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ー北伊受け春期詰め合わせー(セカフェリ多め)
日時: 2018/02/27 21:33
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: 00mQkAnU)

期末前に何をやっているんでしょうか私は。
えー、セカフェリの少なさにうちひしがれ、布教のためまたやりやがったまふぃんです。
色々詰めてみました。
例えば
*アナザー(2Pカラー)VSノーマル(いつもの方)
*おとぎばなし風
*RPG風
*学園風
*PKMN風
*保育園パロ
*ファンタジーパロ
などなど。
春が終わるまで乗っけてく予定です。
フェリちゃんmj天使hshs

Re: ー北伊受け春期詰め合わせー(セカフェリ多め) ( No.5 )
日時: 2018/03/18 17:00
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

アルフェリ
『月夜にダンスを君と』


踊りまくった会議が終わり、フェリシアーノの手を引き俺は朽ちた教会に入った。
彼を狙う国々から、プリンセスの手を引いて逃げる。まるで俺は絵本の悪役みたいだ。
「アルフレッド、どうしたの?急に俺の手なんか引いて」
なんてことを考えていると、可愛らしい声が聞こえてきた。
「何でもないんだぞ、いや、えーと」
我ながら格好が付かない。彼の前だといつもこうだ。でも、今日こそ。
「フェ、フェリシアーノ!」
彼に近付く、心臓がバクバク煩くて。彼の声も聞こえない。俺たちを必死に探す兵士達の声も。
「君が、好きだ。・・・恋愛的な意味で!」
伝えてしまった。でも、知ってもらいたくて。俺の気持ちを。二度と『友達』に戻れなかったとしても。俺が惚れたあの笑顔が見れないのは辛いけど。
彼からの返答は無い。
「それだけ、知ってもらいたかったんだぞ。」
そうして、扉の方へ歩もうとすると。
「待って!待ってよ・・・!」
決して、強い力で掴まれたのではない。だけど俺はその手をほどけなかった。彼の瞳に、涙が浮かんでいたから。
「オレ、俺っ・・・アルフレッドのこと、俺も、好きだよっ!」
「え・・・!?」
「お願い、行かないで・・・!!俺を、置いてかないでっ・・・・!」
胸に飛び込んできたフェリシアーノを抱き止める。彼は、強く、俺を抱き締めている。
彼には、何が見えているのだろうか。
解らない、一生解る筈の無いソレを何処かにおいやって。
「フェリシアーノ、」
「え・・・?」
名前を呼ぶと、やっと顔が上がった。
ステンドグラス越しの月光が二人を儚く照す。
「踊ろうか」
「き、曲無いよ・・・?」
「曲なんか無くたって踊れるだろ?」
ぐいっ、と彼の手を引く。あの時と同じように。彼も幸せそうな顔で俺にその身を任せてくれた。
「フェリシアーノを、任せたぞ」
幼い少年の声が遠く聞こえた。
俺はその問いに、笑顔で返した。
(任されなくても)

Re: ー北伊受け春期詰め合わせー(セカフェリ多め) ( No.6 )
日時: 2018/04/08 19:39
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

神フェリ
『儚い』


「ようこそいらっしゃいました、フェリシアーノ君。」
さあどうぞ、と菊はフェリシアーノを自宅に招き入れた。
フェリシアーノはお邪魔しまーすと笑いながら玄関を潜った。
「良い所に来ましたね。今、庭の桜が満開なんですよ。」
ほら、と縁側の先にある庭には八重桜が佇んでいた。風がふくたび、花弁が舞って、その様子は、まるで・・・
「・・・神聖ローマ」
「え?」
「ううん、何でもないよ。ただ、思い出しちゃっただけだから。」
・・・かつて夢を追い、戦に散っていったあの子にどことなく似ていて。
「そうですか、そういえばフェリシアーノ君の為に今日はトマトチーズ鍋にしようと思っていまして。」
「え?!トマト!?やったー!菊大好きー!!」
「ふふ、ありがとうございます。」
抱きついてきたフェリシアーノに今ではもう慣れた菊が背中をぽんぽん、と叩く。
八重桜はじっとその様子を見つめていた。


