BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 赤い糸を結ぶ
- 日時: 2022/05/07 03:33
- 名前: ほしうらら (ID: f7aWX8AY)
昔仲が良かった年上の女性がいた
私が学校に通い出した頃から彼女とは疎遠になっていった
私は彼女が大好きだ
疎遠になっても、彼女を忘れられずにいた
学校の帰り道、チラリと見た彼女に声をかけられず見たのが最後だった
***********
こんにちながれぼし!
はい、こんにちは ほしうららです
今回オリジナル百合書いてみます
完結させてない東方百合作品なら少しありますけどね
それではどうぞ!
目次
イチワ>>01
ニワ >>02
サンワ>>05
ヨンワ>>06
ゴワ>>07
ロクワ>>08
- Re: 赤い糸を結ぶ ( No.5 )
- 日時: 2022/01/20 16:32
- 名前: ほしうらら (ID: f7aWX8AY)
おねぇちゃんはうちに戻ってきてくれなかった。
一応母にメールで事情を伝えてはみたけれども。
それから彼女は数日姿を見かけなかった。というか彼女はうちの近所なのかも分からない。
不安が募りながらも私は学校に行ったものの授業を集中することは出来なかった。
「天ち今日テンション低くね?」
帰り際、友達が私の顔を見つめ私の体調を尋ねてきたがとっさに「うん」と答えてしまった。精神的に余裕などないのに。
駄目だなぁ、私は、とため息をつく私を友達はどう思ったのか。
************
「おねぇちゃん!」
私が家の前で来ないかと待っているとおねぇちゃんらしき人が見えた。
「天ちゃん、ごめんなさいね遅くなっちゃって…」
「遅すぎだよ、もう」
私はおねぇちゃんに駆け寄り手を握っていた。私は自分からやっていることが恥ずかしくなってしまった。
「…ごめん」
「何が?」
きょとんと首をかしげるおねぇちゃんを見てクスリと笑みが溢れた。おねぇちゃんは昨日感じた怖い雰囲気はなかった。
やっぱりポン枠だ、おねぇちゃん
「…あの、天ちゃん」
「ん?」
「すっごい…図々しいのだけれど」
と、遠回しに何かを伝えようとしている。
「貴方の部屋に住ませてもらってもいいでしょうか…?」
「あ、え?」
私はぽかんとしていた。住む?住む?
私の部屋で?一緒に?
「…えっとね、色々あってね」
「へ…へぇ?」
捜索願を出されるくらいだから、実家暮らしな訳がなく。つまり住んでた場所を追い出されたのかもしれない。
「ごめんなさい、お願い…」
「え、えと、まぁ、いいよ」
とりあえず許可を出してしまった私。
おねぇちゃんはほっとした笑顔をした。
これからおねぇちゃんとの同棲が始まってしまったのだった。
- Re: 赤い糸を結ぶ ( No.6 )
- 日時: 2022/01/23 12:03
- 名前: ほしうらら (ID: f7aWX8AY)
とりあえずおねぇちゃんを家に入れるとおねぇちゃんの携帯が鳴った。
「天ちゃん、ごめんね、ちょっと電話してくる」
「う、うん」
おねぇちゃんは部屋を出て外で話をしていた。
数分後、おねぇちゃんが戻ってきた。
「お帰り」
「…ただいま」
お帰り、と言うと微笑んでただいま、と返してくれた。これだけで家族みたい。
「そういえば住むには物が少ないような気がするけど…」
「ん?えっとね…」
おねぇちゃんの荷物の重さは明らかに軽かった。着替えなんぞ何一つ入ってなかった。
「…住んでたアパートに戻れなくて」
「何かあったの?」
「まぁ、ね…明日は休みを貰ったから荷物は明日取りに行こうかなって」
「なるほどね」
彼女も大変なのだろう。
今日は深く聞かずにそこまでにしておいた。
- Re: 赤い糸を結ぶ ( No.7 )
- 日時: 2022/02/19 21:45
- 名前: ほしうらら (ID: f7aWX8AY)
「おねぇちゃん、はい」
私は後日合鍵を渡した。
「荷物取りに行くんでしょ?私今日部活で遅くなるから」
「あ、ありがとう…ございます」
「どうしたの?改まって」
しゅんと犬が尻尾を振るのを止めたかのような表情をする。ちょっと可愛い。
「迷惑かけてるなぁ、と」
「いいよ、一人暮らしも心細かったしね」
「でも食事代とか光熱費とかちゃんと出しますから」
「親が出してくれるよ、説明したし」
「駄目」
真面目だなぁ、と関心する。まぁそうか、親も負担大きくなるしね。おねぇちゃんの考えは正当だ。
「そんじゃ、学校行ってくるね」
「いってらっしゃい、天ちゃん」
手を振って送り出してくれるおねぇちゃん。
何だか心が温かい
********
昼休憩が終わりに差し掛かるとおねぇちゃんから連絡が来た。荷物運び終わったそう。
荷物置けたかな?一応ちょっとスペースは作ったけど、などと不安になりながら「お疲れ」と返信した。
「そーらち!」
「うわびっくりした」
「えー何々?彼氏?」
友達は私のスマホをまじまじと見た。
「荷物…運び終わった?」
「トラックとか運転してる人と付き合ってんの?遠距離とかならん?」
「彼氏違う、トラック運転手違う」
友達二人の質問を否定する。
面白くなさそうな顔をしているがほっとこう。
「あ、そーそー、昨日彼氏とキスした」
「まじぃ?付き合って一週間でしょ?早くね?」
「私の中じゃこんなもん」
「…キス?」
その単語で思い出した。
私、おねぇちゃんと…
「私、トイレ行ってくる」
「んー」
「いってらー」
私は逃げるように教室を後にした。
赤くなった私の顔を隠すように。
- Re: 赤い糸を結ぶ ( No.8 )
- 日時: 2022/05/07 03:27
- 名前: ほしうらら (ID: f7aWX8AY)
「お帰りなさい、天ちゃん」
「…ただいま、おねぇちゃん」
にこりと笑うおねぇちゃんの顔が胸に強く残る。私は目を逸らし、着替えようと部屋に移動する。
…なんでおねぇちゃんは私に、 キスしたんだろう。
まだ私だと分かりきってない、あの状況で。
みんなにも、してるのかな
誰にでも出来るタイプなのかな
私だけがいい
あんなこと、他の人にしないでよ
なんて強欲を心で唱える。
それは、まるで■のように。
************
「わぁ…」
おねぇちゃんが持ってきたものの量の少なさがヤバい。服だけ?そんなもん?
私はてっきり他にゲームとかなんやら持ってくるかと思ってた。
「そこに置いたけど、良かった?」
「うん、それは大丈夫」
おねぇちゃんってお金に困ってるのかな?
- Re: 赤い糸を結ぶ ( No.9 )
- 日時: 2022/06/04 05:43
- 名前: ほしうらら (ID: f7aWX8AY)
「おねぇちゃんって何の仕事してるの?」
「普通の会社員だよ」
ふむ、風俗とかではない....
今何故おねぇちゃんが私にキスをしたのかを探り中である。
「好きな人は?」
「....居ない、かな」
ちょっと間があった。
誰のことかな、とか考えてたら1つの説が頭を過ぎった。
私、実験体説
だって会ったばかりだったし私が好きなんてわけない。
好きな人にキスするための練習だった、そう考えるのが妥当では....?
そう考えると苦しくなってきた。
「天ちゃん?」
「....何でも」
おねぇちゃんはきょとんとしていた。
貴方って人は、
最低だ
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