複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ◆鬼退師付き海賊銃乱戦風◆【二十七論】
- 日時: 2011/10/13 14:46
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: NOqVHr1C)
- 参照: http://ameblo.jp/686-7777/
↑
表紙絵アップ!
こんにちは、王翔です。
ふと、ストーリーが浮かんだので、妖怪を払えない道士と同時進行で書かせていただきます。
以前のように、続かなくなったら強制完結させるかも知れませんが……よろしくお願いいたします(´・ω・)
感想とか、コメントとか、すごく喜びます。
コメントもらったら、必ず返しにいきます!(リク板でイラリク受付中ですよー♪)
◇◆世界観◆◇
電子世界《カクラット》……そこは、全てが電子で構成された世界であり、偽者で溢れていた。海も山も電子で作られた偽者。
そして、《バグ》により出現する多くの《喰い人》や《鬼》。そして、通常の人間から《獣人》や《天人》、《魔人》が生まれてしまうという現象も起こる。
電子により、作られた《魔法》と《退術》。
海賊と鬼退師の出会いから、物語は始まる──。
◆□ミニマンガ?□◆
リオ編 >>200
◇◆画集◆◇
表紙絵 >>0
星乱、リオ >>28
キャラ紹介? >>34
リオ >>79
セラ >>98
星乱、リオ >>153
◇◆お客様◆◇【19名】
涼太様 (タイムマシン作っちゃいました)
白波様 (戦略魔術〜攻撃能力のない能力バトル!?)
いちご牛乳様(──月夜の桜吹雪──)
火矢八重様 (大三島の風から─妖と海賊の物語─)
七瀬様 (モンスターの国のアリス)
赤時計様 (螺旋物語)
アルト様 (黒蝶の伝説−片目で見える蝶−)
ファルシアナ様 (ゴッドイーター)
匿名様
ゆかむらさき様(あたし・事件簿)
あゆぴこ様 (【夜伽娘】カ ナ リ ア)
ユゥ様
Riku様 (ダークヒーロー)
meta-☆様 (*魔法が使える者たちは*)
ゆう様 (運命の悪戯)
秀麗様 (複雑天然勇者と気ままな仲間)
コーダ様 (聖吸天淫妖 〜創造する者〜)
ファルシアナ様(こんにちは。そして、バイバイ。)
ガリュ様 (神様×神様)
木塚様 (SM不良武士集団)
狒牙様 (IF)
瑠々様 (拝啓、愛しい貴方へ)
水月様 (光の堕天使)
作品紹介について。小説が流れてしまっていると見つけられない場合があります。
書いてるのに紹介されてない、という方はタイトルをお申し付けください><
■□オリキャラ□■
アリア(白波さん作) >>60
ティヴル(アルトさん作)>>63
リズ (いちご牛乳。さん作)>>69
レイデル(ユゥさん作) >>70
アヤメ(火矢八重さん作) >>71
リュウ(Rikuさん作) >>72
アルバーツ(Rikuさん作) >>77
リョウ(火矢 八重さん作) >>129
◇◆目次◆◇
初論 向日葵の少女とは >>1
課題1 海賊と鬼退師の相性は合うのか
第一論>>2 第二論 >>5 第三論 >>9 第四論 >>10 第五論 >>19 第六論 >>27 第七論 >>31 第八論 >>37 第九論 >>42 第十論 >>48 >>52
課題2 海賊と鬼退師の絆は成立するのか
第十一論 >>62 第十二論 >>68 第十三論 >>85 第十四論 >>88 第十五論 >>94 第十六論 >>108 第十七論 >>115 >>120 第十八論 >>128 第十九論 >>135 第二十論 >>144 第二十一論 >>150 第二十二論 >>164 第二十三論 >>180
第二十四論 >>193 第二十五論 >>196 第二十五、五論 >>209 第二十六論 >>215 第二十七論 >>225
書き始め 8/29
タイトル改名 9/6
- Re: 海賊と鬼退師と電子世界 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/29 12:15
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: 97SCsTUE)
>涼太さん
読んでくださってありがとうございます!
