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- 8月2日。【赤葦×菅原】
- 日時: 2019/02/11 12:32
- 名前: 大和 撫 (ID: oUAIGTv4)
どうも、大和撫です!!
初投稿です...
色々やらかしてしまいそうで怖い(震)
一応完結してるので、どんどん更新していきたいと思います!!
至らぬ点、めちゃくちゃあると思いますが!!よろしくお願いします!!
※ハイキュー 二次創作の赤菅になっています
死ネタになっています!!苦手な方はブラウザバック≡┏( ^o^)┛
2019.2.11 追記
やっちまったよ.....やっちまったよおぉおおお!!!!
はい(平常心)本当は、話の初めに日付が入る予定でした。
結構頑張って矛盾とか発生しないように考えたんですが、
まさかのそれを書いたノートをマイフレンドに渡してしまいました。
はい(白目)後ほどノートを返してもらったら編集します!!
またやっちまったよ... 間違えてコピーじゃなくてペースト押しちゃったよ...
1話分丸々消えました(白目)しかも書いたノートもマイフレンドが持っています
( ◜ω◝ )やばたにえん なので、覚えてる限りで書きましたが、ノートが戻ってきたら
また書き直したいと思います(凡ミス多すぎてワロエナイ)
- Re: 8月2日。【赤葦×菅原】 ( No.2 )
- 日時: 2019/02/11 11:38
- 名前: 大和 撫 (ID: oUAIGTv4)
高校を卒業して、都内の大学へ進んだ
小学生から続けていたバレーはやめてしまった。嫌いになったわけじゃない。ただ、
追いついていけなくなってしまったのだ。
周りの熱量に
そこからの日々は平凡そのものだった。 何か大きな出来事もなく、ただ普通に過ごしていた。まぁ、それも事故にあったその日までの事だったが。 俺は確かに死んだはずだった。なのに何故か今 ベッドの横に立っている。俺は、死んだはずなのに
(なんだこれ......、透けてる?)
部屋の照明に手をかざしてみると、わずかに透けているのがわかる。
しばらく自分の身体を見たり触ったりしていると、母親がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
『母さ......』
だが、母親の身体は俺に触れることなくすり抜けて行った。
『母さん?......、母さん......母さん...!』
呼んでも母親は応えることは無かった。
(聞こえていないんだ)
もう一度、手を伸ばしてみる。でも、やはり
触れることなくすり抜けていく。
声は聞こえないし、触れられない
まさか、幽霊になったとでも言うのか?
『.........なんで......』
死んだ人間が幽霊になって現世に留まるなんて、小説やアニメの中でしか聞いたことが無い。仮に今の状態がそうだとして、死んでも尚、霊として留まるくらいの
未練など、何かあっただろうか?......心当たりはある。でも今はどうしたらいいか分からない。この体でどこまで自由が効くのかもわからない。 当然、誰も助けてはくれない。
(...帰ろう)
その日は混乱したままの頭で家に帰った
疲れは感じなかった。
- Re: 8月2日。【赤葦×菅原】 ( No.3 )
- 日時: 2019/02/11 11:48
- 名前: 大和 撫 (ID: oUAIGTv4)
初めて自分の葬式を見た。両親と親戚
大学の友人よりは、高校時代の友人の方が多かったような気がする。もちろんそこには、元チームメイトの姿もあった。 みんな目元が赤くなっていて、どこかやつれていた。そんな両親やチームメイト達の姿を見るのは耐えられず、気づけば外に出ていた。特に行くあてもないので、ぶらぶら歩いてみることにした。俺が幽霊になってから今日に至るまでに
気づいた事がいくつかある。まず一つ目。一番初めに気づいた事だが物に触れられない事、他の人からは認識されない事。 ものを触るとすり抜けてしまうし、他の人には俺の姿は見えない。声も聞こえないのだ。だが、触れない代わりにすり抜ける事は出来る。つまり壁やドアをすり抜けて移動出来るという事になる そして二つ目。 疲れや空腹など、生きている頃に感じていた感覚が無くなったことだ。どれだけの長い距離を歩いても疲れや足の痛みは感じないし、空腹になることも無い。痛覚や味覚などもなくなってしまった。
痛みや空腹を感じないのは楽だが、疲れがない分睡眠が出来ないのが厄介だ。夜中の間中起きているのはしんどい。
(幽霊なら飛ぶくらい出来そうなのにな)