そして、その夜。
「・・・ん、風の音・・・?」
ビュゴォォオという音でフェリシアーノは目を覚ました。
そして、その音は外から聞こえてくる。
「・・・・あ!桜が・・・!!」
こんなに強い風では桜が散ってしまうのではないか、とフェリシアーノは寝ている菊を起こさないように、しかし急いで縁側に出た。
桜は強風に煽られ、今にも全て散ってしまいそうだ。
「・・・いやっ・・・!!」
フェリシアーノは、桜の元に駆け寄った。
「やだ、やだ、散らないで、」
フェリシアーノの目には、散っていく桜と、あの子の姿が、重なって見えたのだ。
「嫌だ、嫌だよ・・・!」
雨まで降り始めた。
冷たい雨が、桜とフェリシアーノに打ち付ける。
「寒い、寒いよ・・・!」
フェリシアーノはそれでも、桜に寄り添い続けた。
こんな形で、散って欲しくはない。
せめて、春が終わるまで残っていて。
「・・・・・フェリシアーノ、」
「ヴェッ・・・、」
最後に、あの子の声が聞こえた気がした。



「ん・・・夢?」
目覚めたらフェリシアーノは、敷布団の上にいた。
しかし、パジャマが違うし、足も綺麗だ。
「・・・・・・そうだ、桜は!?」
ドタドタドタ、と縁側まで急いで走る。
「・・・・・全部、散ってる」
しかし、花弁は全て散ってしまっていた。
「・・・・・・また守れなかったんだ、俺。」
下を向いたフェリシアーノは、気付かなかった。
桜の木の下に、黒服の子供がいたということに。
「フェ・・・ーノ、愛・・いる。オ・・は・・・いる・・。」
そして、その子供が抱き締め、ことばを囁いた、ということも。
「気付いて」



「フェリシアーノ、愛している。オレはここにいるから。」

Re: ー北伊受け春期詰め合わせー(セカフェリ多め) ( No.7 )
日時: 2018/04/08 20:15
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

中立フェリ
「見せない、知らせない、教えない」
ちょい狂気に走りぎみ

「ねぇ、バッシュ。ツーツィアちゃん。」
世界で何よりも美しい紅茶色の瞳が、我輩達を映す。
ああ、その目には我輩達と、この地以外のモノなんて映さなくていい。
「何だ、フェリシアーノ」
「どうなさいましたか?」
「北イタリアと、スイスと、リヒテンシュタイン以外に世界は存在するの?」
何を言っているんだ、フェリシアーノ。
そんなこと、
「あるはずがない」
「ありませんよ?」
「そっかーなら良いや。何で俺そんなこと思っちゃったんだろう?」
「疲れているのでは無いか?ココアでも容れてやろう。」
「では私はケーキを持ってきますね。お兄様、お供します。」
フェリシアーノから離れ、二人きりになったところでリヒテンシュタインと話し合う。
「あんな事を言うなんて、記憶が戻ってきているのか・・・?」
「もしかしたら、他国からの手紙を見てしまわれたのかもしれませんね」
他国の手紙、とはいっても全て同じ内容だ。
「フェリシアーノを解放しろ」
ただそれだけだ。
だが、誰が手離すものか。
アイツには、笑っていてほしい。
あの宝石なんかよりも綺麗な瞳に
外の汚い世界を見せたくなんてない。
優れている耳に
雑音なぞ聞かせたら、壊れてしまう。
音を奏でたり物を作り出す手を
深紅に染め上げたりさせてはいけない。
「ツーツィア、バリアはどうなっている?」
「もちろん、万全です。永世中立バリアは私達と国の民以外通しません。」
「そうか」
思わず笑みが溢れる。
「お兄様、そろそろフェリシアーノさんの所に行きましょう。きっとさみしがっていると思いますし・・・」
「・・・そうだな、ツーツィア。」


