複雑・ファジー小説

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魔界の魔王ども
日時: 2011/09/12 20:21
名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)

初心者なので手加減お願いします

*ストーリー*
魔界にすむ魔王ども
けれどどの魔王も個性が強すぎて喧嘩が絶えない…
そんな魔王どもの日常を少しでもお楽しみいただければ

*登場人物*

○ルシファー
元天使
誰もが認める美形、だが態度は無駄なぐらいでかい
四人の上位君主の一人

○サタン
悪魔の長
強大な魔力の持ち主、たまにツッコミ
四人の上位君主の一人

○ベリアル
元天使
美しい外見をしているが魔王一の腹黒
アイス中毒
四人の上位君主の一人

○ベルゼブブ
元は「高貴なる王」と呼ばれる王だったがいつの間にか魔王に
自分をこの世で一番美しいと思っており、自分より美しいものが嫌い
簡単に言うと白雪姫の魔女みたいな人
八人の下位王子の一人

○アスタロト
未来と過去を見る千里眼を持つ
基本的には全く動こうとしない
きっとアスタロトが動くと槍が降るよという噂が立つぐらいに動かない
八人の下位王子の一人

アスタロト描きました(汚いです)>>9

第一話 魔王たちの日常
>>1
第二話 恐るべき怠惰の王 前編
>>4
第三話 恐るべき怠惰の王 中編
>>7
第四話 恐るべき怠惰の王 後編
>>8
第五話 高貴なる嫉妬の王 
>>14

Re: 魔界の魔王ども ( No.6 )
日時: 2011/09/12 12:29
名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)

コメントありがとうございます!
私も神話が大好きなのでできるだけ神話に出てくる悪魔たちを出していきたいと思います

Re: 魔界の魔王ども ( No.7 )
日時: 2011/09/12 14:02
名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)

前回までのお話〜
もしかしたら大天使ミカエルが喧嘩を売ってくるかも知れないという情報を聞いたサタンたちは千里眼を持つアスタロトに偵察をさせようとします
しかし、アスタロトは大変寝起きが悪いので、身代わりとしてパイモンとアリトンを向かわせます
さて、二人は槍をよけ切れるのか!(あ、目的間違えた…)


「こんなところにホントにいるの?」

「道は間違えてないですから、多分ここですよ」

二人は不安を抱えながらも屋敷のなかに足を踏みいれた
中もあまり綺麗ではなく、床は埃が積もり、天井には蜘蛛の巣、窓ガラスは長年の汚れで曇っている
二人は埃で咽そうになるのをこらえながら二階に続く階段に足をかけた

「こういう屋敷の定番って、階段が抜けるか大きな石が転がってくるかだよね」

「そんな、今時どんな漫画でも扱ってないような古典的なトラップないでしょう」

二人は冗談を言い合いながら先に進む
足元の階段は不気味にギシギシと音を立てるが落ちようとはしない
だがその代わりに階段の上の方からなにやら良くない音が聞こえた

「何か聞こえませんでした?」

「できれば聞こえないふりをしたいけどな」

しかし二人の心情を裏切り、階段の上から何かが迫ってきた
スピードを加速させながら確実に近づいている
二人の目の前にその何かが現れた
お約束の岩だった

「なんでそこは岩にするんですかね? 普通は期待を裏切りましょうよ」

「それにツッコむ暇があるなら逃げるよ」

二人は一目散に逃げた

「なんか結構ピンチじゃね?」

「結構ピンチですね」

そこでパイモンは指笛を吹いた
綺麗に指笛は高い音を響かせた

「何?なんかした」

「もうすぐ来ます」

「来るって…」

そのとき窓ガラスを蹴破り、黒い何かが屋敷の中に駆け込んできた
蹄を鳴らせながらパイモンに近づいていく

「一個、ツッコんでいい?」

「なんですか?」

「なんでこの状況でラクダ!?」

「僕の愛馬です」

「いや、愛馬かどうかも怪しいよ」

アリトンの脳内でのラクダの印象は悠々と砂漠を歩く姿しかないのだ

「あんまり足早くなさそう…」

「そんな事言ってると乗せませんよ」

「あ、そうだ今ピンチなんだ」

いきなりのラクダの登場で忘れていたが、依然背後から岩が迫っている状況だった

「もう、何でもいいから乗せて!」

「後で請求しますからね」

「金とるの!?」

ガヤガヤしながらラクダに乗り込むとラクダは岩に向かって走り出した

「ちょ、何してるの!? 自殺しようとしてるのこのラクダ!」

「まぁ、落ち着いてください 死ぬときは一緒です」

「落ち着けなぁぁい!」

ラクダは依然として岩に向かっていった
もうすぐでぶつかるというところでパイモンたちの視界が天井の近くまで上った
そして不思議な浮遊感を感じた
ラクダが岩を飛び越えたのだ

