたくないよ。僕。」
そんな目で、助けて、って言われたら、断れないよ。俺・・・ごめん、ルート、菊・・・
「・・・わかった。引き受けるよ。でも、枢軸は辞めたくない。お願い、連合でも描くから枢軸でも描かせて。」
「OK、交渉成立だね。」
よろしく頼んだよ。と笑うアルフレッドは、子供みたいだった。


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