ある日、スイスとリヒテンシュタインと北イタリアは合併した。
あまりにも突然のことで、各国は北イタリアに話を聞きに行ったが、そこに北イタリアの姿は無かった。
ならばスイスに、とスイスに向かったが永久中立バリアによって弾かれてしまった。
そして時間は立たずに、北イタリアも永久中立バリアが張られた。


そして、三人が今、どうしているかは国民しか知らない・・・。

Re: ー北伊受け春期詰め合わせー(セカフェリ多め) ( No.8 )
日時: 2018/04/12 23:49
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

ロヴィフェリ
「違う」


「おい、フェリシアーノ」
ソファーにもたれかかり本を読んでいた弟の隣に座る。
そして
「お前、俺のこと好きか?」
いつもの、といってもそこまでの頻度で聞かない質問を問う。
「好きだよ」
フェリシアーノは笑顔で答える。その答えに一瞬、そう一瞬だけ期待した。
が、
「あとルートも菊もギルベルトもアントーニョ兄ちゃんもローデリヒさんもエリザさんもあの子も皆大好きだよ!!」
その後に足された言葉に落胆する。
まぁ、そんなことだろうとはわかってたけどよ・・・。
「兄ちゃん、俺のこと好き?」
「好き・・・だぞちくしょう」
「やったー!俺!俺もね!兄ちゃんのこと大好きだよ!!」
違う、違うんだフェリシアーノ。
俺の好きとお前の好きは違う。
俺のは親愛じゃない。
もっと汚くて、ドロドロしてる、気持ち悪い愛。
弟に向ける愛なんかじゃないって分かってる。
分かってるけど、
「・・・・好きなんだよ」
「兄ちゃん?」
「何でもねぇよ」
心配そうに顔を覗いてきたフェリシアーノに、俺は嘘をついた。

Re: ー北伊受け春期詰め合わせー(セカフェリ多め) ( No.9 )
日時: 2018/04/13 20:41
名前: まふぃん@フェリ可愛 (ID: G5/N30EC)

エドフェリ
「フェリロイド」


「初めまして、マスター。オレはフェリシアーノ・ヴァルガスです。これからよろしくお願いします」
玄関を開けたら、凄く可愛らしい人が正座をして自己紹介をしてくれた。
いやいや、どこから入ってきたの。
「オレは一応アンドロイドなので、ネットワークが利用されてる機器からなら何処でも現れます。」
ああ、なるほど。
・・・じゃなくて。
「何で、えーと、」
「フェリシアーノ」
「フェリシアーノさんは此処にいるの?」
そう言うとフェリシアーノさんは可愛らしく微笑んで、
「おもち界からの御届け物です」
「・・・え」
おもち界、って、まさか。
アレか。
「夢かと思ってたのに・・・」
「夢じゃないです。だってスペインもちがいるでしょ?」
・・・・・・・・確かに。
「御手紙も預かってます」
と、フェリシアーノさんはポシェットから手紙を取りだし、僕に渡した。
恐る恐る開く。
『エドァルド・フォンヴォック様へ』
貴方がおもちに上げてきたレタスなる食物が100玉を越えたので、感謝の印として、貴方の理想の恋人像を模した幸せアンドロイド『フェリシアーノ・ヴァルガス』を差し上げます。
尚、他人に譲渡したり、売り払ったりした場合焼き殺しますので御注意下さい。
『おもち界』
「ちょっと待って!?理想の恋人像って何処から聞いたの?!しかも焼き殺すって何!?七輪?七輪なの!?」
手紙には突っ込みどころしかない。
だけど、
「マスター。」
にこにこ、と笑うフェリシアーノさんは確かに理想の恋人像を満たしている・・・というかそれ以上だ。
以外と、おもち界も良いところなのかもしれない。
「マスター、荷物とスーツをこちらに。」
「あ、ああ、うん。ありがと」



一人の少年と幸せアンドロイドのお話



あとがき
要望あれば続くかもしれない
フェリ受け増えれば良いのに


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