名前に興味ですか!
面白そうとは、嬉しい限りです^^
これからもよろしくです。
- Re: 海賊と鬼退師と電子世界 ( No.5 )
- 日時: 2011/09/07 13:24
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: T8uIPv/C)
第二論
「こら、何をしている……」
いぶかしげに尋ねてくる青年に対し、リオは杖を返そうともせずに答える。
「助けてやったから、お礼をもらおうと思ってたんだが」
「そうか。だが、それはダメだ」
「何でだ!? 私が助けてやったんだぞ!」
リオの態度は、到底人を助けたようには見えないものだった。
「仕方ない……」
青年は、小さくため息をつくと首にぶら下げていた、海を連想させるような宝石の首飾りを外し、リオに差し出した。
「これで、勘弁してくれ……」
「分かった、少々納得がいかないが……」
リオは、青年から首飾りを奪い取るとポケットへとしまい、杖を青年に押し付ける。
どうにも納得いかなそうな表情を青年に向ける。
「ところで、何で漂流してたんだ?」
「俺は、鬼退師で……海鬼専門なんだが、船も持っていないわけで、泳ぎながら倒していこうと試みた……」
「はあ? お前バカか!? バカなのか!」
「むー」
「そんなの、溺れるに決まってるだろうが! いくら水泳が得意でも何十キロも泳ぎ続けて、その上鬼退治をするなんて無理に決まってる! どんだけバカなんだ!?」
青年は、リオの話を聞いているのか、いないのか、ぼーっとしていた。
「ところで、名前は何て言うんですか?」
リオを押しのけて、少年が笑顔で青年に尋ねる。
「俺は……、星乱だ」
「へー、僕はアッシュって言うんだよ」
にこりと、ふわふわした感じの笑顔で言うアッシュに対し、星乱は不思議そうに小首を傾げ、
「女にしては、男らしい名前だな?」
「うん、僕は男だからね」
「男に生まれたかったのか。気の毒だな」
「いやね、僕、既に男だからね? 生まれた時から男なんだよ?」
アッシュの外見は、まるで少女のようで、男だと思う者はなかなかいないだろう。
この話題が続くのは、正直好ましくないと考えたアッシュは、リオのことを紹介する。
「こっちは、船長のリオだよ。こう見えても根はいい子なんだよ」
「いい子じゃないが? 今も喰い人を蹴散らしたいと思ってる」
「でも、リオは鬼が恐いんだよね?」
「恐くない!」
「あ、俺は鬼退師なんだが……」
星乱の言葉に反応したリオは、星乱に顔を向ける。
「ど、どうしてもって言うなら、この船に乗せてやっといてもいいが?」
「鬼退師がいれば、恐さも半減するもんね」
アッシュの言葉に、リオは不機嫌そうな表情になり、アッシュの足を思い切り踏みつけた。
「さあ、どうするんだ? 乗っててもいいんだぞ、乗ってても!」
「じゃあ、甘えさせてもらうか」
「決まりだな! もう鬼なんか恐くないからな!」
自信ありげにリオが言うなか、アッシュが呟く。
「あ、鬼……」
「うわあああ! ままま守れコノヤロー!」
リオは、ガクガク震えながら星乱の後ろに隠れ、しがみつく。
「えへ、冗談だよ?」
「恐がりすぎじゃないか?」
「二人共、斬っていいか?」
- Re: ◆鬼退師付き海賊銃乱戦風◆【表紙絵アップ】 ( No.7 )
- 日時: 2011/09/06 11:32
- 名前: 白波 (ID: lD2cco6.)
こんにちは白波です。
読ませてもらいました。
初論の向日葵の少女と向日葵の杖の関係が気になります。
あと、向日葵の少女が初論の最後で言ったセリフとか……。
続きが気になるので、是非、更新頑張って下さい!