「だから落ち着けと言ったでしょう?」

「お前もちょっとは諦めてたよね」

何とか岩をやり過ごすともう一度階段に近づいた
階段はさっきの岩の重みでもう登れる状態ではなかった

「仕方ありません ラクダで二階まで飛びましょう」

「大丈夫なの いくらなんでも二階まではキツイんじゃない」

「僕はこいつを信じてます」

「志は立派だけどね」

「じゃ、頑張ってくれ!」

ラクダは少し助走をつけると二階に飛び上がった
しかし、ラクダが頑張りすぎたのか高く飛び上がりすぎたので二人は天井と頭をぶつける羽目になり二人の頭には見事なタンコブができた

「〜っ!」

涙目になりながらアリトンは頭を抑えた

Re: 魔界の魔王ども ( No.8 )
日時: 2011/09/12 14:05
名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)

「ここからはラクダから降りて行きましょう 流石にラクダで家の中をうろついては失礼ですから」

なんとか頭痛を堪えた二人はラクダから降りると二階を探索し始めた
沢山の部屋があったがどの部屋も掃除されいなくて立ち込める埃のにおいに二人は咽そうだった

「一体、どこにいるのでしょう」

「手掛りがないからね どうしようもないよ」

「ドアに名前でも書いてくれててるとうれしいんですが…」

「そうはいかないでしょう」

アハハと笑い飛ばしたが二人はあるドアの前で立ち止まった

「これ…」

「なんと、自己主張の激しい…」

ドアには大きくアスタロトと書かれてあった
それはもう本当に大きく

「入ってみる?」

「入らなきゃいけないでしょう」

二人はドアノブを捻った
少し音を立てながら扉が開いた
中は他の部屋と同じぐらいに汚かったが、物はあまりなく天蓋つきのベットが一つ置かれていた
そしてそのベットからは規則正しい寝息が聞こえる
二人はそろりそろりと別途に近づいた
恐る恐るベットを覗き込むとそこには一人の悪魔が寝ていた

「この人がアスタロト?」

「多分そうでしょうね」

二人は一度顔を見合わせると意を決してアスタロトを揺すった

「アスタロトさま、起きてください!」

しかし、全く起きようとしない

「仕方ありません 最終手段に移ります」

「最終手段に走るの早くない?」

「はい、アリトン 水をぶっ掛けてください」

「僕がやるの!?」

言ってなかったがアリトンは水を司る悪魔なので水を操ることができる

「仕方ないか…」

アリトンはできるだけ手加減をしようとした
だが、こういう時に限って悲劇は起こるもの
アリトンは部屋の埃でくしゃみをしてしまったのだ
力の制御が上手くできなくなり、結果アスタロトの上に大量の水が降り注いだ

「……」

「……」

二人はしばらく硬直した
そしてアスタロトがムクリと起き上がった

「…あんたら誰?」

未だ眠そうな目でアスタロトは二人をみた
全身びしょ濡れなのは気にしていないらしい
もしくは気付いていないらしい

「僕たちはサタンさまの命令で貴方に会いにきた パイモンとアリトンと言います」

「サタン様が僕に何の用?」

面倒臭そうに言うとアスタロトはあくびをした

「近頃、大天使ミカエルが不穏な動きをしているらしくそれを千里眼で探ってほしいと」

「僕だって忙しいんだ そんな暇ない」

(いや、今まで寝てただろ)

アリトンは頑張って心の声を封じた

「まぁでもサタン様の命令に背くわけにいかないし、ぱっと見ましょうか」

そういうとアスタロトは目を閉じた
意識を集中させているらしい
急に張り詰めた空気にアリトンとパイモンは固まった
さっきまでのギャグモードは何処へである

「見えた…」

ぱっと目を開けて小さく呟いた

「今日の晩御飯はシチューにしようなかな だって」

「何の情報ですか!」

「シチューにはやっぱり悪魔の肉が必要だなとも言ってたぞ」

「え?」

「じゃあつまりミカエルは晩御飯の献立を決めてただけ?」

「見る限りはそうだな」

二人は骨折り損のくたびれ儲けという言葉を身をもって実感した


ちなみに
屋敷のトラップはアスタロトが安眠妨害されないために仕掛けたものであと100ぐらいあります

Re: 魔界の魔王ども ( No.9 )
日時: 2011/09/12 16:27
名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)
参照: http://loda.jp/kakiko/?mode=pass&idd=983

アスタロト描きました
汚いので見なくても結構です
パスは2332です

Re: 魔界の魔王ども ( No.10 )
日時: 2011/09/12 16:24
名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: 3f2BBQD7)

受信パスワードが設定されてて、イラストが見れないです(>_<)


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