霊体になったとしても飛べる訳じゃないらしい。移動手段はバスや電車を使う訳にもいかず、ほとんどが徒歩だ。 だから今もこうして
当てもなく歩いている。今の自分が本当に幽霊なら、いつか消えることになるのだろうか
きっと、今もここに留まっている理由は
あの人だ。
『菅原さん、どうしてるかな』
独り言のように、あなたの名前を呟いた
- Re: 8月2日。【赤葦×菅原】 ( No.4 )
- 日時: 2019/02/11 12:02
- 名前: 大和 撫 (ID: oUAIGTv4)
高校の時 叶わない片想いをした。
相手は一つ上の先輩。 しかも同性の
きっかけは部活の合宿での事だった。高校二年になった夏 毎年あるその合宿は
去年とは少し違かった。 初めて聞く学校名
【烏野高校】IHで、宮城の強豪相手にフルセットの戦いをしたら1しい。聞いたことの無い名前だったこともあって、少しの興味はあった。 ただそれだけだった
「へいへい!!赤葦、いいトス寄越せ!!!!」
「...はい...!!木兎さ.........ぃ......っ」
他校との試合が終わってからの自主練
月島や木兎さん達との練習中に突き指をしてしまった
「赤葦さん、大丈夫ですか?突き指したんじゃ、」
「大丈夫だよ。よくあることだし、あとで
テーピングしておくから。」
なんとなく誤魔化してしまった。でも、本当は痛かった。でも、これぐらいの事で練習を中断させたくない。 ちゃんとしないといけないのだ、自分は。皆から進められたとはいえ二年生としての副主将はプレッシャーがある。勉強も両立させないといけないし、木兎さんが満足するトスを上げ続けなければいけない。コート上の三年生にも追いつかないと。試合に出たい。追いつかなければ、自分がしっかりしないと、もっと、副主将として相応しく居ないと
「赤葦、顔色悪いよ?」
副主将としての初めての合宿
今思えば少し気を張りすぎていたと思う
「......すみません、少し考え事してました」
「うーん、でもこれ以上続けると明日の練習に支障が出るかもしれないからな。今日はもう切り上げようぜ」
「......すみません、」
黒尾さんの提案で、今日は少し早く切り上げることになった。自分のせいでそうなったのだと思うと、罪悪感があった。
突き指した所がじんじんと熱を帯び始める
「すみません、突き指したみたいなので少し指冷やしてから戻ります。」
「......?おう。 早く戻ってこいよー」
小走りで体育館を出て水道へ向かう。
やっぱり顔色が悪かった
余計なことを考えすぎていたからだろうか
(..........)
蛇口を捻って指を水で冷やす
突き指した所は相変わらず痛んだ
痛みと熱のせいでまともに物を考えられなくなっていた
(早く治れ...早く治れ...)
「......もっと、ちゃんとしないと...」
「......赤葦?」
ふいに名前を呼ばれた。
「やっぱり。梟谷のセッターの......赤葦だよな?」
「はい.....確か....烏野の...」
「菅原な。なにやってんの?」
「.........」
「突き指?......ちょっと見せて 」
「え、...あっ...」
蛇口の水を止めると、菅原と名乗ったその人に手を引かれた
「やっぱり突き指だ。なんですぐテーピングしなかったんだ?」
「......少し焦っていたんです。 すぐ固定すればよかった...」
「そっか。 分かってるならいいよ。でも今度から気をつけろよ。」
「はい......ご迷惑かけてすみませんでした。じゃあ、俺は、、」
先輩を引き止めてしまったこともあって、すぐに梟谷の部屋へ戻ろうとしたが、またしても手を掴まれた
「...?菅原さん?」
「まって、まだ手当て終わってない」
菅原さんはポケットからテーピングを出して笑った
「後輩にもいるんだよ。直ぐに怪我隠そうとすんの。ほんと、少しくらい頼ってくれてもいいのに。」
そう言いながら手際よくテーピングを巻いていく。
「赤葦は、最近副主将になったばかりだよな?」
「.........」
いきなり痛い所を突かれてしまって黙ってしまった
「すごいと思ったよ。俺だってまだまだなのに、二年で副主将なんだ。それに、ほとんど三年がレギュラーの中であのエースにトスを上げてるんだ」
ほんと、すごいと思うよ
そう菅原さんは言った。そうか、彼は正セッターではなかったはずだ。
「すみません......」
「いやいや、なんで赤葦が謝るんだよ。」
菅原さんは苦笑いを浮かべた
「すごいと思うけどな。少し気を張りすぎなんだと思うよ。俺もすごい悩んでた時期があったし。自分のポジションについてとか、残されてる時間についてとか。今になって思うんだけどさ、長くバレーやってると忘れがちになるんだよな。......っと、できた。」