- Re: ◆鬼退師付き海賊銃乱戦風◆【表紙絵アップ】 ( No.8 )
- 日時: 2011/09/06 14:55
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: C.wu5m6D)
>白波さん
読んでくださって、ありがとうございます!
向日葵の少女と向日葵の杖については、
だんだん明らかになっていく予定です^^
これからも、よろしくです!
- Re: ◆鬼退師付き海賊銃乱戦風◆【表紙絵アップ】 ( No.9 )
- 日時: 2011/09/07 13:34
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: T8uIPv/C)
第三論
窓の白いカーテンを開けると、果てしなく広がるガラス面のように美しい大海原と、白と青の鮮やかなグラデーションを映す空が広がっていた。
窓の向こうに展開するのは、夜明けの色彩。
リオは、しばらくその景色を堪能した後、テーブル前の椅子に腰を降ろした。
机の下から、きれいに手入れが施されたアサルトライフルを引っ張り出し、じっと見据える。
それを見つめるリオの瞳は、懐かしそうな色を浮かべていた。
このアサルトライフルは、姉からのプレゼントだった。
妹にそんな物騒な物を送るなんてとんでもない、と考える人もいるかも知れないが姉は、リオの海賊になりたいという夢を応援して身を守れるようにとこれを送ってくれた。
だから、大事な物だった。
◆
「うー……」
船員室のソファで、寝転がって目をこすっている星乱の姿があった。
「ゴロゴロするな、さっさと起きろ」
「しかし……」
「しかしじゃない。働け」
「むー……猫は寝るのが仕事なんだ」
「ふざけるな、爆破してやろうか?」
「むー」
星乱は、ようやく起き上がり、ごしごしと目をこする。
しばらく部屋のなかを見回し、ぼーっとした表情でリオを見据えながら。
「腹が減った」
「舐めてるのか?」
「鮭の塩焼きが食べたい……」
「……一つ、聞くが──以前に会ったことないか?」
「いや、ないが」
リオは、不思議そうに首を捻った。
過去に鮭の塩焼きを好きな人物がいた気がする、と思ったがべつに鮭の塩焼きが好きなのは珍しいことではないので、疑問を振り払った。
「もういい、働かせたところで足手まといになりそうだからな」
不機嫌そうに呟き、向かい側のソファに腰掛け、本をパラパラめくっていたアッシュに視線を移す。
「アッシュ。何か作ってやれ」
「はいはい」
「うー」
「うーうー言うな!」
「むー」
諦めてため息をつくと、リオは踵を返した。
「じゃあ、私は見回りに行ってくるからな」
「いってらっしゃい」
◆
甲板に出ると、黒い薄雲が空をすっぽりと覆い、薄暗い世界が展開していた。
リオは、気を引き締め、背中に携えていたアサルトライフルを手に取り、大海原を見据えた。
「出るか……」
一言呟いた瞬間、空気をびりびりと揺らし、風が頬を強くかすめるほどの凄まじい咆哮が聞こえ、海面を割り裂くように黒い獅子のような喰い人が姿を現し、甲板に舞い降りる。
リオは、アサルトライフルを構えつつ、手をかざして《人物情報》を呼び出し《魔法》をタッチする。
目の前に《魔法情報》と呼ばれる、使うことが可能な魔法のリストが表示される。
《炎乱射》をタッチすると、ウィンドウが消え去り、アサルトライフルの周囲を赤い何語かは分からない文字列が囲む。
引き金を勢い良く引くと、煌めく紅蓮の炎が銃弾のように放たれ、龍の如くうねる炎が喰い人を包み込む。
喰い人は、炎を浴び奇声を上げながらもこちらに向かって突進してくる。
後退しつつ、アサルトライフルの引き金を引き続け、ひっきりなしに炎を放ち続けた。
やがて、炎を大量に浴びた喰い人はガラスが割れるような破壊音を響かせながら、粒子となって消え去った。
リオは、アサルトライフルを下げ、一息。
「お兄さん……いや、お姉さん? 腕が立つんですねぇ」
振り向くと、頭に二本の黒い角を生やした少女──鬼だった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45