「......?」
テーピングを巻き終わって、手を離す。
「何もかも放棄しろとは言わないからさ。でも、一回全部忘れてバレーを楽しめばいいんじゃねえかな。」
「バレーを......楽しむ...」
「やっぱり忘れがちになるよなー。あ、でも木兎はもう バレー楽しい!! って感じでやってるよな。 木兎には赤葦を見習って欲しいと思ったけど、そこは木兎を真似してもいいんじゃねえの?」
この人には全て見透かされていると思った。
それは確かに、一番大事なことで一番忘れやすいことだ。最後にバレーを心から楽しいと思ったのはいつだっただろうか
「ん?赤葦どうした?」
俺は思いっきり自分の頬をビンタした
「えっ!!?、急にどうした?赤葦」
「すみません。 おかげで吹っ切れました」
「え...?あ、ど、どういたしまして?」
「ありがとうございます。菅原さんのおかげです」
そう言って頭を下げる
「いやいやいやいや。むしろごめんな。初めて会ったのに随分上から目線で。......でも、吹っ切れたんならよかったよ 遠目から見ててもすこしぎこちなく感じたからな。」
そう言うと、菅原さんはくしゃっと笑った
「もう、あんまり無理するなよ。お前の事が心配な先輩だっているだろうし、他校でも、もうお前は俺の後輩だからな」
頭を撫でられる
「じゃあ、帰るか! 随分話し込んじゃったからな、一緒に謝りに行くべ!」
そう言って二人で立ち上がる
何故か頭に置かれた手の温度や、あの顔いっぱいの笑顔が頭について離れなかった。
その時は ただこの人の横に居たいと思っていただけだった。
それが恋だなんて知らなかった
- Re: 8月2日。【赤葦×菅原】 ( No.5 )
- 日時: 2019/02/11 12:08
- 名前: 大和 撫 (ID: oUAIGTv4)
歩いている内に、見覚えのある場所に来ていた。 俺の通っていた母校、梟谷学園高校の体育館だ。ボールをつく音や、声。懐かしい音が聞こえた。 どうせ何もすることなんてないんだと、しばらくそこにいようと思った。
「ナイッサー、もう一本!!」
「ナイスキー!!」
「カバーカバー!!ラストー!!!!」
日々渡る部員達の声。
(俺は、あの時の熱意をどこに置いてきたんだろうなあ)
そんな事を考えて過ごしていた。
菅原さんはバレーを楽しめと言った
もちろんプレッシャーが完全に消えることは無かったけど 少しだけ心が軽くなった気がした。 また、少しだけバレーがしたいなと
思っていた時だった。
『菅原さん?』
彼に似た人を見つけた。
(いやいやいや、違うだろ。烏野ならまだしも、県外の体育館になんているわけ...)
ふと、その人と目が合ったような気がした。
目が見開かれる。 何故か、胸が傷んだ。
『菅原さん』
声をかける。聞こえないなんて分かっているけど。
『...久しぶりです、菅原さん』
やっぱり、目が合ったのは気の所為だった。
『菅原さん。』
手がすり抜ける。
『どうして...』
随分と昔に捨てたはずの気持ちが
何故か 溢れて止まらなかった。
(なんだ...全然諦めきれてないじゃないか)
いつか、彼に初めてあった水場
もう彼と向き合う事は出来ないのだ
- Re: 8月2日。【赤葦×菅原】 ( No.6 )
- 日時: 2019/02/11 12:10
- 名前: 大和 撫 (ID: oUAIGTv4)
人にはよく常識人だと言われていた。
自分でもそういようと努めていた
だから、あの日から無意識に菅原さんを目で追いかけている自分はおかしいのだと思っ
た。菅原さんとは同じポジションであったこともあって、すぐにまた打ち解けたし、セッターならではの話も出来て楽しかった。この人の横にいたい。それが恋だと自覚するまではそこそこに菅原さんとの関係は順調だったのだ。恋と自覚してからはこの気持ちをすぐに無くそうとした。同性への恋なんて無理に決まっている。 それに、これは恋なんかじゃない。きっと、尊敬心だったんだ。少し優しくされただけで好きになる訳がない。
...そう思うしかその時には方法が無かった。
本当に分からない。これが恋なのかも、
誰かを好きになったことがない俺にはわからなかった。どうすればいいのかわからない
(ただ横にいたいだけじゃ、ダメなのか)
もう訳が分からない。だから忘れよう
あの日の事は忘れない。でも、この気持ちは
全部無かったことにしよう。切り捨てよう。あの人は、ただの先輩だ。その日からだんだん菅原さんと話す事が少なくなって、いつしか疎遠になっていた。これでいいんだ。さようなら。